モロ要塞
モロ要塞は、ハバナ湾の入り口に立つ城のような建物で、1982年に「ハバナ旧市街とその要塞群」として世界遺産に登録されました。1640年に海賊の攻撃から街を守るために建てられ、高さ20mの分厚い壁を持つ当時のカリブ海最強の防衛施設でした。1762年にイギリス軍に占領された後は牢獄としても使われ、現在は灯台として使われています。ハバナ旧市街の対岸に位置し、他の3つの要塞とともにハバナの歴史を今に伝えています。要塞からは旧市街の海沿いに延びるマレコン通りを一望でき、絵のように美しい景色は観光客に人気の撮影スポットです。また、夕暮れ時には建物全体がオレンジ色に染まり、海に反射する夕日とともに幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
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スポット情報
キューバ旅行におすすめの観光スポット
ハバナ旧市街
ハバナ旧市街は「カリブ海の真珠」と呼ばれる歴史地区で、1982年に世界遺産に登録されたエリアです。スペイン人が1519年に建設して以来、17世紀には造船業で栄え、カリブ海の主要都市として発展しました。バロック様式や新古典主義、アールデコなど、さまざまな時代の建築が混在する魅力的な街並みが特徴です。アーケードや装飾的なバルコニーが印象的な建物が立ち並び、歴史あるビエハ広場には華やかなコロニアル様式の邸宅が残されています。海賊の襲撃から街を守るために築かれた4つの要塞群は、カリブ海最強と称されたモロ要塞をはじめ、港町の面影を今に残しています。大聖堂やガルシア・ロルカ劇場、旧国会議事堂なども点在し、見どころの多い観光エリアです。
バラデロビーチ
バラデロビーチは、カリブ海に突き出た全長28kmの細長い半島に広がるキューバ随一のビーチリゾートです。1900年代初頭から観光地として人気を集め、真っ白な砂浜と透明度の高い遠浅の海が特徴。「カリブ海の楽園」とも呼ばれています。波が穏やかな海では誰でも安心して泳ぐことができ、カリブ海にぷかぷか浮かびながらのんびりと過ごすことができます。また、海岸線に沿って立ち並ぶホテルでは、マリンスポーツやゴルフなどのさまざまなアクティビティが楽しめます。夕暮れ時には、水平線に沈む美しい夕日も見どころの1つ。ハバナからタクシーやバスで約3時間とアクセスも良く、世界中の観光客が訪れる人気スポットとなっています。
革命広場(Revolution Square)
革命広場はハバナにある象徴的な広場で、キューバ革命の歴史を今に伝える重要な観光スポットです。1959年のキューバ革命時、この場所でフィデル・カストロが演説を行い、現在も政治的な集会や式典が開かれています。広場の北側には、キューバの独立の父と呼ばれる思想家ホセ・マルティを称える高さ109mの塔型記念館があり、世界最大の文学者記念碑として知られています。最も注目を集めるのは内務省ビルの壁面いっぱいに描かれた革命の英雄チェ・ゲバラの肖像画で、「常に勝利に向かって」という彼の言葉が刻まれています。空港と市街地の中間に位置し、観光バスも必ず立ち寄るハバナ観光の定番スポットとして、多くの観光客が訪れています。
ビニャーレス渓谷
ビニャーレス渓谷はキューバ西部に広がる渓谷で、伝統的なタバコ栽培と独特の景観が評価され、1999年に世界遺産に登録されました。切り立った石灰岩の奇岩「モゴーテ」が点在する風景はまるで絵のような美しさで、「キューバで最も美しい渓谷」とも呼ばれています。昔ながらの製法でタバコ栽培が続けられており、農家の伝統的な生活様式や木造の民家など、自然と調和した暮らしが今も残っています。渓谷には固有の動植物も生息し、自然と文化が見事に調和した景観が魅力。現在は人気の観光地となり、タバコ農園見学や乗馬、ハイキングなど、この土地ならではの体験を楽しむことができます。のんびり渓谷散策や田園風景を眺めながらの村歩きをしたい方におすすめです。
マレコン通り
マレコン通りは、ハバナの海岸線に沿って約8kmにわたって続く象徴的な通りで、1901年に建設が始まった歴史ある海岸通りです。もともとは高波から街を守るための防波堤として造られ、その後、ハバナを代表する大通りへと発展しました。海側には白い防波堤が連なり、反対側にはパステルカラーの建物が建ち並び、所々に優雅なコロニアル様式の建築が残されています。昼はクラシックカーでドライブを楽しむ観光客や防波堤で釣りを楽しむ地元の人々で賑わい、夕暮れ時には美しい夕日を眺めることができます。夜になると涼を求める地元の若者たちが集まる人気の憩いの場となっています。ハバナの日常と観光が自然に溶け合う街の魅力を感じられる散策スポットです。
エル・カピトリオ(旧国会議事堂)
エル・カピトリオは、ハバナの中心部に建つ壮大な建物で、アメリカ合衆国の連邦議会議事堂をモデルに1929年に完成した、キューバの歴史を象徴する国会議事堂です。真っ白な大理石で造られた外観は、巨大なドームと優雅な円柱が特徴で、訪れる人々を圧倒します。正面の銅製の扉に刻まれた浮き彫りは、キューバの歴史絵巻を30枚のパネルで表現しています。内部の見どころは、建物の中心に立つキューバ国旗をまとった女性の像で、その足元にはかつてハバナの距離の基点を示したダイヤモンドがはめ込まれています。昼は真っ白な姿を、夜はライトアップされた幻想的な姿を見せ、アメリカの影響を受けた20世紀初頭のキューバを今に伝える観光名所として親しまれています。