公用語
プラハの公用語はチェコ語です。観光地や主要都市部では英語も通じます。特に若い世代は学校教育で英語を学んでおり、観光地や主要都市のレストラン・ホテル・ショップでは英語でやり取りできる場面が増えています。旅行する際には、英語があれば十分に過ごせるでしょう。また、チェコでは歴史的背景からドイツ語やロシア語も比較的よく使われており、年配の世代の中にはこれらの言語を話す人も多くいます。
宗教
プラハを含むチェコは、かつてはカトリックを中心としたキリスト教が広く信仰されていました。しかし20世紀以降、宗教人口は大きく減少し、現在では世界的にも「無宗教」の割合が高い地域として知られており、国民の約60~70%が宗教を持たないとされています。一方で、カトリック教徒は国民の約10~15%程度で、プロテスタントやその他のキリスト教宗派の信者はさらに少数派です。
通貨
プラハをはじめチェコで日常的に使われている通貨は「チェコ・コルナ(CZK)」です。チェコはEU(欧州連合)の加盟国ですが、公式通貨としてユーロ(EUR)は導入されていません。ただし、観光客が多く訪れるショップやレストラン、ツーリストセンターではユーロが利用できる場合もあります。その際にはお釣りがチェコ・コルナで渡されることが多いです。
クレジットカード、キャッシュレス決済
プラハを含むチェコの観光地では、ほとんどの場所でクレジットカード決済が可能です。レストランやショップはもちろん、公共交通機関でもカードやタッチ決済に対応していることが多く、現金を持ち歩かなくても過ごせるほどです。利用できるカードブランドはVisaまたはMastercardが主流で、安定して使えるためおすすめ。一方で、American Express(アメックス)やJCBは対応していない店舗も多いため注意が必要です。また、カードを直接利用するよりもApple Payなどのスマホウォレットを使ったタッチ決済がおすすめです。スマホ経由の決済はセキュリティ面で安全性が高く、スムーズに支払いを行えます。
費用
プラハへの旅行は、3泊5日で1人あたり約20万円〜が目安です。主な内訳は以下の通りです。
・飛行機代(往復):約15万円~
・ホテル代(2名利用時):1人あたり約1万5,000円~
・インターネット・Wi-Fi代:約2,500円~
・食費:約2万円~
・交通費:約2,000円~
・観光・オプショナルツアー費用:約1万円~
プラハは、ヨーロッパの中でも物価が安い都市とされています。ホテルや食事、観光費用は調整可能なので、旅のスタイルに合わせて予算を立てると安心です。
ビザ
日本国籍の方がプラハを訪れる場合、条件を満たせば ビザなしで入国が可能です。対象となる渡航目的は観光、業務、外交・公用で、滞在できる期間は180日間のうち最長90日以内となります。また、チェコはシェンゲン協定加盟国のひとつであるため、他の加盟国を訪問する際も同じく無査証滞在の条件や滞在日数に注意が必要です。旅券(パスポート)については、過去10年以内に発行されたもの、シェンゲン加盟国を出国する時点で3か月以上の残存有効期間があること、未使用の査証欄が2ページ以上あることが条件です。
日本との時差
プラハと日本の時差は通常7時間ですが、チェコはサマータイムを採用しているため、夏季は6時間となります。例えば、プラハが正午のとき、日本は午後7時(サマータイム期間中は午後6時)です。日本との連絡や飛行機の乗り継ぎを行う際には、時差をしっかり確認しておきましょう。
気候
プラハを含むチェコは温暖湿潤気候に属し、四季の移り変わりがはっきりと感じられるのが特徴です。春は日中の気温が15℃前後まで上がり快適に過ごせますが、朝晩は冷えることも多いため注意が必要です。夏は25℃前後の過ごしやすい気候で、湿度も低く爽やかに観光できます。秋は次第に気温が下がり始め、朝夕は冷え込みを感じることもあります。冬になると氷点下まで冷え込む日もあり、雪が降ることもありますが、都市部では積雪が少ないため大きな移動に支障が出ることはあまりありません。
服装
プラハの春は気温の変化が大きいため、長袖シャツやセーター、カーディガンなど重ね着しやすい服が便利。薄手のトレンチコートやジャケットを羽織ると安心です。夏は日中は半袖で快適に過ごせますが、夜は冷えることもあるので薄手のカーディガンやジャケットを持っておくと役立ちます。秋は朝晩の冷え込みが強まるため、長袖やセーターに加え、トレンチコートやジャケットが必要です。冬は氷点下まで冷え込むため厚手のコートやマフラー、手袋などの防寒具が必須で、滑りやすい道に備えて防滑性のあるブーツを選ぶと安心です。
旅行のベストシーズン
プラハ旅行のベストシーズンは、春(4月〜5月) と 秋(9月〜10月) です。春は天候が安定しており、観光しやすい気候が魅力。街中では花々が咲き始め、華やかな景色を楽しみながら散策できます。一方、秋は気温が約14〜19℃と過ごしやすく、紅葉が街を彩る美しい季節です。歴史的建造物と紅葉のコントラストは、この時期ならではの見どころといえるでしょう。ただし、11月に入ると雪が降ることもあるため、防寒対策を忘れずに準備することをおすすめします。
治安
プラハはヨーロッパの中でも比較的治安が良いとされる地域ですが、世界各国から観光客が集まる人気都市であるため、注意が必要な場面もあります。特にスリやひったくりはよくある犯罪として知られており、繁華街の路上や空港、鉄道駅、トラム、バス、お土産店などで、バッグを開けられたり切られたりして財布やカードを盗まれる被害が報告されています。また、ホテルでも油断は禁物です。受付で荷物を床に置いた際に置き引きされるケースや、客室の窓から侵入されて貴重品が盗まれる事例もあります。
物価
プラハの物価はヨーロッパの他国と比べると安めで、日本と同じかやや安い水準です。ただし、円安の影響により、以前より費用がかかることもあるため、旅行前に予算を立てておくことが大切です。目安として、ミネラルウォーター(500ml)は約65円から、レストランでの食事は1,000円前後から楽しめます。カフェのコーヒーは約360円から、タクシーの初乗りは300円前後からとなっています。ラグジュアリーなホテルに宿泊したり、滞在期間を長くしたりする場合は、その分の費用を多めに見積もっておくと安心です。
交通手段
プラハは地下鉄、トラム、バスが主におすすめの交通手段です。これらの乗車券は共通で利用でき、30分、90分、24時間、72時間といった有効時間ごとのチケットが用意されています。料金は移動距離ではなく、チケットを打刻してからの有効時間で決まるのが特徴です。たとえば30分チケットであれば、打刻後30分間すべての交通機関を利用できます。チケットの打刻を忘れると罰金の対象になるため注意が必要です。チケットは地下鉄の駅やトラム、バスの車内などで購入できるため、観光前に準備しておくとよいでしょう。
空港から市街地へのアクセス方法
プラハ空港には、直通の地下鉄や鉄道駅がないため、市内への移動は主にエアポートエクスプレス、市内バス、タクシーの3つが利用されています。エアポートエクスプレスは空港とプラハ中央駅を結ぶシャトルバスです。所要時間はおおよそ30〜40分ほどで、市内中心部までダイレクトにアクセスできる点が魅力です。公共バスを利用する場合は、空港から市内まで約20〜30分、その後地下鉄に乗り換えて10〜20分程度で移動できます。深夜や早朝の到着、またはバスが入れない旧市街まで行く場合には、タクシーや配車アプリのUberやBoltを利用すると安心して移動できます。
インターネット
チェコはWi-Fiの普及率が比較的高く、首都プラハの観光スポットや文化遺産の周辺にはフリーWi-Fiが設置されている場所が多くあります。カフェやレストラン、ランクの高いホテルでも無料で利用できることが多く、とても便利です。安定したインターネット環境を確保したい場合は、日本からポケットWi-Fiをレンタルして持参するか、現地でSIMカードを購入するのがおすすめです。旅行のスタイルや目的に合わせて、自分に合った方法を選ぶことで快適にインターネットを利用できます。
電源プラグ
プラハを含むチェコで一般的に使われている電源プラグは、丸ピンが2本並んだCタイプです。旅行の際にはCタイプの変換プラグを用意しておくと安心です。ただし、場所によっては SEタイプのコンセントが使われている場合もあるため、複数のタイプに対応した変換プラグを持参するとより便利でしょう。電圧は日本の100Vに対してチェコは230Vと高いため、日本の電化製品をそのまま使用すると故障の恐れがあります。電化製品の対応電圧を確認し、対応していない場合は変圧器を用意しましょう。
飲水
プラハの水道水は基本的に飲用可能です。ただし、硬水のため慣れていない人がそのまま飲むとお腹を壊すこともあります。心配な方は歯磨きやうがいには水道水を使っても、水分補給にはミネラルウォーターを購入して飲むのがおすすめです。安心して観光を楽しむために、外出時には常にペットボトルの水を持ち歩くとよいでしょう。
トイレ
プラハでは、公共のトイレには有料と無料の両方があります。有料の場合は5〜20コルナ程度で、5コルナや10コルナの硬貨をいくつか持っておくと便利です。観光施設では基本的に無料のトイレが設置されており、清潔に保たれていることが多いため安心して利用できます。飲食店のトイレは大半が無料ですが、自由に使える場合と店員に声をかけて鍵を借りる場合があるので注意が必要です。また、トイレットペーパーは流せる場合が多いのが特徴です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。