
全国47都道府県のソウルフード!現地で絶対食べたい地元の味を徹底紹介
この記事では日本の47都道府県でソウルフードと呼ばれている食べ物を特集します。地元で本当に愛されているものばかりなのでハズレなし!旅先での食事やお土産選びに必ず加えたいグルメをまとめて紹介します。



日本の47都道府県で、ソウルフードと呼ばれている食べ物を特集します。地元で本当に愛されているものばかりなのでハズレなし!旅先での食事やお土産選びに、必ず加えたいグルメをまとめて紹介します。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
日本各地には魅力的なソウルフードがいっぱい!
日本の各地にはさまざまなソウルフードがあります。ソウルフードは地元で愛され、よく食べられている料理のこと。伝統的な郷土料理などもありますが、地元のお店が編み出したメニューなどがその美味しさから、地域全体に広がったものなども多く、現地ならではの食文化が楽しめるのも魅力。旅先ではぜひ食べたいものです!
この記事では、47都道府県を旅して、旅先では必ず現地のソウルフードを食べる筆者が、各都道府県おすすめのソウルフードを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
\おトクなホテル予約はこちら!/
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
北海道・東北地方のソウルフード
北海道や東北はおいしい海産物に恵まれたエリア。一方でソウルフードには素朴なメニューが多い印象です。
まずは北海道、東北地方のソウルフードから紹介しましょう。
北海道:ザンギ

北海道でぜひ試してほしいソウルフードは、ザンギです。考案したのは、釧路の鳥松というお店。ザーギーと呼ばれる中国料理の鶏肉の唐揚げを元にして生まれました。
ザンギは、一般的な唐揚げよりも味付けが濃くなっているのが特徴。生姜や醤油などに、唐揚げよりも長時間漬け込んでから揚げており、長いものは一晩漬け込みます。醤油などの量も一般的な唐揚げの3倍ほど。
ただし例外もあり、他県の味が濃い唐揚げとの違いはあいまいになっています。また塩ザンギや醤油ザンギ、タレザンギなどもあり、いよいよ唐揚げとの境目はなくなりつつあるそうです。
北海道のその他のソウルフード
- スープカレー
- ジンギスカン
- 豚丼
- べこ餅
- スパカツ
- エスカロップ
- ラムしゃぶ
- やきとり弁当
青森県:十和田バラ焼き

十和田バラ焼きは、バラ肉と玉ねぎなどを鉄板で焼き、醤油ベースの甘辛いタレで味付けした料理。お肉は主に牛で、ときどき豚、なかには馬のバラ肉を使うお店などもあります。
十和田バラ焼きという名称は、地元で長く愛されてきたバラ焼きを平成21年に地域ブランド化したもの。地元では十和田をつけずにバラ焼きと呼ばれており、ソウルフードとして長年愛されてきました。
十和田バラ焼きは、全国に向けて売り出しも行なっており、広報担当の人たちをバラ族と呼び、ベルサイユのばらをイメージしたコスチュームでイベントに出展するなど努力を重ねてきました。そのおかげもあって、今では全国的にも有名になり、北海道・東北のご当地料理のグランプリでは2連覇を達成したこともありますよ。
青森県のその他のソウルフード
- 八戸せんべい汁
- 黒石つゆ焼きそば
- 弘前いがめんち
- 大湊海軍コロッケ
- 青森味噌カレー牛乳ラーメン
- イギリストースト
- 青森生姜味噌おでん
秋田県:バター餅
_20121129.jpg)
バター餅は、北秋田市で40年以上前から愛されている郷土菓子。もち米にバターや小麦粉、卵黄、砂糖などを混ぜたものです。お餅なのに作ってから時間が経っても柔らかい食感を保つのが魅力。その秘密がバターです。
ハイカラなお菓子のようですが、このバター餅を保存食として食べてきたのは、伝統的な狩猟方法を守るマタギの人たち。マタギを紹介するテレビ番組で、バター餅が紹介されて全国区になりました。
実は製造は難しく類似品の販売もあるため、北秋田市では『北あきたバター餅』という登録商標によって品質を管理しています。バター餅を買うときは、日本バター餅協会に認定されている業者のものを選ぶようにしましょう。
秋田県のその他のソウルフード
- オランダ焼き
- 本庄ハムフライ
- 横手やきそば
- あさづけ
- アベックトースト
- バナナボート
- ババヘラアイス
- 秋田みそチャンポン
- 鹿角ホルモン
岩手県:遠野ジンギスカン

ジンギスカンといえば北海道のソウルフードですが、実は北海道民に負けないくらいジンギスカンを愛しているのが岩手県の遠野市民です。地元ではジンギスカン鍋が一家に一台はあるくらいの定番。焼肉といえばジンギスカン、が当たり前になっています。
その歴史は古く、昭和30年頃から羊肉をジンギスカンで食べてきました。遠野にジンギスカンを広めたのは、安部梅吉という人物です。従軍中に、旧満州で羊肉料理を食べてそのおいしさを知った安部氏は、帰国後に精肉店兼食堂を開業。自ら羊肉を取り寄せて、まかない料理として食べていました。
そして苦労の末、羊肉と相性がいい自家製タレを調合。これがクチコミで評判となり、一気に広まりました。当時の日本では羊肉といえば冷凍マトン肉が主流でしたが、遠野では多くの農家で手織りもの用に羊を飼育。新鮮な羊肉が調達ができたこともジンギスカンの普及を後押ししたそうです。
遠野のジンギスカンの特徴は、野外でバケツを使って食べること。通称ジンギスカンバケツと呼ばれています。昭和の頃は、山道の悪路で七輪が割れてしまうことが多かったため、そこでブリキのバケツに吸気穴を開け、ジンギスカン鍋と組み合わせて使うジンギスカンバケツが考案されました。
遠野市内の一部の精肉店やスーパーでは、鍋とバケツの貸し出しをしてくれる場合もあり、旅行の途中などにも野外でジンギスカンが楽しめますよ。
岩手県のその他のソウルフード
- がんづき
- 豆パンロール
- 瓶うに
- ビスケットの天ぷら
- あんかけかつ丼
- キリンパン
- 釜石ラーメン
- 盛岡じゃじゃ麺
- ひっつみ
- 福田パン
山形県:どんどん焼き

山形のソウルフードは、どんどん焼き。お好み焼きを割り箸に巻きつけたような料理です。昔はどんどん焼きといえば山形のお祭り屋台の定番でしたが、今ではショッピングセンターやスーパーなどのテナントで人気のメニューとなっています。
どんどん焼きはお好み焼きを箸に巻いたように見えますが、ルーツは東京のソウルフードのもんじゃ焼きだそう。大正時代にもんじゃ焼きを屋台で売れるように、生地を堅めにしたのがはじまり。屋台で売るときに太鼓をドンドンと叩いたことから、どんどん焼きと呼ばれるようになりました。ただしこの頃はまだ割り箸に巻かれたものではありませんでした。
そんなどんどん焼きが山形まで到達したのは昭和になってから。山形県ではリヤカーで販売したところ市内で人気を集め、食べやすいように割り箸に巻きつけるスタイルが誕生しました。その後、東京などほかの地域のどんどん焼きは消滅。しかし割り箸に巻く山形独自のどんどん焼きは山形のソウルフードとして生き残ったのです。
ちなみに、関西で箸巻き串と呼ばれる食べ物もどんどん焼きに似ています。箸巻き串は、お好み焼きの生地を薄く伸ばして焼いてから、串に巻いた屋台グルメ。形は似ていてもルーツが違うものなんですね。
山形県のその他のソウルフード
- だし
- 玉こんにゃく
- ひっぱりうどん
- ベタチョコ
- 千本だんご
- とりもつラーメン
- 辛味噌ラーメン
- 冷やしラーメン
- 芋煮
- くじら餅
宮城県:油麩丼

宮城県でおなじみの食材は、油麩です。一般的な油麩は、長さ25cm、直径5cmほどでフランスパンのような形をしています。これはその名の通り油で揚げた麩。そのまま食べるのではなく1、2cmの厚さの輪切りにして、さまざまな料理に使います。油麩丼はその油麩を、親子丼のように卵でとじて丼にしたソウルフードです。
油麩丼は、カツ丼のカツの代わりに油麩を使ったのがはじまり。それまでも油麩は食べられていましたが、宮城の旅館のおかみさんが考案したこのメニューによって、油麩のイメージが大きくチェンジ。今では宮城のソウルフードといわれる人気メニューになりました。
油麩は小麦粉のたんぱく質成分であるグルテンを、植物油で揚げているのでヘルシー。単純な食材に見えますがお店によって使っている原料や油、作り方が違い、宮城県民には一人ひとりに味や食感の好みがあるそうです。宮城に旅行に行ったら食べ比べをして違いがわかる人になりたいですね!
宮城県のその他のソウルフード
- 牛タン
- 気仙沼ホルモン
- はらこ飯
- 白石温麺
- ずんだもち
- ずんだシェイク
福島県:円盤餃子

餃子といえば宇都宮や浜松が有名ですが、福島の円盤餃子も地元ではソウルフードと呼ばれています。昭和28年創業の「満腹」というお店が元祖といわれています。フライパンに餃子を放射状に並べて焼き上げ、そのまま丸い大皿に盛りつけており、円盤餃子というのはその形からついた通称。福島では、餃子を食べながらお酒を飲むのが基本です。
もっとも盛んなのは福島市内。十数軒の専門店や中華料理店で食べることができます。満腹が考案した円盤餃子の源流は、満州での餃子の食べ方。中国では餃子といえば水餃子が定番ですが、余った餃子は翌日に鉄鍋で焼き直して食べていました。その焼き餃子がヒントになったそうです。
もともと円盤状にしたのは屋台ならではの工夫。屋台では焼き上がりに時間がかかる七輪を使っていたので、少しでもたくさん焼く必要がありました。七輪にぴったり合うのは26cmの丸いフライパンで、ぎっしり並べるには円盤状にするのが最適だったのです。
今ではお店で作るので四角い鉄板を使うことももちろん可能。でも福島市では今も円盤餃子が愛され続けています。
福島県のその他のソウルフード
- 喜多方ラーメン
- 会津そば
- なみえ焼そば
- 会津カレー焼きそば
- こづゆ
- いかにんじん
- 天ぷらまんじゅう
- 味噌かんぷら
- 会津ソースカツ丼
- クリームボックス
\東北地方のおトクなホテル予約はこちら!/
関東地方のソウルフード
関東地方は個性豊かなご当地料理が揃っているエリア。ソウルフードと呼ばれる料理も地方色ゆたかです。
続いては関東のソウルフードを紹介しましょう!
茨城県:スタミナラーメン

スタミナラーメンと呼ばれる料理は日本各地にあります。茨城県のソウルフードであるスタミナラーメンは、昭和50年代に誕生してひたちなか市や水戸市を中心に広まった料理。レバーやキャベツ、ニンジン、カボチャなどの具材が入った甘辛い醤油あんが、ラーメンにたっぷりのっているのが特徴です。
学生に安くて栄養のあるものを食べてもらいたいと、勝田駅前にある「大進」のオーナーと店長が作ったメニュー。当時ホルモンの中でもレバーは捨てられることが多かったため、茨城で安く手に入る野菜と組み合わせて作り上げました。
ベースは濃い醤油味で、ピリッとした辛味は一味唐辛子によるもの。あんを醤油ラーメンの上にそのままかける「ホット」と冷水で締めた麺にかける「冷やし」があります。
お店によっては、追加料金を払えばいくらでも大盛りにできる場合も。大食い自慢の方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
茨城県のその他のソウルフード
- つけけんちんそば
- 納豆カツ
- 納豆オムライス
- 干しいも
- メヒコのカニピラフ
- 那珂湊焼きそば
- 土浦ツェッペリンカレー
- 龍ケ崎コロッケ
栃木県:いもフライ

栃木県のソウルフードといわれる、いもフライ。一口大にカットして蒸したじゃがいもに、パン粉の衣をつけて揚げたており、特製ソースをかけていただきます。おやつやビールのつまみ、ご飯のおかずにもなる料理です。
発祥は佐野市。戦後の復興期に、繊維工場で働く女工さんたちが仕事の手を止めず、片手で気軽に食べられるおやつということで人気に。やがてこのいもフライが広まると、串に刺したジャガイモをリヤカーで売り歩き、注文を受けてその場で揚げる商売も繁盛しました。
ホクホク感のあるジャガイモの甘みが感じられ、特製ソースとも絶妙にマッチ!観光の合間に、軽食として気軽に味わえるのも嬉しいですね。
栃木県のその他のソウルフード
- 佐野ラーメン
- 足利シュウマイ
- レモン牛乳
- ソースカツ丼
- 宇都宮餃子
- かぶと揚げ
- ポテト入り焼きそば
- スープ入り焼きそば
群馬県:焼きまんじゅう

さまざまなご当地グルメがあるなかでも、群馬のソウルフードといわれるのが焼きまんじゅう。焼きまんじゅうは、餡が入っていない「すまんじゅう」を蒸してから竹串に刺し、味噌ダレをたっぷり塗って焼きあげたものです。すまんじゅうはパンに近いふわふわの食感ですが、焼いたあとは外がカリッと仕上がります。甘じょっぱい味噌ダレとの相性もばつぐんです。
焼きまんじゅうの元になったのは、農村で作られていた餡なしの酒まんじゅう。小麦粉に甘酒やどぶろくを混ぜて発酵させてから蒸し上げたものです。この酒饅頭の難点はできてから時間が経つと固くなりやすいこと。江戸時代から群馬の農家では固くなった酒まんじゅうを火であぶり、甘い味噌をつけて食べていました。そのため当時は味噌づけまんじゅうや味噌まんじゅうと呼ばれていたそう。その後、商品化するときに食べやすいように串に刺すようになり、おやつとして広まっていきました。
このようなルーツがあるため基本は餡なしですが、群馬には餡入りの焼きまんじゅうもあり、餡なし派と餡あり派に分かれています。ほかにもマフィン風やプリン風など、進化系の焼きまんじゅうも登場していますよ。
群馬県のその他のソウルフード
- ひもかわうどん
- 高崎パスタ
- 太田焼きそば
- おっきりこみ
- みそパン
- 伊勢崎もんじゃ
- コロリンシュウマイ
- ホルモン揚げ
埼玉県:スタミナラーメン

茨城県に続いて、埼玉県でもソウルフードになっているのがスタミナラーメン。ただしまったく異なるもので、こちらは醤油ベースのスープに、ピリ辛のあんをかけたラーメンです。あんの具材は、ニラや挽肉、ニンニク、豆板醤など。昭和50年頃に人気中華料理店の娘娘(にゃんにゃん)で誕生したといわれるソウルフードです。
娘娘は、埼玉県の各地にあるローカルチェーン店。しかし同じ娘娘や娘々という名前でも、各店舗が独立した業態になっているのが特徴で、お店によって味やスタイルがかなり違います。そのため埼玉県民にはそれぞれ好みの娘娘のスタミナラーメンがあるそう。食べ比べしてみたくなりますね。
そしてスタミナラーメンに関連したソウルフードが、スタカレー。これはカレーではなくスタミナラーメンのあんをご飯にかけたものです。スタミナラーメンと一緒にこちらもぜひ試してみてくださいね。
埼玉県のその他のソウルフード
- すまんじゅう
- みそポテト
- 十万石まんじゅう
- ゼリーフライ
- 行田フライ
- 川越太麺やきそば
- 大宮ナポリタン
- 豆腐ラーメン
- わらじカツ丼
千葉県:勝浦タンタンメン

千葉県のソウルフード、勝浦タンタンメンは一般的な担々麺とはまったく違うラーメンです。スープは醤油ベースが基本。ラー油が効いていて、とろみはなく辛いラーメンです。千葉県ではアリランらーめん、竹岡ラーメンとともに、千葉県三大ラーメンのひとつに数えられています。
勝浦タンタンメンが生まれたのは、勝浦市で漁業が盛んだったから。寒い海で体が冷えた海女さんや漁師さんを温めるメニューとして、1954年に大衆食堂江ざわで考案されました。この江ざわは、今は元祖 勝浦式担担麺 江ざわというお店になっています。
一般的な具材は、ミジン切りにした玉ネギやひき肉。お店によって具材やスープが異なりますが、ラー油の辛さが味の基本。約40店舗が正規取扱店として認定されています。
食べるときにはいきなりすすらないように注意してください。とろみがなくてラー油の辛さがダイレクトに喉に届くので、むせてしまうかもしれませんよ。はじめてのお店ではゆっくり口に運んで、どれくらいの辛さなのか確かめてから食べるのがおすすめです。
千葉県のその他のソウルフード
- ホワイト餃子
- 竹岡ラーメン
- アリランらあめん
- まご茶漬け
- シジミ丼
- あさりのめざし
- チャー弁
- 太巻き
- みそピーナッツ
- なめろう
- さんが焼き
東京都:もんじゃ焼き

東京は共通したソウルフードがあまりない地域。でもある程度の年齢で下町育ちなら、もんじゃ焼きをよく食べた記憶があるのではないでしょうか。もんじゃ焼きは水でゆるめに溶いた粉もの料理。かなり水っぽい状態の小麦粉と具材を鉄板で焼いていただきます。小さなヘラで鉄板に押し付けて焦げ目をつけるのがコツ。はじめてだと食べ方がよく分からず、慣れた手つきで食べられる東京人に憧れてしまいます。
もんじゃといえば月島のもんじゃストリートが有名ですが、本来はもっと広いエリアの東京下町で食べられてきた食べ物。もともとは食料難の昭和20年代にうどん粉を薄く溶いて醤油やシロップを加えて焼いた駄菓子屋のおやつでした。生地を焼きながら鉄板に文字を書いて教えたことから「文字焼き」と呼ばれたのが名前の由来。
いろいろな具材が入るようになったのは戦後の経済成長の時期ですが、同時に駄菓子屋は数を減らしていき、今ではもんじゃ焼きは大人の食べ物になりました。具材がいっぱいのもんじゃ焼きも美味しいものですが、なるべくシンプルなものを注文してみるのもおすすめです。
東京都のその他のソウルフード
- 名代富士そば
- 人形焼き
- ねぎま鍋
- 神保町カレー
- 玉子焼き
- レバカツ
- 深川めし
- 二郎系ラーメン
神奈川県:家系ラーメン

神奈川県民のソウルフードといえる家系ラーメンは、1974年に登場した横浜のご当地ラーメン。元祖は吉村家で、のれん分けしたお店やインスパイア系が〇〇家と名乗ったことから、家系ラーメンと呼ばれるようになりました。家系ラーメンの特徴は、豚骨醤油ベースの濃厚なスープ。ストレートな太麺の上には、ほうれん草やチャーシュー、海苔などがトッピングされているのが基本形です。
スープの味の濃さや麺の硬さ、油の量を注文時に選べるのも特徴。味の濃さは「濃いめ・普通・薄め」、麺の硬さは「固め・普通・柔らかめ」、油の量は「多め・普通・少なめ」から選ぶのが一般的です。お店によって味は異なるので、はじめてのお店ではすべて普通にしてそのお店の味を確かめてみてください。またお店によってシステムは異なりますが、トッピングを増やしたい場合は、最初に販売機の食券で追加しておきます。
家系ラーメンのお店の多くではテーブルの上に調味料が置いてあるので、途中で味変するのも人気の食べ方。ニンニクはもちろん、豆板醤、ショウガ、黒胡椒、酢、すりごまなど、お店によってさまざまな調味料があるのも魅力ですよ。
神奈川県のその他のソウルフード
- サンマーメン
- シウマイ弁当
- 牛鍋
- 厚木シロコロ・ホルモン
- ポテチパン
- よこすか海軍カレー
- シベリア
\関東地方のおトクなホテル予約はこちら!/
中部地方のソウルフード
範囲が広い中部地方には、バラエティ豊かなソウルフードがあります。ホテルのバイキングなどでいただける料理もありますが、人気のお店に食べに行くのもおすすめ。
ここでは中部地方各県のソウルフードを紹介しましょう!
新潟県:半身から揚げ

新潟県のソウルフードは、半身から揚げ。ひなどりの半身にカレー粉と塩をまぶして揚げたB級グルメです。衣は薄く、皮はパリパリで中身はジューシー。しかも半身をそのまま揚げているので、モモ肉、ムネ肉、ササミ、ぼんじり、ナンコツなど部位ごとの味の違いが楽しめます。
半身揚げの元祖は、せきとりというお店。1959年に、屋台でカレー味の半身揚げを売り出したのがはじまりです。半身を揚げた理由は、部位ごとに切り分けるとどうしても捨てる部分が出てしまうから。カレー味のヒントは当時新潟県内の学校給食でカレーが人気になっていたからだそうです。カレー粉と塩をまぶしてから揚げることで、揚げ油にもカレー粉と鶏の旨みが加わり、何度も揚げた油の方が旨みが増すといわれています。
カレー味が人気となった理由のひとつは、冷めてもおいしいから。お店から持ち帰って家で食べる人も多く、新潟では半身から揚げはクリスマスや特別な日の定番料理になっています。
新潟県のその他のソウルフード
- バスセンターのカレー
- イタリアン
- タレかつ丼
- 栃尾のあぶらげ
- わっぱ飯
- 笹団子
- サンドパン
- ぽっぽ焼き
- 三条カレーラーメン
- 洋風カツ丼
富山県:富山おでん

富山県のソウルフードである富山おでんは、とろろ昆布をトッピングするのが特徴。昆布の消費量が人口あたり日本一の富山県ならではの味です。
また、おでん種に白えび入りのつみれや、あんばやしという三角形の薄切りコンニャク串が入るのも富山ならでは。あんばやしは、砂糖やみりんで甘めに味付けした味噌ダレで食べます。紅白かまぼこや赤巻かまぼこ、細いたけのこであるすす竹も人気です。
昆布やかつお節の出汁がベースで、味付けは基本的に、醤油は入れずに塩を入れることが多いです。最後にのせるとろろ昆布で出汁の風味がより豊かになるのが特徴。からしをつけずに、出汁の味わいを楽しむのが富山流です。
富山県のその他のソウルフード
- コーヒースナック
- 赤巻きかまぼこ
- 富富富(ふふふ)
- とろろ昆布
- 富山ブラックラーメン
- もつ煮込みうどん
- 白えびせんべい
- あんばやし
- 高岡コロッケ
- 氷見うどん
- なすそうめん
- ヒスイパン
石川県:8番らーめん

石川県のご当地ラーメンといえば8番らーめん。1967年に加賀市で創業した老舗ローカルチェーンで、石川県民にとってのソウルフードになっています。店名は、最初のお店が国道8号に面したことに由来。数字の8を横にすると無限大を表す記号になることも理由だそうです。
メニューはいろいろありますが、炒めた野菜たっぷりの野菜らーめんが定番。麺は太麺で、スープは味噌、塩、醤油、バター風味から選べます。
野菜らーめんは、1日に必要とされる野菜の半分のキャベツやニンジン、タマネギ、モヤシが入っているヘルシーなラーメン。シャキシャキした野菜の食感は、炒めた野菜をスープで煮た後に再び炒めるという特別な作り方で実現していますよ。
石川県のその他のソウルフード
- ハントンライス
- とり野菜みそ鍋
- 頭脳パン
- かぶら寿司
- 金沢おでん
- 塩焼きそば
- 小松うどん
- かかし
福井県:水ようかん

一般的に水ようかんといえば夏のお菓子ですが、福井県ではこたつで食べる水ようかんが冬の風物詩になっています。形は平たくて大きな四角形。他の地域の水ようかんと比べても水分量が多めで、寒天と砂糖の量が少ないのが特徴。みずみずしい食感と優しい甘さが楽しめ、福井県民のソウルフードになっています。
福井の水ようかんの別名は、丁稚(でっち)ようかん。これは江戸時代から昭和の丁稚奉公が盛んだった時代についた名前だといわれています。丁稚奉公とは子どものうちから商家などの使用人として働き、仕事を学ぶ制度。京都などで丁稚として働く若者が年末年始に里帰りする際、お土産としてようかんを持ち帰って薄めてカサ増しして作られていました。そのため福井では、冬に食べることが習慣になったといわれています。
水ようかんはいろいろなお店が作り続けていて、固さや甘みはお店によってさまざま。福井県民にはそれぞれ好みのお店の味があります。
福井県のその他のソウルフード
- ボルガライス
- とんちゃん
- 油揚げ
- 越前おろしそば
- 浜焼き鯖
- 三六サラダ焼き
- ヨーロッパンキムラヤ
- ソースカツ丼
- 醤油カツ丼
- たけふ駅前中華そば
山梨県:吉田のうどん

吉田のうどんは、富士吉田市を中心としたエリアのソウルフードです。最初に驚くのは、歯応えあるコシの強さ。吉田のうどんは、弾力あるコシではなくガシッとした硬さがあるのが特徴で、日本一硬い麺といわれることも。ワイルドな麺に対して、ツユは醤油と味噌をブレンドしたものが一般的で、優しく奥深い味です。麺を噛むほどにツユの旨みが広がりますよ。
吉田のうどんが硬くなったのは、富士吉田が繊維業で栄えたから。織物の機械を動かすのは主に女性で、織物を扱う女性の手が荒れないようにと、男性が昼食のうどんを作るようになりました。腹持ちのいいうどんを作ろうとして男性が力強くうどんをこねたため、歯ごたえのあるうどんが誕生。今でも吉田のうどんのお店では、力一杯練ったうどんを提供しています。
そんなうどんに合わせるは、唐辛子や山椒、ゴマなどを混ぜ合わせて作ったすりだねという調味料を入れます。トッピングは、茹でたキャベツと甘辛く煮た馬肉が一般的です。お店によってツユの味やトッピングは大きく異なるので、街で配布されている吉田のうどんマップなどで確認してから行ってみてください。
山梨県のその他のソウルフード
- ほうとう
- 甲府鳥もつ煮
- 大月おつけだんご
- 信玄餅
- 甲州ワイン
- ミート焼きそば
長野県:サラダ軍艦

サラダ軍艦は回転寿司チェーンでおなじみのメニュー。このサラダ軍艦というネタは、名前から想像するのと違って一般的なサラダではなく、イカゲソとカニカマなどを刻んだものをマヨネーズで和えたものです。
他県では地味な存在ですが、長野県民にとってはサラダ軍艦はソウルフード。長野県創業の回転寿司チェーンであるかっぱ寿司では、一番人気のメニューです。また長野県ではスーパーでも買うことができます。
サラダ軍艦がソウルフードになった主な理由は長野県が海から遠く、刺し身をあまり食べないから。今では流通網が発達して長野県でもおいしい海の魚が食べられるようになりましたが、歴史的に生の魚を食べる習慣はありませんでした。
そんな長野県民が思わず選んでしまうサラダ軍艦は、全国的に食べられるソウルフード。かっぱ寿司に行ったらぜひ試してみてくださいね。
長野県のその他のソウルフード
- 牛乳パン
- 野沢菜漬け
- 笹おやき
- サバタケ汁
- とりじん
- 黒おでん
- むしり
- 円揚げ
- 山賊焼き
岐阜県:漬物ステーキ

岐阜県のソウルフードは、漬物ステーキです。地元での愛称は漬けステ。家庭料理はもちろん、居酒屋の一品料理やおつまみとしても定番の料理です。漬物ステーキはその名の通り、白菜の漬物をステーキのように鉄板で焼く料理。ただし、味付けをしてから卵とじにするのがポイントです。
漬物ステーキが誕生した理由は、冬の寒さが厳しい飛騨高山では常備食である漬物が寒さで凍ってしまうから。このエリアでは凍った漬物を朴葉の上に乗せ、火にかけて溶かしながら食べる風習がありました。そんな漬物に味付けをして卵でとじるようになったのが漬物ステーキのはじまり。 漬物は発酵が進むと酸っぱくなってしまいますが、そんな漬物に味をつけて食べやすくする意味もあったそうです。
漬物ステーキは焼きあがったらお好みで鰹節などをかけていただきます。ホットプレートでも簡単に作れる料理なので、一度試してみてはいかがでしょうか。
岐阜県のその他のソウルフード
- 鶏ちゃん
- 高山ラーメン
- 朴葉味噌
- あんかけかつ丼
- 小田巻
- からし豆腐
- 岐阜タンメン
- 五平もち
- 水まんじゅう
- 各務原キムチ
- ベトコンラーメン
- みだらしだんご
静岡県:静岡おでん

静岡おでんは、牛すじなどで出汁をとった真っ黒いつゆのおでん。静岡には『静岡おでん五ヶ条』というルールが存在します。静岡おでんの会が制定したルールがこちらです。
- 其の一、黒はんぺんが入っている
- 其の二、黒いスープ
- 其の三、串に刺してある
- 其の四、青海苔、だし粉をかける
- 其の五、駄菓子屋にもある
黒はんぺんは静岡の名物。イワシのツミレのように主に青魚を骨ごと使うため、加熱後には灰白色に仕上がります。静岡ではざらざらとワイルドな食感の黒はんぺんが普通のはんぺん。一般的に見られる白くて滑らかなはんぺんは、白はんぺんと呼ばれています。
静岡おでんの黒いスープは醤油で味付けし、長年継ぎ足した出汁と牛スジの旨味が混ざったもの。お店ごとの秘伝の味があります。静岡おでんが串に刺してある理由も出汁をしっかり管理するため。煮込みすぎると出汁が濃くなってしまうので、串に刺した具材を最適なタイミングで取り出します。
そして静岡おでんの味の決め手が青海苔とだし粉。だし粉はカツオやイワシ、サバなどの削り節です。その素材や配分もお店の腕の見せどころ。静岡ではスーパーやお土産屋さんでも売っているので、自宅のおでんにかけるのもおすすめです。普通のおでんがかなり静岡風味になりますよ。
そんな静岡おでんは駄菓子屋さんでも食べられるのがソウルフードといわれる理由。 今でもおでんの名店として知られる駄菓子屋さんがあります。
静岡県のその他のソウルフード
- げんこつハンバーグ
- ねごめし
- 富士宮やきそば
- 浜松餃子
- みしまコロッケ
- 黒はんぺん
- うなぎ茶漬け
- 桜えびのかき揚げ
- すその水餃子
- しおかつおうどん
- たまごふわふわ
- もつカレー
- 富士つけナポリタン
愛知県:きしめん

愛知県、とくに名古屋には、名古屋メシといわれるソウルフードがたくさんあります。きしめんは、そんな名古屋メシの代表格のひとつです。
厚さ1mmほどの平たいうどん麺が特徴。コシが弱いかわりにつゆがよくからみます。麺が注目されがちですが、実は重要なのはこのつゆ。ムロアジの魚介出汁を使ったしっかり濃い目の味付けがきしめんの醍醐味です。濃い味が好きな愛知県民の好みにムロアジの出汁がマッチしたのが、きしめん人気の秘密。一般的なうどんよりも茹で時間が短いため燃料や時間を節約できるのも、合理的で倹約家な愛知県民に浸透した理由だといわれています。
コシが弱いため食べやすいきしめんは赤ちゃんの離乳食にも最適。生後8カ月ごろからきしめんを食べているそうなので、きしめんはまさに愛知県民のソウルフードだといえます。給食でよく出るだけでなく愛知県内のスーパーマーケットでも冷凍麺や乾麺として販売。きしめんは定番の家庭料理になっています。
愛知県のその他のソウルフード
- 手羽先
- モーニング
- エビフライ
- ひつまぶし
- てんむす
- 味噌カツ
- あんかけスパゲティ
- 台湾ラーメン
- 小倉トースト
- 味噌煮込みうどん
- 土手煮
- 豊橋カレーうどん
\中部地方のおトクなホテル予約はこちら!/
近畿地方のソウルフード
近畿地方には日本の中心として栄えた歴史を感じられるソウルフードや意外な人気料理がたくさんあります。
続いては近畿地方のソウルフードを紹介しましょう。
三重県伊勢市:伊勢うどん

三重県の名物といえば、伊勢うどん。柔らかく極太な麺に真っ黒で濃厚なツユを少しだけかけたうどんです。しかも一般的なトッピングはネギのみ。はじめて見た人は麺以外何も入ってないと驚き、ツユと混ぜてみてその真っ黒な色に「醤油からそう」と警戒し、ひとくち食べてそのまろやかな旨みに感動します。
伊勢うどんは、主に伊勢市内で食べられてきた郷土食。発祥は江戸時代で、伊勢参りに訪れた旅人をもてなす料理として発展しました。食べ応えがあるのに柔らかく消化がいい伊勢うどんは、長旅で胃腸も疲れている人々に合わせたもの。太くて柔らかい麺ならひっきりなしに訪れる旅人に合わせて、長時間ゆで続けておけるという理由もあったそうです。
真っ黒なツユは、たまり醤油と鰹ダシを使用。どちらも江戸時代の伊勢で親しまれた調味料です。濃厚で甘い味付けのツユが少しだけ入っており、ツユがよくからむ柔らかい麵との相性もばつぐん。伊勢を中心にした三重県のスーパーマーケットでは伊勢うどん専用の麺とツユが売られていて、昼食メニューの定番となっています。
三重県のその他のソウルフード
- てこね寿司
- 四日市とんてき
- 津ぎょうざ
- 亀山みそ焼きうどん
- もりスパ
- 唐揚げ丼
- 赤福氷
- 松阪ホルモン
- さんまの丸干し
京都府:玉子サンド

京都といえば和食のイメージがありますが、実はパンの消費量が全国トップクラス。人口あたりのパン屋さんの店舗数も全国最多クラスという、パン好きのエリアです。
そんな京都のソウルフードが、タマゴサンド。全国的に玉子サンドといえば、スクランブルエッグが薄く入ったものか卵サラダ入りのものですが、京都の玉子サンドには存在感のある厚焼き玉子が入っています。ずっしりと重く、食べ応えも満点。お店によって味や食感の違いも楽しめます。
京都はサンドイッチの専門店が多く、喫茶店などで食べられるサンドイッチの種類も豊富。京都旅行に行ったら和食だけでなくサンドイッチの食べ歩きをしてみるのもおすすめですよ。
京都府のその他のソウルフード
- 京風カレーうどん
- 宮津カレー焼きそば
- 福知山ゴム焼きそば
- 湯豆腐
- 蒸し寿司
- カルネ
- たぬきうどん
- しっぽくうどん
- のっぺいうどん
- けいらんうどん
- にしん蕎麦
- 餃子の王将
- カラシソバ
- ねぎ焼き
奈良県:天理ラーメン

奈良県のソウルフードとしておなじみなのが、天理ラーメン。炒めた白菜を中心に豚肉、ニラなどたくさんの具が乗ったラーメンです。スープは豚骨と鶏ガラを使用し、ニンニク醤油ベースで仕上げたピリ辛の味。単純な辛さではなく、出汁に白菜の甘みとコクも加わって奥深い風味になっています。
元祖は彩華ラーメンというお店。1968年に天理市の屋台からスタートし、創業当時からお客さんには天理ラーメンと呼ばれて親しまれてきました。もうひとつの人気店が天理スタミナラーメンです。天スタとも呼ばれるこちらのお店の創業は、1980年。今では彩華ラーメンと天理スタミナラーメンは、天理ラーメンの2大チェーンとして不動の人気を誇っています。
同じように見えても細かな違いがたくさんあるので、奈良県民にも彩華派と天スタ派が存在。どちらが好みか、ぜひ食べ比べをしてみてください。
奈良県のその他のソウルフード
- よもぎ餅
- 柿の葉すし
- 巾着きつねうどん
- にゅうめん
- めはり寿司
- 奈良漬
和歌山県:和歌山ラーメン

全国的にもよく名前を知られている和歌山ラーメンは、地元ではシンプルに中華そば、または中華とも呼ばれるソウルフードです。
2つの系統があって味が異なるのは覚えておきたいポイント。ひとつは醤油系で、和歌山市内の路面電車の停車場に軒を並べていた屋台が発祥とされています。濃い茶色の見た目から想像するよりもあっさりしているのが特徴。現在の和歌山中華そばはこちらが主流になっています。
もうひとつは豚骨しょうゆ系。濃厚でまろやかな豚骨スープと醤油が絶妙なスープで、一時期は全国的なブームにもなりました。またラーメン激戦区のひとつである和歌山県には、どちらの系統でもない新しいラーメン店も増えています。
テーブルには、早なれ寿司という鯖の押し寿司やゆで卵が置いてあるのも和歌山ラーメンの特徴。ラーメンと一緒に食べてお勘定は自己申告というお店もあります。
和歌山県のその他のソウルフード
- おかいさん
- パリッ子
- ずぼら焼
- 鰹茶漬け
- せち焼き
- 江川ちゃんぽん
- わかやまポンチ
- てんかけラーメ
- 熊野牛コロッケカレー
- せち焼き
- なんば焼き
大阪府:イカ焼き

大阪のソウルフードといえば数々の粉もん。イカ焼きといえば全国的にはイカの姿焼きですが、大阪のイカ焼きはイカが入った粉もんのことです。お好み焼きやたこ焼きのような小麦粉の生地に、刻んだスルメイカを入れて焼くB級メニュー。やはりお好み焼きやたこ焼きのように、甘辛いソースを塗って食べます。
このイカ焼きは、鉄板に押し付けながら焼くか、上下が高熱のイカ焼き器という鉄板でプレスして薄く作るのがポイント。似たような粉もんでも焼き方にはそれぞれにこだわりがあるのです。
ちなみにイカを丸ごと焼いた料理も大阪人は大好き。こちらはイカの姿焼きと呼んで区別しています。
大阪府のその他のソウルフード
- たこ焼き
- 串カツ
- お好み焼き
- かすうどん
- 豚まん
- ちりとり鍋
- するめの天ぷら
- たこせん
- どて焼き
- ねぎ焼き
- バッテラ
- ハリハリ鍋
- ミックスジュース
兵庫県:そばめし

兵庫県といえば小洒落たメニューが多そうですが、ソウルフードといわれているのは、そばめしです。これは焼きそばの麺を細かく刻みながらご飯といっしょに炒めた料理。
肉とキャベツを炒めてから麺を入れてソースで味付けするところまでは焼きそばと同じですが、ここに温かいご飯を混ぜあわせてコテで麺を小さく刻み、ご飯と一体化していきます。こうして完成するそばめしは、ソース味の焼き飯と焼きそばをミックスしたような料理。お好みで紅しょうがや青海苔、魚粉をかけていただきます。
そばめしは、神戸市長田区のお好み焼き屋さんで生まれたメニュー。昭和30年頃に お客さんが持ちこんだお弁当の冷たいご飯を焼きそばと一緒に炒めてあげたのがはじまりです。評判となったそばめしは常連さんの裏メニューとして定着。やがて正式メニューになり、口コミで神戸の周辺にも広まりました。 今ではそばめしは、兵庫県の家庭でも普通に食べられるメニューとなっています。
兵庫県のその他のソウルフード
- 明石焼き
- いかなごの釘煮
- ぼっかけ焼きそば
- すじこん
- 加古川かつめし
- たこめし
- 姫路おでん
- 炭酸せんべい
- デンマークチーズケーキ
- ビフカツ
- 味噌だれ餃子
\近畿地方のおトクなホテル予約はこちら!/
中国・四国地方のソウルフード
中国地方や四国地方は独特の食文化が発展した地域。個性豊かなソウルフードが存在します。
そんな中国・四国地方の各県を代表するソウルフードを紹介しましょう。
岡山県:えびめし

えびめしは岡山人が愛するソウルフード。エビがメインの具材になっている黒っぽいチャーハンです。味付けはデミグラスソースとケチャップ、カラメルソースなどをベースにした特製のえびめしソース。各店の秘伝のソースで、いろいろな隠し味を加えて差別化しています。
またトッピングは錦糸卵やスクランブルエッグが一般的ですが、こちらもお店によってアレンジはさまざま。ハンバーグやフライなどの料理を添えるお店や、卵で包んでオムライスにしているお店もあります。
このえびめしのルーツは、実は東京都渋谷区のカレー店「いんでいら」。暖簾分けした岡山県出身の店員が故郷でアレンジして提供したところ大人気となり、県内に広まりました。今では市販のえびめしソースや冷凍食品も充実し、家庭で簡単に作れる料理になっています。
岡山県のその他のソウルフード
- 岡山カレー
- デミカツ丼
- ばらずし
- 総社ドッグ
- たこ塩焼そば
- しのうどん
- たまの温玉めし
- 日生カキオコ
- かき玉丼
- どどめせ
- 水夫のじゃぶじゃぶ
- 一休焼き
- テンペコロッケ
- 津山ホルモンうどん
- 鏡野ラーメン
- 美咲たまごかけごはん
- ひるぜん焼そば
- ままかり寿司
広島県:イカ天

広島県のソウルフードといえば、焼きそば入り「お好み焼き」。でもイカ天もソウルフードとしておなじみです。
イカ天は全国的にはお酒のおつまみとして知られるお菓子。でも広島県民はイカ天をそのままおやつとして食べるだけでなく、お好み焼きや焼きそば、焼きうどんのトッピングにもしています。とくに味に深みが出るためソース系の料理にイカ天は必須。ほかにも細かくしてサラダやおにぎりの具材にするなど多くの料理に活用しています。
イカ天を調味料感覚で常備している家庭も。広島のスーパーにはさまざまなメーカーのイカ天が並んで専用コーナーも設置されています。イカ天にはハード系やソフト系などの違いがあり、料理での使い所も異なるそうですよ。
ちなみにイカ天の発祥も広島県。江戸時代の北前船で運ばれてきた北海道のスルメイカの乾物をおいしく食べるために工夫したなかから、スルメイカを薄く伸ばす「のしいか」が誕生。こののしいかを天ぷらにしたイカ天が人気になりました。
広島県のその他のソウルフード
- せんじがら
- 花ソーセージ
- 尾道焼き
- いんおこ
- フライケーキ
- 広島ラーメン
- あなごめし
- 呉海自カレー
- ホルモン天ぷら
- 小イワシの刺身・天ぷら
- 広島汁なし担々麺
- 尾道ラーメン
- レモン鍋
- 美酒鍋
- 尾道プリン
- 八天堂くりーむパン
鳥取県:ホルそば
.jpg)
鳥取県のソウルフードであるホルそばは、ホルモン焼きそばの略。牛ホルモン入りの焼きそばで、味付けは味噌ベースのタレが多いです。にんにくを効かせたものや、梨を入れて甘く仕上げたものなど、バリエーションも豊富です。
ルーツは昭和30年代のホルモン焼きのお店。ホルモンと野菜を味噌ダレで炒めたなかに中華そばを入れてみたらおいしかったのがはじまりといわれています。鳥取のホルモン焼きそばに入っている牛ホルモンには、2つの系統が存在。プリプリした食感のパイプやシマといった「腸系」と、コリコリした食感のハツやミノ、ハチノスも入る「ミックス系」があります。
また昭和から続く店舗には付けダレがあって、好みの濃さに調整するのが主流であるのに対して、新しい店は最初からタレを絡めて焼く混ぜ系が主流。麺にも太麺、細麺、モチモチ麺など各店の特徴があります。鳥取では、それらの組み合わせでバラエティ豊かなホルそばが味わえます。いろいろなホルそばを食べ比べしてみたくなりますね。
鳥取県のその他のソウルフード
- 牛骨ラーメン
- とうふちくわ
- スタミナ納豆
- 白バラ牛乳
- 鳥取カレー
- いただき
- 素ラーメン
- でこまん
- モサエビ料理
- カニ汁
島根県:赤天

島根県民のソウルフードは、赤天。ベースはタチウオやエソ、イトヨリなどの魚肉のすり身です。色が赤くなっているのは赤唐辛子をいっしょに練り合わせてあるから。これにパン粉をまぶして油で揚げたのが赤天です。外はサクッとして中はモッチリ。ピリッとした辛味が効いているのが特徴です。
戦後の食糧難の時代にハムカツの代用品として作ったのがはじまり。ハムは手に入らないのでかまぼこの製造で余った材料を使い、ハムカツのような色を出すために唐辛子を加えて作られました。このときの商品名は「フライ天」。その後同じ製法をまねた業者が赤天と名付けたところ、こちらの名前が一般的になりました。
ピリ辛の赤天は、ビールのつまみに最適。マヨネーズをつけて食べるのが定番です。一方で島根県の子どもたちも赤天が大好き。赤天は老若男女が楽しめるソウルフードとなっています。
島根県のその他のソウルフード
- 松江カツライス
- バラパン
- 焼き飯茶漬け
- あご野焼き
- どじょう料理
- 出雲ぜんざい
- 肉巻きかまぼこ
- マジカルオムライス
- バトウフライ
- ぼべめし
- ばくだんおにぎり
- さざえ丼
- 松江おでん
山口県:チキンチキンごぼう

山口県のソウルフードはチキンチキンごぼう。ごぼうと鶏肉に片栗粉をまぶして油で揚げ、甘辛ダレをからめたメニューです。
はじめて登場したのは30年ほど前の学校給食。レシピがマンネリ化していると考えた小学校が各家庭のオリジナル料理を募集してアレンジしました。チキンチキンごぼうという名前も子どもたちにリズムよく覚えてもらうようにと考案。分かりやすいネーミングや砂糖と醤油の甘辛いタレが大評判になりました。
その後、チキンチキンごぼうは子どもたちから家庭に広まり、今では居酒屋や食堂、カフェでも提供されるソウルフードに成長。ごぼうの代わりにレンコンを使った「チキンチキンれんこん」や、豚肉とレンコンを使った「トントンれんこん」、クジラ肉を使った「クジラクジラごぼう」などのアレンジ料理も誕生しています。
山口県のその他のソウルフード
- 瓦そば
- どんどんのうどん
- ばりそば
- 宇部ラーメン
- みかん鍋
- とんちゃん鍋
- 下松ラーメン
- 岩国寿司
- しそわかめ
- 山賊焼き
- 貝汁
愛媛県:焼豚玉子飯
.jpg)
愛媛県のソウルフードといわれているのは、焼豚玉子飯。ご飯の上に焼豚と半熟目玉焼きを乗せた料理です。味付けは甘辛いタレ。今治市を中心に、愛媛県の町中華の人気メニューになっています。
焼豚玉子飯が生まれたのは今から50年ほど前。五番閣という中華料理店のまかない料理として誕生しました。その後、五番閣は閉店。お店で修行して独立した料理人たちがメニューに加えたことで、焼豚玉子飯は愛媛のソウルフードになっていきました。
近年は中国・四国地方のコンビニも今治焼豚玉子飯を商品化。また家庭用の専用たれも各社から発売されています。
愛媛県のその他のソウルフード
- じゃこ天
- じゃこカツ
- 鯛めし
- 鯛そうめん
- 八幡浜ちゃんぽん
- 今治ラーメン
- 今治焼き鳥
- 坊っちゃん団子
- タルト
- もぶり飯
- せんざんぎ
- ふかの湯ざらし
- 塩パン
- 大洲コロッケ
- 三津浜焼き
- かめそば
香川県:讃岐うどん

香川県のソウルフードはいろいろありますが、やはり外せないのが讃岐うどん。うどん県といわれるほどの香川県では、ほぼ2日に一杯うどんを食べているという統計データもあるほどです。
讃岐うどんは、讃岐出身の弘法大師空海が806年に中国から製法を持ち帰ったといわれるほど歴史あるうどん。降雨量が少なく米づくりに適さない土地で小麦の生産が盛んだったこと、製塩や醤油作りが盛んだったことからうどん文化が定着しました。
讃岐うどんの強いコシの秘密は、足踏みという製法。昔の小麦はたんぱく量が少なく、グルテンの弾力もあまりなかったためしっかり踏みしめる必要がありました。その伝統は今も残っています。もうひとつの特徴が出汁。瀬戸内海のカタクチイワシの煮干しである、イリコを使います。讃岐うどんらしい甘みとコクがあるツユには、このイリコが必須です。
かけうどんやぶっかけうどん、生じょうゆうどん、釜揚げうどん、湯だめうどん、釜玉うどんなど、食べ方の種類も豊富。2日に1度食べ続けてそれでも飽きないのも納得ですよ。
香川県のその他のソウルフード
- 骨付き鳥
- ぴっぴ飯
- ひしお丼
- ハマチ漬け丼
- たこ判
- かっしゃ焼
- なすそうめん
- 鍋ホルうどん
- まんばのけんちゃん
- カタパン
- かしわバター丼
- きも玉焼き
- 肉もっそ
高知県:カツオのたたき

高知県といえばカツオのたたきが有名。実際に高知県はカツオの消費量が全国1位で、カツオのたたきはまさにソウルフードとなっています。
表面を炙ったカツオを、にんにく、ネギ、みょうがなどの薬味といっしょに、特製ダレや塩、ポン酢でいただくのがカツオのたたき。高知で定番の食べ方は、塩です。生ニンニクのスライスをカツオ1切れに対して2~3枚乗せ、塩をつけていただきます。ニンニクと塩のパンチが絶妙な塩タタキは、土佐漁師に古くから伝わる食べ方です。
本来のカツオのたたきは、その名の通り叩いて調理するもの。塩やタレなどの調味料が貴重だった頃に、自分の手にタレや塩をすりこんでカツオの身を叩き、味を染み込ませたのが由来です。かつおのタタキといえば藁で炙る料理と思われがちですが、厳密にはこれは「カツオのワラ焼き」という料理になります。
高知県のその他のソウルフード
- ジャン麺
- みそカツラーメン
- 鍋焼きラーメン
- いも天
- チキンナンバン
- 高見のたこ焼き
- 前田の玉子焼き
- リープル
- ぼうしパン
徳島県:フィッシュカツ

徳島のソウルフードはフィッシュカツです。魚のすり身に香辛料を入れてパン粉をまぶし、油で揚げたB級グルメのカツ。香辛料はカレー味が一般的です。
ルーツは昭和30年ごろの小松島市のかまぼこ店。小松島市は昔から漁業が盛んで、名産の竹ちくわでも知られる町です。昭和30年といえば即席ラーメンなどのレトルト食品が出始めた頃。そこで、かまぼこの材料を使って手軽で今っぽい食べものができないかという発想から、フィッシュカツが生まれました。狙いは当たりフィッシュカツは大人気に。今ではスーパーやコンビニなどでも販売されるソウルフードになりました。
そのままお惣菜として食べるだけでなく、酒の肴にもぴったり。スパイスもカレー粉のほかにコショウや一味などバリエーションが増えています。
徳島県のその他のソウルフード
- 徳島ラーメン
- たらいうどん
- 豆天玉
- パパベル
- ゆべし
- イリカス
- 竹ちくわ
- ふしめん
- 鳴ちゅるうどん
- でこまわし
- 祖谷豆腐
\中国・四国地方のおトクなホテル予約はこちら!/
九州・沖縄地方のソウルフード
九州・沖縄地方は甘い醤油など独自の味付けが発展したエリア。魅力的なソウルフードがたくさんあります。
最後はそんな九州・沖縄地方のソウルフードを紹介しましょう。
福岡県:博多うどん

福岡県にもたくさんの名物がありますが、その中でもソウルフードといえるのは博多うどんです。コシが弱くて柔らかい麺に、アゴだしなどを使った薄口醤油ベースの透明なスープが基本。ごぼ天と略されるごぼうの天ぷらや、丸い揚げかまの丸天がトッピングされます。
福岡といえば、博多や長浜などのとんこつラーメンがおなじみですが、実はうどんの方をよく食べるという人も多いそう。柔らかい麺が特徴なので、福岡県民の多くは「うどんにコシなんかいらない」と考えています。
そんな福岡でもっとも有名な店は、ウエストです。リーズナブルでネギや天かすは自由に入れ放題。24時間営業の店舗も多いので福岡県民にとって最強のご当地チェーン店となっています。
福岡県のその他のソウルフード
- 博多ラーメン
- 久留米ラーメン
- 長浜ラーメン
- 水炊き
- 酢もつ
- 焼きカレー
- モツ鍋
- ひとくち餃子
- がめ煮
- 焼肉鉄板
- おきゅうと
- ダゴ焼き
- イカタル弁当
- ぬか炊き
佐賀県:シシリアンライス

佐賀県のソウルフードはシシリアンライス。ご飯の上に、甘辛いタレで炒めた牛肉とレタスやトマトなどの生野菜を盛り付けたプレート飯です。仕上げはマヨネーズ。あたたかいご飯、冷たい生野菜、熱い牛肉という温度の違いも楽しむ料理です。
シシリアンライスが誕生したのは1975年ごろ。もともとはまかない料理として生まれ、佐賀市の喫茶店でメニュー化されました。名前の由来は野菜の緑、ごはんの白、トマトの赤の色味がイタリア国旗に似ているから。また1972年に公開され大ヒットした映画『ゴッドファーザー』のロケ地である、シチリア島にちなんで名付けられたという説もあります。
そんなシシリアンライスは佐賀市内限定のソウルフードでしたが、平成21年の第1回九州B-1グランプリでシルバーグランプリを受賞。佐賀市外にも広く知られるようになりました。現在は喫茶店のほか居酒屋や焼鳥屋などでも提供。牛肉だけでなく、鶏肉やイノシシ肉を使うなどバリエーションも増えています。また家庭料理や給食メニューとしても人気です。
佐賀県のその他のソウルフード
- ブラックモンブラン
- ミンチ天
- 須古寿し
- 大町たろめん
- 佐賀ラーメン
- からつバーガー
- 魚ロッケ
- けいらん
長崎県:長崎皿うどん

長崎皿うどんは、長崎ちゃんぽんとともに長崎の2大ソウルフードといわれるメニュー。揚げた細麺に具沢山のとろみあんをかけたものと、ちゃんぽんの太麺と具材を焼きそばのように一緒に炒めてスープをなじませたものの2種類があります。
歴史的には長崎でまず生まれたのが「ちゃんぽん」。このちゃんぽんをアレンジして焼きそば風にしたのが、同じ麺を使った「太麺皿うどん」です。つまり本来の皿うどんは、ちゃんぽんの汁を少なくしたバージョン。さらに進化して揚げ麺とあんかけの組み合わせになりました。
近年ではどちらかというとパリパリの麺の方が人気。長崎では太い麺の方の名前は「太麺皿うどん」、一般に「かた焼きそば」と呼ばれる細い麺のほうは「細麺皿うどん」と呼んで区別しています。
長崎県のその他のソウルフード
- 佐世保バーガー
- トルコライス
- レモンステーキ
- 角煮まん
- かんざらし
- 湯せんぺい
- カスドース
- かんころ餅
- かすまき
- ちりんちりんあいす
- ミルクセーキ
大分県:とり天

大分県のソウルフードは、鶏肉の天ぷらである「とり天」。ポン酢や酢醤油、練りからしでいただきます。大分県は人口あたりの鶏肉の消費量が日本一。とくにとり天は、居酒屋やレストラン、定食や弁当、家庭料理の一般的なメニューになっています。
もともとは鶏肉が高価な食材だった時代に、衣をたっぷりつけてかさ増ししたのがはじまり。家族みんなで鶏肉を味わうための家庭料理の工夫でした。また別府市内のレストラン東洋軒で、昭和初期に唐揚げより早く調理できて食べやすいメニューとして誕生したともいわれています。
ちなみに大分県では唐揚げを食べないわけではなく、どちらも一般的なメニュー。さまざまなお店で、唐揚げととり天の両方が楽しめます。
大分県のその他のソウルフード
- にら豚
- 鶏めし
- 地鶏焼き
- やせうま
- 別府冷麺
- 地獄蒸し料理
- 中津からあげ
- 日田やきそば
- ごまだしうどん
- あつめし
- ひゅうが丼
- まぐろステーキ
- まぐろちゃんぽん
- 竹田ちゃんぽん
- 宇佐からあげ
- ガン汁
- ねぎ焼き
熊本県:いきなり団子

いきなり団子は熊本県で定番のお菓子。輪切りにしたサツマイモと餡を、小麦粉またはもち米の生地で包んで蒸した団子です。
名前のいきなりは「簡単に」「すぐに」という意味。急な来客でも短時間で簡単に作れることを表しています。昔のいきなり団子は、さつまいもをだんご生地で包んで蒸しただけでしたが、現在のものは餡が入っているものが主流で、生地に黒糖やよもぎを混ぜるなど手間のかかったものになっています。
ほんのり塩味でもちもちした生地の食感と、ほくほくのさつまいも、餡の甘さの相性がばつぐん。観光地などでも売られているので、できたてを食べ歩きするのがおすすめです。
熊本県のその他のソウルフード
- ちくわサラダ
- ドーナツ棒
- 辛子蓮根
- 太平燕
- あか牛丼
- コバルトアイス
- 一文字ぐるぐる
- 馬刺し
- あか巻き
- 熊本ラーメン
- ネギパン
- バター焼き
宮崎県:辛麺

辛麺は醤油ベースのスープに、たっぷりの唐辛子とニンニク、にら、ひき肉などの具材を加え、溶き玉子で仕上げた麺料理。麺はこんにゃく麺と呼ばれるものを使用しています。このこんにゃく麺ですが、実は原料はそば粉と小麦粉でこんにゃくは使っていません。
辛麺専門店のほか、ラーメン店や焼肉店、居酒屋などさまざまなお店で食べられるメニュー。お店で食べる場合は辛さに段階があって、辛さが増すごとに値段も上がります。地元ではコンビニの総菜やインスタント食品としてもおなじみで、家庭でもよく食べられています。
宮崎県のその他のソウルフード
- チキン南蛮
- 肉巻きおにぎり
- 釜揚げうどん
- 魚うどん
- 宮崎ラーメン
- おび天
- 地鶏の炭火焼き
- めひかりの唐揚げ
- 冷や汁
- 千切り大根のまだか漬け
- レタス巻き
鹿児島県:鶏飯
_Kagoshima%2CJAPAN.jpg)
鶏飯(けいはん)は、ご飯に鶏肉、錦糸卵、椎茸、パパイヤの漬物などの具材を乗せ、鶏ガラ出汁のスープをかけてお茶漬けのように食べる料理。もともとは奄美大島に伝わる郷土料理でしたが、そのおいしさから鹿児島県の名物料理に成長しました。
もともとは、奄美群島が薩摩藩の直轄地だった江戸時代に誕生した料理。藩の役人をもてなす料理として作られたといわれています。それが奄美のソウルフードとして広まり、今では鶏飯は、奄美大島に限らず県内各地で食べられるようになりました。学校給食の定番メニューとして定着しているほか、ホテルの朝ごはんビュッフェでも人気のメニューに。農林水産省の農山漁村の郷土料理百選では、アンケートの2位に選ばれるほどの知名度と人気を誇る料理になっています。
具材やスープが入った鶏飯の素は、お土産としてもおなじみですよ。
鹿児島県のその他のソウルフード
- さつま揚げ
- 鹿児島ラーメン
- さつま汁
- しろくま
- あくまき
- がね
- かるかん
- げたんは
- 鳥刺し
- 豚骨
- フェリーうどん
- 豚みそ
- じゃんぼ餅
沖縄県:沖縄そば

沖縄のソウルフードといえば、沖縄そば。そばとはいいながらも蕎麦粉を使っていない麺は、小麦粉にかん水または木灰の上澄みの灰汁を加えて作られます。つまり原料と製法では中華麺に分類される麺です。
沖縄そばのルーツは琉球の宮廷料理。明治時代には裕福層が食べるようになり、戦後に庶民にも広まりました。宮古そばなど似ていながら、異なるそばがあるのも特徴です。コシが強く、北に行くほど太くなるともいわれています。
沖縄本島北部で好まれているのは硬めの平めん。もちっとして食べごたえのある麺です。那覇を中心とした南部で人気が高いのは中型の縮れ麺。波打った形状にダシ汁がよくからみ、幅広い人に好まれています。主に石垣島などの離島で好まれているのは丸麺。細く絞ることで他の麺よりもコシがあり、ツルっとした食感が楽しめます。
スープは主に豚とかつおだし。鶏や昆布、しいたけなどを加えて独自の味を出しているお店もあります。いずれにしても塩や醤油の味付けではなく風味が決め手。一度食べればそのゆたかな味と香りの虜になりますよ。
沖縄県のその他のソウルフード
- サーターアンダギー
- ブエノチキン
- ポーク玉子
- ゆし豆腐
- ラフテー
- 島豆腐
- ジューシー
- ぜんざい
- タコライス
- チャンプルー
- イカスミ汁
- 海ぶどう
- 沖縄天ぷら
- なかよしパン
\九州・沖縄地方のおトクなホテル予約はこちら!/
旅先ではソウルフードを食べよう!
ソウルフードは地元で長年愛されてきた食べ物。観光客に売るために作られた名物ではないので、地方色いっぱいのおいしいものばかりです。観光旅行で食べるものやお土産に迷ったら、まずはソウルフードというキーワードで探してみるのがおすすめ。きっと本当においしいものに出会えますよ!
cover photo by PIXTA