聖マリア聖堂
クラクフの中央広場に位置する「聖マリア大聖堂」は、高さ80mの巨大なゴシック様式の教会です。正面の2つの高い塔は印象的ですが、内部に入るとその奥行きに驚かされます。塔の上からは、毎時「ヘイナウ・マリアツキ」と呼ばれる、トランペットの時報は途中で中断するのが特徴的です。聖堂内の見どころは、「ヴィット・ストウオシ祭壇」。ヨーロッパ最大級の大きさで、国宝に指定されています。「聖母マリア」の被昇天や、壁に施された聖マリアの金の彫刻や天井の装飾、ステンドグラスも必見。長椅子に座って天井を見上げるのもおすすめです。夜にライトアップされた聖堂も幻想的で、写真を撮ったり、静かな時間を過ごすのにぴったりの場所です。
スポット情報
ポーランド旅行におすすめの観光スポット
ワルシャワ歴史地区
ワルシャワ歴史地区(スタレ・ミアスト)は、第二次世界大戦で破壊された街が見事に復元され、1980年にユネスコ世界遺産に登録されたエリアです。旧市街は、中世の面影を残す石造りの建物が立ち並び、古き良きワルシャワの雰囲気を感じられます。広場ではストリートミュージックや馬車、カフェでくつろぐ観光客の姿など、どこを切り取っても絵になる光景ばかりです。旧市場広場を囲むカラフルな建物や人魚像も、街の撮影スポットとして人気。北側にあるバロック様式の砦「バルバカン」や、キュリー夫人の生家がある「フレタ通り」など、歴史的な見どころも豊富です。カフェやショップが軒を連ねるクラクフ郊外通りで食事やおみやげの買い物も楽しめます。
中央市場広場(クラクフ旧市街)
クラクフの中央市場広場は、11世紀から600年間ポーランドの首都として栄えた歴史を感じさせる広場です。広場を取り囲む中央の像や織物会館、聖マリア聖堂など、建造物の数々に圧倒されます。14世紀に建てられたルネッサンス様式の織物会館は、現在はポーランドの雑貨を扱う店舗が入ったショッピングモールになっています。木工芸品やマグカップ、トートバッグなど、キュートなデザインの雑貨はおみやげにぴったり。レンガ色の聖母マリア教会は、太陽の光を浴びて温かみのある赤を放つクラクフのシンボル。歴史を感じさせる建築物に囲まれながら、ショッピングを楽しんだり、広場のカフェでくつろいだりと、ゆったりした時間を過ごすのもおすすめです。
ヴィエリチカ岩塩坑
ヴィエリチカ岩塩坑(がんえんこう)は、クラクフから南東へ約10kmの場所にある世界遺産です。地中約330mの深さまで掘られており、世界最古でありながら現役の採掘場として知られています。見学ツアーでは、地上では見ることのできない塩湖や地下の部屋、独特な聖キンガ礼拝堂を鑑賞できます。岩塩で作られたシャンデリアや祭壇、レリーフは、鉱夫たちの手による芸術作品で、思わず息をのむ美しさです。ルートの長さは3.5km、所要時間は2~3時間のため、余裕をもったスケジュールで行くことをおすすめします。また中は18℃前後で、真夏でもジャケットの用意が必要です。神秘的な地下世界を探検する体験を、ぜひ味わってみてください。
アウシュビッツ・ビルケナウ博物館
アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館は、第二次世界大戦中のナチス・ドイツの強制・絶滅収容所跡を公開している施設です。戦争の悲惨さを知るための教育の場として、また二度と同じ過ちが起こらないようにと「負の遺産」として1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。広大な敷地内には2つの収容所があり、その間を無料のシャトルバスが結んでいます。棟内には、収容所内の人々の写真や私物など、当時を物語る展示がされています。バラックや焼却炉の跡、追悼のための記念碑などもあり、見学には4時間ほどかかるため、ゆとりのあるスケジュールがおすすめです。見学は無料ですが日々多くの人が訪れるので、事前に入場パスをオンラインで取得しておく必要があります。
文化科学宮殿
文化科学宮殿は、ワルシャワのランドマークとして有名な超高層ビルです。1955年に、スターリンからの贈り物として建てられました。現在は劇場、映画館、博物館などが入る複合施設として、市民に親しまれています。館内の見どころは、30階のテラス。ワルシャワの街並みを360度パノラマで楽しめる景色は圧巻です。夜にはライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。また、おしゃれなカフェやレストランも充実しているので、ランチやディナーにもおすすめ。館内にはお土産店もあり、ポーランドならではのかわいい雑貨を見つけられるかもしれません。歴史的な建物でありながら、現代的な施設も充実している文化科学宮殿は、ワルシャワ観光の外せないスポットです。
マルボルク城
ポーランド北部にある世界遺産「マルボルクのドイツ騎士団城」は、中世の要塞としては世界最大のレンガ造りの城です。赤いレンガの城壁や防壁は圧倒的なスケールで、まるでゲームの世界に迷い込んだよう。城内の博物館では、武具や琥珀の装飾品、食器類など、城の歴史を物語る展示物が多数あります。また、歴史をテーマにしたショーやコンサート、騎士たちの宴などのイベントも開催され、非日常の体験ができます。特に7月最後の週末に行われる大規模な野外イベント「マルボルク包囲」は必見です。広大な城の中もオーディオガイドが付いているため迷わずに回ることができます。城を探索しながら、中世ヨーロッパの歴史や文化に触れられる魅力的なスポットといえるでしょう。