公用語
ハノイの公用語はベトナム語です。近年は、英語を話せる人も増えており、観光地やホテル、レストランでは簡単な英会話が通じることが多いですが、郊外や地方では英語がほとんど通じないこともあります。そのため、旅行の際はベトナム語のあいさつや簡単なフレーズを覚えておくと安心です。
宗教
ハノイで最も多いのは仏教徒です。街中では歴史ある寺院や仏像を目にすることができます。そのほか、カトリックやプロテスタント、カオダイ教を信仰する人々もおり、多様な宗教文化が調和しているのが特徴です。
通貨
ベトナムの公式通貨は「ベトナムドン」で、記号は「₫」、略称は「VND」です。紙幣は小額の紙製紙幣と、10,000VNDから500,000VNDまでの高額ポリマー紙幣が流通しています。現在は硬貨が使われておらず、支払いはすべて紙幣で行われています。
クレジットカード、キャッシュレス決済
ハノイでは近年、スーパーや大型ショッピングモール、飲食チェーン店などを中心にキャッシュレス決済が急速に普及しつつありますが、日本ほどの浸透率はまだなく、利用できる場面は限られています。また、QRコード決済が利用できる店舗も増えており、「ZaloPay」や「MoMo」などが代表的です。ただし、これらはベトナムの銀行口座と紐づける必要があるため、短期旅行の場合は現金とクレジットカードを併用するのが便利です。
費用
ハノイ旅行の費用は、2泊3日で1人あたり約8万円〜が目安です。
航空券代:約5万円〜
宿泊費:約1万円〜(1泊5,000円×2泊)
食費:約6,000円〜(1日2,000円×3日)
現地交通費:約3,000円(1日1,000円×3日)
このほか、観光費、お土産代などの出費も想定しておくと安心です。旅行スタイルによって費用は変わりますが、少し余裕を持って計画すると、ハノイの観光やグルメをより満喫できるでしょう。
ビザ
日本国籍の方は、45日以内の滞在であればビザ(査証)が免除されます。短期の観光旅行であればビザ申請の必要はありません。ただし、ビザの免除には条件があり、ベトナム入国時点でパスポートの有効期間が6か月以上残っている、帰国または第三国への出国チケットを所持している、ベトナム国内法により入国禁止措置を受けていないことが必要です。これらの条件を満たさない場合や、45日を超える滞在を予定している場合は、事前にビザを取得しておく必要があります。
日本との時差
ハノイと日本の時差は2時間で、日本のほうが2時間早く進んでいます。たとえば、日本が正午のとき、ハノイは午前10時です。また、ベトナムではサマータイム(夏時間)を導入していないため、年間を通して時差は変わりません。
気候
ハノイは東南アジアでは珍しく、ゆるやかな四季がある都市です。春(3〜4月)、夏(5〜10月)、秋(11月)、冬(12〜2月)と季節の移り変わりが感じられます。春と秋は短く、夏が約半年と長いのが特徴です。特に6〜8月は気温が高く、湿度も80%を超えることが多いため、蒸し暑さが厳しくなります。一方で、秋から冬にかけては比較的涼しく過ごしやすい時期で、観光にもおすすめ。気候の変化が穏やかなので、季節ごとの表情を楽しめるのもハノイの魅力です。
服装
春は20℃前後で朝晩が少し冷えるため、長袖シャツや薄手のジャケット、ストールを用意すると安心です。夏は蒸し暑く、Tシャツやハーフパンツなど通気性の良い服装を心がけ、日差し対策に帽子やサングラス、薄手のパーカー、折りたたみ傘があると便利です。秋は乾季に入り、穏やかな気候で春と同様の服装で快適に過ごせます。冬は最低気温が10℃を下回る日もあるため、厚手のセーターやダウンジャケットなど防寒対策をしっかり行いましょう。
旅行のベストシーズン
ハノイのベストシーズンは、3〜4月と10〜12月です。とくに10〜12月は乾季にあたり、気温も穏やかで観光に最適な季節です。一方、6〜9月は雨季となり、スコールのような雨が降る日もありますが、緑が美しく、ホテル料金が比較的安くなるというメリットもあります。旅の目的や過ごし方に合わせて、最も快適なシーズンを選ぶのがおすすめです。
治安
ハノイは東南アジアの中でも比較的治安が良く、観光客や女性一人の旅行者でも安心して街歩きを楽しめる都市です。ただし、観光地や人通りの多いエリアでは、スリや置き引きといった軽犯罪が発生することもあります。貴重品は目の届く場所で管理し、夜間の人通りが少ない場所の移動は避けるなど、基本的な防犯意識を持って行動することが大切です。
物価
ハノイの物価は日本に比べてかなり安く、おおよそ3分の1〜4分の1程度といわれています。特に、ローカル食堂での食事やタクシー・バスなどの交通費は非常にリーズナブルです。一方で、高級ホテルや観光地のレストラン、外国人向けのカフェなどでは料金が上がる傾向があります。予算や目的に合わせてお店を選ぶことで、よりお得にハノイ旅行を楽しめます。
交通手段
ハノイでは、タクシー・バス・メトロが主な交通手段です。タクシーの初乗り料金は10,000〜15,000VND(約60〜95円)と非常にリーズナブルで、目的地まで直接行ける便利さが魅力です。ただし流しのタクシーは、ぼったくりの被害も報告されているため注意が必要です。また、市内には路線バスも広く張り巡らされており、中心部では徒歩圏内にバス停を見つけられます。運賃も安く、地元の人々の主要な移動手段となっています。
空港から市街地へのアクセス方法
ハノイの玄関口「ノイバイ国際空港」から市内への移動手段は、主にホテル送迎車、タクシー、エアポートバスの3つです。ホテルやツアーによってはホテルまでの送迎サービスが含まれているため、事前に確認しておくと安心です。ハノイが初めての方はタクシーの利用がおすすめ。ハノイ市内までは約40分で到着し、荷物が多い場合でも快適に移動できます。エアポートバスは、値段が安価ですが、乗車方法が難しいこともあり、慣れていない方は送迎車やタクシー利用がおすすめです。
インターネット
ハノイの街中にはカフェやホテルで利用できるフリーWi-Fiがあります。ただし「速度が遅い」「通信が途切れやすい」と感じることが多く、セキュリティ面にも注意が必要です。安心してインターネットを利用したい場合は、プリペイドSIMカードやeSIM、ポケットWi-Fiの使用がおすすめです。事前に準備しておくことで、ハノイ観光をより快適に楽しめます。
電源プラグ
ハノイでは主にCタイプ(丸ピン2本)の電源プラグが使われています。多くのホテルではAタイプ(日本のプラグ)とCタイプの両方が挿し込める複合タイプが採用されているため、基本的には変換プラグなしで利用できます。ただし、古いホテルやローカル施設ではCタイプのみの場合もあるため、念のため変換プラグを用意しておくと安心です。電圧は220Vと高く、対応していない機器を使用する際は変圧器が必要です。
飲水
ハノイの水道水は、飲用に適していません。マグネシウムや不純物が多く含まれる硬水のため、飲用すると体調を崩す可能性があります。飲み水にはペットボトルのミネラルウォーターを購入しましょう。
トイレ
ハノイのトイレ事情は、場所によって大きく異なります。高級ホテルやレストランでは、日本と同じような水洗トイレが整備されており、快適に利用できます。一方、街中のローカル施設や公共トイレでは、桶で水を汲んで流すタイプが一般的で、郊外に行くほど和式トイレの割合も増えます。また、トイレットペーパーは便器に流さず、備え付けのゴミ箱に捨てるのが一般的です。衛生面に配慮し、ウェットティッシュやポケットティッシュを携帯しておくと安心です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。