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中国のコンビニは日本と違う?日系店舗や地元でよく見るチェーン店の特徴も紹介!

この記事では中国のコンビニ事情を特集します。中国でコンビニが充実している場所とないエリア、日本にはない商品や便利なサービス、利用方法の注意点なども徹底解説。中国で人気のコンビニチェーンの特徴についても紹介します。

ライター
Satoshi Nakamura
日本と世界を旅する釣り大好きアウトドア系ライター。テレビのリサーチ&構成作家として鍛えたスキルを活かして、旅先の歴史やみどころ、おいしいものを徹底調査してから訪れるのがモットー。これまでにアメリカのルート66走破とグランドサークルドライブ旅(2周)、日本の47都道府県ドライブ旅を達成し、現在は47都道府県での釣果達成にも挑戦中!
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この記事では中国のコンビニ事情を特集します。中国でコンビニが充実している場所とないエリア、日本にはない商品や便利なサービス、利用方法の注意点なども徹底解説。中国で人気のコンビニチェーンの特徴についても紹介します。

Contents

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中国のコンビニ事情は?

By Windmemories - Own work, CC BY-SA 4.0

海外旅行先でコンビニがあればとても助かりますよね。世界にはコンビニがある国も増えていますが、中国はどうなのでしょうか?

結論からいえば、中国はコンビニ大国のひとつで、たくさんのお店があります。でも日本とはかなり事情が違う面もあります。まずは、中国のコンビニ事情について解説しましょう。

中国でコンビニは何と呼ぶ?

中国ではコンビニは便利店(biàn lì diàn)と呼ばれています。地図アプリで検索するときは日本語で「便利店」と入力すればOK。香港では便利商店(biàn lì shāng diàn)という表現を使うこともあります。

中国はコンビニ大国

日本にはとにかくたくさんのコンビニがあります。大きな街はもちろん、住宅密集地や各地域の幹線道路上にはまんべんなくコンビニがあるというイメージですね。では中国はどうかというと、コンビニの店舗数では、実は中国は日本を圧倒しています。日本のコンビニ数は、2025年3月末時点で約5万6,500店舗です。これに対して、中国のコンビニ数は2024年末時点で約33万店舗にもなるのです。

コンビニがあるのは沿岸部のみ

ただし中国でコンビニが集まっているのは、大きな都市部とメインの道路です。それも、沿岸部のエリアに限られます。同じ中国でも内陸部にはコンビニは少なく、西部にはほとんどコンビニはありません。その理由は、中国ではコンビニの利用者が若者に限られるからです。若者が集中する沿岸部の都市部でしかコンビニが利用されないという事情もあって、コンビニの分布はかなり偏っているのです。

中国のコンビニは日本に似ている

中国のコンビニは基本的に日本のコンビニに似ています。それは中国のコンビニが、日本のセブンイレブンなど外資系の進出によって発展したからです。今でもセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといった日系のコンビニがたくさんあり、日本に近い商品やサービスを提供しています。

また近年では中国資本のコンビニの方が増えていますが、24時間を基本とする長い営業時間や幅広い品揃えなど、日本式に近いサービス内容となっています。

とはいえ違いもたくさんあるので、この記事の最後に詳しく紹介しましょう。

中国のコンビニチェーンの店舗数

では中国にはどのようなコンビニ店舗があるのでしょうか?中国全土の店舗数ランキングトップ20はこのようになっています。

※2023年・中国チェーン店経営協会によるデータ

順位

店舗名

店舗数

企業名

1

美宜佳

33,848

美宜佳控股有限公司

2

易捷

28,633

中石化易捷销售有限公司

3

昆侖好客

19,780

中石油昆侖好客有限公司

4

天福

7,208

広東天福連鎖商業集团有限公司

5

罗森(口ーソン)

6,330

罗森投資有限公司

6

芙蓉興

5,718

興盛社区網絡服務股份有限公司

7

7-Eleven

3,906

柒一拾壹(中国)投資有限公司

8

十足、之上

3,879

十足集团有限公司

9

紅旗連鎖

3,639

成都紅旗連鎖股份有限公司

10

易站

2,800

深乜市易站連鎖股份有限公司易站

11

全家FamilyMart

2,707

中国大陸全家

12

見福

2,521

厦門見福連鎖管理有限公司

13

唐久

2,258

山西省太原唐久超市有限公司

14

金虎、早早

2,213

山西金虎商業集团股份有限公司

15

每一天

2,011

西安每一天便利超市連鎖有限公司

16

聯合一百

2,007

成都聯合一百超市有限公司

17

壹度便利

1,898

安徽壹度品牌運當股份有限公司

18

36524

1,891

河北叁陸伍網絡科技集团有限公司

19

新天地

1,866

吉林省新天地超市連鎖経営有限公司

20

粵合家歡

1,746

広東合家歡便利店有限公司

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中国の主なコンビニ

中国には外資系(主に日本系)と、中国資本のローカル系の2種類のコンビニがあります。それぞれのコンビニチェーンの特徴について解説しましょう。

罗森(ローソン)

日本系コンビニではNo1の出店数

photo by PIXTA

罗森(ローソン)は日本でおなじみの大手コンビニチェーン。海外進出も積極的に行っていて、中国の日本系チェーンでは最大の店舗数となっています。とくに店舗を増やしているのは上海です。営業時間は24時間の場合もありますが、多くの店は朝7時か8時に開店し、22時までの営業となっています。

商品は日本の定番商品に加えて、中華風のお弁当や点心などを取り入れているのが特徴です。新商品も積極的に展開しており、中国でとくに人気の商品は至高おにぎりなどの弁当類です。また、照焼き脆骨チキンボールなどのスナックや、緑豆アイスケーキなどのデザートも評判です。定期的に割引キャンペーンも行っていて、ポイント制度やおトクなクーポンもありますよ。

7-Eleven(セブン-イレブン)

日本と同じ味が充実しているコンビニ

By Hahahaha哈 - Own work, CC BY 3.0

7-Eleven(セブン-イレブン)は日本でもおなじみのセブン-イレブン・ジャパン株式会社のコンビニです。営業時間は日本のように24時間が基本ではなく、店名通りの7時から23時(午後11時)のお店が多くなってます。そんなセブンイレブンは、日本に近い商品ラインナップが特徴で、日本と同じおにぎりやお弁当も販売されていますよ。

なかでも人気の商品はおでん。和風のダシの味が恋しくなったときにもおすすめです。中国での呼び名は「熬点」といい、ダシは和風のほかに赤い麻辣味と黄色いカレー風味もあります。具もピリ辛手羽先やイカ、貝、豚肉団子、ウィンナー、牛筋、春雨などいろいろありますよ。

ファミリーマート(全家)

イートインがある店も多いおなじみ日本系コンビニ

By Shwangtianyuan - Own work, CC BY-SA 3.0

全家は、日本のファミリーマートが展開しているコンビニです。都市部では、一部店舗を除いて24時間営業となっています。

おにぎりや弁当など、日本風の商品が充実しているほか、中国限定のオリジナルスイーツやホットスナックも人気。ファミリーマートでおなじみのホットスナックもあり、フライドチキンなどの揚げ物やおでん、肉まん系など、日本に近い商品がそろっています。店内のレイアウトも日本に似ているのが特徴です。ファミリーマートでおなじみのイートインスペースがある店舗もあります。

気になる入店時の音楽も日本と同じなので、安心のファミマに来た気分になれますよ。

美宜佳(Meiyijia)

中国最大の店舗数を誇るコンビニチェーン

By TuxStrikesBack - Own work, CC BY-SA 4.0

美宜佳(Meiyijia)は中国最大のコンビニチェーンです。広東省を中心に一部の大都市だけでなく中小の都市でも広く展開しているのが特徴です。多くの店舗が24時間営業で、地域密着型のサービスと毎日使える商品のラインナップで知られています。なかでもオリジナルのスナックやお弁当、焼きたてパンなどが人気です。

またデリバリーに力を入れているのもポイント。自社の配達スタッフと外部のデリバリーサービスを活用していて、ネットで注文するとコンビニの商品が30分で自宅に届くサービスを行っています。

天福(Tianfu)

地方の大都市で成長しているコンビニ

By 茅野ふたば - Own work, CC BY-SA 4.0

天福(Tianfu)は地域密着型のサービスで知られるコンビニ。北京や上海、広州、深圳などの「一線都市」ではなく、それに次ぐ規模の「二三線都市」を中心に店舗を拡大しています。そのため地方都市でよく目にするコンビニです。

営業時間が夏と冬で異なるのも特徴です。夏の期間は7時から22時、冬の期間は7時から21時30分までの営業が基本となっています。店内でコーヒーや紅茶、スナックが食べられる「便利店プラス」というイートインのサービスも人気です。

紅旗連鎖(Hongqi Chain)

幅広い商品がここだけで揃う便利なお店

By TurnOnTheNight - Own work, CC BY-SA 4.0

紅旗連鎖(Hongqi Chain)は幅広いカテゴリーの商品がそろうコンビニで、日用品やドリンク、お菓子から生鮮食品、電子製品まで扱っています。日常生活に必要なものがここだけでそろうのがウリです。なかでも生鮮食品の品質と鮮度がいいといわれています。営業時間は8時から22時が基本です。

易捷(イージェ)

Sinopecのガソリンスタンドに併設するコンビニ

易捷(イージェ)は、中石化(Sinopec)傘下のコンビニです。自社のガソリンスタンドに併設する形で急成長しています。

食品から日用品、医薬品までさまざまな商品を取り扱っているのが特徴です。基本的に24時間営業で、とくに生鮮食品や乳製品の品質のよさで知られています。また易捷珈琲というカフェを併設しており、ドライブ中の休憩や軽食の場としても利用されています。

スマホアプリを導入し、大手ECと連携するなど、デジタル戦略に力を入れているのもポイントです。キャンペーンも頻繁に開かれているので、中国で運転をする人はうまく利用すればおトクになるかもしれませんよ。

昆仑好客(Kunlun Haoke)

PetroChinaのガソリンスタンドに併設するコンビニ

昆仑好客(Kunlun Haoke)は、中国石油(PetroChina)傘下のコンビニです。こちらも自社のガソリンスタンドに併設しているのが特徴で、uSmileという店舗名で親しまれています。営業時間はほとんどの店舗が24時間です。

商品は生鮮食品やスナック類、インスタント食品、乳製品、ベーカリー製品、アルコール飲料、化粧品など豊富です。なかでも有機オートミールやプレーンビーフなどが人気商品になっています。

十足(Shizu)

お弁当に力を入れているコンビニ

十足(Shizu)は生鮮食品と休憩用の軽食に力を入れているコンビニで、8時から22時まで営業しています。

人気の商品は、麻辣鍋丼や焼き鶏丼、唐揚げ丼などのお弁当です。中国のコンビニはこれまでお弁当が少ない傾向でしたが、十足では手軽に食事を楽しむことができます。ドリンクではココナッツウォーターも人気です。

中国コンビニのうれしい商品やサービス

By N509FZ - Own work, CC BY-SA 4.0

日本のコンビニに似ているようで少し違う中国のコンビニは、独特な商品やサービスをよく知ってうまく活用したいものです。

ここでは中国のコンビニらしい商品やサービスを紹介しましょう。

中国限定の軽食や飲み物が多い

中国のコンビニでは、日本にはない軽食や飲み物がいろいろと売られています。

  • 茶葉蛋(チャイエダン):お茶で煮た味付け卵
  • 辣条(ラーティアオ):辛口の麺スナック
  • 卤味(ルーウェイ):コンビニでおなじみの煮込み料理
  • 蛋黄派(タンファンパイ):卵黄入りのパイ
  • 王老吉(ワンラオジー):漢方素材を使ったヘルシーなハーブティー
  • 白酒(バイジュウ):中国を代表する蒸留酒

中国限定のお菓子もおもしろい

お菓子の中には中国限定のお菓子やユニークな味のお菓子もたくさんあります。

  • 麻辣味のポテトチップス
  • タロイモ味のオレオ
  • ひまわりの種

生鮮食料品が充実

中国のコンビニエンスストアでは、生鮮食品の取り扱いが増えています。とくに充実しているのは、忙しい若者が多い都市部。カット野菜や果物など、手軽に購入できる生鮮食品の品揃えが豊富です。乳製品や冷凍食品などもコンビニで販売され、小さなスーパーマーケットのようになっているので、中国で自炊をしたい人にも便利ですよ。

食堂化しているコンビニが便利

中国のコンビニ業界は競争が激化して赤字になることが増えています。そんななかで急速に増えているのが食堂化するコンビニです。以前はあまり力を入れていなかったお弁当や惣菜などを積極的に販売し、同時にコンビニ+食堂という新形態の店舗が増えています。ローソンでは生鮮食料品とイートインで売り上げの40%を目指しているほどです。

自炊をしない若者が気軽に立ち寄れるサービスということで広がっていますが、旅行中に時間がないときにも便利ですね。

デリバリーで買い物ができる

中国のコンビニエンスではデリバリーサービスが広がっています。とくに都市部では人気のサービスで、美団外売(Meituan Waimai)や餓了麼(Ele.me)などのアプリでコンビニの商品を注文すると、近くのコンビニから数十分で商品が届きます。

食料品や飲料から日用品まで、コンビニで販売されているほとんどの商品がデリバリー可能です。24時間営業のコンビニなら、深夜に出歩かなくてもホテルに届けてもらうことができます。

中国のコンビニの注意点

By メイド理世 - Own work, CC BY-SA 4.0

とても便利な中国のコンビニですが、使い方を知らないと困ることもあります。中国のコンビニでの注意点を紹介しましょう。

雑誌や漫画はない

雑誌や漫画を買おうと思ってコンビニに行っても、売っていません。日本では、雑誌を立ち読みする人が外から見えると、ほかのお客の呼び水になるという理由で雑誌がコンビニの窓際に置かれています。しかし中国には本や雑誌、漫画は本屋で買うという習慣があるため、根付いていません。コンビニに行っても雑誌は購入できないので、注意してください。ただし香港のコンビニの一部には雑誌を売っているところもあります。

現金が使えない店舗が多い

中国のコンビニはキャッシュレス決済が主流のため、現金が使えない店舗も増えています。中国の都市部のコンビニでは、ほとんどの人がWeChat Pay(微信支付)やAlipay(支付宝)を利用しているので、事前に用意しておくことが必須です。レジで現金を出しても拒否されることがよくあります。

中国にはないサービスもある

日本ではコンビニで荷物の配送や受取、公共料金の支払い、チケットの予約・支払いなどができます。しかし中国ではこれらのサービスを受け付けていないコンビニが大多数です。

また多くのお店が現金決済をしていないこともあって、コンビニにATMはありません。

トイレは利用不可

日本のコンビニにはトイレを開放しているところが多くありますが、中国のコンビニでは基本的にトイレを使うことはできません。中国ではショッピングモールやカフェのトイレを利用するのが一般的なので注意してください。

店舗ごとにサービスが異なることも

日本ではコンビニのサービスはだいたい同じですが、中国ではチェーンごとはもちろん、同じチェーンでも店舗によってできるサービスが異なることはよくあります。また同じチェーンでも商品が違うのはごく普通にあります。ない商品、できないサービスも多いということは覚えておいてください。

都市部と地方で店舗がかなり違う

中国のコンビニでとくに商品が大きく異なるのは、都市部と地方です。都市部のコンビニには観光で訪れる外国人向けの商品も多く、日本人にもなじみのある食品やお菓子が並んでいますが、地方のコンビニにはその地元でしか食べられていないようなローカル商品ばかりが並んでいます。旅行ではそれも楽しみのひとつにして、地方のコンビニめぐりをするのもおすすめですよ。

賞味期限や保存方法が違う

中国のコンビニで売っている商品を見ると、賞味期限がとても短く設定されています。これは、冷蔵などの食品の管理が日本よりもいい加減なことが多いから。日本のコンビニ商品のつもりで家に保存していると、あっという間にダメになるものも多いので、購入後は早めに消費しましょう。

新型の無人コンビニが増えている

中国のコンビニは、日本以上に若者に特化した営業スタイルです。最近はセルフレジのみで、店員がいない店舗も増えています。キャッシュレスの支払い方法などに慣れていないと困惑することも多いので、注意してください。

たとえばあるコンビニの場合、レジで商品のQRをスキャンし、画面の「会計」を押して、Wechat Payで支払いをします。店を出るときは出入り口がロックされているので、ガラスに貼ってあるQRコードを買い物をしたWechat Payでスキャン。するとロックが解除される仕組みです。出口がロックされていてもパニックにならないようにしてくださいね。

中国のコンビニを上手に利用しよう

中国の都市部やガソリンスタンドにはかなり普及しているコンビニは、キャッシュレス決済の方法さえクリアすれば、旅行中の強い味方になってくれます。デリバリーなどの独自サービスも便利です。中国ではぜひコンビニを上手に活用してくださいね。

cover photo by Unsplash

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