アンカラのローマ浴場跡
ローマ浴場跡は、古代ローマ時代の浴場施設の遺跡として知られています。1937年から1944年にかけての発掘調査によって発見され、現在では野外博物館として一般公開されている観光スポットです。現在は基礎のみが残されていますが、脱衣所、温浴室、冷浴室、サウナ、遊戯場などが存在したと推測されており、特に温浴施設は大規模で、冬季には人気があったとされています。128本の大理石の柱が並ぶ中央のオープンエリアが、この浴場の見どころの一つです。また、暖房設備や地下水道などの施設が存在したとされており、古代ローマ時代の文化や建築に興味を持つ人におすすめの場所です。
スポット情報
アンカラ旅行におすすめの観光スポット
アタテュルク廟
アンカラの丘の頂上に佇むアタテュルク廟は、トルコの初代大統領である「ケマル・アタテュルク」の永眠の地として知られています。地元ではアヌトゥカビル(Anıtkabir)という名前で親しまれており、トルコ現代建築の傑作と称されているほど。アタテュルク廟には、ケマル・アタテュルクの他にも、2代目大統領であるイスメト・イノニュの墓があるなど、トルコの歴史を存分に感じることができます。また、アタテュルクが生前に愛用していた日用品や書物、各国から贈られた品々などが展示されている博物館も併設されており、アンカラ観光に訪れたらぜひ足を運んでほしい、おすすめスポットです。
アンカラ城
岩山の頂上に建てられ、街を一望できる絶好のビューポイントとしても知られているアンカラ城。アンカラ屈指の有名観光スポットの一つです。ペルシア人によるアンカラの占領以前に、ヒッタイト人によって築かれたという説がある歴史あるお城です。ローマ時代やビザンチン時代からはじまり、セルジューク朝時代、オスマン帝国時代に至るまで、何度も再建や改修が行われており、今の姿を保っています。城内には、当時の宮殿やモスクなどが残っており、その歴史を肌で感じることができます。また、レストランやキリムのカーペット店、庭園、博物館などもあり、老若男女さまざまな楽しみ方ができる場所です。
コジャテペ・モスク
「コジャテペ・モスク」は、最大収容人数2万4000人という、世界最大級のモスクです。大きさはもちろんのこと、その美しさも必見ポイント。コジャテペ・モスクの外観は、光を反射して輝く白い大理石の壁、高さ約88メートルの中央ドーム、トルコ伝統のデザインである円錐型の4つのミナレット(尖塔)で特徴づけられています。内装はクラシックなオスマン帝国様式であり、壁や天井にはモザイクや彫刻が豪華に施されています。アンカラの象徴としてだけでなく、イスラム教徒の信仰と儀式の中心地としても重要な役割を果たしています。
トゥズ湖
トゥズ湖は、約1,500平米というトルコで2番目に大きい湖です。アンカラから約150キロメートル離れた場所に位置しており、のどかな雰囲気が魅力の場所です。トルコ語で「トゥズ」とは塩を意味し、この湖は世界で2番目に塩分濃度が高い湖として知られています。夏になると湖の水が蒸発し、湖底に約30センチメートルの塩の層が形成されます。トゥズ湖はトルコの塩の70%を供給し、周辺地域の産業に重要な役割を果たすなど、地元民にとってもなくてはならない貴重な湖です。特に7月から9月にかけては、真っ白な湖面が青空と調和し、壮大な景色を楽しむことができます。季節や天候によって異なる美しい風景を楽しんでみてはいかがでしょう。
アナトリア文明博物館
アナトリア半島の古代から中世にかけての歴史と文化を学ぶことのできるアナトリア文明博物館。アンカラ屈指の観光スポット、「アンカラ城」の近くに佇み、手軽に観光できるのがおすすめポイントです。この博物館では、彫刻、陶器、工芸品、モザイク作品、仏教美術、コインなど、幅広いジャンルの収蔵品が展示されています。特に、ヒッタイト帝国、フリギア、リュキア、ウルトゥヒア、ローマ帝国、ビザンティン帝国など、アナトリア半島を代表する出土品や美術品が用意されており、見どころ満載です。博物館の建物自体も歴史的な価値があるので、アンカラならではの歴史を感じたい人におすすめです。
アンカラ民俗学博物館
アンカラ民俗学博物館は、トルコ初の民俗文化や伝統を紹介する博物館です。この場所はかつて、ムスタファ・ケマル・アタチュルクの石棺が保管されていたことでも知られており、昔からこの地で多くの人に愛されているスポット。博物館の展示品には、アナトリア半島各地から集められた民族衣装や装飾品、ウシャクやギョルデスで作られたカーペットやラグ、オスマン帝国時代の金属工芸品、武器、トルコタイルの磁器類など、伝統的な生活様式を反映した多彩な品々があります。また、セルジューク朝スルタン3世の玉座やアヒ・シェラフェッティンの木棺など、貴重なコレクションも展示されています。