【2024年最新】アメリカ・セントルイスの治安は?危険な場所や注意点を解説
アメリカのミズーリ州に位置するセントルイスは、アメリカの都市の中でも注意が必要な都市です。しかし、エリアによっては治安が安定しているところもあるため、旅行で訪れる際は宿泊するホテルの立地に注意しましょう。観光スポットが集中しているエリアは比較的落ち着いているので、安心して観光をたのしめます。今回はアメリカのセントルイスの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。
アメリカのミズーリ州に位置するセントルイスは、アメリカの都市の中でも注意が必要な都市です。しかし、エリアによっては治安が安定しているところもあるため、旅行で訪れる際は宿泊するホテルの立地に注意しましょう。観光スポットが集中しているエリアは比較的落ち着いているので、安心して観光をたのしめます。
今回はアメリカのセントルイスの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。
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セントルイスの治安はいい?悪い?
セントルイスは、全米で最も危険な都市ランキングにランクインするほど治安が悪いと言われる都市です。しかし、街全体の治安が悪いというわけではなく、エリアによってその治安が大きく異なります。
アフリカ系アメリカ人の人口比率が高く、エリアによってはスラムが形成されていている一方で、高級住宅地のエリアもあります。まさに2つの顔を持つ都市です。
2023年11月現在、外務省から発表されているアメリカ全土の渡航レベルは0と危険レベルは低いです。しかし、セントルイスの近くに位置するシカゴでも治安は引き続き悪化傾向で、銃の発砲事件は全米各地において連日報道されています。危険エリアには近づかない、ひとり歩きはしないなど、当たり前の対策を徹底するようにしましょう。
今回はセントルイスの夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
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セントルイスの夜の治安は?
セントルイスでの夜間の外出には注意が必要です。ひとり歩きや人通りの少ない通りを歩くことは避けるようにしましょう。
また、日中に人が多く治安が安定しているダウンタウンエリアも、夜になると人通りが少なくなり、暗い雰囲気になります。観光スポットが多いエリアですが、なるべく日中に観光をたのしむようにし、夜間の散策は控えるようにすると安心です。
セントルイスで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
セントルイスは、アメリカの中でも治安に注意が必要なエリアがある都市です。経済の空洞化やギャング活動などが活発なことが、治安悪化の一因とされています。観光客を狙った犯罪以外も多い地域なので、人通りが少ない路地などを通るときは、海外旅行慣れした人でも注意が必要です。
昼間なのに、男達が仕事をせずにたむろしている場合は、注意が必要なエリアの可能性が高いです。また、お店の入口や窓への鉄格子や道路へのゴミの散乱の有無なども治安をチェックする上で重要な指標です。
①デルマー通りより北側のエリア
デルマー通りより北側のエリアは、荒れた通りが目立ち、犯罪率が高い危険エリアです。
セントルイス・ランバート空港はこのエリアにありますが、車(タクシー)や電車などでアクセスする際は、空港以外の場所には立ち寄らず、街中を歩くことがないので心配はいりません。ただし、途中でうっかり街中に出ないように注意しましょう。
②イースト セントルイス
ミシシッピ川の東側に広がるエリア、イースト セントルイスは治安が悪いとされています。厳密にはセントルイスとは別の市であり、イリノイ州に属していますが、セントルイスのすぐ隣に位置し、セントルイス都市圏として考えられているエリアです。
このエリアは産業の空洞化が深刻で、犯罪率がとても高く、貧困層が多いことが特徴。有名な観光スポットなどはありませんが、昼間であっても不用意に立ち入ることがないようにするべきエリアです。
セントルイスで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
セントルイスで観光客が被害に遭いやすい犯罪としては、スリやひったくりなどの海外でよくある犯罪をはじめ、自動車盗難・車上あらしや、アジア系住民に対するヘイトクライム・ハラスメントなど特有の犯罪もあります。
旅行へ出発する前にあらかじめよくある犯罪を知っておくことで、犯罪を未然に防げることも。よくチェックしておきましょう。
①スリ・ひったくり
スリは日本人旅行者が巻き込まれやすい犯罪。開きっぱなしのカバンや後ろポケットに入れたスマートフォンは狙われやすいため、貴重品は常に目の届く状態にしておくのがおすすめです。人混みを歩くときは、スリやひったくりにあいやすいので、とくに注意してください。
ただし、もし実際にスリやひったくりにあいそうになった場合は、自分の命を優先するようにしてください。抵抗することによって、暴行など危害を加えられる恐れがあります。
②自動車盗難・車上あらし
レンタカーを利用する場合は、鍵の閉め忘れや車の中に貴重品を置きっぱなしにすることがないように注意しましょう。短時間だからと気を抜いて車の鍵を開けっぱなしにしたり、覗いたら見えるところにかばんをおいてしまうことで、自動車盗難や車上荒らしのリスクが一気に上がります。
高価なもの・ブランドものの紙袋などを置きっぱなしにする行為や、トランクに入れたから安心という考え方も注意しましょう。日本では日常的にやっている行動が、アメリカでは自動車盗難・車上あらしにつながります。
貴重品はホテルのセーフティーボックスにいれたり、雰囲気の悪い路地裏やエリアでの駐車を避けたりすることも、事件に巻き込まれるリスクを下げる対策として有効です。
③アジア系住民に対するヘイトクライム・ハラスメント
近年はセントルイスだけではなく、アメリカ全土でヘイトクライムが増加傾向です。2023年1月にはアジア系という理由だけで刃物で刺された事案も発生しています。ほかにも日本人であることを揶揄する人に頭部を平手打ちされ、所持品を奪われた事例も確認されているようです。
アジア系住民はヘイトクライムの標的にされやすい傾向があります。このような事件に巻き込まれないようにするのは難しいですが、見知らぬ人に高圧的な態度を取られても相手にしないことや、危険を察知したらすぐにその場から離れることが有効です。
セントルイスで被害にあわないための防犯対策
セントルイスでよくある被害を紹介しましたが、ここからは実際に被害にあわないための対策をご紹介します。当たり前のことが多いですが、旅行中は自然と開放的な気分になって、つい防犯に対する意識が薄れてしまう傾向です。
しっかりと確認し、改めて気を引き締めておくようにしましょう。
①早朝・夜間は出歩かない
早朝や夜間は暗く、視界が悪くなるため、それだけで危険が増します。また人通りも少なくなることで犯罪に巻き込まれやすくなります。ホテルから近い場所であっても夜間に1人で安易に出歩くことは、あまりおすすめできません。
さらに、コンビニやスーパーなどのお店の中は安心という考えは危険です。夜間にスーパーなどで買い物をする場合は、1人になることがないよう、同行者と常に一緒に行動するように心がけましょう。
もし夜間や早朝に外出する場合は、1人での外出を避け、なるべく人通りが多く、明るい大通りを歩くようにしてください。
昼間は安全な場所でも夜になると雰囲気が一気に変わる場所もあるため、日中は行ってみて大丈夫そうだったからと安易に考えないようにすることも大切です。夜間や早朝の外出には細心の注意を払うようにしましょう。
②危険とされる地域への立ち入りは控える
セントルイスはエリアによって治安が大きく左右される都市です。そのため、危険とされているエリアには立ち寄らないことが、被害に巻き込まれることを防ぐ対策になります。前述のデルマー通りより北側のエリアや、イースト セントルイスなどには極力立ち寄らないように注意しましょう。
もし仮にそのエリアに行くことになった場合は、人通りの多い通りを利用するようにし、1人で訪れないように注意することが大切です。また、夜間には行かないようにしてください。
③貴重品の管理を徹底する
貴重品管理を徹底することは、スリやひったくり、車上荒らしの対策としてとても有効です。もしもの時の被害を最小限に抑えるために、必要以上の現金を持ち歩かないことも心がけましょう。
セントルイスでは、車上荒らしなど車に関連する犯罪も多いため、鍵をかけておけば荷物を置いても安心、という考えは危険です。外出時に必要のないものはホテルのセーフティーボックスに入れておくと安心です。
日本にいる感覚で短時間だからと荷物をきっぱなしにしたり、後ろポケットにスマホや財布などの貴重品を入れたりしないようにしましょう。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在シカゴ日本国総領事館では、安全の手引きを発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。シカゴとその管轄在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報が多いので、渡航前に確認するようにしましょう
もしセントルイスで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
どんなに貴重品の管理や危険エリアを避けるなどの行動をしていても犯罪の被害にあってしまうことはあります。そんな時は慌てずに落ち着いて、適切な対応を取ることが大切です。
被害にあってしまった時に必要な緊急連絡先をご紹介します。
緊急通報先
アメリカでの緊急連絡先は「911」です。日本の場合は、警察は「110」、消防や救急車は「119」と異なる2つの緊急連絡先がありますが、アメリカでは「911」にすべてが集約されています。日本の消防や救急車の緊急連絡先を逆からダイヤルすればいいと覚えておくと、急に必要な時に役立ちます。
またすでに盗難などに遭ってしまった場合など、緊急を要さない場合は「911」ではなく、最寄りの警察署に足を運び、相談するようにしましょう。
在シカゴ日本国総領事館
セントルイスで、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害に遭った時は、まずは最寄りの警察署でポリスレポートを作成してもらいましょう。ポリスレポートはパスポートを紛失した・盗難にあった場合、「帰国のための渡航書」の申請に必要です。
手続きなどで困った時は、総領事館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。現地警察への届け出に関する助言をしてもらえたり、パスポートの盗難に関しては「帰国のための渡航書」の発給手続きなどを行ってくれます(要手数料)。
セントルイスには総領事館はないため、詳しくは管轄の在シカゴ日本国総領事館の公式サイトを参照してください。
在シカゴ日本国総領事館の連絡先
- 電話番号:(312) 280-0400(24時間対応)※土日祝日や平日の夜間(事件、事故、その他緊急の用件)は、音声に従って操作すると緊急電話受付につながります。
- メールアドレス:ryoji1@cg.mofa.go.jp
- 公式サイト:https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/about_main_j.html#about_address_and_contact
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ミズーリ州セントルイスは、エリアによって注意が必要な都市です。スリやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪をはじめ、アメリカで多く発生している自動車盗難・車上あらしや、アジア系住民に対するヘイトクライム・ハラスメントなどが発生しています。夜のひとり歩き、薄暗い路地、観光客が少ないローカルエリアは避けると安心です。
犯罪に巻き込まれないために、カバンを前にかけておくなど、自分自身で対策することがポイントです。旅行の開放感で、ついつい気持ちが緩むことがあるかもしれませんが、日本とは文化や風習も違う異国に来ているということを、常に意識して旅行を満喫してみてください。※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
cover photo by pixabay