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【2026年導入】ETIAS(エティアス)とは?ヨーロッパ旅行に必要な申請・費用を解説
2026年第4四半期(10月~12月頃)から、ヨーロッパ30ヶ国へ観光や出張目的で短期滞在する場合、入国時に必要となる電子渡航認証システム・ETIAS(エティアス)。これまで日本国のパスポート保持者は、ほとんどのヨーロッパ諸国への入国時に認証は必要ありませんでしたが、今後は必要となる予定です。この記事では、そのETIASの目的や申請の流れ、有効期限などを詳しく紹介します。


2026年第4四半期(10月~12月頃)から、ヨーロッパ30ヶ国へ観光や出張目的で短期滞在する場合、入国時に必要となる電子渡航認証システム・ETIAS(エティアス)。これまで日本国のパスポート保持者は、ほとんどのヨーロッパ諸国への入国時に認証は必要ありませんでしたが、今後は必要となる予定です。この記事では、そのETIASの目的や申請の流れ、有効期限などを詳しく紹介します。
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2026年ETIAS導入!ヨーロッパへの渡航ルールが変わる背景とは?
2026年第4四半期(10月~12月頃)から、シェンゲン協定加盟国29ヶ国にキプロスを加えた30カ国で「ETIAS(欧州渡航情報認証制度=European Travel Information and Authorisation System)」の運用が始まり、渡航する事前に申請が必要になります。
これまでは日本のパスポートを持っていれば、シェンゲン協定加盟国に観光や出張などの目的で短期間滞在する場合であれば、事前にシェンゲンビザを取る必要がありませんでした。今になってETIASが導入される背景としては、ヨーロッパ諸国の安全保障の強化、非正規移民の防止、国境検査をデジタル化してスムーズにする、などの理由があります。
また、ETIAS導入に先駆けて、2025年10月より段階的に「EES(出入域システム=Entry/Exit System)」の運用が始まりました。EESは、不法滞在者を発見し、文書や身分証の不正使用を防止すること、また国境審査の自動化により、渡航者のスムーズな移動を実現することを目的に導入されました。
EESは、非EU国籍の旅行者がシェンゲン圏(キプロスとアイルランドを除くEU加盟国に、アイスランド、ノルウェー、スイスおよびリヒテンシュタインを加えた29カ国)に短期滞在目的で訪れる際、従来のパスポートへのスタンプに代わり、顔画像や指紋などの生体認証データ、渡航文書の情報、出入域日をデジタル登録・管理するものです。
つまり、ETIAS導入後に対象の国へ渡航する際には、渡航する前にETIASの申請を行い、入国時にEESでのデジタル登録が必要となります。なお、ETIASとEESの手続きをした後は、これまで通りシェンゲン協定加盟国間では原則として、パスポートの国境チェックが行われない「域内移動自由」の仕組みは変わりません。
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シェンゲン協定とは?
「シェンゲン協定」とは、加盟国間での人・物・サービス・資本の自由な移動を目的として結ばれた協定で、加盟国間では通常実施される国境管理がありません。
2025年11月現在、EU加盟国27ヶ国のうちアイルランドとキプロスを除いた25カ国(ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、 ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロべニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン)と、EU非加盟国4ヶ国(アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス)が加盟しており、域内での国境検査が廃止されています。
これまで日本国発行のパスポート所持者が、旅行や出張などの目的でシェンゲン協定加盟国に渡航する場合、180日間で最大90日間の短期滞在であればビザは不要でした。しかし、ETIASの導入後は、シェンゲン協定加盟国およびキプロスに入国する際は、事前にオンラインでETIASを通じて入国審査の申請を行い、認証を得る必要があります。
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ETIASとはどういう制度?いつから必要?
ETIAS・シェンゲン協定・EESの概要が理解できたところで、ETIASの目的や運用開始の時期などを詳しく解説していきます。
ETIASの定義と目的
ETIASは、日本を含むシェンゲンビザを免除されている域外国からの、観光・出張を目的とする短期滞在の渡航者が対象。渡航する前にインターネット上で、渡航の申請・認証取得を求める制度であり、いわゆるビザとは異なっていて手続きは簡易なものです。
この制度は、EU理事会が2018年9月に、ETIAS創設の規則を採択したことを受けて設けられました。同様の電子渡航認証システムは、すでにアメリカ(ESTA)、カナダ(eTA)、オーストラリア(ETA)、イギリス(ETA)などで導入されています。
ETIASが導入される目的は、ヨーロッパ全体の安全保障の強化・非正規移民の防止・国境検査のデジタル化と迅速化などがあげられます。ヨーロッパ諸国では近年、テロ攻撃が多数発生しており、シェンゲン圏と圏外との境界のセキュリティの強化が必要だと言われてきました。そして、テロ攻撃の多くは観光客が集まる場所で発生しています。
そういった意味でETIASは、ヨーロッパ在住者にとっても、ヨーロッパへの渡航者にとっても、より安全にヨーロッパで過ごすための制度になると考えられています。
制度導入後は、シェンゲン協定加盟国29ヶ国(ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、 ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロべニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス)、およびキプロスの30ヶ国に入国する場合、渡航よりも事前に申請が必要になります。
ETIAS渡航認証が有効な間は、これまでと同様に、180日間の期間のうち最長90日間までの短期滞在であれば、何度でもこれらの国に訪れることができます。認証の有効期間は3年間、またはパスポートの有効期限のいずれか早い方までです。
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ETIASは日本人も必要?いつから始まる?
ETIASの運用開始時期は明確に定まっていませんが、現時点では2026年第4四半期(10月~12月頃)開始予定となっています。これまで旅行や出張などの短期滞在では、シェンゲンビザが不要とされてきた日本国発行のパスポート保持者も、ETIASの対象となる予定です。
なお、運用前である2025年11月時点では、ETIASの申請は不要ですが、運用開始時期は変更となる可能性もありますので、対象国へ渡航する予定のある方は最新情報を確認してください。
また、長期滞在ビザや居住ビザなどを所有している場合は、ETIASの対象外です。詳しくは、自身の取得するビザのルールをご確認ください。
ETIASに先がけて、2025年10月にEESの導入がスタート
ETIASに先駆けて、EES(出入域システム)は2025年11月現在、すでに導入が開始されています。EESは、非EU国籍者がシェンゲン協定加盟国29ヶ国に短期滞在目的で訪れる際、出入域を登録するための自動化ITシステムです。従来のパスポートへのスタンプを廃止し、出入域日をデジタル登録・管理します。
EESは、2025年10月12日から約6ヶ月かけて段階的に導入され、2026年4月10日以降は、導入国の全ての国境検問所で運用が始まる予定となっています。なお段階運用期間中は、一部の国境検問所では、従来のスタンプによる手続きが行われます。
EESでは、パスポートなどに記載されたデータ(氏名・生年月日など)、出入域の日時と場所、顔写真と指紋(生体認証データ)、過去の入国拒否の記録の情報が収集・記録・保存されます。
EESに登録されるデータは、不正利用されないよう厳重に保護されており、アクセスできるのは各国当局の中でも許可を受けた限られた職員のみとなっています。また、特別な場合を除き、公的機関や民間企業などの第三者に渡されることもありません。なお、指紋の登録や顔写真の撮影を拒否した場合は、EES導入国に入国できません。
ETIAS運用開始後は、渡航前にETIASの申請、入国時にEESでのデジタル登録という流れになります。
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ETIASの申請方法と必要な書類は?
最後に、ETIASの申請の流れや費用、申請から認証に必要な期間を紹介します。
ETIAS申請の流れ・費用
ETIASの申請は、ETIAS公式ウェブサイトまたはETIASのモバイルアプリから行います。予定されている申請内容は、以下の事項です(制度運用開始時点で変更される可能性あり)。
- 姓名や生年月日、出生地、国籍、自宅住所、両親の氏名、メールアドレス、電話番号、など
- パスポート情報(パスポートの有効期間が、ETIAS対象国を出国する予定の日から3ヶ月以上残存している必要があります ※制度運用開始の際に規定をご確認ください)
- 現在の就労先または在学先に関する情報
- ETIAS対象国への渡航・滞在計画
- 過去の犯罪の有無、戦争・紛争地域への渡航歴、ETIAS対象国における入国拒否や強制送還の履歴など
申請費用は1件につき20ユーロで、クレジットカードなどのオンライン決済で支払うことができます。申請者が18歳未満もしくは70歳以上の場合は無料です。なお18歳未満の方は、親権者または法定後見人が申請する必要があります。
ETIASの有効期間は、3年間またはパスポートの有効期限の、いずれか早い方までです。
ETIASの申請にかかる期間は?
ETIASの申請後、多くの場合は数分で処理され、申請したメールアドレスに認証メールが届きます。申請の処理に時間がかかる場合でも、遅くとも4日以内に結果のメールが届きます。
ただし、追加の情報や書類の提出が必要な場合は最大14日間、面接に呼ばれた場合は最大30日間、認証までに時間を要する場合があります。そのため、ETIASの申請は旅行の予定日から余裕を持って申請するようにしましょう。
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ETIASをしっかり申請して、ヨーロッパ旅行を楽しもう!
ETIAS(欧州渡航情報認証制度=European Travel Information and Authorisation System)は、今までシェンゲンビザを免除されていた日本を含む域外国からの、観光や出張などを目的とした短期滞在の渡航者を対象にした、新しい事前オンライン認証制度です。
渡航前に公式サイトや専用アプリで申請・認証取得が必要となり、シェンゲン協定加盟国とキプロスが導入予定です。運用開始は、2026年の第4四半期(10月~12月頃)が予定されています。なお、2025年11月現在はETIASの運用は開始されていないため、渡航前の申請や手続きなどは不要です。
ここまで解説してきた通り、2026年末からヨーロッパ旅行の手続きが大きく変わります。渡航前に最新情報を必ずチェックして、ヨーロッパ旅行を楽しんでくださいね。
※記事内の金額は2025年11月11日時点での情報になっており、変動している可能性があります。
cover photo by Ayumi Hirasawa
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