【2024年最新】東北三大祭りとは?日程や楽しみ方も解説
東北三大祭りは、東北地方で夏に開催される3つの有名なお祭り。いずれも夏に実施されることから東北三大夏祭りとも呼ばれます。3つの祭りが同じ時期に開催されるため、1つの旅で巡ることができるのもうれしいポイントです。そこで今回は東北三大祭りをご紹介!それぞれの祭りのルーツや魅力について解説します。
東北三大祭りは、東北地方で夏に開催される3つの有名なお祭り。いずれも夏に実施されることから東北三大夏祭りとも呼ばれます。
3つの祭りが同じ時期に開催されるため、1つの旅で巡ることができるのもうれしいポイントです。そこで今回は東北三大祭りをご紹介!それぞれの祭りのルーツや魅力について解説します。
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東北三大祭りとは
東北三大祭りと呼ばれているのは、こちらの3つの祭り。
- 青森ねぶた祭(青森県青森市)
- 秋田竿燈まつり(秋田県秋田市)
- 仙台七夕まつり(宮城県仙台市)
いずれも8月上旬に開催され、多くの観光客が集まる祭りです。
東北五大祭り・東北六祭りとは
東北三大祭りのほかにもよく言われるのが、東北五大祭り。
こちらは三大祭りに以下の2つをプラスします。
- 山形花笠まつり(山形県山形市)
- 盛岡さんさ踊り(岩手県盛岡市)
五大祭りはそれぞれ県が異なるのもポイントです。
また五大祭りに以下の祭りを加えて東北六祭りと呼ぶこともあります。
- 福島わらじまつり(福島県福島市)
東北の各県1つずつで、ぜひ制覇したくなりますね!
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東北三大祭りの特徴
東北三大祭りはそれぞれにまったく異なる魅力を持っています。
どのようなお祭りなのか紹介しましょう。
青森ねぶた祭
青森市で開催される青森ねぶた祭は東北三大祭りの中でもっとも多くの人出でにぎわう祭り。
例年250万人以上が集まる、まさに東北最大の夏祭りです。
青森ねぶた祭の歴史
青森ねぶた祭のルーツは、奈良時代に中国から伝わった七夕祭りだといわれています。これに古くから津軽地域で行われていた精霊送りや虫送りなどの行事が混ざったのがねぶた祭り。
やがて紙と竹、ろうそくが普及したことで灯籠が使われるようになり、巨大化しながら派手になって、現在の形になったといわれています。
七夕の影響を色濃く残しているのが、最終日に行われる青森ねぶたの海上運行。昔の七夕祭りは旧暦7月7日の夜にけがれを川や海に流すみそぎの行事で、海を進むねぶたはその様子を表しています。
青森ねぶた祭の見どころ
青森ねぶた祭の見どころは、なんといってもねぶたと呼ばれる巨大な灯籠。歌舞伎や神話を題材に1年かけて作られたねぶたは、高さが最大5メートル、幅が最大9メートルで、重さは4トンにもなります。
ちなみにねぶた祭りは青森市のものがもっとも有名ですが、弘前市のねぷたや五所川原市の立佞武多(たちねぷた)など、同じ時期に青森県内の数十か所でそれぞれのねぶた祭が開催されます。
青森ねぶた祭のもうひとつの楽しみは、跳人(ハネト)。お囃子のリズムに合わせ、ラッセーラー!ラッセーラー!と元気よく飛び跳ねてねぶたを盛り上げます。ルールを守れば観光客も跳人として参加可能!いっしょに楽しめるのも魅力ですね。
青森ねぶた祭の日程
開催期間は毎年8月2日から7日まで。8月5日は大型ねぶた約20台が運行し、8月6日にはその年に表彰されたねぶたが運行します。
また最終日には海上運行を実施。さらに豪快な花火も打ち上げられます。
秋田竿燈まつり
秋田竿燈まつりは、秋田市内の中心部約800メートルのエリアで開催される祭り。毎年130万人以上が訪れます。
秋田竿燈まつりの歴史
竿燈まつりの由来には諸説がありますが、夏のけがれや悪疫、睡魔などを払うねぶり流し(眠り流し)と呼ばれる行事が元になったといわれています。
こちらもルーツは古来の七夕行事。江戸時代の中期ごろからは、厄よけやみそぎをして五穀豊穣を祈る行事として受け継がれてきました。
秋田竿燈まつりの見どころ
秋田竿燈まつりの見どころは、たくさんの提灯を下げた約280本の竿燈です。
昔のねぶり流しは願い事を下げた笹を子どもたちが川に流していましたが、それが変化して提灯をいくつも付けた長い竿をかかげて練り歩く形になったといわれています。
竿燈の提灯にはろうそくの火が入っていて、その明かりは幻想的。この提灯は一つずつが米俵、全体が稲穂を表し、五穀豊穣の願いが込められています。
竿燈の長さは12メートル、重さは50キロ。さらに演技の途中で竹を足す継竹(つぎだけ)を行うと、高さは最大20メートルにもなります。
それを手や腰、額、肩に乗せてバランスを取る差し手の妙技は圧巻!ひとつ間違えれば竿燈が燃え上がってしまうこともあるそうです。危険と隣り合わせで竿燈を支える技術と心意気を、ぜひ間近で感じてください。
秋田竿燈まつりの日程
秋田竿燈まつりの日程は、毎年8月3日から6日までの4日間。竿燈大通りで期間中の毎日開催される夜本番は18時50分に竿燈が入場し、19時15分から20時35まで竿燈演技が披露されます。
できるだけ近くで観覧したいお祭りなので、有料観覧席を予約するか、早めに出かけて場所取りをするのがおすすめです。
仙台七夕まつり
仙台七夕まつりは、たなばたさんとして親しまれている祭り。仙台駅前から中央通り、一番町通りのアーケード街などに毎年200万人以上が訪れます。
仙台七夕まつりの歴史
仙台七夕まつりも、その名の通り七夕の祭り。伊達政宗公の時代から400年以上続いています。当初は子どもや女性の技芸の上達を願って始められたそう。
その後、七夕祭りは少しずつ衰退していきましたが、昭和2年に当時の不景気を吹き飛ばすために商家の有志が集まって七夕飾りを復活させました。
仙台商人の心意気を見せつけようと豪華な飾りつけにしたところ、大好評!翌年の東北産業博覧会の行事として飾りつけコンクールを行い、そこから仙台の祭りとして定着していきました。
仙台七夕まつりの見どころ
仙台七夕まつりの見どころは美しい七夕飾り。仙台市の中心部や各商店街に大小約3,000本の七夕飾りが並びます。この七夕飾りは手作りで、1本数十万円から数百万円!この日のために製作した七夕飾りは各商店街で審査が行われ、金、銀、銅賞が発表されます。
七夕飾りは織姫の織り糸を象徴する吹き流しが中心ですが、他の飾りにもそれぞれ意味があり、合わせて7つ飾りと呼ばれています。
飾りに込められた願いの意味は、短冊が学問や書の上達、紙衣は病や災いの身代わりと裁縫の上達、折鶴は長寿、巾着は富と貯蓄、商売繁盛、投網は豊漁。さらに飾り付けを作るとき出た裁ち屑や紙屑を入れるくずかごも、清潔と倹約を願う飾りになっています。
仙台七夕まつりの日程
仙台七夕まつりは8月6日から8日まで開催。6日の朝から飾りつけを行い、その日の午後には賞が発表されます。
パレードがある祭りとは違い、ゆったりと散歩しながら七夕飾りを観覧する祭り。時間を気にせず訪れることができるのも魅力ですね!
東北三大祭りに行こう!
東北三大祭りはどれも七夕をルーツに持つ祭り。にもかかわらず今ではまったく異なる内容になっているのが面白いところです。
また七夕がルーツなだけに旧暦7月7日を中心にほとんど同じ日程で行われるのもうれしいポイント。うまくスケジュールを調整すれば、3つの祭りを一度の旅行で堪能することができます。
この夏は東北三大祭りの制覇を目標に、東北旅行を計画してみてはいかがでしょうか。
cover photo by Pixta