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絶景のローカル線17選!最高の景色が楽しめる路線はどこ?

この記事では絶景のローカル線17選を紹介します。北海道から鹿児島まで各地にある鉄道から、とくに景色が素晴らしいと評判の路線を厳選。それぞれの特徴と、とくに見逃せないポイントやみどころについて解説します!

ライター
Satoshi Nakamura
日本と世界を旅する釣り大好きアウトドア系ライター。テレビのリサーチ&構成作家として鍛えたスキルを活かして、旅先の歴史やみどころ、おいしいものを徹底調査してから訪れるのがモットー。これまでにアメリカのルート66走破とグランドサークルドライブ旅(2周)、日本の47都道府県ドライブ旅を達成し、現在は47都道府県での釣果達成にも挑戦中!
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この記事では絶景のローカル線17選を紹介します。北海道から鹿児島まで各地にある鉄道から、とくに景色が素晴らしいと評判の路線を厳選。それぞれの特徴と、とくに見逃せないポイントやみどころについて解説します!

Contents

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日本には見逃せない絶景ローカル線がいっぱい!

日本にはメジャーな路線の他にローカル線と呼ばれる路線もたくさんあります。遠くのローカル線だとなかなか乗る機会がないのは事実。でもそのなかには、一生に一度は見るべき絶景路線もあるのです!

この記事では絶景で有名なローカル線を厳選。17のおすすめ路線を北海道から順に紹介します。とくに見るべきポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

釧網本線(北海道)

By 欅 (Keyaki) - Own work, CC BY-SA 3.0

釧網本線(せんもうほんせん)は、北海道釧路市の東釧路駅と網走市の網走駅の間を結ぶ路線。網走側は網走本線の一部として大正13年に開通したという歴史ある路線です。普通列車や快速列車のほか、冬にはSL冬の湿原号や流氷物語号が、春から秋にはくしろ湿原ノロッコ号が走ります。

タンチョウヅルが住む釧路湿原や阿寒摩周国立公園の大自然、世界遺産である知床の玄関口の知床斜里、オホーツク海とみどころがいっぱい!道東の絶景をまとめて堪能できますよ。

釧路湿原の大パノラマが絶景!

全線に絶景ポイントがある釧網本線のなかでもとくに見逃せないのは、遠矢駅を通過すると車窓左に見えてくる釧路湿原の大パノラマです。湿原の先に雄阿寒岳や雌阿寒岳も望むその光景はまさに雄大。北海道の広さを感じられます。

また細岡駅を発車後、車窓右に見えてくる達古武沼(たっこぶとう)も絶景。このあたりで車窓左側には釧路川が近づいてきます。続いて標茶駅から摩周駅へ向かうエリアでは牧場と草原の風景を見ることができます。

春から秋にかけて釧路駅から塘路駅間では、くしろ湿原ノロッコ号に乗るのもおすすめ。絶景の区間では日本一遅いスピードで走ってくれますよ。また冬期に釧路駅と標茶駅間を運行するSL冬の湿原号も人気。SLが牽引するレトロな車両で雪の湿原を見ることができます。

冬のオホーツク海の絶景も!

冬のオホーツク海の絶景もみどころ。知床斜里駅から終着駅の網走駅までの区間では右側のすぐ近くにオホーツクの海が迫ります。例年2月頃には流氷が接岸。氷に覆われた海を眺めることができますよ。例年1月下旬〜3月上旬には特別列車の流氷物語号も運行されます。

花咲線(北海道)

By 京浜にけ - Own work, CC BY-SA 3.0

花咲線は、北海道滝川市の滝川駅と根室市の根室駅を結ぶ根室本線のうち釧路駅と根室駅を結ぶ135.4kmの路線の愛称。日本最東端はもちろん、アジア最東端の路線としても知られています。

車窓には森林や牧場、湿原、太平洋などが広がる絶景路線です。

別寒辺牛湿原の雄大な絶景をのぞむ

花咲線の絶景ポイントは別寒辺牛湿原。1993年にラムサール条約登録湿地に指定されたこの湿原には、タンチョウやオジロワシ、ヒグマなど北海道ならではの生物も住んでいます。またオオハクチョウなどの渡り鳥も飛来。運が良ければ車窓から動物や鳥の姿を見られるかもしれません。

春の新緑や夏の濃い緑、秋の黄金色、冬の雪景色など、四季それぞれの美しさもみどころ。糸魚沢を過ぎた頃から見えてくる牧場も絶景です。牛や馬の姿も見られますよ!

絶景を見られる日本最東端の駅へ!

根室半島に入ると線路は上り勾配となり、列車は台地の尾根を東に進みます。そのうち視界が開けると右手に太平洋が出現。列車は高さ30mの崖の上を走ります。人工物が何も見えない壮大な景色は見逃せません。

惜しくも2025年3月に廃線になった少し高台にある東根室駅は鉄道ファン憧れの日本最東端の駅。根室駅からは北海道の東の果てである納沙布岬行きの路線バスが発着しているので、岬に行ってみるのもおすすめです。バスルートでも北海道の端らしい絶景が楽しめますよ。

五能線(秋田県)

By MaedaAkihiko - Own work, CC BY-SA 4.0

五能線は秋田県能代市の東能代駅と青森県田舎館村の川部駅の間を結ぶ路線。全長147.2kmのうち多くの区間が日本海沿いとなっています。波打ち際を走るJR屈指の絶景路線としておなじみ。青春18きっぷのポスターになったこともある路線です。

観光列車のリゾートしらかみも評判。地元の人たちによる特産品のふれあい販売やセルフレジ方式の無人売店があり、車内のイベントスペースでは津軽伝統金多豆蔵人形芝居や、津軽弁語りべの実演、津軽三味線の生演奏なども楽しめます。

大間越ビュースポットを見渡す!

五能線では東八森駅を過ぎると海が見えはじめます。最初の絶景ポイントは大間越ビュースポットと呼ばれる場所。線路が標高50mほどの高台を通っていて、雄大な日本海を一望できます。

リゾートしらかみはここで一旦停車。普通列車も定刻に遅れていなければ徐行してくれることがあります。

絶景の夕日が見られる行合崎海岸

五能線の定番撮影地として知られているのは行合崎海岸。左手にオレンジの奇岩と日本海が迫ります。その後も列車は海岸に沿って走るので絶景の連続。タイミングが合えば夕陽に染まる日本海も見られますよ。

なかでも千畳敷は広大な岩棚が広がる夕陽の名所。リゾートしらかみの一部列車はここで15分間停車し、海岸に降りることができます。

三陸鉄道リアス線(岩手県)

By くろふね, CC BY 3.0

三陸鉄道リアス線は岩手県久慈市の久慈駅と岩手県大船渡市の盛駅の間の全長約163kmを三陸海岸に沿って走る路線。車窓からは太平洋の絶景を望むことができます。

三陸鉄道は1984年に開業。全国初の第三セクター鉄道として注目を集めました。その後はさまざまな企画列車でも人気に。ライトアップされた夜桜を見ながら走る夜桜列車や、お座敷列車、こたつ列車、ワイン列車、プレミアムランチ列車などのユニークな企画列車を走らせてきました。東日本大震災では大きな被害を受けながら復旧し、今では東北の復興のシンボルにもなっています。

美しい太平洋のパノラマを一望できる安家川橋梁

三陸鉄道を代表する絶景ポイントは、堀内駅と野田玉川駅の間に架かる安家川橋梁です。ここでは美しい太平洋のパノラマを一望。橋梁の上では徐行運転や一時停止をしてくれます。また秋には橋の下に鮭の遡上が見えることもありますよ。

ドラマのシーンにも!雄大な絶景ポイント

白井海岸駅と堀内駅の間に架かる大沢橋梁も人気の絶景ポイント。高さ30mの橋の上からは太平洋とリアス海岸の地形を見渡すことができます。ドラマ『あまちゃん』で橋梁の上の列車に向かって大漁旗を振るシーンはこの近くの海岸で撮影されました。

ビューポイントのレストハウスうしおからは、大沢橋梁を通る列車を撮影できます。

只見線(福島県~新潟県)

By Ippukucho - Own work, CC BY 3.0

只見線は福島県会津若松市の会津若松駅と新潟県魚沼市の小出駅の間を結ぶ全長135.2kmの路線。絶景の秘境ローカル線として知られています。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色など四季を通して幻想的な風景が広がることでも有名。

とくに只見川沿いを走る只見駅から会津坂本駅までの区間は橋梁が続き、絶景スポットが多いことで有名です。列車は各橋梁の手前で汽笛を鳴らしてポイントに近づいたことを知らせてくれるので準備しやすいのはうれしいところ。橋の上では徐行もしてくれますよ。

雄大な渓谷美を堪能できる!

只見線を代表する絶景ポイントは、会津桧原駅と会津西方駅の間にあるアーチ型鉄橋の第一只見川橋梁です。全長174mの橋の上からは雄大な渓谷美を堪能できます。

橋梁からの景色も見ものですが、第一只見川橋梁を走る只見線を見るためのビューポイントもあります。こちらは国道252号沿いの道の駅 尾瀬街道みしま宿から歩いていけるスポット。ビューポイントは3カ所設置されています。

幻想的な絶景を車窓から眺める

早戸駅に近い只見川では、春から秋にかけて手こぎ渡し船が運航されています。霧幻峡の渡しと呼ばれるこの渡し船を只見線の車窓からも見られるので要チェック!

6月から8月の朝晩や雨の日が特におすすめ。只見川では条件が揃うと霧が発生しやすいので、車窓から幻想的な風景が見られるかもしれません。

真岡鐵道(茨城県~栃木県)

photo by PIXTA

真岡鐵道は茨城県筑西市の下館駅と栃木県芳賀郡茂木町の茂木駅の間を結ぶ全長約41.9kmの路線。のどかな田園風景や四季折々の草花がみどころで、とくに春には桜と菜の花の共演が見られます。

観光客に人気があるのは週末を中心に運行する蒸気機関車のSLもおか。沿線には毎年春と秋に益子の陶器市が開催される陶器の街・益子もあり、多くの観光客が訪れます。

満開の桜と菜の花の絶景が魅力!

真岡鐵道で絶景が楽しめる時期は、満開の桜と菜の花が共演する3月下旬から4月上旬。線路沿いに菜の花が咲き、桜並木とのコラボレーションを見せてくれます。

いちばんの絶景ポイントは駅の東側でSLと桜、菜の花を一度に見ることができる北真岡駅周辺。満開の桜と一面に広がる菜の花の中をSLが走り抜けます。花の中を疾走するSLの姿もすばらしいので、乗車するだけでなく外から眺めるのもおすすめですよ。

ダイナミックなSLの姿もポイント

車窓以外の注目ポイントは、終着駅の茂木駅。ここでは到着したSLが転車台に乗って方向転換する様子を見られます。

また、茂木駅を降りて人気の道の駅もてぎに立ち寄るのもおすすめ!道の駅の裏に線路があるので走り出すSLの姿がよく見えます。SLはスタートダッシュのときに盛大に煙を吐くので、ダイナミックなSLの姿を撮影できますよ。

わたらせ渓谷鐵道(群馬県~栃木県)

photo by PIXTA

わたらせ渓谷鐵道は群馬県桐生市の桐生駅と栃木県日光市の間藤駅の間を結ぶ路線。渡良瀬川を見下ろしながら渓谷沿いを走る絶景列車で、数々のレトロな駅舎も魅力です。

人気はトロッコ列車。冬以外には窓ガラスのないオープンな車両も走る列車で、渡良瀬川の渓谷美をダイレクトに楽しむことができます。

車窓から見逃せない絶景がいっぱい

わたらせ渓谷鐵道は渓谷の絶景が続く路線。そのなかでも沢入(そうり)駅と原向(はらむこう)駅の間の渓谷は白い花崗岩と山の新緑や紅葉の対比が美しいと評判です。

小中駅と神戸(ごうど)駅の間にある地蔵滝は、トンネルを出ると車窓のすぐ近くを流れ落ちている滝で、列車からしかほとんど見ることができない場所にあるため、汽車見の滝とも呼ばれています。一瞬で通り過ぎるので見逃さないようにしてくださいね。

有形文化財の上神梅駅は写真スポット

たくさんのレトロな駅舎のなかでもみどころは、平成20年に有形文化財に登録された上神梅駅です。駅舎が建てられたのは大正元年。珍しい木製の改札が残る駅舎は写真映えスポットとして高い人気を誇っています。

神戸駅も大正元年に建てられ、有形文化財に登録された駅。かつては蒸気機関車の連結・切り離しが行われていた広い構内に現在は車両を利用したレストランがあります。神戸駅は花桃の名所としても人気で、毎年3月下旬から4月上旬には約300本の花桃が咲き誇りますよ。

いすみ鉄道(千葉県)

photo by PIXTA

いすみ鉄道は千葉県いすみ市の大原駅と千葉県大多喜町の上総中野駅の間を結ぶ路線。自然ゆたかな里山の風景が楽しめるローカル線です。黄色いボディに緑のラインが入った車両など、昭和の雰囲気があふれるレトロかわいい列車が人気を集めています。

そんないすみ鉄道の春の風物詩が、線路沿いに菜の花が広がるのどかな風景。いすみ鉄道の社員や沿線の企業、地域の方たちが協力して菜の花の種を蒔き、美しい景観を守っています。見頃は2月中旬から3月下旬頃。さらに3月下旬頃から4月上旬頃にかけては沿線の桜も見頃を迎えます。タイミングが合えば菜の花と桜の美しいコラボが楽しめますよ。またのどかな田園風景や秋のコスモス、ヒガンバナも人気です。

約15kmの菜の花ロードに注目!

いすみ鉄道では全路線26.8kmのうち15kmの区間で菜の花が咲くため、乗車中ほとんどのエリアで黄色い花畑を鑑賞できます。なかでもみどころは、総元(ふさもと)駅付近。線路の両脇を菜の花が埋め尽くし、車窓から見事な眺めが楽しめます。

また新田野駅周辺もみどころ。ほかにも国吉駅と上総中川駅の間、上総中川駅と大多喜駅の間、城見ヶ丘駅の周辺、東総元駅周辺、西畑駅と上総中野駅の間などで菜の花を見ることができますよ。

大井川鐵道(静岡県)

By SHori, CC BY 4.0

大井川鐵道は静岡県島田市の金谷駅と静岡県川根本町の千頭駅の間を結ぶ路線。ただし川根温泉笹間渡駅と千頭駅の間は、2022年の台風被害により不通となっています。

普通列車は全国の私鉄を引退した列車が再利用されていて鉄道ファンにも人気。SL列車は木の座席や古い扇風機など、内装も製造された当時そのままなので、昭和の雰囲気を堪能できます。かわいいきかんしゃトーマス号も子どもたちに大人気です。

日本で唯一の湖上の駅⁉

奥大井湖上駅は日本一秘境にある駅。周囲を湖に囲まれた無人駅で、日本で唯一の湖上の駅でもあります。恋愛スポットとしても有名で、結婚式が行われることも。静岡県の「ふじのくにエンゼルパワースポット」にも登録されています。

そんな奥大井湖上駅は車窓からの風景も魅力的ですが、展望台から駅を眺めるのもおすすめ。レインボーブリッジと呼ばれる真っ赤な橋の横に遊歩道が整備されているので、そこから展望台に向かいます。新緑の季節はもちろん、11月中旬から下旬に見頃を迎える紅葉の時期もおすすめですよ。

静岡らしい美しい茶畑も絶景!

大井川の絶景はもちろんですが、美しい茶畑もみどころです。静岡は日本一の茶どころ。大井川沿いにはそのなかでもっとも広い茶園が広がっています。車窓から見える広大な茶園も静岡ならではの絶景です。

茶畑がとくに美しいのは、新茶の時期の4月後半〜5月にかけて。窓を開けると風に乗って甘いお茶の香りが漂ってきますよ。

小海線(山梨県~長野県)

By MaedaAkihiko - Own work, CC BY-SA 4.0

小海線は山梨県北杜市の小淵沢駅と長野県小諸市の小諸駅の間の78.9kmを結ぶ路線。八ヶ岳連峰の山麓、標高1,375mの高原地帯を走ります。

JR駅で標高日本一を誇る1345.6mの野辺山駅のほか、清里駅、甲斐大泉駅、信濃川上駅など、標高の高いJR駅ランキングの1位から9位まではすべて小海線の駅が独占しており、小海線は八ヶ岳高原線とも呼ばれていますよ。

富士山の絶景を眺めながら電車旅

小淵沢駅を出発すると、そこはもう絶景ポイント。列車は富士山を眺めながら八ヶ岳の麓を走ります。甲斐小泉駅までは八ヶ岳や南アルプス、甲斐駒ケ岳などみどころの連続です。

その後列車はさらに標高を上げて野辺山高原へ入っていきます。ここは高原野菜で知られるエリア。JR最高地点の碑の周辺には緑のレタス畑などが広がっています。

千曲川のうつくしい景色を堪能

信濃川上駅から小海駅までは蛇行する千曲川に沿って走る区間です。千曲川は日本一の長さを誇る信濃川の上流部。この辺りではまだ大河ではなく、山間を縫う美しい渓流という雰囲気です。途中では多くの水力発電所も見ることができますよ。

千曲川を眺める場合、座席は列車の左右どちらでも大丈夫。小海線は何度も千曲川を渡りながら走るので、どの席からでも清流を眺めることができます。

飯田線(愛知県~長野県)

By MaedaAkihiko - Own work, CC BY-SA 4.0

飯田線は愛知県豊橋市の豊橋駅と長野県上伊那郡辰野町の辰野駅の間を結ぶJR東海の路線。歴史をたどると4つの私鉄が買収されてできた長いローカル線です。豊川鉄道、鳳来寺鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道の4社が昭和18年に一斉に国有化されて、国鉄飯田線となりました。もともと地域に密着した私鉄だっただけに駅の数がとても多く、全長195.7kmの路線にある駅数は94にもなります。

沿線には秘境駅や秘湯がいっぱい。とくに水窪と天竜峡の間は人口がとても少ない地域を通るので、小和田駅、中井侍駅、田本駅、金野駅など列車以外ではアクセスが難しい駅がたくさんあります。

秘境駅で途中下車

飯田線を代表する秘境駅が小和田駅。全国でもトップクラスの秘境駅として知られています。この辺りは人口がとくに少ない地域。車窓からは駅以外の建造物がほとんど見えません。

実はこのあたりは昭和20年代まで集落があったエリアでしたが、佐久間ダムの建設によってほとんどの家がダムに沈み、駅だけが残ったという歴史があります。深い山に包まれた駅周辺はまさに秘境。秋の見事な紅葉もみどころです。

長野県で最も早く咲く桜を見に行く

伊那小沢駅は信州に春を告げる駅と言われています。構内に植えられている河津桜は、長野県内でもっとも早く咲くカンザクラとして有名です。

また伊那小沢駅は天竜川を見下ろす絶景の秘境駅としても人気。美しい水神橋を眺めることができます。散策して水神橋から駅の方を見るのもおすすめ。見事な絶景が広がっていますよ。

長良川鉄道(岐阜県)

photo by PIXTA

長良川鉄道は岐阜県美濃加茂市の美濃太田駅と岐阜県郡上市の北濃駅の間の72.1kmを結ぶ路線。そのうち約50kmは美しい長良川に沿って走る区間です。ほかにも緑豊かな山並みや、美濃市や郡上八幡など伝統が残る町を結んで走ります。

また春の沿線は桜がいっぱい。沿線沿いに植えられている桜が3月下旬から4月中旬頃に咲き誇り、車窓から花見を楽しめます。沿線の風景と食事を一度に楽しめる観光列車「ながら」も人気です。

清流・長良川の絶景!

長良川鉄道と並行する長良川は上流に行くほど美しい清流となっていきます。とくに美しさが際立つのは湯の洞温泉口駅と郡上八幡駅の間です。みどころは長良川鉄道と東海北陸自動車道、国道156号線の3つのトンネルが重なる珍しいポイント。その横には長良川が流れ、ユニークな絶景となっています。観光列車ならこのポイントでしばらく停車してくれますよ。

橋梁からの絶景も見逃せない

湯の洞温泉口駅から郡上八幡駅までの間には長良川とその支流にかかる橋梁が7つもあります。眼下に長良川が見える橋梁はおすすめの絶景ポイント。

とくに湯の洞温泉口駅と洲原駅の間にある第1長良川橋梁や、八坂駅とみなみ子宝温泉駅の間にある第2長良川橋梁、美並苅安駅と赤池駅の間にある第3長良川橋梁、深戸駅と相生駅の間にある第5長良川橋梁は水面からの高さがある鉄橋なのですばらしい景色が楽しめます。

氷見線(富山県)

By MaedaAkihiko - Own work, CC BY-SA 4.0

氷見線は、富山県高岡市の高岡駅と富山県氷見市の氷見駅の間を結ぶJR西日本の路線です。富山湾ののどかな景色を楽しめる絶景路線で、全長は約16.5kmと短く、全線乗っても所要時間は30分弱なので手軽に乗車できます。

日本海の雨晴海岸を見渡せる

氷見線の絶景ポイントは日本海の雨晴海岸。越中国分駅を越え、岩崎ノ鼻灯台下の短いトンネルを通り抜けると、車窓いっぱいに日本海が広がります。松の木が生えた岩礁は男岩(高岡方)と女岩(氷見方)。女岩を過ぎると義経岩も見えてきます。ここは鎌倉幕府に追われた源義経が奥州へ落ち延びる途中、雨宿りをしたという伝説が残る巨大な岩です。

その後到着する雨晴駅で途中下車して道の駅 雨晴に行くのもおすすめ。3階の展望デッキから富山湾と義経岩、女岩、海沿いを走る氷見線の列車の絶景を眺められます。

まんがの歴史をたどる

日本海から松林を過ぎて市街地に入ると、まもなく終着の氷見駅。氷見市には藤子不二雄Ⓐ氏の生家である光禅寺があります。その関係で氷見市の商店街はまんがロードと呼ばれ、『忍者ハットリくん』や『怪物くん』、『プロゴルファー猿』などのキャラクターの像を見ることができます。氷見線にも忍者ハットリくんのラッピング列車があるので、ぜひ乗ってみてくださいね。

京都丹後鉄道宮舞線(京都府)

Kansai explorer - 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0

京都丹後鉄道宮舞線は京都府舞鶴市の西舞鶴駅と京都府宮津市の宮津駅の間を結ぶ路線。京都丹後鉄道は、北近畿タンゴ鉄道の運行部分を引き継いだ鉄道で、1924年の開通から100年以上の歴史を誇ります。

水面の上を走るように感じる絶景

宮舞線の絶景スポットは丹後由良駅と丹後神崎駅の間にある由良川橋梁。日本海に面した由良川河口に架かる全長約552mの橋梁は大正13年に完成しました。鉄道橋としては京都府内で最長。桁の構造がシンプルでアーチや壁などがないため、景色がとてもよく見えます。橋の高さが水面から3mと低いのも特徴で、水面の上を走るように感じられますよ。

一方、由良側の橋梁のすぐそばや橋梁から由良川を少しさかのぼった場所には、橋梁と列車の写真を撮れるスポットもあります。こちらも人気で、いつも多くの人が訪れていますよ。

奈具海岸でうつくしい海岸をのぞむ

由良川橋梁と並んで絶景スポットとして有名なのが奈具海岸。磯が続く変化に富んだ美しい海岸です。白い巨石と松などの緑、青い海のコントラストが見事。天気が良ければ水平線まで一望できますよ。

土讃線(香川県~徳島県~高知県)

photo by PIXTA

土讃線は香川県多度津町の多度津駅と高知県四万十町の窪川駅の間を結ぶ全長198.7kmの路線。山、川、海と四国らしい絶景がそろった路線で、のどかな讃岐平野から険しい讃岐山脈を越え、吉野川の渓流に沿った大歩危・小歩危の峡谷、高知平野から須崎湾と、バラエティゆたかな風景を堪能できます。

山中には2つのスイッチバック駅があり、山間の蛇行する線路では振子式車両が車体を傾けながら走行するなど、鉄道車両の魅力も堪能できますよ。

秘境の人気スポットをのぞめる

土讃線の山間部の絶景ポイントは、徳島の秘境として知られる小歩危や大歩危の区間です。険しい山と急流が生み出すすばらしい渓谷美が連続。このあたりは細かいカーブが多い区間であるため、特急列車は車体を左右に傾けながら進んでいきます。

その後列車は吉野川の支流である穴内川に沿って再び山越え。その区間のみどころは土佐北川駅です。ここは第三穴内川橋梁の上にある珍しい駅。周囲には秘境の雰囲気が漂います。

海が近い絶景駅も

須崎市にある安和駅は土讃線で唯一の海岸にある駅。目の前に安和海岸の絶景が広がります。海までがとても近い駅として有名。青春18キップのポスターにも採用された人気のスポットです。

険しい山越の末にようやく海にたどり着いた土讃線ですが、この後は10.7kmに244mの標高差を越えながら23カ所ものトンネルを通過する土讃線最大の難所に向かっていきます。

南阿蘇鉄道(熊本県)

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南阿蘇鉄道は熊本県高森町の高森駅と熊本県南阿蘇村の立野駅の間を結ぶ路線。2016年の熊本地震で深刻な被害を受け、一部の区間が長期間運休していましたが、7年の歳月をかけて2023年に全線が復旧しました。

阿蘇山の南側、カルデラの中を走る南阿蘇鉄道は絶景鉄道として有名。各駅のホームや待合室からも阿蘇外輪山の壮大なパノラマが楽しめます。観光客に人気があるのは休日を中心に運行するトロッコ列車。高森駅~立野駅を走る開放感たっぷりの観光列車です。

絶景とスリルを感じられる路線

南阿蘇鉄道のみどころは、白川に架かる第一白川橋梁からの景色です。全長166mの橋梁の周囲はゆたかな自然に包まれ、上流側には阿蘇長陽大橋と新阿蘇大橋が見えます。そして真下に流れる美しい川までの高さは約60m。絶景とスリルを堪能できます。減速してゆっくりと通過するのでドキドキの楽しい時間が長く続きますよ。

カルデラ内を走る珍しい体験も

阿蘇山の外輪山もみどころ。南郷谷では北側には中央火口丘群、南側には緑豊かな水田の向こうに南外輪山のカルデラ壁を望むことができます。カルデラ内を走る珍しい景色は飽きることなくいつまでも楽しめますよ。

指宿枕崎線(鹿児島県)

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指宿枕崎線は鹿児島県鹿児島市の鹿児島中央駅と鹿児島県枕崎市の枕崎駅の間を結ぶ路線です。薩摩半島の東側を海岸線に沿って走るローカル線。錦江湾に浮かぶ桜島や港町の風情、畑と開聞岳など、車窓の美しさで知られています。JRでは日本最南端を走る路線で、途中の西大山駅はJR最南端の駅です。

海岸沿いの絶景に注目!

指宿枕崎線は平川駅を過ぎると海岸から15mほどの高さを走ります。海のパノラマが広がるここからが絶景ポイント。晴れた日には海の向こうに大隅半島も望むことができます。

中名駅を出ると左前方に見えるのは世界最大級の石油備蓄基地であるENEOS喜入基地。735万キロリットルもの貯油能力をもつ巨大なタンク群は圧巻です。

JR最南端をたどる

全長1,060mの山川トンネルはJR最南端のトンネル。そのトンネルを抜けると左にスヌーピーが寝たような山が見えます。その左前方に見えてくるのが薩摩富士こと開聞岳。JR最南端の西大山駅からは開聞岳の絶景を眺めることができます。

開聞駅を越えて入野駅までは車窓からも開聞岳を眺められる絶景区間。春には菜の花との共演も楽しめますよ。

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絶景のローカル線を楽しもう!

日本各地には一度は乗ってみたい絶景のローカル線があります。乗り換えなどが不便で簡単には予定を組めない路線もありますが、そんなハードルの高さもローカル線ならではの持ち味。訪れれば一生の思い出にはずです。ぜひ絶景ローカル線の旅に挑戦してみてください。

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