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日本三名園(三大庭園)はどこ?見どころやベストシーズンもご紹介

日本三名園は、その美しい眺めで知られる3つの日本庭園のこと。日本にたくさんある三大〇〇のなかでも多くの人が訪れる人気スポットです。では日本三名園とはどの庭園のことなのでしょうか。今回は日本三名園と呼ばれる3つの庭園をご紹介!それぞれの特徴や見どころ、ぜひ訪れたいベストシーズンについても解説します。

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日本三名園は、その美しい眺めで知られる3つの日本庭園のこと。日本にたくさんある三大〇〇のなかでも多くの人が訪れる人気スポットです。

では日本三名園とはどの庭園のことなのでしょうか。今回は日本三名園と呼ばれる3つの庭園をご紹介!それぞれの特徴や見どころ、ぜひ訪れたいベストシーズンについても解説します。

Contents

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日本三名園とは

photo by Pixta

日本三名園、また三大名園や三大庭園とも呼ばれるのは、茨城県の偕楽園、石川県の兼六園、岡山県の岡山後楽園の3つ。

この3つの庭園はどれも江戸時代に藩主によってつくられた池泉回遊式庭園。また国の特別名勝に指定されているのも共通点です。

三名園は確定している?

日本や世界にはたくさんの三大〇〇があり、人によって意見が分かれることもよくあります。

例えば日本三大松原といえば、静岡県の三保松原、佐賀県の虹の松原に加えて、京都府の天橋立または福井県の気比松原。日本三名城といえば、大阪城、名古屋城に加えて、姫路城または江戸城または熊本城という感じです。

では三名園はどうかというと、こちらはしっかり確定しています。

日本三大〇〇のなかでもっとも知名度が高いのは日本三景(広島県の宮島、京都府の天橋立、宮城県の松島)ですが、三名園はそれに次ぐ知名度も誇っているのです。 

三名園はいつ決まった?

日本三名園という言葉がいつごろ広まったのかはよくわかっていません。

しかし明治32年に発行された後楽園の文献や明治37年に発行された外国人向けの写真集に三名園という言葉が載っているため、その頃にはすでに一般的な認識だったと考えられています。古くからしっかり認められていたのですね!

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日本三名園 偕楽園

photo by Pixta

茨城県水戸市にある偕楽園は1842(天保13)年に水戸藩第9代藩主の徳川斉昭(なりあき)がつくらせた日本庭園。斉昭公自身が構想を練ったと伝えられています。

その場所は、水戸徳川家の居城だった水戸城の西側。偕楽園という名前は、領内の民と偕(とも)に楽しむ庭園という意味で、その名の通り領民の休養場所として定期的に開放されました。

その広さは約300ヘクタール!東京ドーム約64個分もあります。これは都市公園としてはニューヨークのセントラルパークに次ぐ世界2位の面積です。

偕楽園の見どころ

photo by Pixta

広大な偕楽園は陰と陽を表現しているといわれ、たくさんの見どころがあります。そのいくつかをご紹介しましょう。 

東西梅林

偕楽園最大の見どころといえるのが、偕楽園の半分近くの面積を占める広大な東西梅林。園内には約100種類、約3,000本の梅の木が植えられていて、そのほとんどが東西梅林に集まっています。

さまざまな種類の梅が12月下旬から3月下旬まで咲きますが、烈公梅(れっこうばい)や白難波(しろなにわ)など、形や色、香りが優れている梅は水戸の六名木と呼ばれています。 

孟宗竹林

偕楽園には孟宗竹の林もあります。梅林が表す明るい陽の雰囲気に対して、こちらは静かな陰の世界を象徴しているそう。

この孟宗竹は京都から取り寄せたもので、弓の材料にするために植えたのがはじまりと伝えられています。 

吐玉泉

吐玉泉(とぎょくせん)は、水利にくわしい斉昭公が考案したとされる大理石の泉。湧き水を地中に埋めたマスで集め、パイプで導いています。

1日に約100トンも湧き出す吐玉泉の水は眼病に効くといわれ、古くから茶の湯にも使われてきました。 

好文亭

好文亭は斉昭公の別邸のひとつで、好文は梅を表しています。

見どころのひとつは藩主夫人の休養の場となっていた1階の奥御殿。植物にちなんだ絵が描かれた部屋がたくさんあり、その美しさで知られています。

また好文亭には日本初といわれる人力エレベーターがあります。これは1階でつくった食事を上の階に運ぶ配膳用の昇降機。天井から吊るした滑車に通したひもを引いて箱を吊り上げる仕組みになっています。 

偕楽園のベストシーズン

偕楽園は梅の名所として有名。種類が多いため開花時期も長くなりますが、ベストシーズンは2月中旬から3月末の水戸の梅まつりの期間といわれています。梅まつりの間は屋台の出店や茶会、琴の会、武道演武などの催しがあるのもうれしいポイント。夜のライトアップも見どころとなります。

またベストシーズンがこの時期だけに限らないのも偕楽園の魅力です。4月初旬から中旬には桜が咲き、水戸さくらまつりが開催されます。続いて4月下旬から5月中旬には約380株のツツジが見頃。9月上旬から9月下旬は萩の季節で、水戸の萩まつりが開催されます。

そして11月中旬から下旬に見頃を迎えるのは紅葉。約170本のモミジやカエデが色づき、日没後にはライトアップが行われます。

どの季節に訪れても見どころがいっぱいなのがうれしいですね!

偕楽園の基本情報

住所

茨城県水戸市見川1-1251

電話

029-244-5454

営業時間

偕楽園本園を除く区域は常時開放
【偕楽園本園】
2月中旬~9月30日は6:00~19:00
10月1日~2月中旬は7:00~18:00
【好文亭】
2月中旬~9月30日:9:00~17:00
10月1日~2月中旬:9:00~16:30

休業日

なし

アクセス

JR偕楽園駅から徒歩約7分

料金

大人300円、小人150円

公式サイト

https://ibaraki-kairakuen.jp/ 

日本三名園 兼六園

photo by Pixta

石川県金沢市にある兼六園は1676(延宝4)年に加賀藩5代藩主の前田綱紀(つなのり)がつくった庭園。居城である金沢城に面した土地に別荘を建て、周囲を庭園化したのが始まりといわれています。

兼六園という名前は、宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望という6つの景勝を兼ねそろえているという意味。創建から約150年後の1822(文政5)年に名づけられました。 

兼六園の見どころ

photo by Pixta

6つの景勝を兼ねそろえているというだけに、兼六園にも数多くの見どころがあります。 

徽軫灯籠(ことじとうろう)

徽軫灯籠は兼六園のシンボル。2本足の灯籠で、片足だけを池の中に入れています。前の虹橋が琴、後ろの灯籠が琴の弦を支える駒に見えるので、琴柱という意味のことじと名付けられました。灯籠と虹橋とモミジの風景が定番の撮影スポットになっています。 

霞ヶ池

霞ヶ池は兼六園の中心に広がる大きな池。蓬莱島という亀の形をした島が浮かんでいます。鯉が優美に泳ぎ、季節によってはカモやサギの姿も。兼六園のいくつかの見どころはこの池の周辺にあり、一周して楽しむことができます。 

唐崎松

兼六園にはたくさんの松がありますが、もっとも有名なのは唐崎松。琵琶湖の唐崎から種子を取り寄せて育てた黒松は園内最大の枝ぶりとなっています。

兼六園の冬の風物詩である雪吊りは、この松から作業を行います。 

根上りの松

13代藩主の斉泰公が植えたといわれる根上りの松は、40本以上の根が土から2メートルも盛り上がったように見える松。

松の根が地表近くで成長する性質を利用したもので、盛り土をした上で育ててから土を取り除いて根を高く上げたといわれています。 

眺望台

兼六園には海抜53メートルの眺望台があり、兼六園の6つの景勝の1つである眺望を楽しめます。高さはそれほどでもありませんが、白山山系から能登半島方面まで見渡せる眺めは見事。周囲に植えられた季節の花も景色を彩っています。 

噴水

兼六園には日本初といわれる噴水があります。動力は使わず、高い位置にある霞ヶ池の水を引いただけの構造。高低差の水圧によって約3.5メートルも水が吹き上がっています。

これは文久元(1861)年に斉泰公がつくらせたもの。金沢城内の二の丸に水を引くための実験として試作したといわれています。 

兼六園のベストシーズン

兼六園は四季それぞれに見どころがあり、ベストシーズンを決めるのが難しい庭園です。

春の見どころは20種類420本の桜。なかでも4月下旬から5月上旬に見頃を迎える兼六園菊桜は一つの花に花びらが300枚以上つくという珍しい桜です。しかも濃紅から薄紅、白と色が移っていくというユニークな特徴をもっています。

桜の季節が終わると見頃を迎えるのが睡蓮やサツキ。夏になると夜のライトアップが行われ、9月には中秋の名月にあわせた夜間の特別開園もあります。

そして桜と並んで人気が高いのは、紅葉の季節。色鮮やかな紅葉が池にも映り、幻想的な光景が広がります。またこの季節になると冬の準備である雪吊りもはじまります。雪吊りは円錐形に綱を張って松を雪から守るもの。3月ごろまでは雪吊りのライトアップも行われます。

兼六園の基本情報

住所

石川県金沢市丸の内1番1号

電話

076-234-3800

営業時間

3月1日~10月15日は7:00~18:00 (最終入園は17:30)
10月16日~2月末日は8:00~17:00 (最終入園は16:30)
観桜期や紅葉期などは夜間開園もあり

休業日

なし

アクセス

JR金沢駅からバスに乗って兼六園下・金沢城バス停から徒歩約5分

料金

大人(18歳以上)320円、小人(6歳~18歳未満)100円

公式サイト

https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/  

日本三名園 岡山後楽園

photo by Pixta

岡山県岡山市にある後楽園(岡山後楽園)は、岡山藩2代藩主の池田綱政(つなまさ)が岡山城の隣につくらせた庭園。1687(貞享4)年に着工し、13年かけて完成しました。

江戸時代の呼び名は御後園(ごこうえん)。明治時代になって後楽園という名称になりました。後楽園という名前には、先憂後楽(天下の人が憂えるのに先立って憂い、天下の人が楽しんだ後から楽しむ)という意味が込められています。

そして昭和28年に、後楽園から現在の岡山後楽園に名称が変更されました。 

岡山後楽園の見どころ

photo by Pixta

岡山後楽園は一応の完成後も歴代の藩主によって手が加えられてきた庭園。それぞれの藩主の好みを反映した見どころスポットがあり、なかでも美しい建造物の数々で知られています。 

延養亭

延養亭は藩主が後楽園を訪れた際の居間として利用していた建物。藩主が座る主室からの眺めが最も美しくなるように庭園が設計されています。

基本的に内部は非公開ですが、秋には限定公開されるチャンスも。

それに合わせて裏の能舞台では能や狂言の上演も催されます。 

流店

流店は屋内に水路がある珍しい建物。流れの中に黒や緑などの6色の石が一列に並べられています。涼しげな室内は夏場の散策で小休憩するのにもぴったりです。 

唯心山

唯心山は絶景スポットとして知られる築山。高さは約6メートルですが、緑と白のコントラストが美しい庭園を上から眺めることができます。 

井田(せいでん)

かつての後楽園には広大な田畑もありました。その名残となっているのが井田。もち米が収穫されている現役の田んぼで、毎年6月にはお田植え祭が行われます。

岡山後楽園のベストシーズン

岡山後楽園のベストシーズンは、新緑の頃といわれています。

それは芝生の緑と真砂土の白い園路のコントラストがもっとも映える時期だから。さらに5月にはツツジやボタン、カキツバタが咲き、華やかな光景が広がります。

もうひとつのベストシーズンは風物詩となっている幻想庭園の時期。春、夏、秋の期間限定で岡山後楽園と岡山城がライトアップされます。春は水辺に光を灯し、巨大な鯉のぼりをいかだに乗せて浮かべる春の鯉泳ぎが見どころ。

夏は120個の風鈴のトンネルが登場します。そして秋は紅葉がもっとも美しい時期にあわせて開催。それぞれ趣の違うライトアップはどれも見逃せません。 

岡山後楽園の基本情報

住所

岡山県岡山市北区後楽園1-5

電話

086-272-1148

営業時間

3月20日~9月30日は7:30~18:00(入園は17:45まで)
10月1日~3月19日は8:00~17:00(入園は16:45まで)
行事開催により時間変更あり

休業日

なし

アクセス

JR岡山駅から徒歩約25分

料金

大人(15歳~64歳、中・高校生を除く)410円、高校生以下無料、シニア(65歳~)140円

公式サイト

https://okayama-korakuen.jp/index.html  

日本三名園に行こう!

日本三大〇〇のなかでも知名度の高い日本三名園は、ぜひ一度は訪れたい観光スポット。たくさんの見どころがあるので、時間の余裕を持ち、ぜひベストシーズンをねらってお出かけください!

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