公用語
モルディブの首都マーレでは、公用語として「ディベヒ語」が用いられています。インドのシンハラ語に由来を持ち、アラビア文字に似た固有の「ターナ文字」で表記される独自の言語体系が特徴です。日常生活ではディベヒ語が主に使われていますが、観光地やホテル、空港では英語も広く通じるため、旅行者にとっても安心して滞在できる環境が整っています。
宗教
マーレを含むモルディブでは、イスラム教が国教として定められており、住民の信仰心も非常に深いのが特徴です。街を歩くと礼拝の時間にモスクから祈りの声が流れ、日々の暮らしと宗教が密接に結びついている様子が感じられます。女性の服装や飲食に関するルールなどにも宗教的な価値観が反映されているので、訪れる際は文化を尊重することが大切です。
通貨
マーレで使用されている通貨は「モルディブ・ルフィア(MVR)」です。現地の商店や市場ではルフィアが主に使われますが、ホテルや観光施設などではアメリカドルも広く受け入れられており、両替所やATMも市内に点在しています。用途に応じて通貨を使い分けると、滞在がよりスムーズになるでしょう。
クレジットカード、キャッシュレス決済
マーレでは、クレジットカードやキャッシュレス決済が利用可能です。高級ホテルやレストラン、大型ショップなどでは主要な国際ブランドのカードが幅広く対応しており、現金を持ち歩かなくても安心して過ごせます。ただし、小さな商店やローカル市場では現金のみの取り扱いもあるため、少額のルフィアとアメリカドルを用意しておくと安心です。
費用
マーレへの旅行費用は、3泊5日で1人あたりおおよそ15万~25万円が目安です。主な内訳は以下の通りです。
航空券代:60,000円〜
宿泊費:40,000円〜
現地交通費:3,000円〜
食費:10,000円〜
観光費:10,000円〜
雑費:5,000円〜
マーレはエリアによって物価が異なるのが特徴です。リゾート地は日本よりも割高になる一方、ローカルな食堂や市場を巡ることで、コストを抑えつつ現地の雰囲気を満喫できます。予算に応じた楽しみ方ができるエリアと言えるでしょう。
ビザ
マーレを訪れる際、日本国籍の方であれば事前のビザ申請は不要です。観光目的であれば、到着時に無料で30日間のビザが発給されるため、気軽に渡航できます。入国時にはパスポートの残存有効期限が滞在日数+1ヶ月以上あること、出国用の航空券、滞在中の宿泊先情報の提示が求められます。必要な条件を満たしていれば、入国手続きも比較的スムーズのため、気軽に訪れられるエリアと言えるでしょう。
日本との時差
マーレと日本との時差は、マーレが日本より4時間遅れています。たとえば、日本が18:00のとき、マーレは14:00です。時差は年間を通して一定で、サマータイムの制度もないため、旅行の計画を立てる際にも混乱が少なく安心です。
気候
マーレは一年を通して高温多湿な熱帯性気候に属し、気温は常に25〜32℃ほどです。雨季は5月〜11月頃で、短時間のスコールや強い日差しになることも多いですが、旅行で訪れる際は問題ないでしょう。また、12月〜4月は乾季にあたり、晴天が続きやすく、観光のベストシーズンとされています。海風が心地よく、朝晩の気温差も小さいため、過ごしやすい気候が魅力の一つです。
服装
マーレでは一年中高温多湿な気候が続くため、通気性の良い薄手の服装が適しています。半袖やショートパンツ、ワンピースなどが快適に過ごせる定番のスタイルですが、マーレはイスラム教の文化が根付いた場所でもあるため、過度な肌の露出は控えるのがマナーです。特に女性はノースリーブや短すぎるスカートなどを避け、肩や膝が隠れる服装を心がけるようにしましょう。
旅行のベストシーズン
マーレのベストシーズンは、乾季にあたる12月〜4月頃です。この期間は晴天が続き、湿度も比較的低めで海の透明度が高くなるため、ダイビングやシュノーケリングにも最適です。特に1月〜3月は観光のピークシーズンとなり、穏やかな海と爽やかな風の中で快適に滞在できます。一方で、旅行費用が上がる傾向もあるため、予算や目的に合わせて計画を立てると、より満足度の高い旅につながるでしょう。
治安
マーレは、比較的治安が安定している都市として知られています。観光客を狙った重大な犯罪は少ないとされ、日中であれば街中の散策も安心して楽しめます。ただし、人が多く集まる市場や公共の場ではスリや置き引きといった軽犯罪に注意が必要です。夜間の一人歩きや路地裏の通行は控えるなど、基本的な防犯意識を持って行動することで、より安全な滞在となるでしょう。
物価
マーレの物価は日本と比べてやや高めな傾向です。特にリゾート内での飲料や加工食品、日用品などは日本よりも割高に感じられることがあります。一方、ローカルな飲食店や市場を利用すれば、リーズナブルな価格で食事を楽しむことも可能です。観光客向けのレストランやカフェでは価格に幅がありますが、予算に応じて選択できる点も魅力の一つです。
交通手段
マーレでは、街の規模がコンパクトなため移動手段もシンプルです。市内ではタクシーが一般的で、初乗り料金も手頃なため短距離移動に便利です。また、路線バスも運行しており、地元の人々の通勤や買い物に利用されています。さらに、マーレ周辺の島々との移動には公共フェリーが欠かせません。特に空港のあるフルレ島とは定期便があり、アクセスも良好です。目的に応じて交通手段を使い分けることで、快適に市内を巡ることができます。
空港から市街地へのアクセス方法
モルディブの玄関口であるヴェラナ国際空港は、マーレ市街地の対岸に位置する「フルレ島」にあります。空港から市街地までは、フェリーやスピードボート、タクシーを利用してアクセス可能です。特にフェリーは所要時間約10分と短く、料金も手頃で多くの旅行者に利用されています。さらに、空港とマーレを結ぶ橋が開通したことで、車両での移動も可能になり、深夜や早朝の移動もしやすくなりました。
インターネット
マーレではインターネット環境が比較的整っており、多くのホテルやカフェ、公共施設でWi-Fiが利用できます。速度や安定性は場所により差がありますが、日常的な検索やSNSの利用には支障がないレベルです。不安な方は現地の通信会社が提供するプリペイドSIMカードの購入や、eSIM、モバイルWi-Fiのレンタルなどを検討しましょう。
電源プラグ
マーレで使用されている電源プラグは、主にイギリス式のBFタイプが一般的です。電圧は220〜240ボルト、周波数は50ヘルツで、日本の電化製品を使用する際には変換プラグと変圧器が必要です。最近のホテルでは国際対応のコンセントを備えている場合もありますが、全ての宿泊先で対応しているとは限らないため、出発前に用意しておくと安心です。
飲水
マーレでは、水道水をそのまま飲むことは推奨されていません。市内の水は海水を淡水化して供給されており、衛生管理はされていますが、体には合わないため飲用しないようにしましょう。滞在中はペットボトル入りの飲料水を利用するのが一般的です。ホテルやレストランではミネラルウォーターが提供され、多くの商店でも手軽に購入できます。体調管理のためにも、安全な飲み水を選ぶようにしましょう。
トイレ
マーレでは多くのホテルやレストラン、公共施設に洋式トイレが設置されていますが、ローカルな場所では清掃が行き届いていない場合もあります。また、日本のように温水洗浄便座が備え付けられていることは少なく、トイレットペーパーの使用方法や備え付けにも違いがあるので注意しましょう。場所によっては紙を流せないトイレもあるため、備え付けのゴミ箱を利用するのがマナーです。外出時には念のためポケットティッシュを携帯しておくと安心です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。