リンカーン記念堂はワシントンの歴史的な観光スポット!見どころなどを解説
ワシントンD.C.を代表する観光スポット・リンカーン記念堂。第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して建設された歴史的な建造物です。 この記事では、リンカーン記念堂の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひリンカーン記念堂へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
ワシントンD.C.を代表する観光スポット・リンカーン記念堂。第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して建設された歴史的な建造物です。
この記事では、リンカーン記念堂の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひリンカーン記念堂へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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リンカーン記念堂の基本情報
ワシントンD.C.の代表的な観光スポット・リンカーン記念堂。まずは、リンカーン記念堂の特徴などの基本情報を解説します。
そもそもリンカーンとはどんな人?
そもそもリンカーンとはどんな人物なのでしょうか。リンカーンは、アメリカ合衆国第16代大統領です。
「人民の、人民による、人民のための政治」という名言を残したゲティスバーグ演説が有名で、日本人である我々も一度は耳にしたことがあるでしょう。
リンカーンは、1861~1865年に起こった米国の内戦、南北戦争で北部の軍を勝利に導き、アメリカ統一を成し遂げました。南北戦争の勝利と1863年の奴隷解放宣言によって、全米で奴隷制度が廃止されることとなったのです。
つまり、リンカーンは人類の平等のために奮闘した偉大なる人物なんです。
リンカーン記念堂の特徴?
リンカーン記念堂は、そんな偉大なエイブラハム・リンカーンを記念して建立された、大統領記念建造物です。リンカーン記念堂にはリンカーンに関するものはもちろん、人類平等の夢を力強く説いたキング牧師に関わるものも見ることができます。
リンカーン記念堂は、首都ワシントンD.C.のナショナル・モール西端にあります。ワシントンD.C.で多く見られるロマネスク建築の記念建造物とはちがい、ギリシャでよく見られるような神殿を模した外観となっています。
リンカーン記念堂のあるワシントンD.C.ってどんな街?
ワシントンDC(コロンビア特別区)はアメリカ合衆国の首都で、政治の中心地です。大統領官邸であるホワイトハウスや国立自然史博物館、最高裁判所などがあります。他にも、国際スパイ博物館や国立女性美術館もありますよ!
また、ナショナル・モールにはリンカーン記念堂以外にもワシントン記念塔や、アメリカ合衆国国会議事堂などがあります。
リンカーン記念堂を訪れた際には、ぜひ他の観光スポットも周ってみてくださいね。
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リンカーン記念堂の見どころ
リンカーン記念堂には、アメリカの歴史や文化を感じられるスポットがたくさんあります。どのスポットにはどんな背景や歴史があるのかを知っていると、よりリンカーン記念堂を楽しめます。そこで、リンカーン記念堂の人気スポットの見どころをまとめました。
巨大なモニュメント!リンカーン像
リンカーン記念堂でもっとも有名なモニュメントが、巨大なリンカーン像です。足のつま先から頭頂までの高さは、なんと5.8メートル!実際に見ると、さらに大きく見えるほどの迫力です。
リンカーン像の両手をよく見ると、左手は握られており、右手は開かれています。この手には、「決意と平和」を表しているという説と、アメリカの手話で大統領の文字を表しているという説があります。
壁に刻まれたゲティスバーグ演説
リンカーン記念堂の南側の壁には、「人民の、人民による、人民のための政治(that government of the people, by the people, for the people)」でお馴染みのゲティスバーグ演説が刻まれています。
そもそもゲティスバーグ演説とはアメリカのペンシルバニア州の町、ゲティスバーグでリンカーンが行った演説のこと。2分間ほどの短い演説でありながら、リンカーンが行った演説の中でも最も有名なスピーチとなりました。
多くの民衆の心を惹きつけたゲティスバーグ演説。巨大な壁に描かれた文字からリンカーンの熱意を感じてみてください。
まるで古代ギリシャの宮殿のような外観
リンカーン記念堂の外観は、建築家のヘンリー・ベーコンによって設計されました。柱や壁はインディアナ石灰岩とコロラドユール大理石で作られており、アメリカにいながらも、まるでギリシャの神殿にいるかのように感じられます。
リンカーン記念堂の芸術的な外観は1959年から2008年までアメリカの1セント(ペニー)の裏側に刻まれていました。それだけでなく、リンカーン記念堂は5ドル紙幣の裏面にも印刷されているんですよ!
なお、リンカーン記念堂の柱の数は36本。この36という数字は、リンカーンが大統領だったときのアメリカ合衆国の州の数にちなんでいるんです。ぜひ数えてみてください。
映画のワンシーンのような絶景!リフレクション・プール
リンカーン記念堂を出ると、東側には広大なプールが広がっています。このプールはリフレクション・プールと呼ばれ、青空や夕日、そして前方にそびえ立つワシントン記念塔をくっきりと反射します。
晴れた日でないときちんと反射してくれないのが難点ですが、晴れた日のリフレクション・プールは絶景!そのあまりの美しさは映画『フォレスト・ガンプ』のワンシーンにも使われたほどです。ぜひ、雨季を避けて訪れてみてください。
もうひとつの歴史的名言を体感!正面階段
正面の階段を昇ると足元に「I Have a Dream」と彫られた場所があります。多くの人がこの名言に聞き覚えがあるでしょう。キング牧師が演説で語ったフレーズです。
1963年、キング牧師は「ワシントン大行進」と呼ばれるデモの際に、このリンカーン記念堂の正面階段で人種差別に反対する演説を行いました。それを記念して正面階段には、「I Have a Dream」の文字が刻まれているんです。
キング牧師が見た景色と同じ景色をぜひ体験してみてください。
観光に最適なシーズンは?
ワシントンD.C.は日本と同様に四季がある都市です。
春と秋は20℃〜25℃まで気温が上がるので、リンカーン記念堂だけでなく、ナショナル・モールを散策するにはもってこいの季節。
一方で夏と冬は、少し過ごしにくくなります。夏は気温も湿度も高く、日中の気温が30℃を超えることもあります。そして冬は雪が降ることは珍しいですが、気温が0℃になることもあり、防寒着が必要でしょう。
ベストシーズンは快適に過ごせる4・5月
4月から5月はワシントンD.C.のベストシーズンの一つと言えます。春のワシントンD.C.は比較的天候も良く、散策するには最適なシーズンです。色とりどりの花で市内が彩られるうえ、イースターの日にはエッグハントと呼ばれるイベントも行われます!
また、ワシントンD.C.では、日本とアメリカの友好関係を象徴する桜も有名なんです。お花見ができるくらい桜が咲き誇るので、タイダルベイスンで花見をしてみるのもおすすめですよ。
リンカーン記念堂の見学方法は?予約は必要?
リンカーン記念堂はナショナル・モールにある他の建造物と同じく、24時間年中無休で営業しており、事前の予約は必要ありません。
具体的には以下のような歴史的建造物がリンカーン記念堂の近くにあります。
- 第二次世界大戦記念碑
- ヴェトナム戦争慰霊碑
- 朝鮮戦争記念碑
- フランクリン・D・ルーズヴェルト記念碑
- マーティン・ルーサー・キング記念碑
リンカーン記念堂を楽しんだあとはこれらのスポットを訪れ、アメリカの歴史や文化を学んでみてくださいね。
なお、リフレクション・プールから見えるワシントン記念塔の内部に入るには予約が必要なので注意してください。
リンカーン記念堂へのアクセス・行き方
リンカーン記念堂へのアクセス方法として、電車やバスなどがあります。ここでは、それぞれの行き方についてご紹介します。ワシントンD.C.の空港、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港は車で約6分の場所にあります。
最も一般的な移動は電車
リンカーン記念堂の最寄駅は、フォギー・ボトム・ジョージ・ワシントン・ユニバーシティ(Foggy Bottom-GWU)という駅になります。そこからはリンカーン記念堂まで15~20分程度で歩いていけます。少し遠いので夏場は注意してください。
ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)からは、電車でアクセスできますよ。空港には、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル・エアポート駅(Ronald Reagan Washington National Airport)があります。この駅は空港と直結しているため、バスやタクシーを使わずに行けます。
まずは、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル・エアポート駅からブルーラインという路線の電車に乗りましょう。行き先はラルゴ・タウン・センター(Largo Town Center)方面です。
駅から歩かずに向かいたいならサーキュレーター
リンカーン記念堂があるナショナル・モールには、サーキュレーターというワシントンD.C.を中心に走っている循環バスがあります。
ナショナル・モールに行く路線は「レッドライン」という赤色の路線。ユニオン駅から乗ることができ、リンカーン記念堂に行くには停留所9で降りればOK。
サーキュレーターに乗るには、サーキュレーターの看板が立っているところで待ちましょう。およそ10分間隔でサーキュレーターが次から次へとやってきます。
サーキュレーターに乗ったら1ドル(約157円)の運賃を支払います。現金かまたはSmarTripというICカードで支払うことができますよ。
なお、サーキュレーターではおつりがもらえないので、現金で支払う場合にはお釣りのないように用意しておきましょう。
リンカーン記念堂観光における注意点
リンカーン記念堂があるワシントンD.C.は、比較的安全な都市として知られています。しかしワシントンD.C.は、首都であり政治の中心地でもあるため、いくつか注意点があります。
デモやヘイトクライムに注意
アメリカの首都であるワシントンD.C.は政治の中心地なので、デモ活動も活発に行われます。近年だと「ブラック・ライブス・マター」などの人種差別反対デモや、アジア人差別へのデモ活動が、ワシントンD.C.を中心に起こりました。
また、新型コロナウイルス感染拡大以降、全米でアジア人に対するヘイトクライムが発生したのも忘れてはいけません。実際、2020年には、ワシントンD.C.でアジア人に対するヘイトクライムが3件起こりました。2021年には6件発生しています。
政治活動が活発だからこそ報道されるニュースには気を払い、過激な運動や犯罪に巻き込まれないように注意しましょう。
24時間営業だが夜間に注意
リンカーン記念堂は24時間開放されていますが、夜間に訪れる際には注意が必要です。日中に比べると訪問する観光客が減るので、強盗などの犯罪に巻き込まれる確率は高くなります。
ワシントンD.C.は治安が良い都市ですが、ナショナル・モールを歩く際には油断せず、周囲の様子に注意してください。
リンカーン記念堂の観光を満喫しよう
この記事では、リンカーン記念堂の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。アメリカの歴史を大きく変えたリンカーンの偉業を肌で知るには最適の場所です。
ぜひ紹介した情報を参考に、リンカーン記念堂の観光を満喫してみてくださいね!
リンカーン記念堂(Lincoln Memorial)の基本情報 | |
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住所 | 2 Lincoln Memorial Cir Northwest, Washington, D.C. 20037 |
電話 | +1 202-426-6841 |
営業時間 | 24時間・年中無休 売店は夏季は9:00〜22:00、その他の時期は9:00〜20:00 |
休業日 | なし(変更の可能性もあるため、詳しくは公式サイトをご確認ください) |
アクセス | Foggy Bottom-GWU駅から徒歩15~20分 |
入場料金 | 無料 |
公式サイト |
cover photo by pixabay
※2024年6月13日時点のレート1ドル=157円で計算