
トルクメニスタン物価は高い?費用や予算、日本との比較も
砂漠に燃え続けるクレーター「地獄の門」に、白亜の大理石で覆われた首都「アシガバート」。トルクメニスタンは、そんな非日常的な光景が広がるミステリアスな国です!この記事では、トルクメニスタン旅行のリアルな費用を徹底解説!旅行費用を賢く抑える節約術まで、旅行初心者が知りたい物価情報を詳しくお届けします。


砂漠に燃え続けるクレーター「地獄の門」に、白亜の大理石で覆われた首都「アシガバート」。トルクメニスタンは、そんな非日常的な光景が広がるミステリアスな国です!この記事では、トルクメニスタン旅行のリアルな費用を徹底解説!旅行費用を賢く抑える節約術まで、旅行初心者が知りたい物価情報を詳しくお届けします。
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トルクメニスタン旅行の「総額」は高い?
トルクメニスタンの物価を語る前に、大前提として知っておくべきなのが「ビザとツアー」の問題です。
現在、トルクメニスタンへ観光目的で入国するには観光ビザの取得が必須です。そして、そのビザ取得のためには、現地の旅行会社が発行する「招聘状(LOI)」が必要となります。このLOIを取得するためには「ツアーへの申し込みが必須」なのです。
つまり、個人での自由な旅行は原則できず、必ずガイド付きのツアーに参加する必要があります。このため、トルクメニスタン旅行の費用は「日々の物価」よりも「ツアー代金+航空券」が大部分を占めることになります。
- 航空券 (Flight Cost): 2025年現在、日本からトルクメニスタンへの直行便はなく、経由便の利用が一般的です。成田空港から首都アシガバートへの往復航空券は、約220,000円からが相場です。
- ビザ代 (Visa Cost): 現地の空港での取得費用(アライバルビザ)や、入国時に必要な諸費用(移民税、必須とされるPCR検査費用など)を合わせると、合計で約104米ドル(約15,600円)程度かかります。
- ツアー代金 (Tour Cost): これが最も高額な部分です。ツアーには通常、宿泊費、ガイド料、国内の交通費、観光地への入場料が含まれます。
- 5日間のグループツアー: 1人あたり約1,650米ドル(約247,500円)
- 8日間のグループツアー: 1人あたり約2,580米ドル(約387,000円)
5日間の旅行だとしても「航空券(約22万円)+ツアー代(約24.7万円)」で、最低でも約47万円が基本料金として必要になります。これが、トルクメニスタン旅行の総額が「高い」と言われる最大の理由です。
しかし!ここからが本題です。この「高い」ツアー代さえクリアすれば、現地で使う「お小遣い」=日々の物価は、信じられないほど「安い」世界が待っているんです!
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なぜ物価が安い?鍵は「二重レート」のカラクリ
このセクションは、トルクメニスタンの物価を理解する上で最も重要です!ここを理解しないと、すべての価格が意味不明になってしまうので要チェックです。
トルクメニスタンの物価が「高い」か「安い」かを左右するのが、2種類の通貨レートの存在です。
- 公式レート (Official Rate): 政府が定めた固定レートで、1米ドル = 3.5マナト (TMT) です。銀行、空港の両替所、ATM、ホテルのカード決済は、すべてこのレートが適用されます。
- 実勢レート (Black Market Rate): 街の「闇両替」(バザールなど)で使われる、実際の経済価値を反映したレート。2024年半ばの時点で、1米ドル = 約19.5マナト (TMT) でした。
お気づきでしょうか? 2つのレートには、約5.5倍もの開きがあります!
トルクメニスタン旅行では、絶対に「実勢レート」を使うべきです。もし「公式レート」で両替したり、クレジットカード決済したりすると、すべての物価が5.5倍になり、日本よりも遥かに物価の高い国になってしまいます!同じコーヒーが、支払い方法一つで1,700円にも310円にもなるのです。トルクメニスタンが「安い」というのは、「米ドル現金」を持ち込み、「実勢レート」で両替することを大前提とした話になります。
トルクメニスタンの物価を徹底比較!日本より高い?安い?
ここからの比較はすべて、観光客が賢く旅行するための「実勢レート(1米ドル=19.5TMT、1TMT=約7.7円)」を基準に計算しています。
※もし公式レート(1TMT=約43円)で計算すると、すべての日本円換算が5.5倍高くなるのでご注意ください!
商品・項目 | トルクメニスタン価格 (TMT) | 日本価格 (目安) |
|---|---|---|
ミネラルウォーター (500ml) | 約 2 TMT(約 15 円) | 約 100 円 |
レストラン (中級, 1人) | 約 480 TMT(約 3,700 円) | 約 2,000 円 |
ローカルな食堂 (1食) | 約 50 TMT(約 385 円) | 約 1,500 円 |
コーヒー (カフェ) | 40 TMT(約 310 円) | 約 500 円 |
タクシー初乗り (市内アプリ) | 15 TMT(約 115 円) | 約 500 円 |
食費の物価情報(グルメ)
ローカルな食堂での食事は非常に安いです!シャシリク(中央アジアのBBQ)やプロフ(ピラフ)といった中央アジアの定番グルメが、1食あたり2米ドルから4米ドル(約40〜80マナト、実勢レートで約300〜600円)程度で楽しめます。ツアーの合間にガイドさんに「地元民が行くお店に行きたい!」とリクエストするのが、食費を抑えつつ現地のグルメを味わうコツです!
ただし、観光客向けの少し良いレストランになると、価格は上がります。2名でドリンク付きの食事をして約49米ドル(約7,350円)程度 と、日本とあまり変わらない価格帯になります。
意外なのはファストフードで、セットメニューが約9米ドル(約1,350円) と、実勢レートで計算しても日本より割高になるケースがあります。
食費を節約するなら、ホテルのレストラン や観光客向けのレストランは避け、ガイドさんに相談してローカルな食堂やバザール(市場)を利用するのが一番です!
交通費・移動の費用の物価情報(交通)
トルクメニスタンの交通費は、世界でも類を見ない安さです!特に公共交通機関は驚きの価格設定となっています。
市内バス
首都アシガバートの市内バスの運賃は、なんと一律 0.5マナト! 実勢レートで換算すると 約4円 です。日本のバス(約220円)と比べると、ありえない安さです。しかも、バス停は白い大理石で作られ、エアコンが付いている豪華なものも多いんです。
タクシー
タクシーも格安です。2024年2月以降、配車アプリ「Ynamly taksi」を使って呼ぶと、アシガバート市内の最低料金(初乗り)が 15マナト(約115円)、1kmあたりの運賃は 1.2マナト(約9円) です。ちなみに、アプリを使わず電話で呼ぶと最低料金が20マナト(約154円)になるため、スマホ世代の皆さんはぜひアプリを活用しましょう。
長距離鉄道
鉄道も衝撃的な安さです。国内の平均的なチケット価格は約20マナト(約154円)と言われています。例えば、アシガバートからトルクメナバートまでの約12時間半の列車のチケットも、30マナト(約230円)程度で乗れてしまいます。
ツアー行動が基本のため、これらすべてを自由に利用できるわけではありませんが、アシガバートでの自由時間などに、ガイドさんと相談して体験してみるのも面白いでしょう。
その他、気になる項目の価格(ホテル・観光)
ホテル代
ホテルの価格はピンキリですが、観光客が利用するホテルは米ドル建てで価格が設定されていることが多く、やや高額です。
- 3つ星ホテル: 1泊 約30米ドル(約4,500円)〜
- 4つ星ホテル: 1泊 約160〜360米ドル(約24,000〜54,000円)〜
ただし、前述の通り、トルクメニスタン旅行ではツアー参加が必須です。これらのホテル代は最初からツアー代金(5日間で約1,650米ドルなど)に含まれていることがほとんど なので、現地で別途ホテル代を支払うケースは少ないでしょう。
観光・ツアー費用
最大の観光名所「地獄の門(ダルヴァザ・ガスクレーター)」は、個人でふらっと行ける場所ではありません。
- アシガバートからの日帰りや1泊2日のオプショナルツアーとして参加するのが一般的ですが、ダショグズ発の2日間ツアーで1人あたり550米ドル(約82,500円) など、単体でも高額です。
- 多くの場合、最初から5日間ツアー(1,650米ドル)などのメインイベントとして、旅程に組み込まれています。
現地の生活費(家賃):
参考までに、現地の人がどれくらいのコストで生活しているかを見てみましょう。首都アシガバート市内の1ベッドルームの月額家賃は、約240米ドル(約36,000円) となっています。東京のワンルームの家賃(10万円前後)と比較すると、現地の生活コストがいかに低いかが分かりますね。
トルクメニスタンの通貨・為替レート情報
トルクメニスタン旅行の費用と物価を考える上で、最も重要な「お金」の話をまとめます。
通貨
トルクメニスタンの通貨は「トルクメニスタン・マナト (Turkmen Manat)」です。通貨コードは「TMT」。
持っていくべきもの (最重要!):
- 米ドル(USD)の現金 を必ず持参してください。
- 重要: ただの米ドルではありません。「新札(ピン札)」「汚れや折り目のない」「1996年以降、できれば2009年以降に発行された」キレイな紙幣である必要があります。古いお札や、少しでも破れていたり、書き込みがあったりするお札は、両替を拒否されるか、非常に悪いレートを提示されることがあります。
- 日本で米ドルに両替する際、銀行の窓口で「新札でお願いします」と伝えるのがベストです!チップや少額の支払いのために、1ドル札も多めに用意しておくと便利です。
両替の方法
- NG: 空港、銀行、ATMでの両替やキャッシング。これらはすべて公式レート(1ドル=3.5TMT)が適用され、大損します。
- リスクあり: バザール(市場)での闇両替。最もレートが良い可能性がありますが、政府によって違法とされており、警察官や詐欺のリスクがあります。旅行初心者には絶対におすすめできません。
- 推奨: ツアーガイドに相談する。観光客はツアーガイドと常に行動を共にします。ガイドは現地の事情に精通しており、安全な場所で実勢レートに近い(または実勢レートの)両替を仲介してくれることがほとんどです。これが最も安全かつ現実的な方法です。
クレジットカード
高級ホテルや国営商店以外ではほぼ使えません。使えたとしても、公式レートで法外な請求が来る(あの1,700円のコーヒーのように!)ため、非常時以外は使わないのが賢明です。
ズバリ!トルクメニスタン旅行の総額はいくら?
日々の物価は安いですが、ツアー代と航空券が高額になるため、総額は高くなります。ここでは、代表的な旅行期間のモデル予算を見てみましょう。
3泊4日の弾丸ツアー(短期集中)
トランジットビザを利用した短期滞在や、主要都市と地獄の門だけを巡る短縮ツアーの場合のモデルです。
- 航空券: 約 220,000 円
- ツアー代金 (4日間): 約 1,075米ドル〜(約 161,000 円)
- ビザ諸費用: 約 104米ドル(約 15,600 円)
- 現地での食費・お土産代: 3日間 × 4,000円 = 約 12,000 円
- 合計目安: 約 408,600 円〜
4泊5日(地獄の門・首都観光)
「地獄の門」と首都アシガバート、さらに世界遺産メルヴなどを巡る、最も一般的なツアーのモデルです。
- 航空券: 約 220,000 円
- ツアー代金 (5日間): 約 1,650米ドル(約 247,500 円)
- ビザ諸費用: 約 104米ドル(約 15,600 円)
- 現地での食費・お土産代: 4日間 × 4,000円 = 約 16,000 円
- 合計目安: 約 499,100 円〜
現地で使うお小遣い(物価)は、総額のわずか3〜4%に過ぎません。旅行費用の95%以上が、日本で支払う航空券とツアー代で確定します。
トルクメニスタン旅行の費用を抑える5つの節約術
総額を抑えるのは難しいですが、現地での出費を抑えたり、総額のコストパフォーマンスを上げるコツを紹介します!
【最重要】米ドルの「新札・現金」を準備する
何度も繰り返しますが、これが最大の節約術です。クレジットカード(公式レート)で1,700円のコーヒー を飲むか、米ドル現金(実勢レート)で310円のコーヒーを飲むか。この差が、滞在中のすべての支払いで発生します。日本で必ず、キレイな米ドル現金(100ドル札と、チップや小さな支払い用の1ドル札)を準備しましょう。
ツアーは「グループツアー」を選ぶ
トルクメニスタンのツアーは、1名参加(プライベート)か、複数名参加(グループ)かで料金が劇的に変わります。
ある5日間のツアーでは、1名参加だと1,394米ドル(約209,000円)ですが、4名参加だと1人あたり662米ドル(約99,300円)と半額以下になります。費用を抑えたい場合は、旅行会社があらかじめ設定するグループツアー に参加するのが賢明です。
食事は「ホテル」を避け「ローカル食堂」へ
ツアー代金に食事が含まれていないフリータイム(もしあれば)では、ホテルのレストラン はできるだけ避けましょう。ガイドに「安くて美味しいローカル食堂に行きたい」と伝え、バザールや地元の人が集まる店 に連れて行ってもらいましょう。食費を1食300〜600円程度に抑えられます。
激安の「公共交通機関」を体験する
もしツアー中にアシガバートで自由時間があれば、ぜひ公共バス に乗ってみてください。運賃はたったの0.5マナト(約4円)。大理石の豪華なバス停 を巡るだけでも、立派な観光体験になります。節約と同時に、トルクメニスタンならではのユニークな思い出が作れますよ!
【防衛策】ATMやクレジットカードは絶対に使わない
これは節約術の逆のようですが、知っておくべき最大の「防衛策」です。現地で「現金が足りなくなったからATMでキャッシングしよう」と考えると、公式レート(1ドル=3.5TMT)が適用され、すべての物価が5.5倍になってしまいます。
「米ドル現金が尽きたら、旅は終わり」くらいの覚悟で、少し多めに現金を持っていくことが、結果的に最大の節約(=損失防止)に繋がります。
謎多き国トルクメニスタンは、知ればお得な国だった!
「トルクメニスタン物価は高い?」という疑問の答えは、「総額は高いが、日々の物価は(実勢レートを使えば)驚くほど安い!」でした。
ツアーと航空券で約50万円 という初期費用は高額ですが、これはビザ取得のサポート、宿泊費、国内交通費、ガイド料がすべて含まれた「安心料」とも言えます。
現地では、バスが4円、長距離鉄道が230円、ローカルフードが385円 という、日本では考えられない「格安」な世界が広がっています。
「米ドルの新札を持っていく」「両替はガイド経由で」という2つのルールさえ守れば、海外旅行初心者でも安心して、このミステリアスな国のユニークな魅力を満喫できるはずです!
※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています。
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