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東大寺のみどころを解説!歴史や拝観料、アクセスなども紹介

東大寺は奈良を代表する観光スポット、大仏さまと南大門が有名ですが、ほかにも見逃し厳禁のスポットがたくさんあります。この記事では、東大寺のみどころをたっぷり紹介。歴史や拝観料、アクセス、周辺のみどころなども解説します!

ライター
Satoshi Nakamura
日本と世界を旅する釣り大好きアウトドア系ライター。テレビのリサーチ&構成作家として鍛えたスキルを活かして、旅先の歴史やみどころ、おいしいものを徹底調査してから訪れるのがモットー。これまでにアメリカのルート66走破とグランドサークルドライブ旅(2周)、日本の47都道府県ドライブ旅を達成し、現在は47都道府県での釣果達成にも挑戦中!
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東大寺は奈良を代表する観光スポット、大仏さまと南大門が有名ですが、ほかにも見逃し厳禁のスポットがたくさんあります。この記事では、東大寺のみどころをたっぷり紹介。歴史や拝観料、アクセス、周辺のみどころなども解説します!

Contents

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東大寺の基本情報

photo by PIXTA

奈良を代表する観光スポット・東大寺。奈良の大仏さまで知られている東大寺の基本情報をまとめました。

東大寺とは?

東大寺は奈良県でもっとも有名な観光スポット。華厳宗の大本山で、なんといっても本尊の奈良の大仏さまで知られています。国分寺の中心として全国に大きな影響を与えてきた寺院で、正式な名前は金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)。

奈良の大仏さまは日本で最も古い大仏。その後多くの大仏が作られても、とくに由緒ある大仏として多くの信仰を集め続けています。

東大寺の歴史・建てた人は?

東大寺は建設当初から東大寺という名前ではありませんでした。前身となったのは若草山の麓に建立された金鍾山寺(きんしょうさんじ)。

この寺は聖武天皇が即位して間もなく生まれ、生後一年もせずに亡くなった第1皇子の基皇子(もといのみこ)を供養する目的で728(神亀5)年に建てられました。

聖武天皇が命じた国分寺の建立

この聖武天皇が即位した頃の日本は地震などの天変地異が多く、政情が不安定になっていた時代。さらに干ばつによる凶作や天然痘の流行で多くの人が亡くなりました。

この事態に心を痛め、世に平安をもたらしたいと考えた聖武天皇は、741(天平13)年に国家の平安を祈願する国分寺(こくぶんじ)と国分尼寺(こくぶんにじ)を全国に建立するよう命じます。

仏像造立がスタート

一方で聖武天皇は国分寺の中心的な仏像が必要だと考え、743(天平15)年に華厳経で中心的な存在とされる廬舎那仏(るしゃなぶつ)の大仏を建立する命令を発します。

この時期の都は現在の滋賀県甲賀市でしたが、なぜか山火事や地震が多発。そこで聖武天皇は大仏の製造を取りやめて都を平城京へ戻すことを決意します。そして都が平城京に戻って間もない745(天平17)年8月に改めて大仏造顕の詔(だいぶつぞうけんのみことのり)を発令。金鍾山寺で大仏を建立する工事がはじまりました。

大仏建立にあわせて東大寺に改名

大仏が建立されることになった金鍾山寺は全国の国分寺の中心である総国分寺となり、東大寺と呼ばれるようになります。そして752(天平勝宝4)年に大仏の開眼供養(かいげんくよう)が行われました。

火災や倒壊と再建

その後の長い歴史の中で、東大寺は何度も火災や倒壊などに見舞われては再建してきました。とくに大きな出来事は平安時代に平氏が起こした南都焼き討ちによる被災。そこからの復興は鎌倉時代までかかりました。

また戦国時代の東大寺大仏殿の戦い(三好・松永の乱、三好・松永の合戦)でも東大寺の多くの建物が焼失。大仏殿は約100年後の江戸時代にようやく復興しています。

大仏さまの修復の歴史

損壊と復興を繰り返したのは建物だけではありません。大仏さまも何度も壊れては修復されています。

  • 786年:尻が破損
  • 855年:地震で頭部が落下
  • 1180年:南都焼き討ちで頭部や手が損傷
  • 1567年:松永久秀の兵火で大仏殿が焼失し、大仏も大きな損傷。しばらく野ざらしに

何度も修補が繰り返されてきた大仏さまのなかで、作られた時代のままの形を残しているのは左大腿部の褶襞(しゅうへき)の一部と台座の蓮弁部だけ。ほかは後世に修補されたものです。現在の大仏さまは奈良、鎌倉、室町、江戸のそれぞれの時代の合作で、大部分は江戸時代に修補されたものということになります。

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東大寺観光のみどころ

東大寺をじっくり観光するとなぜ半日以上の時間が必要になるのでしょうか?それは東大寺には大仏さま以外のみどころもたくさんあるからです。

どんな名所があるのか、それぞれ解説していきましょう。

南大門

構造にも注目の日本最大の山門

Public Domain

東大寺の南大門は国宝に指定されている日本最大の山門です。門の高さは約25m。18本の大円柱は長さが約20mもあり、屋根裏まで達しています。創建時の南大門は平安時代に大風で倒壊。その後再建されましたが平家の南都焼き討ちで焼失し、鎌倉時代に再建されたのが現在の南大門です。

建物の特徴は、宋から伝わった大仏様(だいぶつよう)という方式を採用していること。天竺様ともいわれるこの方式では水平の木材が柱を貫通し、貫と呼ばれるこの構造によって建物を強固に支えています。天井を張らないことで構造材をそのまま装飾にしているので、独特な造りをじっくり観察することができますよ。

金剛力士像

69日間で作った2体の国宝

photo by PIXTA

南大門のみどころのひとつが、門内の金剛力士像です。口を開けた阿形像と口を閉じた吽形像の2つの仁王像で、こちらも国宝に指定されています。この金剛力士像は初代の南大門が焼失した後、鎌倉時代初頭の1203(建仁3)年に運慶や快慶など日本を代表する仏師たちによってわずか69日間で造像されました。

像高はいずれも約8.4m。現在の山口県で伐採されてきた木材を使って二体同時進行で造られたことがわかっています。

金剛力士像の口の形の意味

慣用句にある阿吽(あうん)の呼吸は、息がぴったりなことをいいます。この阿吽はもともと仏教にも使われるサンスクリット語が語源。2体の金剛力士像や神社の狛犬もこの阿吽を表現していて、片方は『あ』と発音するように口を開け、もう一方は『ん』と発音するように口を閉じています。

ただし息がぴったりということではなく、もともとの阿吽は反発する2つの存在という意味。対比や対立、2体で1つであることを表しています。

鏡池

紅葉シーズンがおすすめの美しい池

photo by PIXTA

鏡池は、南大門と大仏殿の間、右側にある池。風のない日には中門と大仏殿が映り込む絶景が楽しめます。ただし鏡池という名前は建物が映り込むからではなく、池の中にある小島が取っ手のある手鏡のような形をしているからだそう。小島には弁財天が祀られています。

鏡池がとくに美しいのは紅葉シーズンの11月中旬ごろで、この時期には鏡池の周辺があざやかに色づきますよ。

参道の石

実は意味がある山道の色つきの石

南大門をくぐると正面に見えるのが大仏殿です。ここで注目したいのが、参道の石。色味の違う石敷きがまっすぐに伸びています。実はこれは仏教伝播のルートを表現したもの。中央のグレーの石はインドの石で、中国の石、朝鮮の石、そして両端に日本の石という配列になっています。

大仏殿

世界最大級の木造建築

東大寺の大仏殿は国宝に登録されている世界最大級の木造建築物。創建時の幅は11間(約88m)もあったそうです。その建物は1181(治承4)年の南都焼き討ちと1567(永禄10)年の東大寺大仏殿の戦いで2度焼失。その後大仏殿の再建はすぐには行われず、1709(宝永6)年にようやく現在の大仏殿が完成しました。

ところが江戸時代の再建では木材が調達できず、幅は7間(約57m)になっています。木材が足りなかった理由は、豊臣秀吉と豊臣秀頼が方広寺の大仏殿を造営するために柱材に適した大きさの木をたくさん伐採してしまったから。それでも大仏殿が世界最大級の木造建築であるという事実は変わりません。

年に2度開く観相窓

正面入り口のすぐ上には、観相窓があります。毎年8月15日の万灯供養会の夜と大晦日から元旦にかけての時間だけ観相窓が開かれ、外からでも大仏様の顔が見えるようになります。

ベストスポットは中門の基壇上。ここからだとちょうど窓の中に大仏さまの顔が見えますよ。

穴くぐりは一度は挑戦したい!

大仏殿の名物が柱に開いた横30cm、縦37cm、直径120cmの穴をくぐる穴くぐり!その大きさは大仏さまの鼻の穴と同じくらいで、柱の穴をくぐり抜けると無病息災や頭がよくなるなどのご利益があるといわれています。

残念ながら身体の大きな大人ではちょっと難しい大きさですが、子どもたちの多くが穴くぐりに挑戦します。

広目天立像と多聞天立像

大仏殿の奥には、北西の端に広目天立像(こうもくてんりゅうぞう)、北東の端に多聞天立像(たもんてんりゅうぞう)が立っています。大仏さまがとても大きいため目立ちませんが、近くで見上げるとかなりの迫力です。

この広目天立像と多聞天立像は仏教の守護神である四天王像のうちの2体。残りの2つは持国天と増長天で、こちらは頭部だけが安置されています。

虚空蔵菩薩坐像と如意輪観音菩薩坐像も忘れずに

大仏様の左右にも2体の像が配置されています。大仏様と3体合わせて三尊像となります。

虚空蔵菩薩坐像は記憶力がよくなるといわれ、如意輪観音坐像は願いを叶えあらゆる苦しみから救ってくれるのだとか。忘れずに拝んでいきましょう。

大仏(廬舎那仏)

日本初の大仏は注目ポイントがいっぱい

大仏殿で圧倒的な存在感を誇っているのが、大仏さま。奈良の大仏は正式には廬舎那仏(るしゃなぶつ)という名です。高さは約15m。幅は約12mで、本体の重さは約260t。台座の重さは約130tです。奈良の大仏さまは日本最古の大仏。またもっとも有名な大仏さまだといえます。

大きさを実感したかったら

東大寺内にある東大寺ミュージアムには実物大の大仏さまの手のレプリカがあり、その大きさを実感できます。ちなみに左手の大きさは、手首から中指の先端までが約3m。ミュージアムで見るとかなり大きいことがわかります。

そして大仏さまの髪の毛は長い毛がくるくると丸まった螺髪(らほつ)といわれるものですが、その数は483個。一つひとつの直径は約22cmでちょうどキャベツ1玉ほどです。見上げてみたときに、あれがキャベツと同じかと想像すると大きさの実感が湧くのではないでしょうか。

手の形には意味がある

奈良の大仏さまは、右手を広げて前に突きだし、左手の手のひらを上に向けたポーズをとっています。この手の形には意味があり、前に向けている右手は恐れなくていいと相手を励ますサイン。

手のひらを上に向けた左手は人々の願いを受け止めて叶えるというサインになっています。

二月堂

修二会で知られる人気の建物

By 663highland - Own work, CC BY 2.5

二月堂も国宝に指定されているお堂。参拝は24時間自由にできます。本尊は大観音・小観音と呼ばれる2体の十一面観音像。どちらも完全非公開の秘仏となっているためその姿を拝むことはできません。

修二会が名前の由来

二月堂という名前の由来は、旧暦2月に修二会(お水取り)という重要な祭りが行われるから。東大寺の僧侶がすべての人の代わりに罪過を悔い改めて二月堂の本尊である十一面観音に国家の安泰と人々の豊楽を祈る法要です。

舞台からの眺めもみどころ

二月堂は舞台からの眺めも人気。東大寺の境内をはじめ、奈良市街や生駒山も望むことができます。

謎の紋様

二月堂への石段には唐草文や亀甲文などさまざまな文様が刻まれています。一説には華厳経の世界を表しているのではないかといわれていますが、正確になぜこのような文様が描かれているのか、そしてその意味が何かはよくわかっていないそうです。興味がある方はこの謎に挑戦してみてはいかがでしょうか?

法華堂(三月堂)

東大寺で最も古いお堂

By 663highland - Own work, CC BY 2.5

法華堂(三月堂)は不空羂索観音立像(ふくうけんさくかんのんぼさつざぞう)を本尊として奉っている寺院。観音像と建物はどちらも国宝になっています。一般的に三月堂と呼ばれるのは旧暦3月に法華会が行われるからです。

東大寺でもっとも古いお堂

法華堂は、東大寺のお堂のなかでもっとも古い建物。前身である金鍾寺の遺構であるといわれています。西面から見たときに左側になる寄棟造りの正堂が古い部分。

同じ建物の右側は鎌倉時代に造られた礼堂で、礼堂を入母屋造りに改築して2棟をつなぎあわせています。時代の違う建築物が美しく調和しているのもみどころです。

貴重な仏像がいっぱい

東大寺が創建された当時の仏像は、その後の焼き討ちなどでほとんど焼失していますが、法華堂には奈良時代に作られた貴重な仏像が残っています。

建物の中には本尊の不空羂索観音立像のほか、梵天・帝釈天像、四天王立像などの彫刻がずらり。毎年12月16日にだけ公開される秘仏の執金剛神(しゅこんごうじん)像も含めた計10体がすべて奈良時代のものです。

戒壇堂

国宝の四天王像がみどころ

By ignis - Own work, CC BY-SA 3.0

戒壇堂は、仏教の戒律を授ける場所。東大寺の戒壇堂は754年に鑑真から戒を授かった聖武上皇が、翌年に日本初の正式な授戒の場として建立しました。

昔は戒壇堂のほかに講堂や僧坊、廻廊などもありましたが、火災で焼失。江戸時代に戒壇堂と千手堂だけが建て直されました。

国宝の四天王像

戒壇堂のみどころが、四天王像。法華堂以外で奈良時代の仏像が見られる唯一のスポットです。

戒壇堂の四天王像は同じ時代に造られた法華堂の四天王像よりも写実的なのが特徴。目を見開き睨みをきかせる持国天と増長天、怪しい者を吟味するような目をした広目天と多聞天の豊かな表情にも注目してください。

転害門

貴重な奈良時代の建造物

photo by PIXTA

転害門は、東大寺の東北の端にある門。国宝に指定されている重要な建築です。奈良時代の創建当時のまま今に残っている建物として有名。

鎌倉時代の修理で少しだけ改変されているところがあるものの、奈良時代(天平時代)の東大寺の伽藍建築を想像できる唯一の遺構だといわれています。ゆるやかに伸びた大棟の曲線や切妻屋根を支える八脚の円柱などの美しさが特徴です。

貴重な八脚門

佐保路通りに面することから佐保路門と呼ばれていた転害門の造営時期は不明。しかし東大寺の寺域を描いた756(天平勝宝8)年の『東大寺山界四至図』には佐保路門が描かれていることから、少なくともこの時期には存在していたことがわかっています。

この時期の八脚門で現存するのは、東大寺以外には法隆寺だけ。そのためとても貴重な建物だといわれるのです。

実は正面の門だった?

東大寺がほとんどの建物を失った南都焼き討ちや三好・松永の戦いの大火でも奇跡的に焼け残ったのは、転害門が敷地の北西の外れにあったから。実際に現在の東大寺観光でも見過ごされがちなスポットです。しかし平城宮から一直線でつながっていたのはこの転害門の前の道。当時の天皇が参拝する場合には転害門がもっとも便利だったと考えられています。

『東大寺山界四至図』には南大門が描かれていないこともあり、実は転害門が正門の役割を担っていた可能性が高いともいわれているのです。

俊乗堂

重源上人の功績をたたえる建物

By hiro - Self-photographed, CC BY-SA 3.0

俊乗堂は重源上人の功績をたたえて弔うため、江戸時代の元禄年間に建てられたお堂。重源上人は東大寺の大勧進職として、源平の争乱で焼失した東大寺の復興を果たした人物です。

重源上人の像は肖像彫刻の白眉

俊乗堂の本尊となっている重源上人の像は、肖像彫刻の白眉といわれる作品。国宝に指定されているこの像は快慶作といわれていますが正確な作者は不明です。また堂内には快慶作の阿弥陀如来像(重要文化財)や平安末期の愛染明王像(重要文化財)も安置されています。

参拝は年2回だけ

俊乗堂に参拝できるのは7月5日の俊乗忌と12月16日の良弁忌の年2回だけ。この2日間には、普段は非公開の重源上人坐像も一般公開されます。

東大寺ミュージアム

貴重な寺宝を保存・展示する施設

By Abasaa - Own work, Public Domain

東大寺ミュージアムは、2011年に開館した東大寺に伝わる宝を保管・公開している博物館。東大寺は創建以来の長い歴史のなかで何度も兵火や災害などにあい、その度にたいへんな苦労をして寺宝を保存、継承してきました。

その役割の一端を現在担っているのが東大寺ミュージアムです。常設展示のほか、定期的に特別・特集展示も行われているので、何度行っても楽しめますよ。

地震対策も万全

仏教彫刻や絵画、工芸、古文書などを守るのが大きな目的である東大寺ミュージアムでは、保存環境にとても気を配っています。とくに日本で多い地震災害への対策は厳重。東大寺ミュージアムでは展示室と収蔵庫部分に特別な免振装置を導入して貴重な寺宝を守っています。

法華堂内陣をイメージ

ミュージアム内の展示室は5つ。とくに第2室は法華堂内陣をイメージして設計されていて、厳かな雰囲気の中で安置仏に接することができます。

東大寺ミュージアムの基本情報

住所

奈良県奈良市水門町100

電話

0742-20-5511

営業時間

4月〜10月 9:30~17:30(最終入館17:00)

11月〜3月 9:30~17:00(最終入館16:30)

休業日

なし(展示替、施設点検等で臨時休館あり)

アクセス

市内循環バス 大仏殿春日大社前から徒歩5分

近鉄 奈良駅から徒歩で約20分

JR 奈良駅から徒歩で約35分

料金

大人(中学生以上)800円、小学生 400円、小学校就学前(6歳未満)は無料

公式サイト

https://www.todaiji.or.jp/information/museum/

正倉院

実は東大寺の一部だった倉庫

By あずきごはん - Own work, CC BY-SA 4.0

正倉院は宮内庁が管轄している校倉造の大規模な高床式倉庫。756(天平勝宝8)年の聖武太上天皇の七回忌に奉納された遺品が納められています。

実は東大寺の一部だった倉

正倉院は宮内庁が管理している独立した施設。しかしもともとは東大寺の一部で、聖武太上天皇が七回忌に奉納したのも、東大寺の大仏への寄進でした。それ以降、東大寺の正倉院宝庫には聖武天皇ゆかりの品を始め、天平文化の時代を代表する多数の美術工芸品を収蔵。

しかしその収蔵品があまりにも貴重すぎるため、宮内庁の管轄となりました。

庶民の日用品や行方不明だった宝剣も所蔵

正倉院宝庫に納められているのは工芸品や絵画や絵巻物、楽器など。遣唐使が持ち帰った唐の文化の影響を受けたものが数多く収蔵されています。またシルクロードを運ばれてきたササン朝ペルシアやインドの品々などもあるほか、日本の庶民の日用品も収められています。

そして正倉院宝庫は聖武天皇の遺品とされる2振の日本刀も所蔵。これらは約1,250年も行方不明とされていた陽宝剣(ようのほうけん)と陰宝剣(いんのほうけん)だったことが2010(平成22)年に判明しています。

校倉造の建物

正倉院といえば、教科書でもおなじみの断面を三角形にした木材を20段重ねた校倉造が有名です。木を交互に組み合わせるログハウスのような作りで、地震に強いのが特徴的。正倉院は奈良時代の倉の様子がわかる唯一の遺構でとても貴重な建物です。

ちなみ以前は、外の湿気が多いときには木材が膨らんで湿気を遮断し、外が乾燥してくると木材が縮んで空気を入れ替えるとされてきましたが、これは間違いであることが判明しています。実際には一年中、正倉院の壁は隙間だらけ。宝物が傷むことなく保存されてきたのは、宝物を収めていた箱のおかげだったそうです。

東大寺の行事

By ignis - Own work, CC BY-SA 3.0

東大寺では年間を通じてさまざまな行事が行われているので、時期を合わせて訪れるのもおすすめ。そのなかからとくに人気が高いものを紹介しましょう。

修二会(お水取り)

修二会(しゅにえ)は、東大寺の二月堂で行われる行事。752(天平勝宝4)年に実忠和尚が創始して以来、1270年以上、一度も途切れることなく開催されています。戦乱で東大寺の建物の大半が失われてしまったときでも修二会だけは絶対に中止にはせず、続けられてきたのです。

修二会は3月1日から2週間開催されます。ただし本来の日程は旧暦の2月1日から。そのため二月に修する法会という意味で修二会と呼ばれます。

私たちの過ちを懺悔する祭り

修二会の正式名称は、十一面悔過(じゅういちめんけか)法要。十一面悔過とは、われわれが1年間に犯したさまざまな過ちを二月堂の本尊である十一面観世音菩薩に懺悔すること。修二会が創始された時代には天災や疫病や反乱は国家の病気と考えられていたため、そうした病気を取り除いて、国家の安泰と平和、天候の安定と五穀豊穣、そして人々の幸福を願う行事として行われてきました。

お水取りと呼ばれる理由

別名がお水取りといわれるのは、3月12日の深夜に若狭井という井戸から観音さまにお供えするお香水を汲み上げる儀式が行われるから。この行を勤める練行衆の道明かりとして毎日夜になると大きな松明に火が灯されることからお松明とも呼ばれます。

お身ぬぐい

お身ぬぐいは毎年8月7日に開催される行事。大仏さまのお身体を清掃するもので、120人ほどの僧侶や関係者が参加します。

大仏さまの魂を抜く

お身ぬぐいを行う前には、朝7時から大仏さまの魂を抜く撥遣(はっけん)作法が行われます。全員でお経を唱えた後に、魂の抜けた大仏さまを清掃し、作業終了後に大仏さまの魂は元に戻されます。魂が抜かれた大仏さまが見られるのはとても貴重ですよ。

アクロバティックな清掃

大仏さま清掃では頭の上に登ったり、 ロープに椅子をつるして顔の埃をはたきで払うなどかなりの危険度。連携も重要な難しい作業が行われます。お身ぬぐいでは毎年バケツ8杯もの埃が取れるそうです。

十七夜盆踊り

十七夜盆踊りは、毎年9月17日の夜に二月堂で開催される盆踊り。毎月17日は観音様の縁日で、とくに旧暦8月17日は十七夜(じゅうしちや)と呼ばれます。東大寺の二月堂では旧暦8月17日に近い新暦の9月17日に堂内に万灯明をともし、十七夜の法要を行うのです。

十七夜盆踊りは平成5年に復興

十七夜の法要に合わせて二月堂下の広場で行われるのが河内音頭・江州音頭をおどる十七夜盆踊り。平成5年に復興されたもので、誰でも自由に参加できます。

昔はこの十七夜盆踊りが奈良の盆踊りの踊り納め、また関西の踊りじまいといわれました。盆踊りは18時半から21時頃まで行われます。

万灯明もみどころ

十七夜の当日は、早朝から20時頃まで二月堂本堂内に万灯明が灯されます。また夕刻には二月堂参道の130基あまりの石灯籠にも火が灯され、二月堂本堂周辺には願い事や絵を描いた万灯籠も400基あまり配置。美しく照らし出される幽玄なお堂の姿は見逃せません。

東大寺と一緒にめぐりたい観光スポット

東大寺はまさに奈良の観光の中心地。その周辺には一緒にめぐりたい観光スポットもそろっています。最後にそのなかでもとくにおすすめのスポットを紹介しましょう。

奈良公園

とにかく広い!実は一部しか見ていないことが多い公園

photo by Pixabay

東大寺は奈良公園の一部。後述する春日大社など多くの寺社や博物館を含む広いエリアが奈良公園の敷地内になります。具体的には奈良公園は奈良市街の東方を占め、総面積は約660ha。なんと東京ドーム約140個分です。

1994年に世界遺産に登録された『古都奈良の文化財』の8つの構成資産のうち、東大寺、興福寺、春日大社、元興寺の4つは奈良公園内の施設。さらに若草山や春日山原始林も奈良公園に含まれます。他にも奈良公園内には、吉城園、登大路園地、荒池園地、浮雲園地、春日野園地などたくさんの園地があるので、散策を楽しんでみましょう。

奈良公園の基本情報

住所

奈良県奈良市登大路町30

電話

0742-22-0375(奈良公園事務所)

営業時間

24時間

休業日

なし

アクセス

JR奈良駅から徒歩で約20分

近鉄奈良駅から徒歩で約10分

ぐるっとバス県庁前・奈良公園バスターミナルから徒歩で約3分

料金

無料

公式サイト

https://www3.pref.nara.jp/park/

興福寺

焼失をくり返し約300年ぶりに再建された世界遺産

興福寺は藤原鎌足の夫人である鏡王女が創建した法相宗の大本山の寺。南都七大寺のひとつとして大きな勢力を誇りました。1180(治承4)年には平家に焼き討ちされ、ほとんどの建物が焼失しましたが、すぐに再建。鎌倉時代には大和守護職の実権を握り、大和国一帯を実質的に支配したこともあります。

興福寺は広い境内に鎌倉以降の建物など多くの建造物があるのが特徴。東金堂、北円堂、南円堂、五重塔などを見て回るだけでも楽しめます。また仏教彫刻類は奈良時代や鎌倉時代の作品も数多く保存されています。

興福寺の基本情報

住所

奈良県奈良市登大路町48

電話

0742-22-7781(中金堂)

営業時間

9:00~17:00(入館締切 16:45)

休業日

なし

アクセス

JR 奈良駅から徒歩約15分

近鉄 奈良駅から徒歩約5分

料金

国宝館 拝観料

大人(一般・大学生)700円、学生(中学・高校生)600円、小人(小学生)300円

中金堂 拝観料

大人(一般・大学生)500円、学生(中学・高校生)300円、小人(小学生)100円

公式サイト

https://www.kohfukuji.com/

春日大社

長い歴史を誇る春日神社の総本社

春日大社は全国に約1,000社ある春日神社の総本社です。奈良時代のはじめに平城京の鎮護のために武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山の山頂に祀ったのがはじまり。768(神護景雲2)年に称徳天皇の勅命で現在の場所に社殿を移しました。

境内のみどころのひとつは、さまざまな形の釣燈籠や石燈籠。その多くは庶民から寄進されたものです。毎年2月の節分の日と8月14・15日にはすべての燈籠に火を入れる万燈籠の神事が行なわれます。その幻想的な美しさは必見ですよ。

さらに、春日大社の境内には日本で唯一夫婦の大國様を祀っている夫婦大國神社があります。縁結びのパワースポットとして有名で、夫婦円満や縁結びのご利益を求める多くの参拝客が訪れます。ハート型の絵馬も人気ですよ。

春日大社の基本情報

住所

奈良県奈良市春日野町160

電話

0742-22-7788

営業時間

御本社

3月~10月 6:30~17:30

11月~2月 7:00~17:00

エリアによって異なります

休業日

なし

アクセス

JR・近鉄 奈良駅から奈良交通バスに乗り、春日大社本殿バス停で下車すぐ

市内循環・外回り循環 春日大社表参道バス停で下車、徒歩10分

料金

御本社(大宮)参拝所 無料

御本殿特別参拝 700円

春日五大龍神めぐり 1,200円

若宮十五社めぐり・水谷九社めぐり 1,500円

国宝殿 一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生・小学生 200円、団体一般 400円

企画展・特別展によっては拝観料が異なる場合あり

萬葉植物園 大人 500円、小人 200円

公式サイト

https://www.kasugataisha.or.jp/

氷室神社

氷の神様を祀った歴史ある神社

By Degueulasse - Own work, CC BY 3.0

氷室神社は約1,600年の歴史をもつ神社。その名の通り氷の神様を祀っています。奈良時代の平城遷都にともなって春日野に氷池や氷室が造られたため、その守護神を祀ったのがはじまり。現在も製氷販売業や冷蔵冷凍業界からの信仰を集めています。奈良市で一番に咲くといわれる枝垂れ桜の名所としても人気です。

夏(6月15日〜9月15日)には、かき氷をお供えする献氷参拝を行うことができます。受付で申し込みをするとお布施の代わりにかき氷が手渡されるので、拝殿前の三方に乗せてお供えし、難問が氷解するよう祈願しましょう。

氷室神社の基本情報

住所

奈良県奈良市春日野町1-4

電話

0742-23-7297

営業時間

4月から10月 6:00~18:00

11月から3月 6:30~17:30

休業日

なし

アクセス

奈良交通市内循環バス氷室神社・国立博物館前バス停から徒歩ですぐ

近鉄奈良駅から徒歩約15分

料金

無料

公式サイト

https://himurojinja.jp/

若草山

奈良公園の東側に広がる絶景の小山

By Naokijp - Own work, CC BY-SA 4.0

若草山は、奈良公園の東部に広がる美しい小山です。標高は約342m、面積約33haの山で、3つの笠を重ねたように見えることから三笠山とも呼ばれています。

若草山の山頂からは、歴史的建造物が点在する奈良の街並みや周囲の山々が一望できるのも魅力の一つ。大仏殿や五重塔などもよく見えるので、それぞれの建物の位置関係がわかるのも魅力です。

若草山の山頂まではちょっとした登山も楽しめるので、ハイキングが好きな人にもおすすめ。またドライブで気軽に登ることもできます。奈良奥山ドライブウェイの新若草山コースを走れば、春には道路の両側に咲き誇る桜も楽しめますよ。

若草山の基本情報

住所

奈良県奈良市雑司町

電話

0742-22-0375(奈良公園事務所)

営業時間

9:00~17:00

新若草山ドライブウェイ 8:00~23:00(12月1日から3月15日までは22:00)

休業日

3月第3土曜日〜12月第2日曜日の開山期間以外は閉山

アクセス

市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」 もしくは「春日大社表参道」下車して徒歩で約15分

車は新若草山ドライブウェイで若草山頂駐車場へ 山頂までは徒歩5分

料金

大人(中学生以上)150円、小人(3歳以上)80円

新若草山ドライブウェイ 軽自動車・小型自動車・普通自動車 530円

公式サイト

https://www3.pref.nara.jp/park/item/2585.htm

奈良国立博物館

美しい西洋建築も魅力的な仏教美術の博物館

奈良国立博物館は仏教美術の収蔵や展示では国内最大の質と量を誇る博物館です。

もっとも有名な建物は、なら仏像館。飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む100体近くの仏像を展示していて、国内の博物館ではもっとも充実した仏像の展示施設といわれています。

また注目はその建物。1894(明治27)年に完成した奈良で最初の本格的西洋建築で、フレンチルネサンス高揚期の様式を取り入れた美しい建物です。

奈良国立博物館の基本情報

住所

奈良県奈良市登大路町50

電話

050-5542-8600

営業時間

9:30~17:00

時期により異なるため最新の情報は公式サイトをご確認ください。

休業日

月曜日(祝日の場合は営業)、11月12日、12月28日~1月1日

その他、臨時の休館日あり

アクセス

市内循環バス外回り氷室神社・国立博物館停留所から徒歩すぐ

近鉄奈良駅から徒歩約15分

料金

大人 700円、大学生 350円、高校生以下無料

特別展は別途料金が必要

公式サイト

https://www.narahaku.go.jp/

東大寺へのアクセス・行き方

By Degueulasse - Own work, CC BY 3.0

東大寺は広大な奈良公園の中にあります。最寄り駅は近鉄奈良駅またはJR奈良駅。行き方は徒歩またはバスが一般的です。

徒歩での行き方

JR奈良駅と近鉄奈良駅は少し離れた場所にあり、歩く場合に東大寺により近いのは近鉄奈良駅になります。近鉄奈良駅から東大寺までは約1,500m。徒歩20分ほどと少し距離があるように感じますが、途中からは奈良公園を通っていくため観光も兼ねて楽しく歩くことができますよ。

JR奈良駅からの距離は約2,600mです。こちらは商店街の三条通りと奈良公園を経由するルート。近鉄奈良駅よりも遠くなりますが、やはり退屈はしないはずです。

バスの場合

東大寺に早く行きたい場合にはバスを利用するのが一般的。日中ならバスの本数も多くて便利です。バスはJR奈良駅、近鉄奈良駅ともに奈良交通を利用し、春日大社本殿行き、市内循環外回り、高畑町行きなどに乗車します。

JR奈良駅からは約15分、近鉄奈良駅からは約8分で到着。降りるバス停は、東大寺大仏殿または東大寺大仏殿・春日大社前です。

車で行くときの注意点

東大寺に車で行く場合は公式駐車場がないため、近隣のコインパーキングなどを利用することになります。奈良公園周辺の駐車場についてはあらかじめチェックしておくと当日スムーズに駐車できるでしょう。

東大寺の拝観料は?

東大寺はたくさんの建物がある寺院。そのなかでも主な建物となる大仏殿と法華堂、戒壇堂は入堂料が必要で、拝観時間も決められています。

入堂料

  • 大人、高校生、中学生:800円
  • 小学生:400円

拝観時間(大仏殿)

  • 4月~10月:7:30〜17:30
  • 11月〜3月:8:00〜17:00

拝観時間(法華堂・戒壇堂)

  • 通年:8:30~16:00

東大寺の参拝時間の目安は?

東大寺といえば南大門と大仏殿が有名。多くの人は南大門をくぐって大仏さまに参拝して帰るというイメージではないでしょうか。しかし実は他にも多くの建物があり、どこまでめぐるかで参拝時間は大きく変わってきます。

最短コース:約1時間

南大門を通り、鏡池を眺めながら一直線に進んで大仏殿で大仏さまに参拝する最短コースは、少し余裕をみて約1時間。

南大門から大仏殿への往復だけでも10分はかかり、大仏殿の中にもみどころがたくさんあるので、これくらいは用意しておくのがおすすめです。

東大寺周遊コース:約2時間

南大門から大仏殿への拝観に加えて二月堂や三月堂など東大寺境内の名所を見て回るなら、約2時間は必要になります。しかもこれはそれぞれのスポットをごく短時間ずつ見て回った場合。じっくり見るならもっと時間が必要です。

東大寺じっくりコース:半日

各スポットをじっくり見て回り、東大寺ミュージアムで宝物なども鑑賞していくなら、半日程度の時間をみておくのがおすすめ。周囲の名所も含めて1日を開けておけば、少し余裕を持って観光できます。

東大寺の観光を満喫しよう

東大寺は南大門や大仏さま以外にもみどころがたくさんある観光スポット。周囲にも魅力的なスポットが集まっています。大仏さまだけ駆け足で観光するのはもったいない!ぜひ東大寺とその周辺の観光をゆっくりお楽しみください。

東大寺の基本情報

住所

奈良県奈良市雑司町406-1

電話

0742-22-5511(東大寺寺務所)

営業時間

大仏殿

4月〜10月 7:30~17:30

11月〜3月 8:00~17:00

法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂

8:30~16:00

東大寺ミュージアム

4月〜10月 9:30~17:30(最終入館17:00)

11月〜3月 9:30~17:00(最終入館16:30)

休業日

なし

アクセス

市内循環バス東大寺大仏殿・春日大社前停留所から徒歩で約5分

近鉄 奈良駅から徒歩約20分

JR 奈良駅から徒歩約35分

料金

大人(中学生以上)800円、小学生 400円

公式サイト

https://www.todaiji.or.jp/

photo by Unsplash

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