公用語
タイの公用語はタイ語です。バンコクや観光地のホテルでは英語が通じることが多いものの、ローカルな食堂や市場ではジェスチャーや簡単な単語でのやりとりが中心です。「サワディークラップ/カー(こんにちは)」「コップクンクラップ/カー(ありがとう)」などの基本フレーズを覚えておくと、現地の人とのコミュニケーションがぐっとスムーズになります。
宗教
タイでは国民の約9割が仏教徒。街を歩けば、黄金に輝く寺院や、静かに祈る人々の姿に出会えます。寺院を訪れるときは、王室や仏教への敬意を示すため、肩や膝を隠す服装を心がけましょう。写真撮影の際も、僧侶や参拝者への配慮を忘れずに。信仰の自由が守られ、多様な文化が共存するタイだからこそ、心穏やかな時間を味わえます。
通貨
タイの通貨は「バーツ(THB)」です。紙幣は20、50、100、500、1000バーツの5種類、硬貨は1、2、5、10バーツが主に使われています。屋台やローカル店では高額紙幣だとお釣りが出にくいことがあるため、少額の紙幣や硬貨を用意しておくと安心です。細かいお金を持っていれば、食事やショッピングの支払いもスムーズにできます。
クレジットカード、キャッシュレス決済
タイではホテルやショッピングモールではクレジットカード(VISA・MasterCard)が使えます。Apple PayやGoogle Payも一部で使えますが、利用できる場所は限られています。市場や屋台では現金払いが基本。キャッシュレスは補助的に考え、20・50・100バーツなど少額紙幣を準備しておくと安心です。
費用
3泊4日のタイ旅行にかかる費用は、1人あたりおおよそ8〜13万円が目安とされています。
航空券代:50,000円〜
宿泊費:5,000円〜
現地交通費:3,000円〜
食費:15,000円〜
観光・その他費用:10,000円〜
タイは日本より物価が比較的安く、特に屋台やフードコートを利用すれば食費をかなり抑えることが可能です。 航空券はLCCの活用や早めの予約、宿泊費はホテルのランクを調整することで、全体の費用は大きく変わります。 訪れる時期や滞在スタイルによって予算は変動するため、目的に合わせて計画を立てましょう。
ビザ
タイへ観光に行く場合、事前のビザ取得は不要です。現在、最長60日間の滞在が認められているため、通常の旅行なら問題ありません。ただし、2025年5月から電子入国カード(TDAC)の登録が義務化されました。TDACは、入国の3日前からオンラインで申請でき、登録は無料です。登録完了後に発行されるQRコードを、スマホに表示または印刷して入国審査で提示しましょう。忘れた場合でも、空港の専用端末で申請できますが、事前に済ませておくとスムーズです。
日本との時差
タイと日本の時差は2時間です。タイのほうが日本より2時間遅れています。たとえば、日本が正午のとき、タイは午前10時です。サマータイムは実施していないため、年間を通して時差は変わりません。
気候
タイは熱帯モンスーン気候で、乾季(11〜2月)、暑季(3〜5月)、雨季(6〜10月)の3つに分かれます。バンコクは11〜2月が乾季で最も過ごしやすく、3〜5月は気温が35℃を超える日も多く暑さ対策が必須です。一方、プーケットは11〜3月が乾季で、青空が続きビーチリゾートに最適。6〜10月は雨季でスコールが増えるため、アクティビティ計画に注意が必要です。
服装
タイは年間を通じて暑い熱帯気候なので、基本は通気性の良い半袖や薄手の服装がおすすめです。冷房の効いた施設では寒く感じることがあるため、軽い羽織物を準備しましょう。寺院や王宮を訪れる際は、タンクトップやショートパンツなど肌の露出が多い服装では入場できない場合があります。長ズボンやストールを持参すると安心です。日差しが強いため、日焼け止めや帽子、サングラスも必須。暑季(3〜5月)は特に暑さ対策、雨季(6〜10月)はスコール対策として折りたたみ傘や濡れてもいい服、虫よけスプレーを用意しておくと快適に過ごせます。
旅行のベストシーズン
タイ旅行のベストシーズンは、乾季にあたる11月〜2月。雨が少なく晴天が続き、気温も比較的過ごしやすい時期です。バンコクでは寺院巡りや街歩き、プーケットでは快適なビーチリゾートが楽しめます。チェンマイなど北部は朝晩冷えるため、軽い防寒具を持参すると安心です。一方、雨季(6〜10月)はスコールがありますが、降雨は短時間で済むことが多く、ホテル料金が下がるためコスパ重視の旅行におすすめ。暑季(3〜5月)は40℃近い猛暑になることもあり、屋外観光には不向きなので注意が必要です。
治安
タイは東南アジアの中では比較的治安が良く、日中であれば女性の一人歩きも大きな問題はありません。ただし、観光地や夜間はスリや詐欺などの軽犯罪に注意が必要です。特にトゥクトゥクやタクシーでのぼったくり、置き引き、写真撮影後の高額請求はよくあるトラブルです。貴重品は分散して持ち、夜は人通りの多い明るい場所を選びましょう。一方、タイ南部の一部地域は治安が不安定なため、渡航前に外務省「海外安全情報」を確認してください。
物価
タイの物価は日本より安く、食事や交通は日本の約半分以下で楽しめます。屋台料理は1食60〜70バーツ(約270円)、BTSやMRTの運賃は約14〜47バーツ(約63〜210円)とリーズナブル。ただし、マクドナルドやスターバックスなどの外資系ブランドは日本と同等かやや高め。観光地のプーケットはバンコクより物価が高い傾向があります。近年は円安とバーツ高で割安感はやや薄れていますが、ローカルの食堂や公共交通を利用すればコスパの良い旅ができるでしょう。
交通手段
タイの主要な交通手段は、BTS(スカイトレイン)、MRT(地下鉄)、タクシー、トゥクトゥク、配車アプリGrab、エクスプレスボートです。バンコクではBTSやMRTが渋滞回避に便利。空港から市内へはエアポートレールリンクがスムーズです。タクシーは手軽ですが、メーター使用を確認しましょう。Grabなら料金が明確で安心。トゥクトゥクは観光気分を味わえますが、事前交渉が必須です。短距離移動や川沿い観光にはバイクタクシーやエクスプレスボートもおすすめ。
空港から市街地へのアクセス方法
バンコクにはスワンナプーム国際空港(BKK)とドンムアン国際空港(DMK)の2つの国際空港があります。BKKから市内へは、渋滞を避けられるエアポートレールリンク(ARL)が便利で、BTSやMRTへの乗り換えも可能。タクシーやGrab、貸切送迎サービスも利用できますが、渋滞や料金トラブルに注意しましょう。DMKからは空港バス(A1~A4)やタクシー、Grabが主な手段です。どちらの空港も配車アプリを使えば料金が明確で安心です。渋滞を避けたい場合は、鉄道を利用すると快適です。
インターネット
タイは通信インフラが整っており、旅行中も高速で安定したインターネット接続ができます。空港やカフェなどでは無料Wi-Fiも利用可能ですが、セキュリティ面で注意が必要です。不安な方は、モバイルWi-Fi、SIMカード、eSIMの3種類の使用が便利です。モバイルWi-Fiは複数のデバイスで使え便利ですが、持ち運びと充電が必要。SIMカードやeSIMはコストを抑えたい方におすすめで、日本で事前購入すれば到着後すぐ利用できます。eSIMは対応機種ならオンラインで簡単設定でき、SIMカードも不要で最も手軽です。
電源プラグ
タイの電圧は220V、周波数は50Hzで、プラグの形状は5種類ありますが主流なのはA・B3・Cタイプです。日本の電圧(100V)、とは異なるため、対応していない電化製品を使う際は変圧器が必要です。プラグは、Aタイプならそのまま使用できますが、B3・Cタイプの場合もあるため、マルチ型の変換プラグを持参すると安心です。
飲水
タイでは水道水は飲めないため、ペットボトルの水を購入するのが基本です。コンビニやスーパーで安く手に入り、外出時は500mlを1〜2本持っておくと安心。氷は工場製なら安全ですが、衛生面が不安なときは飲食店などでは「氷なし(マイ・サイ・ナムケン)」と注文しましょう。暑さで喉が渇きやすいので、こまめな水分補給を心がけましょう。
トイレ
タイのトイレは主に3タイプです。ウォシュレット付きは一部のホテルやデパートのみで、一般的なのは水洗トイレにウォーターガンが付いたタイプ。さらに、水上マーケットや地方ではしゃがみ式の手動水洗トイレも残っています。バケツの水をひしゃくで流し、しゃがむときはドア側を向くのが一般的です。トイレットペーパーは流せないため備え付けのゴミ箱へ。外出時はポケットティッシュとウェットティッシュを持参し、モールやカフェの清潔なトイレを活用しましょう。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。