公用語
カナダの公用語は英語とフランス語の2つです。英語はカナダ全土で広く使われており、基本的な英語が理解できていればコミュニケーションで困ることはほとんどありません。ケベック州などフランス語が中心のエリアでは標識やメニューがフランス語表記になることもありますが、多くの人が英語を話せるため観光客にも親切に対応してくれます。ケベック州ではフランス語に誇りを持つ文化が根付いていますが、英語でのやりとりも十分可能です。
宗教
カナダは多文化社会で、国民の多くはキリスト教徒ですが、イスラム教徒や仏教徒、ヒンドゥー教徒などさまざまな信仰を持つ人が共存しています。宗教的な行事や施設は観光の一部として開放されていることもあり、礼儀を守って見学すれば問題なく訪れることができます。日常生活ではあまり強く宗教色は感じられず、旅行者が特別な配慮を求められる場面は少ないですが、教会やモスクなどに入る際には節度のある服装を心がけましょう。
通貨
カナダの通貨はカナダドル(CAD)で、紙幣は5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルの5種類、硬貨は5セント、10セント、25セント、1ドル、2ドルが一般的に流通しています。支払いには現金のほか、クレジットカードやデビットカードが広く利用されており、ほとんどのお店や飲食店、交通機関で対応しています。現金の場合、米ドル(USD)ではなくカナダドルでの支払いが基本となります。小額紙幣を多めに準備しておくと、チップを渡す際などに役立ちます。
クレジットカード、キャッシュレス決済
カナダではキャッシュレス社会が進んでおり、クレジットカードやデビットカードが広く浸透しています。VISAやMasterCardのほか、American Expressも利用できる店舗が多く、非接触型のタッチ決済にも対応しています。都市部ではApple PayやGoogle Payなどのモバイル決済も普及しており、スマートフォンひとつで買い物を済ませることも可能です。ただし、小さな個人商店や郊外のエリアでは現金しか使えない場合もあるため、少額の現金を常備しておくと安心です。
費用
カナダ旅行にかかる費用は、4泊6日で1人あたりおおよそ27~37万円が目安です。主な内訳は以下の通りです。
航空券代:150,000円~
宿泊費:65,000円~
現地交通費:10,000円~
食費:18,000円~
観光費:25,000円~
雑費:10,000円~
カナダの物価はやや高めで、外食時にはチップが必要となるため、飲食費は多めに見積もるのが安心です。都市観光とアクティビティを組み合わせることでカナダの魅力を存分に味わえます。秋は紅葉、冬はスキーやオーロラ観賞など季節ごとに異なる魅力があるので、旅のテーマや予算にあわせて旅行プランを考えましょう。
ビザ
日本国籍の方が観光目的でカナダを訪れる場合、6か月以内の滞在であればビザの取得は不要ですが、「電子渡航認証(eTA)」の申請が必要です。申請はオンラインで簡単に行うことができ、通常数日以内に発行されます。入国時には往復の航空券や宿泊先の確認を求められることがあるため、必要な情報を整理しておくと入国審査もスムーズに進みます。
日本との時差
カナダは広大な国土を持ち、国内に複数の時間帯があります。日本との時差は滞在都市によって異なりますが、東部(トロント等)では13時間、西部(バンクーバー等)では16時間で、日本の方が進んでいます。カナダでは3月第2日曜から11月第1日曜までサマータイムが実施され、その期間は時差が1時間縮まります。旅行中はスマートフォンや腕時計の設定を現地時間に合わせておくと安心です。
気候
カナダの気候は地域によって大きく異なります。東部は四季がはっきりしており、夏は温暖で過ごしやすく、冬は雪が多く寒さが厳しくなります。西部のバンクーバーは比較的温暖な気候で、冬でも雪は少なく、夏も湿度が低く快適です。内陸部や北部では冬の寒さが一段と厳しくなり、防寒対策が欠かせません。旅行の時期や訪れる地域によって必要な服装や準備が異なるため、気象情報を事前にチェックして計画を立てると安心です。
服装
カナダ旅行では、訪れる都市と季節に応じて柔軟な服装の準備が必要です。夏はカジュアルな半袖や軽装で過ごせますが、朝晩は冷えることがあるため羽織れるものがあると便利です。冬は地域によっては氷点下の日が続くため、防寒性の高いダウンジャケット、ニット帽、手袋、ブーツなどが必須です。春や秋は寒暖差が大きいため、重ね着を意識した服装が快適です。観光では広大な公園や自然を歩くことも多いため、歩きやすい靴を選ぶと疲れにくく安心です。
旅行のベストシーズン
カナダ旅行のベストシーズンは目的によって異なります。自然を満喫したいなら、気候が安定して過ごしやすい5〜9月が人気です。ナイアガラの滝や国立公園を巡るツアー、都市のフェスティバルもこの時期に多く開催されます。紅葉の美しい9〜10月は、カナダならではの絶景が楽しめる季節です。一方、冬はウィンタースポーツやオーロラ鑑賞に最適で、雪景色を楽しみたい方にはぴったりのシーズンです。地域によって見どころが異なるため、目的に合わせて時期を選びましょう。
治安
カナダは治安の良い国として知られており、観光都市でも安心して旅行が楽しめます。街中では警察の巡回も行われており、夜間の外出でも基本的には大きな危険を感じることは少ないでしょう。ただし、ダウンタウンの一部地域や夜遅い時間帯には、スリや置き引きなどの軽犯罪に注意が必要です。荷物は肌身離さず管理し、人通りの少ない場所は避けると安心です。困ったことがあった場合は、ホテルや観光案内所で相談すると丁寧に対応してもらえることが多く、初めての海外旅行でも安心して滞在できます。
物価
カナダの物価は日本と比べてやや高めです。外食はチップ文化があるため、レストランでは料金に15〜20%程度が追加されることを考慮しておくとよいでしょう。一方で、スーパーマーケットやフードコートを利用すれば、比較的手頃な価格で食事を楽しむことができます。お土産はカナダらしいメープルシロップや雑貨などが人気で、価格も商品によって幅があります。事前に予算を決めておくと無理なく楽しめます。
交通手段
カナダでは都市ごとに公共交通が整備されており、旅行者にとって使いやすいシステムになっています。バンクーバーではスカイトレインやバス、トロントでは地下鉄や路面電車が主な移動手段です。チケットは自動券売機やアプリで購入可能で、1回券、1日券、ICカードなど選択肢も豊富です。都市間の移動には飛行機やVIA鉄道、長距離バスが便利で、カナダ国内の移動もスムーズです。観光エリアは徒歩で回れる範囲も多く、レンタサイクルを利用すれば自然や街並みをより身近に楽しめます。
空港から市街地へのアクセス方法
カナダの主要都市の空港から市街地へのアクセスは良好で、到着後の移動も安心です。たとえばトロント・ピアソン国際空港からは、電車を使えば約25分で市内中心部へ到着できます。バンクーバー国際空港からはスカイトレイン「カナダライン」が便利で、30分ほどでダウンタウンへアクセスできます。空港にはタクシーやシャトルバスも常駐しており、荷物が多い場合でも快適に移動できます。
インターネット
カナダでは都市部を中心にインターネット環境が整っており、ホテル、カフェ、空港、公共施設などで無料Wi-Fiを利用できます。レストランやショッピングモールにもフリーWi-Fiが整備されており、SNSや地図アプリの使用に困ることはほとんどありません。動画視聴やデータ通信が多い場合には、ポケットWi-Fiのレンタルや現地のプリペイドSIMカードの利用のほか、eSIMの購入もおすすめです。eSIMは事前に設定しておくと現地に到着してすぐにインターネットが使えるのでとても便利です。
電源プラグ
カナダの電源プラグはAタイプで、日本と同じ形状のため変換プラグは不要です。電圧は110〜120Vで、日本の電化製品の多くがそのまま使用できます。ただし、機器によっては変圧器が必要な場合もあります。特にヘアドライヤーやアイロンなど消費電力の大きい製品は、対応電圧を確認してから使用するようにしましょう。スマートフォンやパソコンなどは対応範囲が広いため、通常は変圧器なしで使用可能です。旅行前に仕様を確認し、必要に応じて電源タップも準備しておくと安心です。
飲水
カナダの水道水は日本と同様に衛生的で、そのまま飲んでも安全です。カナダ国内では、環境問題の観点からペットボトル飲料ではなく水道水を選択する取り組みが行われているほど、水道水の飲用が当たり前になっています。味はクセが少なく飲みやすいと感じることが多いでしょう。硬水・軟水の違いは地域によってありますが、ほとんどの方が問題なく飲用できる水質です。ミネラルウォーターを希望する場合はスーパーやコンビニで手軽に購入でき、炭酸入り・なしの選択も可能です。
トイレ
カナダの公衆トイレは、空港や駅、ショッピングモール、観光施設などに整備されており、比較的清潔に保たれています。多くの場所では無料で利用でき、トイレットペーパーも常備されており、流せる場合もあります。ただし、アウトドア施設や郊外の観光地では設置が限られている場合もあるため、トイレの場所を事前に調べておくと安心です。温水洗浄便座は一般的ではなく日本と同じ感覚で使用することは難しいため、気になる方は携帯用便座カバーを持参すると快適に過ごせます。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。