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関東の鍾乳洞・洞窟7選!気軽に出かけて探検気分を満喫できる名所を厳選

鍾乳洞や洞窟は探検気分を満喫できる観光スポット。関東にもたくさんの鍾乳洞や洞窟があります。ただしよく知らずに出かけると、意外に物足りなくてがっかりすることも。この記事では、関東のおすすめ鍾乳洞と洞窟を7選紹介します。魅力的な鍾乳洞や洞窟ばかり!ぜひお出かけの参考にして探検気分を満喫してくださいね。

ライター
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鍾乳洞や洞窟は探検気分を満喫できる観光スポット。関東にもたくさんの鍾乳洞や洞窟があります。ただしよく知らずに出かけると、意外に物足りなくてがっかりすることも。

この記事では、関東のおすすめ鍾乳洞と洞窟を7選紹介します。魅力的な鍾乳洞や洞窟ばかり!ぜひお出かけの参考にして探検気分を満喫してくださいね。

Contents

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洞窟・洞穴・鍾乳洞の違いとは?

photo by Pixabay

お出かけの前に、これだけは押さえておきたいのが、洞窟の種類です。

ざっくりと洞窟といった場合、もしかしたら思っていたのと違うものが混じっているかもしれませんから気をつけてください。

洞窟

洞窟の観光に行ったことがある人なら、洞窟(どうくつ)と鍾乳洞(しょうにゅうどう)は何が違うのか、疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

まず洞窟は、とにかく地面や岩盤、大木や氷河などにできた穴全体を指す言葉。人が入ることができる大きさの穴のことで、大きく3種類に分けることができます。

  • 自然洞窟:自然にできた洞窟
  • 人工洞窟:人が掘った洞窟
  • 混成洞窟:自然洞窟と人工洞窟がつながったもの

つまり自然にできたものと、人工的に作られたものをどちらも含んでいるのです。観光で訪れる場合、これは大きな違いですよね。鍾乳洞のつもりで洞窟観光に行ったら、銅山などの坑道や防空壕だったという場合もあるので、気をつけたいものです。

洞穴

洞穴は、自然洞窟のこと。ほらあな、またはどうけつと読みます。つまり洞穴と書いてあったら人工洞窟ではないということ。ただし洞穴にもたくさんの種類があるので、鍾乳洞とは限りません。

洞穴は、岩や崖、大木や氷河などに自然にできた穴で、主に人が入れる大きさの穴という意味です。風、噴火、波などの自然現象、また人以外の動物が掘ったことでできた洞窟のことをいいます。

さらに洞穴=自然洞窟は、どうやって作られたのかによって名前が変わります。

  • 火山洞窟:火山の溶岩が流れ出てできた洞窟。ガス噴出孔洞窟・溶岩洞窟など
  • 構造洞窟:地すべりなどの物理的な現象でできた洞窟。断層洞窟・節理洞窟など
  • 侵食洞窟:水や風などで削られてできた洞窟。河食洞窟・風食洞窟・海食洞窟など
  • 溶食洞窟:雨水や地下水で岩石が溶解されてできた洞窟。石灰岩洞窟、石膏洞窟など
  • 掘削洞窟:人以外の動物が掘ってつくった洞窟

溶岩洞窟には島根県の竜渓洞などがあり、日本の海岸線沿いにはいくつもの海食洞窟の名所があります。またイタリアの青の洞窟も代表的な海食洞窟です。

鍾乳洞

では洞窟の中でも最も人気の高い鍾乳洞は上記のうちのどれかというと、石灰岩洞窟のこと。石灰岩が徐々に侵食されてできた洞窟であることが条件です。ただしそれだけではまだだめ。とくに鍾乳石が発達した洞窟を、特別に鍾乳洞といいます。

鍾乳石は鍾乳洞で見られるつららのようなもの。石灰岩から溶けた炭酸カルシウムが長い時間をかけてつららのような形を作っています。

つまり鍾乳洞は洞窟の中でも限られた条件でだけできる貴重な洞穴のことなんです。

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関東の鍾乳洞・洞窟7選

では関東にはどのような洞窟や鍾乳洞があるのでしょうか。とくに魅力的なところを紹介しましょう!

不二洞(群馬県)

関東一の規模を誇る鍾乳洞

photo by PIXTA

不二洞は、関東一の規模を誇る鍾乳洞です。全長は約2.2キロメートルですが、これは現在把握できている範囲の大きさ。まだ全貌はわかっていません。今から1200年程前、原生林に覆われた山で猿たちが集まり騒いでいるのを見た村人が不思議に思って近寄ってみたところ入り口が発見されたと伝えられています。

洞内にたくさんの鍾乳石があるのも特徴。約400年前に地元の僧が探検したことから、鍾乳石にはそれぞれ仏にまつわる名前がついています。LEDによってライトアップされた鍾乳石は幻想的。洞内は一年を通じて気温が約10度になっています。

不二洞の基本情報

住所

群馬県多野郡上野村川和665

電話

0274-59-3117

営業時間

9:00~17:00

冬季(12月から3月中旬まで)は9:30〜15:30

入洞受付は終了時刻の30分前まで

休業日

なし

※雪や台風などの天候により臨時休業の場合あり

アクセス

JR高崎線新町駅からバスに乗り、役場入口バス停で下車、徒歩40分

上信越自動車道下仁田I.C車で約40分

料金

大人 800円

小学生 500円

幼児 200円(団体 100円)

公式サイト

http://www.uenomura.jp/tourism/play/fujidou.html 

日原鍾乳洞(東京都)

ライトアップが見られる関東で有名な鍾乳洞!

photo by PIXTA

日原鍾乳洞は、江戸時代から知られる全長800メートルの鍾乳洞。関東でも有数の規模を誇る人気の鍾乳洞です。もともとは山岳信仰の場として知られていた洞窟で、洞内からは古い賽銭や古銅鏡も見つかっています。

巨大なカエルを思わせるガマ岩や、広大な空間の天井知らずなど、ライトアップされた洞内には幻想的なスポットがいっぱい。とくに新洞部分では大きく成長した石筍や石柱の数々を見ることができます。

また音の楽しみも多いのがこの鍾乳洞の特徴。大宮殿には水琴窟が設置され、優雅な音を楽しむことができます。そしてアプリPOKKEを使って音声ガイドを聞くことも可能。音声ガイドと癒やしの音楽を聴きながら洞窟見学をするのもおすすめです。

日原鍾乳洞の基本情報

住所

東京都西多摩郡奥多摩町日原1052

電話

0428-83-8491

営業時間

4月1日〜11月30日は9:00〜17:00

12月1日〜3月31日は9:00〜16:30

休業日

12月30日〜1月3日

アクセス

平日:JR奥多摩駅からバスに乗り、鍾乳洞バス停で下車、徒歩約5分

土日祝日:JR奥多摩駅からバスに乗り、東日原バス停で下車、徒歩約25分

中央自動車道八王子ICから車で約90分

料金

大人 900円、中学生 700円、小学生 600円

公式サイト

http://www.nippara.com/nippara/syounyuudou/syounyuudou.html

大岳鍾乳洞(東京都)

昭和時代から夫婦が守り続けた鍾乳洞

大岳鍾乳洞は大岳山の山麓にある鍾乳洞。都心から約90分とアクセスしやすい鍾乳洞です。

大岳鍾乳洞が発見されたのは昭和36年。田中雄嘉造という人が発見し、手掘りで中に人が入れるようにして昭和37年に観光鍾乳洞として開業しました。それ以来夫婦でずっと鍾乳洞を守り続け、妻の田中ユキさんは夫亡き後も100歳まで受付に立ち続けたそうです。手作り感あふれる雰囲気も魅力ですよ。

洞窟の全長は約300メートル。洞内では鍾乳石はもちろん、約2億5,000万年前に生息していたウミユリの化石なども観察できます。

通常コースの所要時間は20〜30分。さらにルートを選べば、所要時間5分のチャレンジコースにも入れます。中腰姿勢が続くのでなかなか大変ですが、挑戦しがいがありますよ。

大岳鍾乳洞の基本情報

住所

東京都あきる野市養沢1587

電話

042-596-42014

営業時間

9:00~16:00(季節や天候等により変更あり)

休業日

木曜日(祝日の場合は休まず営業)

アクセス

JR武蔵五日市駅からバスに乗り、大岳鍾乳洞入口バス停で下車、徒歩26分

圏央道日の出インターかあきる野インターから車で約40分

料金

大人 600円、小中学生 400円、幼児(3歳以上)200円

公式サイト

https://ootakecave.com/page1.html

橋立鍾乳洞(埼玉県)

探検気分が味わえる埼玉県唯一の観光鍾乳洞

By tak1701d - Own work, CC BY-SA 3.0

橋立鍾乳洞は、埼玉県内で唯一の観光鍾乳洞。秩父三十四箇所28番の石龍山橋立堂に隣接した鍾乳洞です。

洞内の3分の2以上が竪穴というとても珍しい構造。急傾斜の割れ目に沿って石灰岩が溶けてできたもので、見学路の長さは約140メートルと短めなのに高低差が約30メートルもあってかなりの探検隊気分が味わえます。運動不足だとちょっと大変かもしれませんよ。

この鍾乳洞がある切り立った岩壁の下はえぐられた形。数万年前に橋立川の侵食によってできたと考えられています。そこには縄文時代初期から古墳時代にかけての遺跡も。岩かげ遺跡と呼ばれています。合わせて鑑賞してみるのもおすすめです。

橋立鍾乳洞の基本情報

住所

埼玉県秩父市上影森708

電話

0494-24-5399

営業時間

8:00〜16:30

休業日

12月中旬〜2月末日

アクセス

秩父鉄道浦山口駅から徒歩約15分

料金

大人 200円 小人 100円

公式サイト

https://www.chichibuji.gr.jp/spot/spot-syousai80/

江ノ島岩屋(神奈川県)

江ノ島でパワースポットと呼ばれる海食洞窟

By Daderot - Own work, CC0

江の島岩屋は鍾乳洞ではなく、波の力によって侵食された海食洞窟。江の島信仰発祥の地といわれています。弘法大師や日蓮上人が修行した場所で、源頼朝も戦勝祈願に訪れました。洞内は、奥行き152メートルの第一岩屋と56メートルの第二岩屋に分かれています。第一岩屋には富士山の氷穴につながっているという伝承も。

江の島随一のパワースポットといわれているので、訪れるといいことがあるかもしれませんよ。

江ノ島岩屋の基本情報

住所

神奈川県藤沢市江の島2

電話

0466-22-4141(藤沢市観光センター)

営業時間

9:00-17:00(季節によって異なります)

休業日

要確認

アクセス

小田急電鉄江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩約40分

東名高速道路厚木ICから車で約30分

圏央道茅ヶ崎海岸ICから車で約20分

料金

一般(中学生以上)500円、小学生 200円

公式サイト

https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/17.html

大谷資料館(栃木県)

神秘的な空間が魅力!地下に広がる人工洞窟

By Saigen Jiro - Own work, CC0

大谷資料館は鍾乳洞や洞穴ではなく、人工洞窟。しかしその圧倒的なスケールで人気の観光スポットになっています。

まずは資料館で大谷石の採掘の歴史をお勉強。展示場には採掘が本格的に始まった江戸中期から昭和34年頃までの手堀り時代の道具などが並んでいます。

そしてこの資料館のクライマックスは地下採掘場跡。2万平方メートルにも及ぶ大空間が広がっています。最も深いところでは深さが60メートルもあるという巨大な地下空間は圧倒的迫力!映画『ロード・オブ・ザ・リング』のドワーフの地下坑道を思わせる神秘的な雰囲気が漂っています。ここは音響効果がすばらしいのも特徴。コンサートや演劇、能楽などの会場としてもよく使われています。

鍾乳洞とはまた違った探検気分を味わえますよ!

大谷資料館の基本情報

住所

栃木県宇都宮市大谷町909

電話

028-652-1232

営業時間

4月~11月 9:00~17:00(最終入館16:30まで) 

12月~3月 9:30〜16:30 (最終入館16:00まで)

1月2日3日 10:00~16:00(最終入館1:30)

休業日

4月~11月 無休 

12月~3月 毎週火曜日休館(火曜日が祭日の場合翌日休館)

12月26日~1月1日

臨時休館の場合あり

アクセス

JR宇都宮駅または東武宇都宮駅からバスに乗り資料館入口バス停で下車、徒歩約5分

東北自動車道宇都宮ICから車で約12分

料金

大人 800円、小・中学生 400円、未就学は無料

公式サイト

http://www.oya909.co.jp/

吉見百穴(埼玉県)

219基の横穴が特徴の人工洞窟

By Saigen Jiro - Own work, CC0

吉見百穴は、埼玉県の吉見町にある古墳時代後期の横穴墓群の遺跡。219基の横穴が現存している不思議な景観の人工洞窟です。

百穴はひゃくあな、ひゃっけつという2種類の読み方があり、地元ではひゃくあなが優勢。ただし国の史跡としてはよしみひゃっけつとなっています。歴史的にはどちらも正しいそうですよ。

穴の入り口は直径1メートル程度で、中はもう少し広くなっています。これはいったい何なのかというと、古墳時代後期の集合墳墓。中に棺桶を安置したと考えられています。昔はこの小さな横穴はコロボックルの住居だと真面目に考えた学者もいたそうです。

見どころのひとつが、ヒカリゴケ。岩の下の方に薄ぼんやりと光るヒカリゴケが自生している穴があり、国の天然記念物に指定されています。ちなみに天然記念物・吉見百穴ヒカリゴケ発生地の読みは、よしみひゃくあなだそうで、国の史跡とは読み方が違うのも気になるところです。

吉見百穴の基本情報

住所

埼玉県比企郡吉見町大字北吉見324

電話

0493-54-4541

営業時間

8:30〜17:00(入園は16:30まで)

休業日

なし

アクセス

東武東上線東松山駅からバスに乗り、百穴入口バス停で下車、徒歩約5分

関越自動車道東松山ICから車で約10分

料金

中学生以上 300円、小学生 200円、小学生未満無料

公式サイト

https://www.town.yoshimi.saitama.jp/soshiki/shogaigakushuk/7/909.html

洞窟・鍾乳洞に出かける際の注意点・マナー

photo by Unsplash

関東の鍾乳洞や洞窟は気軽に行くことができますが、いくつか注意したいポイントやマナーがあります。安全・快適な観光のためにもぜひ参考にしてください。

服装に気をつける

鍾乳洞内の気温は年間を通じて10度〜13度程度ということが多く、夏は涼しく、冬は暖かく感じるのが特徴。ただしとくに夏の服装で行くと涼しすぎて風邪をひくかもしれないので、服装には気をつけてください。

おすすめの服装は以下のようになります。

  • カーディガンや長袖のシャツ
  • 長ズボン、または半ズボン、ハーフパンツ
  • 汚れてもよい服装
  • 履き慣れたスニーカー

夏の寒さ対策としては、カーディガンやシャツなど羽織れるものがあると安心です。

そして洞窟内はなんといっても地中なので、汚れてもいい服装は必須。狭くて歩きにくい場所も多く足場も悪いので、スカート、ハイヒール、脱げやすいサンダルは避けてください。

関東の洞窟ではまず大丈夫ですが、鍾乳洞によっては水中を歩いて進んで行く場所もあるので、それぞれの洞窟の注意書きをしっかり読んでから出かけるようにしてください。

洞穴の中にホコリを持ちこまない

洞穴の中の空気はあまり流れていないので、空気が汚れると、そのまま内部に残り、鍾乳石についてしまいます。衣服についたチリやホコリ、靴のよごれはよく落として入るようにしてください。

飲食・喫煙をしない

洞窟内で飲食をしてもしこぼしたら、大切な鍾乳石などを汚してしまいます。水を飲むことなどが許可されている場所以外、飲食は禁止です。

また煙草も洞穴動物に対して毒となるので禁止です。

観光コースからはずれない

通路の外に出ると、大切な鍾乳石をこわしてしまいます。また不安定な岩などが落ちて怪我をすることも。洞窟によっては迷ってしまうこともあるため、コースからは外れないようにしてください。

鍾乳石は触らない

触ってもいいとされている場所以外では、とくに注意書きがなくても触らないのが当然のルール。もちろん、こわしたり持ち出したりすることは厳禁です。

日本三大鍾乳洞はどこ?各洞窟の見どころや特徴をご紹介!

関東の洞窟・鍾乳洞に出かけよう!

関東にも魅力的な洞窟や鍾乳洞がたくさんあります。温度が安定しているので夏や冬のレジャーにもぴったり。気軽な探検隊気分を味わいに行ってみてはいかがでしょうか。

cover photo by PIXTA

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