【2024年最新】カザフスタンの治安&安全対策ガイド!危険な地域や注意点を解説
カザフスタンは、中央アジア随一の経済力を誇り、旧ソ連圏・イスラム教・遊牧民族独自の歴史や文化遺産をもつ、雄大な自然に囲まれている魅力にあふれた国です。今回は多種多様な文化や歴史、観光スポットが多い中央アジアのカザフスタンの治安についてご紹介! 具体的には、都市部の夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を解説します。カザフスタンで旅行する時は参考にしてくださいね。
カザフスタンは、中央アジア随一の経済力を誇り、旧ソ連圏・イスラム教・遊牧民族独自の歴史や文化遺産をもつ、雄大な自然に囲まれている魅力にあふれた国です。今回は多種多様な文化や歴史、観光スポットが多い中央アジアのカザフスタンの治安についてご紹介!
具体的には、都市部の夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を解説します。カザフスタンで旅行する時は参考にしてくださいね。
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カザフスタンの治安はいい?悪い?
カザフスタンの治安は、全体として治安が安定しています。ただし、2022年1月に勃発した反政府クーデターの際に、政府の建物や敷地から強奪された武器弾薬の多くがいまだに見つかっておらず、治安面での大きな懸念点となっているのが現状です。
女性の昼間の1人歩きや、複数人であれば夜遊びも問題のないレベルの治安ですが、外国人をターゲットにした窃盗や強盗事件はたびたび発生しています。繁華街などでは、外国人だとわかるような立ち振る舞いをしたりしていると犯罪にあうリスクも。現地の人々の生活スタイルから逸脱しすぎた行動はとらないようにしましょう。
また外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4レベルに分けています。カザフスタン全土は、2024年8月現在、危険度レベル1(十分注意してください)に指定されています。
今回はカザフスタンの夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
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カザフスタンの夜の治安は?
カザフスタンの都市・アスタナ(旧ヌルスルタン)やアルマトイでは、旧ソ連風のどこか古めかしさを感じさせるディスコやバーが営業しており、夜遅くまで観光できます。ただし、法外な料金を請求されることもあるので、とくにカード払いをする際には支払い金額は要チェックです。
また、夜道の一人歩きは危険なので、複数人で出かけるのがおすすめ。夜道で財布やスマホを無用心に取り出すのも危険なので、必ず周りの様子を確認してから、貴重品を取り出すように心がけましょう。
帰宅が夜遅くなる場合は、タクシー配車アプリ「Yandex.go」を利用しましょう。現在地と目的地を入力して事前に運賃をチェックできるので、安心してタクシーを手配できます。
カザフスタンで治安が悪いとされる要注意のスポット
カザフスタンは治安が安定しているため、特筆するほどの危険なエリアはありませんが、警戒しなければならないのは、アルマトイやアスタナといった大都市の空港付近です。
ここでは、カザフスタンで注意すべきスポットについてご紹介します。
①アルマトイやアスタナの国際空港付近はぼったくりタクシーに要注意!
アルマトイやアスタナといった大都市の国際空港から、カザフスタンに入国する方は多いと思いますが、早朝や夜の時間帯に白タクを利用するのは危険です。空港周辺は客引きの白タク運転手が多く、押しに弱い方は断れずにぼったくり被害にあう可能性も。
早い時間帯なら正規のエアポートタクシーも利用できるので、空港内にあるデスクでタクシーを手配するようにしましょう。事前支払い制で安心して市内まで移動できます。
②アルマトイやアスタナの街中はスリやひったくりに注意
カザフスタンは全体的に治安が安定しているため、とくに危険なスポットというのはありませんが、アルマトイやアスタナなどの大都市の街中ではそれなりに注意が必要です。
人通りの多い場所でスリやひったくりが発生しており、白タクや偽警官による詐欺被害も多いです。とくに夕方以降の遅い時間帯に出歩く際は、気を引き締めて行動しましょう。
カザフスタンで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
カザフスタンで観光客が被害にあいやすい犯罪は窃盗や強盗、ぼったくりのような軽犯罪が主です。ここでは、観光客が注意すべき犯罪についてチェックしましょう。
①スリ・ひったくり
カザフスタンの治安は良好ですが、窃盗犯罪は数多く報告されています。2022年度中に発生した窃盗罪は6万689件、強盗罪は2,581件とされています。公式には報告されていない犯罪も含めると、カザフスタンの窃盗犯罪数は多いといえるでしょう。
日本人を標的にした窃盗被害の事例には以下のようなものがあります。
- 観光地でカバンに入れていた財布を窃盗された
- 夜中に街中を歩いていたら複数人の男に暴行され、金品を盗られた
- 友人の車にお金や貴重品を置いていたら盗られてしまった
窃盗犯罪にあわないためには、目立たず、行動を予知されず、常に用心しておくことが大切です。また、あたりが暗くなったら外出を控えたり、多額の現金を持ち歩かないようにしたりすることで、窃盗犯罪にあうリスクを大幅にへらせます。
②白タクシーのぼったくり
カザフスタンでは、白タクによるぼったくりなどにあうケースも多いです。とくに大都市の空港から市内行きのタクシーは、ぼったくりにあう危険性が高まる上、タクシーは密室なので暴行されるケースもあります。
配車アプリのYandex.goを使ってタクシーを手配するか、エアポートタクシーを手配するようにしましょう。ホテルの送迎サービスを利用してホテルまで直行するのも一つの手です。
③偽警察による詐欺・窃盗
アルマトイやアスタナなどの大都市の街中では、テロ対策の名目で、外国人が街中で警官に職務質問されるケースもあります。本物の警察官であれば問題ありませんが、中には偽警官に荷物チェックされ、現金やカードを盗られるという事件も発生しています。
相手の要求が不当であったり、違和感を覚えたりしたら、在カザフスタン日本国大使館に連絡してアドバイスを受けるのもおすすめです。街中で警察官に声をかけられたときは、まずは相手の警察官のIDを確認し、本当に警官なのかどうかをチェックしましょう。
カザフスタンで被害にあわないための防犯対策
カザフスタンで犯罪被害にあわないためには、早朝や夜間の時間にはできる限り出歩かないようにし、混雑する地下鉄やバスなどでは貴重品にとくに用心しましょう。
ここでは、カザフスタンで犯罪リスクをへらすための防犯対策についてご紹介します。
①早朝・夜間は出歩かない
カザフスタンでは、早朝や夜の時間帯はスリやひったくり、暴行事件などの犯罪発生リスクが高まります。とくに人通りが少ない路地を歩くのは避けるようにしましょう。
②地下鉄やバスでは時間帯・車両などに注意する
アスタナやアルマトイといった大都市圏の地下鉄やバスといった公共交通機関では、スリやひったくりの標的にされやすいです。人混みが増える朝と夕方のラッシュ時には公共交通機関を利用しないか、利用するなら可能な限り複数人で利用するようにしましょう。
また、前がけカバンなどを活用し、貴重品から目を離さないようにする工夫も大切です。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在カザフスタン日本国大使館では、毎年、「安全の手引き」を発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。カザフスタン在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報が多いので、渡航前に確認するようにしましょう。
もしカザフスタンで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
カザフスタンで窃盗や暴行などの被害にあってしまうかもしれません。もしもの時に備えて、緊急連絡先を知っておくことが大切です。
ここでは、カザフスタンで犯罪被害にあってしまう場合の連絡先についてご紹介します。
緊急通報先
カザフスタンでは消防は「101番」、警察は「102番」、救急は「103番」です。対応する番号を回して、オペレーターが出るまで待ってください。
また盗難などに遭ったなど、緊急ではない被害の場合は、ツーリストポリスや最寄りの警察署に足を運ぶようにしましょう。
在カザフスタン日本国大使館
カザフスタンで、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害に遭った時は、まずは最寄りの警察署でポリスレポートを作成してもらいましょう。手続きなどで困った時は、カザフスタンの日本国大使館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。
現地警察への届け出に関する助言をしてもらえたり、パスポートの盗難に関しては「帰国のための渡航書」の発給手続きなどを行ってくれたりします(要手数料)。
在カザフスタン日本国大使館へは直接足を運ぶか、電話にて連絡が可能です。詳しくは在カザフスタン日本国総領事館の公式サイトを参照してください。
在カザフスタン日本国大使館の連絡先
- 電話番号(代表):+7 (7172)97-78-43
- メールアドレス(領事):info@aq.mofa.go.jp
- 公式サイト:https://www.kz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
治安情報をチェックしてカザフスタン旅行を楽しもう!
カザフスタンは比較的治安のいいエリアですが、スリやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪は日々発生しているので、細心の注意をはらって過ごすことが大切です。
一人旅の女性の場合は、夜のひとり歩き、薄暗い路地、観光客が少ないローカルエリアは避けると安心ですよ。アスタナやアルマトイではナイトクラブやバーも多いですが、必ず複数人で行くようにして、帰りはYandex.goでタクシーを配車するようにしましょう。
犯罪に巻き込まれないために、カバンを前にかけておくなど、自分自身で対策することがポイントです。旅行の開放感で、ついつい気持ちが緩んでしまうことがあるかもしれませんが、日本とは文化や風習も違う異国の地カザフスタンに来ているということを、常に意識して旅行を楽しんでくださいね!
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
cover photo by unsplash