巨釜半造
巨釜半造(おおがまはんぞう)は、宮城県気仙沼市の唐桑半島東側に位置する二つの岬で、リアス海岸独特の入り組んだ地形が連続する景勝地です。波の浸食によって形成された奇岩怪岩が多く、荒々しい男性的な景観美が広がります。巨釜半蔵での注目ポイントは「折石」と呼ばれる高さ16m、幅3mの大理石の石柱です。かつては「天柱岩」と呼ばれ、海中から空に向かってそびえ立っていましたが、明治29年に起きた大津波で先端が折れてしまい、現在の「折石」という名前になりました。また、巨釜半造の二つの岬には、遊歩道が整備されており、雄大な太平洋を一望しながら散策を楽しめます。
スポット情報
宮城旅行におすすめの観光スポット
仙台城跡
仙台城跡は仙台に位置する名所です。1601年、伊達政宗によって築かれたこの城は、かつて仙台藩の中心として栄えました。明治時代に火災や空襲などにより城のほとんどを焼失してしまい、現在残っているのは石垣のみですが、城跡として多くの観光客が訪れています。城跡からは仙台市街地を一望でき、その眺望は圧巻です。夜には市街地の夜景を楽しめます。また、敷地内には政宗公の銅像が立っているため、ぜひ記念に一枚写真を撮ってみてください。敷地内の「青葉城資料館」では城の歴史や伊達政宗に関する展示があり、歴史を学ぶこともできます。
瑞巌寺
瑞巌寺(ずいがんじ)は、宮城県松島に位置する臨済宗妙心寺派の禅宗寺院で、正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」です。伊達政宗が5年の歳月をかけて完成させた奥州随一の古刹であり、多くの観光客が訪れます。瑞巌寺の本堂と庫裡は国宝に指定されています。本堂内に飾られている華やかな襖絵は必見です。春には「臥龍梅(がりゅうばい)」が美しい花を咲かせ、その風景も見逃せません。瑞巌寺は、岩手県平泉の「中尊寺」や「毛越寺」、山形県山寺の「立石寺」と共に「四寺廻廊(しじかいろう)」の巡礼地の一つとなっています。機会があれば、これらの古寺をすべて巡ってみるのもよいでしょう。
五大堂
五大堂は、大同2年(807)に、坂上田村麻呂が東北征討のため訪れた際に建立した毘沙門堂が起源とされ、その後、慈覚大師円仁が五大明王像を安置したことから五大堂と呼ばれるようになりました。現在の建物は、伊達政宗が慶長9年(1604年)に再建したもので、東北地方では現存最古の桃山建築です。五大堂の幹回りには十二支の彫刻が施されているため、自分の干支を探してみるのも楽しいでしょう。また、五大堂へ行くには、透かし橋を渡ります。この橋は、橋桁の間が空いており、上から海面が透けて見えるのが特徴です。透かし橋は聖域に入る前に参拝者の心を引き締めるための戒めとしての意味を持っているそうです。
円通院
円通院は、伊達政宗の孫である伊達光宗の菩提寺として正保4年(1647年)に建立されました。円通院は紅葉の名所として知られ、毎年秋には多くの方が紅葉を鑑賞しに訪れます。境内には約350年前に造られたとされる美しい石庭「雲外天地の庭」があります。特に、紅葉時期にはライトアップがされ、より幻想的な雰囲気を楽しめるでしょう。また、山門を入った左側には「縁結び観音」があり、恋愛や進学、就職などさまざまな願いが叶う縁結びスポットとして人気です。参拝者は願いや名前を縁結びこけしに書き込み、縁結び観音様に祈願奉納できます。良縁成就を願う方はぜひ足を運んでみてください。
大崎八幡宮
大崎八幡宮は宮城県仙台市を代表する神社の一つで、1607年に戦国武将・伊達政宗によって建立されました。御社殿は、日光東照宮と同じ「権現造」という様式で建てられており、豪華な装飾が施され、1952年には国宝に指定されています。その他にも重要文化財の長床や馬が飼われていた「神馬舎」など見どころが多くあります。大崎八幡宮では、毎年1月14日に「松焚祭」という約300年の歴史を持つ行事が行われることでも有名です。正月飾りや古い神札を焚き上げる正月送りの行事で、この火にあたると1年間病気にかからず家内安全のご利益があるとされています。興味のある方は、ぜひ神社の行事に合わせて参拝してみてください。
松島湾
松島湾は、日本三景の一つとして古くから愛され続けている、日本を代表する観光地です。松島は「歌枕の地」としても知られ、松尾芭蕉の作品「奥の細道」でその美しさを讃えた場所でもあります。また、戦国武将・伊達政宗公もこの地を愛していたとも言われています。松島湾には260を超える島々が浮かび、その風景はまさに絶景。観光の際は遊覧船がおすすめです。海上からは、「仁王像」に似ていることから名付けられた「仁王島」や、仲良く寄り添う夫婦のように見える「夫婦島」など、代表的な島々を眺めることができます。宮城県に訪れた際にはぜひ足を運びたい観光スポットです。