【初めての飛行機】乗り方と手順を詳しく解説!失敗しないためのポイントも
初めて飛行機に乗るときは、ハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。フライトの予約方法から空港での手続き、飛行機に乗って降りるまでの手順をはじめ、事前に確認すべきポイントや機内での快適な過ごし方をまとめました。
初めて飛行機に乗るときは、手続きや手順でとまどいがち。ハードルが高いと感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、フライトの予約方法から空港での手続き、飛行機に乗って降りるまでの手順を紹介!事前に確認すべきポイントや飛行機での快適な過ごし方も解説します。
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飛行機に乗るための事前の準備
飛行機は空港に行って当日券を買うのではなく、事前に航空券を予約・購入するのが一般的。
まずは飛行機に乗るための予約からの流れを解説しましょう。
航空券を買う前に決めておくこと
航空券を買う前にはいくつか決めておくべきことがあります。いきなり予約する前に、まずは旅の予定を確認しながら、以下の項目を決めておいてください。
フライトの日時
旅の日程に合わせて、フライトの出発時間と到着時間を選びます。海外の場合は時差も考慮してください。
直行便か乗り継ぎ便かを選ぶことも
渡航先によっては直行便と乗り継ぎ便から選べることもあります。特徴は以下の通り。
- 直行便:ノンストップなのでフライト時間が短いが、チケット代は高いことが多い
- 乗り継ぎ便:時間と乗り継ぎの手間はかかるが、チケット代は安いことが多い
時間や利便性、価格などを比較して決めてください。
航空会社
渡航先に複数の航空会社からの便があるようなら、最適な航空会社を選ぶことができます。ここで知っておくべきなのは、航空会社には3つのランクがあるということ。
FSC(Full Service Carrier)または レガシーキャリアと呼ばれる大手航空会社と、MCC(Middle Cost Cattier)と呼ばれる中堅航空会社、LCC(Low Cost Cattier)と呼ばれる格安航空会社に分けられ、ランクによってサービス内容やチケット価格などに特徴があります。
日本の航空会社の分類がこちら。
大手航空会社・FSC(フル・サービス・キャリア)
- 日本航空(JAL)
- 全日本空輸(ANA)
中堅航空会社・MCC(ミドル・コスト・キャリア)
- スカイマーク
- エァ・ドゥ
- ソラシドエア
- スターフライヤー
- フジドリームエアラインズ
- アイベックスエアラインズ
格安航空会社・ LCC(ロー・コスト・キャリア)
- ジェットスター・ジャパン
- ピーチ・アビエーション
- スプリング・ジャパン
大手航空会社は価格が高い代わりにサービスや保証が充実しているのが特徴。そのような大手航空会社と比較して、LCCには以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 価格が安い
- キャンペーンやセールがある
デメリット
- 機内での食事やドリンクが有料
- 座席指定が有料
- 荷物の重量に制限がある。または有料
- 空港でのチェックインカウンターや搭乗口が遠い
- キャンセル料が高い、またはキャンセルができない
- 天候などの影響で遅れた場合などの保証がないことが多い
MCCはメリット、デメリットとも大手航空会社とLCCの中間。デメリットが問題にならないと感じたら、LCCやMCCを選ぶのは格安に旅をするための上手な選択肢のひとつです。
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航空券の買い方
旅程などが決まったら実際に航空券を買います。具体的な購入方法は、主に以下の4種類です。
- 電話で予約・購入
- 旅行代理店での対面で予約・購入
- 旅行代理店でネット予約・購入
- インターネットを使って直接予約・購入
電話で予約・購入する
旅行代理店や航空会社に電話をすれば、そのまま航空券の予約ができます。日程や時間などを相談できるのはメリット。ただし電話がつながりにくいことも。またメモをしっかり取るようにしないと、伝達ミスがあるかもしれません。
旅行代理店での対面で予約・購入する
旅行代理店に行き、対面で航空券を購入することもできます。わからないことが多く、航空券以外のことも相談したりお任せでツアーを組んでもらいたい場合にはとても役立つ方法です。
またホテルと組み合わせた最適なパッケージツアーを提案してもらえるかもしれません。ただし出かける手間や待ち時間などのデメリットもあります。
旅行代理店でネット予約・購入する
近年は旅行代理店もネットを使った注文が一般的。とくに宿泊先もまとめて予約したいときにはパッケージツアーなら豊富な選択肢の中からカタログ感覚で選べて便利です。
また乗り継ぎがある場合もパッケージツアーなら無理のない時間で組まれているので安心。予約・購入前後に不安があり場合、旅行代理店によっては電話で相談することもできます。
インターネットを使って直接予約・購入する
今では航空会社に直接予約する場合もインターネットを使うのが一般的。また航空券の比較予約サイトなどで価格などを見比べながら予約することもできます。多くの航空会社を比較しながら航空券を探したい人にはぴったり。上手に使えばおトクな価格で航空券を購入できます。
インターネットで航空券を購入する際の流れ
インターネットを使って自力で航空券を購入する流れは以下のようになります。
- フライトの検索&空席を確認する
- 予約する
- 発券する
3は発券となっていますが、この段階で紙の航空券は出てこないので注意が必要です。詳しく解説しましょう。
フライトの検索&空席を確認する
旅行の行き先と日程が決まったら、日程にあう飛行機に空席があるか確認します。ネットを使って各航空会社のサイトをチェックすれば自分でも確認可能。またはこの作業から旅行代理店に任せてしまうこともできます。
空席がなければ航空券は購入できません。しかし空席なしの状態でも、あとでキャンセルが発生して空きが出ることはよくあります。
予約する
空席があったら予約ができます。予約とは席を一時的に確保すること。予約をキープできる期間は航空会社や航空券の種類によって異なります。
予約の時点では、キャンセルをしてもキャンセル料などは発生しません。
座席指定する
座席指定とは、飛行機の中のどの席に座るかを選ぶこと。航空会社のサイトで予約をする場合は、予約するときに座席指定もできます(航空券の種類によってはできないものも)。また旅行代理店のツアーでも、航空会社が確定していれば予約時に座席を指定できることがあります。
発券する
予約の時点では、飛行機の席を仮に確保しただけです。そのままでは購入したことにはならないので、支払いをして航空券を正式に購入(発券)します。発券といえば紙のチケットが出てくることをイメージしがちですが、飛行機の場合は意味が異なるため注意が必要。
現在は100%に近い割合でeチケットになっているので、紙の航空券はありません。それでも紙の券が発行されたのと同じ取り扱いになるため、航空券の購入=発券と表現するのです。
eチケットとは?
eチケットとは、これまで紙で発券されていた航空券を電子化したもの。発券手続きをして正式に購入すると、搭乗者名や旅程などの情報が航空会社のシステム内に電子的に保管されます。その情報が電子航空券=eチケットとなるのです。チケット自体は各航空会社のシステム内に保管されているので、航空券の実物はありません。
eチケットお客様控が重要
航空券の購入を確定すると、eチケットお客様控が送られてきます。飛行機に乗る場合、このeチケットお客様控が必要になるので、印刷するかスマホなどに保存してすぐに出せるようにしてください。
飛行機に乗る前日〜当日の空港到着までの流れ
飛行機に乗るときは、ギリギリに行動したのでは間に合わなくなります。また重要な持ち物を忘れるのもぜったいにNG。前日までにしっかり確認しておいてください。
eチケットお客様控を再確認
eチケットに書かれている出発時間や日程、フライト番号、目的地、出発地などの情報を確認してください。またスマホに保存したeチケットお客様控がすぐに出せる状態になっているかも確認。不安な場合は印刷して持っていくようにしてください。
空港・ターミナルを確認
東京の場合、羽田空港と成田空港を勘違いして行ってしまったらかなりの確率でフライトに間に合わなくなります。購入時に勘違いしている可能性もあるので、もう一度チェックしましょう。また大きな空港ではターミナルを間違えるだけでもかなりの時間のロスになるので、搭乗する便がどのターミナルから出発するかも確認しておく必要があります。
海外旅行ならパスポートを確認
海外旅行ならパスポートは必須。当日になってあわてないように、前日までには確実にパスポートを手元に準備しておいてください。
2種類の荷物を作る
飛行機では荷物は2種類に分かれます。
空港で預ける荷物
空港で預けるのは比較的大型のスーツケースなど。以下のように表現されますがどれも同じものを表しています。
- 預け手荷物
- 預け荷物
- 受託手荷物
- hold luggage
- cargo luggage
機内に持ち込む手荷物
小型の荷物は飛行機の座席まで自分で持っていくことができます。以下のように表現されます。
- 機内持ち込み手荷物
- 機内持込手荷物
- 携帯手荷物
- carry-on baggage
- hand baggage
それぞれの荷物の大きさや重さは航空会社や座席ランクによって制限があるので、確認してその範囲内に荷物をまとめてください。また荷物に入れてはいけないものについてもルールがあります。違反しないよう事前に調べておいてください。
当日は時間の余裕を持って空港に到着する
飛行機に乗る当日は、時間の余裕をもって空港に到着するようにしましょう。国内線なら出発の1時間前、国際線なら2時間前までに到着することが必要ですが、これは多少旅慣れた人の場合。初めて飛行機に乗るなら空港で戸惑うことがあるかもしれないので、さらに1時間はプラスするのが理想です。
ゴールデンウィークや年末年始などの大型連休は混雑するためもっとプラスしたほうがいいかもしれません。
大きな空港であればショップやレストランがたくさんあるので暇を持て余すことはないはず。手続きを終えてから空港も楽しむつもりで早めに到着するのがおすすめです。
空港到着から飛行機に乗るまでの流れ
空港に到着したところで手元にあるのはeチケットお客様控だけ。いくつか手続きをすれば、飛行機に乗れます。その流れを解説しましょう。
大まかな流れ(国内線)
国内線の場合、やるべきことは簡単。主に以下のような流れになります。
- 電車、バス、自家用車、タクシーなどで空港に移動
- 航空会社のカウンターへ行く
- チェックイン(搭乗手続き)する
- 航空会社のカウンターで預け手荷物を預ける
- 保安検査場でセキュリティチェックを受ける
- 搭乗口に移動する
- 案内があったら搭乗する
大まかな流れ(国際線)
国際線で海外に行くときは、国内線の手続きにプラスして2つの手続きがあります。
- 電車、バス、自家用車、タクシーなどで空港に移動
- 航空会社のカウンターへ行く
- チェックイン(搭乗手続き)する
- 航空会社のカウンターで預け手荷物を預ける
- 保安検査場でセキュリティチェックを受ける
- 税関手続きをする
- 出国審査を受ける
- 搭乗口に移動する
- 案内があったら搭乗する
税関手続きと出国審査は混雑していると時間がかかる可能性があるので、国際線は国内線よりも時間の余裕が必要になります。
空港への移動と空港到着後のポイント
飛行機が初めての人は、空港への行き方や空港内での移動に戸惑うかもしれません。まずは空港に向かい、航空会社のカウンターへ行くためのポイントを紹介しましょう。
電車やバス、自家用車、タクシーなどで空港に移動
空港への移動方法については前日までに確認しておき、できれば電車の遅延や道路の渋滞があったときの代替案も考えておくと安心です。
車の場合、とくに大型連休には空港の駐車場が満車になることもあるので、可能なら駐車場を予約しておくのがおすすめ。その上で余裕を持って出発するようにしてください。
航空会社のカウンターの場所を確認
空港に着いたら、まずは搭乗する航空会社のカウンターを探してそこに向かいます。空港には案内表示もあるのですぐに見つかるはず。ただし空港は広いので、事前にカウンターの場所を調べておくことも大切です。大まかな場所を把握しておけば、駐車場や電車の駅からの移動で無駄に動き回ることも減りますよ。
チェックインには締切時間があり、その時間を超えるとチケットを購入していても飛行機に乗れなくなってしまいます。締切時間は航空会社によって異なるので事前に調べておきましょう。
空港でのチェックインから荷物を預けるまでの流れ
忘れ物もなく、時間に余裕を持って航空会社のカウンターに到着できたら一安心。
チェックインをしてフライトの手続きを進めましょう。
チェックイン(搭乗手続き)して搭乗券を受け取る
料金を支払ってeチケットが出ていても、そのままでは飛行機に乗ることはできません。ここで必要な作業がチェックイン(搭乗手続き)です。
チェックイン(搭乗手続き)は、搭乗口や搭乗時刻、機内での座席が記された搭乗券を発行すること。飛行機に乗るには事前に購入した航空券ではなく、チェックイン後に発行される搭乗券が必要なのです。
チェックイン(搭乗手続き)の3つの方法
チェックイン(搭乗手続き)の方法は主に3つあります。
- 自動チェックイン機
- オンラインチェックイン
- 空港のチェックインカウンター
自動チェックイン機
飛行機に乗る当日に空港に着いたら、搭乗する航空会社のチェックインカウンターのある場所に行きます。すると多くの場合はカウンターのすぐ近くに自動チェックイン機があり、チェックイン(搭乗手続き)ができます。手順は簡単で、主に以下の流れです。
- 搭乗手続きを選択
- 画面の案内に沿ってeチケットお客様控に記載された番号を入力
- 2次元バーコードがある場合は、画面の案内に従って読み込ませる操作をする
- 紙の搭乗券が発券される
ここで初めて紙の搭乗券をゲットできます。この搭乗券は飛行機に乗るときに必要になるので大切に持っていてください。
オンラインチェックイン
自動チェックイン機以上に簡単で急速に普及しているのが、オンラインチェックインです。これは公式サイトやアプリなどで搭乗手続きができるもの。航空会社によって異なりますが、基本的には搭乗予定時刻の24時間前から手続き可能なので、自宅や空港への移動中にチェックイン(搭乗手続き)ができてしまいます。
オンラインチェックインをスマホで行うと、画面にモバイル搭乗券が表示されます。それをスマホ内に保存し、搭乗時にはスマホ画面の二次元バーコードをかざしてゲートを通過します。
ただし、JALでは事前チェックイン不要のタッチ&ゴーサービスを行っているなど、オンラインチェックインの方法は航空会社によって異なるので、それぞれの使い方は各航空会社の公式サイトで確認してくださいね!
チェックインカウンター
現在は自動チェックイン機が主流でオンラインチェックインの導入が急速に進んでいる段階。とはいえ機械やネットでのチェックインに不安がある場合は、航空会社の係員がいるチェックインカウンターに行きましょう。チェックインカウンターなら必要なことを説明しながらチェックイン手続きを進めてくれます。質問があるときもていねいに答えてくれるので安心ですよ。
ただしチェックインカウンターは待ち時間が長くなりがちなので、その分さらに早めに空港に行くようにしてください。
預け手荷物を預ける
チェックインの次は荷物預かりのカウンターに行き、機内の座席に持ち込まない預け手荷物を預けます。チェックインカウンターでチェックインしたときはそのままの流れで荷物を預けることも。またANAやJALなどでは自動手荷物預け機を導入しています。
この荷物(スーツケースなど)は到着した空港で受け取るまで預けたままになるので、機内で必要になるものは機内持ち込み用のカバンに入れておきましょう。
空港で食事やショッピングのチャンス
電車の遅延なども見越し、時間に余裕を持って空港に来ていた場合、ここが余った時間を調整する最初のチャンスになります。大きな荷物を預けて身軽になったところで空港のショップでの買い物やレストランの食事を楽しんでください。展望フロアで滑走路や駐機場を眺めるのもおすすめです!
ただし次の手順で迷わないよう、保安検査場の位置を確認しておくことが大切。保安検査場へは、混雑していない場合でも以下の時間までに行くようにしてください。
- 国内線:45分前まで
- 国際線:1時間30分前まで
これは最低限必要な時間。このあとにも必要な手続きはあるので、もう少し早めに行動する方がより安心です。
空港での検査や手続きの流れ
ここからは各種の検査、手続きを行います。その流れを解説しましょう。
保安検査場での手荷物検査
保安検査場では、禁止されている物を持ち込んでいないか検査します。持ち込みが禁止されているものは空港にも提示されているので、再度確認してください。
保安検査はとくに時間が読みづらい手続き。人が少ないときにはスムーズに終了する一方で、繁忙期にはかなり時間を要することもあります。また、検査に引っかかると時間がかかって搭乗ゲートに向かうのがギリギリになってしまう可能性もあるので注意してくださいね。
保安検査をスムーズに通過するコツ
保安検査で時間がかからないようにするためには、以下のポイントを押さえておくのがコツです。
- 貴金属、金属のバックルつきのベルトは身に着けない
- 鍵、財布、小銭、スマホなどポケットのものは事前にまとめておく
- 機内持込不可な物をしっかり把握する
たとえば充電式のヘアアイロンは持ち込み不可、リチウム電池とリチウムイオン電池は重量制限、スプレーやライターは容量や個数に制限があるなど、細かな規定があるので家で荷物を作る段階でしっかりチェックしましょう。
税関手続き(国際線の場合)
国際線の場合、保安検査の後に税関手続きがあります。出国時の税関手続きはあまり厳しくはありませんが、海外に高額なものなどを持ち出す場合、いくつかの書類を提出します。
腕時計など高額な外国製品
高額な外国製品を持ち出すときは外国製品持出し届を提出します。
100万円(または相当額)を超える現金や小切手、約束手形、有価証券など
この場合は、支払手段等の携帯輸出・輸入申告書を提出します。
輸出免税物品
輸出免税物品を持ち出すときは、輸出証明申請書を提出します。輸出免税物品とは、外国人旅行者などその国に住んでいない人がある品物を買うとき、消費税が免除される品物のことです。
腕時計や現金などの外国製品持出し届や、支払手段等の携帯輸出・輸入申告書は自分が持っていたものを旅行に行く前に持ち出す証明をするもの。一方の輸出証明申請書は、旅行先の国で買ったお土産などを持って帰りたいときに提出するものです。
税関手続きでは実物を見て確認する必要があるため、申告するものを預け手荷物として預けてしまわないようにしてください。フライト中は申告したものをスーツケースに入れて預けておきたい場合は、税関のチェックが終わってから預けなおします。
申告するものが何もない場合は、そのように伝えて通過してください。
出国審査(国際線の場合)
国際線の場合、税関手続きの後に出国審査を受けます。ここでは搭乗券とパスポートを係官に見せて出国の手続きをしてもらうので、手元に準備しておいてください。パスポートカバーをしている場合もカバーを外しておき、パスポートの顔写真のページを開けて準備しておけばよりスムーズに手続きができます。
出国審査は同伴者がいる場合も1人ずつ手続きするのが基本です。
搭乗口への移動は迷いがち
以上の手続きが終わったら、搭乗券に書かれている搭乗口へ向かいます。搭乗口が変更されることもあるので、空港の案内掲示板で便名と搭乗口の最新情報を確認してください。
搭乗口は数が多いので、空港に慣れていないと自分が乗る便の搭乗口がどこにあるのか迷ってしまうこともあります。適当に歩いて真逆の場所に行ってしまうと大きな時間のロスになるので、案内図などでしっかり位置を調べてから歩き始めるのがおすすめです。時間に余裕がある場合でも、一度搭乗口まで行ってみて場所を確認すると安心ですよ。
搭乗券をなくしたら?
搭乗口に到着するまでのどこかで搭乗券をなくしてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
国内線の場合や、国際線の出国手続き前なら、航空会社のカウンターに行ってスタッフに紛失したことを伝えます。これをしないと拾った人がそのまま飛行機に乗ってしまう可能性があるので、すぐに知らせてください。スタッフは搭乗券の発行履歴を確認し、パスポートなどで本人確認をした上で、搭乗券の再発行をしてくれます。
なくしたのが海外旅行の出国手続き後の場合は、搭乗口の係員に伝えます。ここでも搭乗券の発行履歴や保安検査場の通過記録を確認し、パスポートで本人確認をしてから搭乗券を再発行してくれますよ。
搭乗から飛行機内の流れ
搭乗口へ到着していなければならない時間は航空会社によって異なります。こちらも事前に調べておくことが大切。時間前に搭乗口に着いたら、あとは搭乗を待つだけです。
2度目の時間調整のチャンス!
もしかなり早く搭乗口に行くことができたら、2度目の時間調整のチャンス。免税店などで買い物をしたり、カフェでくつろいだりできます。座席のクラスや所持しているカードなどによっては空港ラウンジでゆったり過ごすことも可能。ただし時間までに必ず搭乗口に戻るようにしてください。
いよいよ搭乗!
搭乗口で待っていると搭乗の案内があり、飛行機へ案内されます。座席のランクや席番号によって何グループかに分けて案内されるのが一般的。自分の搭乗券のグループが呼ばれたら、搭乗ゲートに並びます。
搭乗ゲートでは搭乗券に記載された情報と利用者が同一人物であることを確認します。搭乗券とパスポート(海外旅行の場合)を手元に用意しておきましょう。
また近年は搭乗券(オンラインチェックインの場合はスマホの搭乗券の画面)の搭乗用バーコード(2次元バーコード)をゲートにかざして入ることも増えています。
機内に入ったら荷物を収納スペースへ
飛行機に入ったら、搭乗券に書かれている自分の座席に向かいます。座席の場所がわからないときは近くにいる客室乗務員に聞けば教えてもらえます。
座席に着いたら貴重品など必要なものだけ取り出して、荷物は収納スペースに入れます。小さなバッグであっても膝の上に乗せたままはダメ。必ず指定された場所に収納してください。
離着陸時にはシートベルトを着用
離着陸時はシートを元の位置まで立ててシートベルトを着用する義務があります。離陸してからシートベルト着用サインが消えるまで約20分から30分は座席に座っている必要があるので、搭乗前にトイレに行っておくのがおすすめです。
荷物、シートの角度、シートベルトについて客室乗務員から注意される人はよくいます。これは安全のためでもあり、法律で決まっている義務なので、必ず守るようにしてくださいね。
飛行機内での過ごし方
ここまでできたらあとはリラックスして飛行機の旅を楽しめます。とはいえ騒がしくしゃべるのはNG。他の乗客の迷惑にならないようにするには、どんな過ごし方が良いのでしょうか。
ドラマや映画を観る
機内での過ごし方の定番がドラマや映画。ANAやJALなどの大手航空会社なら、席にモニターがついていて、ドラマや映画を鑑賞できます。
一方で格安航空会社(LCC)などはモニターがついていないことも。そのような場合は自分のタブレットやスマホに動画配信サービスからドラマや映画をダウンロードしておいて観るのもおすすめです。
ゲームをする
スマホゲームを楽しむ人もよくいます。ただし機内Wi-Fiが使えない飛行機ではオンラインゲームはできないので要注意。自分の乗る飛行機のWi-Fi環境を確認し、オンラインゲームができない場合は、完全オフラインでできるゲームを用意するといいでしょう。
音楽を聴く
機内サービスの音楽を聴いて過ごす人もたくさんいます。または音楽ストリーミングサービスで好きな音楽をスマホにダウンロードしておくのも定番の楽しみ方。
機内の騒音(エンジン音など)が気になる場合も、イヤホンやヘッドホンで音楽を聞けば、ごまかすことができます。ノイズキャンセリングつきのヘッドホンやイヤホンならさらに快適。ノイズキャンセリングはもともと飛行機の騒音を消す目的で発達したものなので、効果はばつぐんですよ。
読書する
機内で読書をするのもおすすめの過ごし方の一つ。小説や漫画はもちろん、渡航先のガイドブックを読んで過ごせば旅への期待も高まります。
とくに多くの本を読みたい場合は電子書籍が便利です。夜間フライトで消灯時間になっても明るさを調整すれば読書を続けられますよ。
寝る
到着後のスケジュールによっては、休息や寝るのが最適の過ごし方。長袖長ズボンやリラックスできる服を着ておくなど、少しでも快適に眠れるよう準備しておきましょう。またアイマスク、ノイズキャンセリングヘッドホン、ネックピローも有効です。
そして乾燥対策のためにマスクも用意しておくのがおすすめ。飛行機内は機器の保護のためもあって湿度が低く保たれています。マスクで保護していれば、喉の乾燥を防げますよ。
飛行機の降り方(国内線)
初めての飛行機だと、降りるときや降りたあとにどうすればいいのかも不安ですよね。
まずは国内線での降り方についてご解説しましょう。
指示に従って降りる
着陸のときも離陸のときと同じようにシートを立ててシートベルトを着用します。そして飛行機が着陸したら、客室乗務員の指示に従って降ります。着陸するとすぐに立ち上がる人がいますが、基本的には前列の席から順に飛行機から降りることになり、そのあとに荷物を待つので、ここで焦る必要はありません。
手荷物受取所で荷物を受け取る
飛行機から降りたら空港内の表示に従って進み、手荷物受取所へ向かいます。手荷物受取所は預け荷物が出てくるターンテーブル。自分の荷物が流れてきたらピックアップします。
到着ゲートから外に出る
自分の荷物を受け取ったら、到着ゲートから外に出ます。これで国内線の飛行機の移動は終了。
飛行機の降り方(国際線)
次は国際線の降り方について解説します。こちらは海外の国に入るための手続きがあります。
入国カードを記入
国によっては入国時に入国カードが必要です。必要な場合は機内で客室乗員が配ってくれるので、到着するまでの間に記入しておきます。入国カードの必要がない国もあるため、事前に確認しておきましょう。
入国審査
飛行機を降りるまでは国内線と同じ。飛行機を降りたら、空港内の案内に従って入国審査(Immigration)へ向かいます。到着したら順番を待って入国審査官の前へ。パスポートと、必要なら入国カードを見せます。またビザや帰りの航空券などの提示を求められることもあるので、すぐ出せるよう準備しておいてください。
入国審査では滞在の目的や滞在期間などを質問されるのが一般的。観光の場合はFor sightseeing、仕事の場合はFor businessなどと答えます。
手荷物受取所で荷物を受け取る
入国審査を通過したら、手荷物受取所へ向かいます。自分の荷物が流れてきたらピックアップしてください。
荷物が出てこなかったら?
国内線ではほとんどありませんが、国際線のとくに乗り継ぎ便でたまにあるのが、ロストバゲージ。載せ替えミスなどで荷物が紛失してしまうことです。
到着した空港で荷物が現れず、ロストバゲージだと気づいたら、航空会社のスタッフかロストバゲージ対応のカウンターで問い合わせてください。荷物と引き換えに渡されたタグの番号をもとに荷物の行方を探してくれます。
探しても荷物が見つからないときはロストバゲージ申請書類を提出しましょう。そうすれば荷物が見つかった場合に滞在するホテルまで届けてくれます。荷物が届くまでに必要なものを買った場合その費用も請求できるので、落ち着いて手続きを行ってくださいね。
関税で関税申告書を提出する
荷物を受け取ったら関税に向かいます。関税では手荷物や預け荷物の免税範囲をチェックし、輸入が禁止や規制されているものを持っていないかも調べられます。
免税範囲を超えた持ち込みをした場合は税金を支払うか品物を破棄することになるのが一般的。輸出入が禁止・規制されているものは国によって異なるので、必ず事前に調べてください。
到着ロビーから外へ
関税を通過したらそのまま到着ロビーへ進み、空港の外へ出ることができます。これで国際線の飛行機の移動は終了。関税で問題になるようなものを持っていかなければ、スムーズに手続きを終えられるはずですよ。
初めての飛行機に乗って旅を楽しもう!
初めての飛行機は知らない用語や独特な手続きも多く、不安に感じる人も多い はず。しかし一度乗ってしまえばその仕組みは意外に単純です。わからないことがあれば航空会社のカウンターや機内で質問してみましょう!
旅行前なら旅行代理店や航空会社、空港についてからは航空会社の係員が力強い味方になってくれます。ハードルが高いと思っている人も、ぜひ一度飛行機の旅に挑戦してみてくださいね。
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