公用語
タイの公用語はタイ語です。観光都市のバンコクやチェンマイ、プーケットではホテルやレストラン、空港などで英語が通じやすく安心ですが、スーパーや交通機関では伝わらないこともあります。地方に行くと英語はさらに難しいため、「サワディークラップ/カー(こんにちは)」「コップクンクラップ/カー(ありがとう)」など、簡単なタイ語を覚えておくと旅がより快適になります。
宗教
タイの国民の約95%が仏教徒で、バンコクは信仰の中心地として発展してきました。歴代の王に守られてきたワット・ポー、ワット・プラケオ、ワット・アルンの三大寺院は王室と深いつながりを持ち、国にとって重要な存在です。特にワット・ポーは昔から学びの場としても知られ、宗教を超えて人々に親しまれています。
通貨
タイの通貨はバーツ(฿)です。紙幣は20、50、100、500、1,000バーツの5種類があります。すべての紙幣には現国王ラーマ10世の肖像が描かれており、旅行中によく目にすることがあるでしょう。硬貨は1、2、5、10バーツが使われていて、屋台での食事や乗り物の支払いなど日常の場面で便利です。
クレジットカード、キャッシュレス決済
バンコクではクレジットカード利用が普及しており、ホテルやレストラン、ショッピングモール、カフェなどで広く使えます。ただし、日本のQRコード決済アプリなどは使用できません。なお、屋台や市場では現金が必要になることも多いので注意が必要です。セブンイレブンでは200バーツ以上でないとカードが使えないなど、店舗によって最低利用額が決まっている場合もあります。海外利用が制限されることもあるため、複数枚のカードを用意するか事前に利用申請をしておくと安心です。
費用
バンコクへの旅行費用は、3泊4日で1人あたりおおよそ8万〜11万円が目安です。主な内訳は以下の通りです。
航空券代:40,000円〜
宿泊費:1泊あたり10,000円〜
食費:1日あたり5,000円〜
観光・交通費:8,000円〜
お土産・雑費:3,000円〜
スパなどのオプション:5,000円〜
バンコクは公共交通機関が発達しており移動がしやすく、屋台やローカル食堂を利用すれば食費も抑えられます。一方で高級ホテルやレストランを選べば、より華やかな旅行を楽しむこともできるでしょう。
ビザ
タイ観光で日本人が滞在する場合、観光目的であればビザは不要で最長60日間滞在できます。ただし2025年5月1日以降は入国時に「デジタル到着カード(TDAC)」の事前申請が必須です。日本語にも対応しているTDAC公式サイトを通して、タイ渡航3日前から申請できます。パスポートは入国時点で残存期間が6か月以上、帰りの航空券があることが条件です。
日本との時差
タイと日本の時差は2時間で、日本の方が先に進んでいます。たとえばバンコクが午前8時なら、日本は午前10時です。バンコクだけでなくチェンマイやプーケットなどタイ全土で同じ時刻が使われています。また、タイにはサマータイム制度がなく、1年を通して時差は変わりません。
気候
バンコクは1年を通して暑さと湿気のある熱帯気候で、年平均気温はおよそ28℃と常夏のような街です。季節は3つに分かれ、3〜5月の暑季は気温が35℃近くまで上がりとても蒸し暑くなります。6〜10月は雨季で、夕方にスコールが降ることも多く傘があると安心です。11〜2月の乾季は気温が26℃前後と過ごしやすく、観光やビーチリゾートに出かけるのにぴったりのシーズンです。
服装
バンコクでは1年を通して半袖やショートパンツ、ワンピースなどの軽装で快適に過ごせます。ただし寺院を訪れる際は肩や膝を隠す服装が必要なので、羽織ものや長ズボンを用意しておきましょう。11〜2月の乾季は朝晩が少し涼しいため軽い羽織が便利です。3〜5月の暑季は日差しが強いので帽子やサングラスを、6〜10月の雨季は急なスコールに備えて速乾性の服や折りたたみ傘があると安心です。
旅行のベストシーズン
バンコク旅行のベストシーズンは11月〜2月の乾季です。この時期は湿度が低く、気温も25〜30℃ほどで過ごしやすく、街歩きや寺院巡り、ナイトマーケットなど屋外の観光にぴったりです。12〜1月は特に人気が高く観光客も多いため、ホテルは早めの予約がおすすめ。日差しは強いので日焼け止めやサングラスを用意し、朝晩は少し涼しいこともあるので軽い羽織を持っておきましょう。ビーチやイベントも楽しめる万能シーズンです。
治安
2025年現在、バンコクは外務省の危険情報で「レベル0」とされ、安全に観光できる都市です。王宮やワット・ポー、サイアム周辺などは安心して楽しめますが、人混みではスリや置き引きに注意が必要です。夜のクローントゥーイ地区や人通りの少ない道は避けましょう。タクシーは配車アプリを使うと、ぼったくりの心配がないのでおすすめです。国会議事堂前などでの集会やデモには近づかないようにしましょう。
物価
バンコクの物価は日本より全体的に安く、目安として日本の2分の1〜3分の1程度です。ただ、最近は円安や物価上昇で割高に感じることもあります。食事は屋台で1食50〜150バーツ(約230〜690円)、レストランなら200〜400バーツ(約920〜1,840円)ほど。ホテルはスタンダードクラスで1泊1,500〜3,000バーツ(約6,900〜13,800円)が目安で、ラグジュアリーでも日本より割安に泊まれます。タクシー初乗りは35バーツ(約160円)、マッサージは1時間300バーツ(約1,380円)と気軽に利用できます。※2025年8月27日時点、1バーツ4.6円で計算
交通手段
バンコクでは移動手段が豊富にあり、観光にも便利です。市内を効率よく移動したいなら、BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)、空港から中心部までつながるARL(空港鉄道)が便利です。タクシーは手軽に使えますが、料金が事前にわかる配車アプリ「Grab」を利用するとより安心。三輪タクシーのトゥクトゥクは短距離移動におすすめで、ちょっとした観光気分も楽しめます。チャオプラヤー川沿いの観光地へ行くなら、バスやボートでの移動も風情があって人気です。
空港から市街地へのアクセス方法
バンコクの空港から市街地までは、予算や時間に合わせてさまざまな方法があります。スワンナプーム空港からは、ARL(空港鉄道)で約30分と渋滞を避けて移動できるのが便利です。タクシーやGrabなら市内まで直行でき、所要時間は45〜60分、料金は約300〜500バーツ+高速代が目安です。ホテルの送迎サービスや空港バスも利用できます。ドンムアン空港からは電車やバス、タクシーなど複数の交通手段があり、行き先や荷物の量に合わせて選べます。
インターネット
バンコクではホテルやカフェ、大型商業施設のほとんどで無料Wi-Fiが使えるほか、街中にもWi-Fiスポットが多く便利です。より快適に使いたい場合は、モバイルWi-Fiを、空港や街中で購入できるSIMカードを利用すれば、高速の4G/5G通信をすぐに使えます。最近は日本で事前にeSIMを購入し、現地到着後にアクティベートする方法も人気で、空港での手続きなしでスムーズにネット環境を整えられるのでおすすめです。
電源プラグ
タイの電源プラグはAタイプ(日本と同じ)のほかC、BFタイプなどが混在しています。Aタイプであればそのまま使用できますが、旅行にはC・BFタイプにも対応したマルチ型変換プラグを持参しておくと安心です。電圧は220Vのため、対応していない製品を使用する際は変圧器が必要です。
飲水
タイの水道水は飲用には適していません。必ずペットボトルのミネラルウォーターを利用しましょう。水道水は歯磨きやうがいには使えますが、気になる方は飲料水を使うのが安心です。レストランや屋台では無料の水はほとんどなく、テーブルに置かれたペットボトル(水代は有料)を注文するのが一般的です。氷は飲料用の水で作られていることが多く、現地の人も利用していますが、心配な場合は「ナム ケン サーイ(氷なしで)」と伝えてみてください。
トイレ
バンコクのホテルやショッピングモールのトイレは洋式が主流です。しかし、多くの施設では紙を流さず備え付けのゴミ箱に捨てるルールがあります。ほとんどのトイレにはハンドシャワーがあり、古い施設や郊外ではしゃがみ式や桶で流すタイプも残っています。紙が置かれていないことも多いためポケットティッシュを持参すると安心です。観光地や一部の施設では有料(2〜5バーツ)の場合もあるので小銭も用意しておきましょう。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。