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ブロードウェイミュージカルの楽しみ方ガイド!名作やチケットについて紹介
ニューヨークを訪れるなら、一度は体験したいのがブロードウェイミュージカル。世界的に有名な名作から話題の新作まで幅広いラインナップがそろい、初心者からファンまで誰もが楽しめるのが魅力です。本記事ではブロードウェイの歴史やおすすめの作品、劇場情報などを詳しく解説。実際に鑑賞経験のある筆者がチケットの購入方法や鑑賞時のマナーもお伝えします!


ニューヨークを訪れるなら、一度は体験したいのがブロードウェイミュージカル。世界的に有名な名作から話題の新作まで幅広いラインナップがそろい、初心者からファンまで誰もが楽しめるのが魅力です。
本記事ではブロードウェイの歴史やおすすめの作品、劇場情報などを詳しく解説。実際に鑑賞経験のある筆者がチケットの購入方法や鑑賞時のマナーもお伝えします!
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ニューヨークのブロードウェイとは?

ブロードウェイは、ニューヨークのマンハッタンに位置する大通り「ブロードウェイ通り」周辺に集まる41の劇場群のことを指します。
世界的にも有名なミュージカルの本場で、特にブロードウェイの41丁目から54丁目にはミュージカル劇場が密集しています。ブロードウェイでは毎晩多くの演目が上映されており、ニューヨーク観光においても外せない名所です。
ちなみに、ブロードウェイの中でも座席数が500席以上の劇場で公演される演目は「ブロードウェイ・ミュージカル(オン・ブロードウェイ)」、500席以下の劇場での演目は「オフ・ブロードウェイ・ミュージカル」と呼ばれています。
劇場が大きいブロードウェイ・ミュージカルは、セットも大規模な傾向にあり、迫力あるパフォーマンスを楽しめるのが魅力です。一方オフ・ブロードウェイ・ミュージカルは、低予算ながらユニークな作品が多く、ミュージカル独自の世界観に出会えますよ。
ブロードウェイミュージカルの歴史
ブロードウェイミュージカルの起源は19世紀後半、ヨーロッパからの演劇文化がきっかけでした。1880年、ブロードウェイに建てられたオペラハウスを中心として東西南北に劇場が広がり、アメリカの演劇産業が大きく発展したと言われています。
1904年にはニューヨーク・タイムズ(現在のタイムズスクエア)が建てられ、それ以降ブロードウェイは劇場街として世界中に浸透するようになったんだとか。特に20世紀には今も残る有名なシアターが続々と建設され、『ヘアー』や『West Side Story(ウエスト・サイド物語)』といった名作も誕生しました。
ニューヨークには41のブロードウェイ劇場がある!
ニューヨークには、全部で41のブロードウェイ劇場が存在します。いずれもマンハッタンのタイムズスクエア周辺に位置していますが、劇場によって演目や内装に違いがあるのが特徴です。
たとえばガーシュイン劇場はブロードウェイ最大の収容人数を誇り、現在は『ウィキッド』の公演で知られています。またマジェスティック劇場は、長年『オペラ座の怪人』が上演(2023年に終演)されていた劇場で、荘厳な内装とクラシックな雰囲気で観客を魅了してきました。
ブロードウェイの劇場は、単なるエンターテインメントの場ではなく、建築や内装そのものにも歴史的な価値があります。劇場ごとに異なる趣を感じられるので、作品はもちろん劇場の雰囲気で観劇するブロードウェイを選ぶのもひとつですよ。
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ブロードウェイミュージカルのおすすめ作品は?

ブロードウェイミュージカルは、音楽や演技を通じてストーリーを伝えるため、言葉の壁を感じずに楽しめるのが魅力です。英語が分からなくても問題ありませんが、最低限の内容は把握しておきたいという方も多いですよね。
そのような場合は、日本でも映画が公開されている作品を選ぶのがおすすめです。登場人物やストーリーを理解したうえで鑑賞できるので、より深くミュージカルの世界を満喫できるでしょう。
まずは映画化もされている人気定番の名作を鑑賞

ブロードウェイミュージカルを初めて鑑賞する方には、映画化されている作品や映画が原作の作品がおすすめです。『ライオンキング』や『ウィキッド』といった人気の名作であれば、英語が理解できなくてもストーリーを満喫できるでしょう。
不朽の名作『ライオンキング』
『ライオンキング』は、ディズニーの同名アニメーション映画をもとにしたミュージカルです。王国を追われたライオンの王子・シンバが、父の死の真相と向き合いながら王としての自覚を取り戻していきます。
ブロードウェイを代表するロングラン作品のひとつで、アフリカの大地を思わせる色彩豊かな舞台や動物たちを表現する衣装・演出が大きな見どころです。劇中で流れる「サークル・オブ・ライフ」や「ハクナ・マタタ」といった楽曲も迫力満点で、物語の世界観をより深く体感できます。
ちなみに、筆者も初めてのブロードウェイミュージカルで『ライオンキング』を鑑賞しました。ストーリーが分かりやすく目で見ているだけでも楽しめるので、小さな子どもとの鑑賞にもおすすめですよ。
映画化でも話題『ウィキッド』
『ウィキッド』は、『オズの魔法使い』の前日譚を描いたファンタジーミュージカルです。2025年には日本でも実写映画が公開され、大きな話題となっていますよね。
『ウィキッド』では、緑色の肌を持つ少女エルファバと美しく人気者のグリンダという正反対の少女が、友情や運命に翻弄されながら自らの生き方を選んでいく様子が描かれています。
ミュージカルとしての魅力は、何と言っても力強く心に残る楽曲の数々と、舞台上で繰り広げられる壮大な演出!たとえば、エルファバが空を飛ぶ名場面「Defying Gravity」は、観客を物語のクライマックスへと一気に引き込んでくれます。
豪華な衣装や魔法のような舞台装置が生み出す世界観は、ファンタジーが好きな方にぴったりですよ。
ロングランの名作『シカゴ』
『シカゴ』は、1920年代のアメリカ・シカゴを舞台に、殺人事件をきっかけに名声を得ようとする女性たちの姿を描いた社会風刺ミュージカルです。
『ライオンキング』と並ぶロングラン作品で、最大の魅力は洗練された音楽とダンス。特にボブ・フォッシーの振付スタイルは『シカゴ』の代名詞ともいえる存在で、ジャズのリズムに乗せて繰り広げられるダイナミックな動きが見どころですよ。
物語自体はシニカルで緊張感があるので、大人向けの深いテーマを楽しみたい方におすすめです。
最新の話題作・トニー賞受賞作品もねらいめ

話題の新作を鑑賞したいなら、トニー賞の受賞作品から選んでみましょう。トニー賞は、その年にニューヨークのオン・ブロードウェイで上演された演劇・ミュージカルを対象とした賞です。
映画界のアカデミー賞、音楽業界のグラミー賞と並ぶ名誉ある賞で、トニー賞の受賞はアメリカ演劇界における最高の栄誉とされています。特に『ハミルトン』や『ムーラン・ルージュ』が人気で、定評のある新作を鑑賞したい方におすすめですよ。
トニー賞を総ナメした大ヒット作『ハミルトン』
『ハミルトン』は、アメリカ建国の父のひとりであるアレクサンダー・ハミルトンの生涯を、ヒップホップやR&Bなど現代的な音楽スタイルで描いたミュージカルです。
史実に基づいたストーリーでありながら、音楽・演出・キャスティングのすべてに新しさがあり、第70回トニー賞では11部門で受賞を果たしました。
『ハミルトン』は、躍動感あふれるラップで物語が展開されるのが特徴です。議論や戦争の場面を音楽で表現することで、誰もが親しみやすい演出になっています。
キャストには多様な人種の俳優が起用されており、歴史の語り直しという視点でも注目したい作品ですよ。
華やかな雰囲気が魅力『ムーラン・ルージュ』
『ムーラン・ルージュ』は、パリの有名なキャバレーを舞台にしたラブロマンスです。映画版をもとにしたミュージカル作品で、主人公クリスチャンと踊り子サティーンの切ない恋愛模様を描いています。
ミュージカルはきらびやかな舞台装置で構成されており、非日常を感じられる華やかな雰囲気が魅力です。なかでも赤と金を基調とした舞台美術や衣装の豪華さは圧巻で、まるでナイトクラブに迷い込んだかのような感覚を味わえますよ。
作品内では、マドンナやアデルなど誰もが知るポップソングが数多く使用されており、自然と物語に引き込まれるでしょう。視覚的にも聴覚的にも満足度が高い作品なので、ブロードウェイらしい空気を存分に味わいたい方におすすめです。
お気に入りとの出会い!新作を鑑賞するのもおすすめ

ブロードウェイでは、毎年のように新たな作品が登場しています。せっかく演劇を楽しむなら、定番の名作だけでなく、新作ミュージカルにも注目してみましょう。
脚本家や作曲家の個性が色濃く表れた作品も多く、これまでにない物語に出会えるチャンスがあります。新作はチケットも比較的取りやすい傾向にあるため、ふらりと立ち寄った劇場で隠れた名作を発見することも!
観光のスケジュールに合わせて新作を鑑賞し、お気に入りを見つけるのもミュージカルの楽しみ方のひとつですよ。ただし、開幕直後の最新作は評判が分からないため、絶対に外したくない方はトニー賞の受賞作を選ぶと良いですね。
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ブロードウェイミュージカルのおすすめ劇場は?

ブロードウェイには41もの劇場があり、それぞれ内装や収容人数が異なります。ここでは特におすすめの3つの劇場をご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
マジェスティック劇場
マジェスティック劇場は、長年『オペラ座の怪人』が上演されていたことで有名な劇場です。1927年に建てられた歴史ある劇場で、収容人数は約1,600席を誇ります。
ステージとの距離も適度に近く、クラシカルな内装と圧倒的な音響の良さが魅力です。館内には豪華なシャンデリアや重厚な装飾が施されており、劇場そのものがひとつの芸術作品と言えます。
ブロードウェイの伝統と格調高さを感じられる空間なので、記念すべき初観劇にもおすすめですよ。
ガーシュイン劇場
ガーシュイン劇場は、2025年4月現在『ウィキッド』が上演されている大型劇場です。収容人数は約1,900席で、ブロードウェイ劇場の中でも最大の規模を誇ります。
どの席からでもクリアな音が楽しめるよう設計されており、広々としたロビーやモダンなデザインが特徴です。迫力ある舞台美術や照明演出をしっかり堪能できるので、『ウィキッド』のようにダイナミックな演出が多い作品にぴったりですね。
リチャード・ロジャース劇場
リチャード・ロジャース劇場は、トニー賞受賞作の『ハミルトン』が上演されている劇場です。1931年設立という由緒ある劇場で、赤い絨毯とアールデコ調の内装が印象的。収容人数は約1,300席となっており、臨場感あふれる観劇体験を楽しめます。
リチャード・ロジャース劇場は、演出の細部が観客の目に届くよう設計されており、俳優の繊細な表情や動きまで満喫できるのが魅力です。オーケストラ席の後方からでもしっかりステージを見られるので、どの座席に座っても満足度が高いでしょう。
ミュージカルのチケットの購入方法

ブロードウェイでミュージカルを楽しむには、まずチケットの購入が必要です。大きく4通りの購入方法があるので、旅行のスタイルや予算に合わせて選びましょう。
人気作品は早い段階で完売してしまうこともあるため、計画的に入手するのがポイントですよ。ここからは、チケットの購入方法について詳しく解説します。
座席により料金が異なる
ブロードウェイミュージカルのチケット料金は、座席の位置によって異なります。
ブロードウェイの劇場では1階をオーケストラ席、2階(中二階)をメザニン席、3階をバルコニー席と呼んでおり、各劇場では舞台がよく見えるプレミアム席(Premium Seats)を設けています。
中央のオーケストラ席や最前列のメザニン席がプレミアム席となることが多く、1枚300ドルを超えることも珍しくありません。一方、最上階の後方席は舞台全体を見渡せ、料金も安く抑えられているのが魅力です。
メザニン席のサイド列も比較的安価な傾向にあり、予算に応じて選べますよ。
公式サイトから購入
チケットを確実に手に入れるなら、各ミュージカルの公式サイトから購入しましょう。空席状況や座席表を見ながら、自分で好きな席を選択できます。
支払いはクレジットカードが基本で、Eチケット(電子チケット)でスマホから入場できるケースが多いですよ。作品によっては日本語に対応している場合もあるので、英語が分からなくてもスムーズに購入できるでしょう。
劇場入り口のチケットブースで購入
ミュージカルのチケットは、各劇場の窓口でも購入可能です。チケットブースはBox Officeと呼ばれており、当日券のほか当日以外のチケットも直接購入できます。
対面でのやりとりになるため、座席位置をスタッフに相談しながら選べるのが魅力です。英語での会話が必要ですが、簡単なフレーズを準備しておけば問題なく購入できるでしょう。
当日券であれば、売れ残ったプレミアム席を安価に購入できるケースもありますよ。

また、作品や座席にこだわりがないなら、タイムズスクエアにあるtkts(チケッツ)を利用するのもひとつの方法です。tktsでは売れ残った当日券を販売しており、定価の30%〜50%という割引価格でチケットを購入できます。
どの作品のどの席のチケットがあるかは分かりませんが「とにかく安い値段でブロードウェイミュージカルを見たい!」という方におすすめです。tktsはタイムズスクエアの階段の下にあるので、観光スケジュールに余裕がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
日本の旅行会社で購入
日本から出発する前にチケットを確保したい場合は、旅行会社を通じて事前購入する方法もあります。航空券やホテルとセットになった観劇プランを提供していることも多く、英語に不安がある方におすすめです。
ただし、座席の位置は旅行会社があらかじめ確保している範囲内となるため、好みの席を細かく指定するのは難しいでしょう。
キャンセル待ちの列でゲットできることも
人気の作品でチケットが手に入らなかったという場合は、劇場のキャンセル待ち列(スタンバイライン)に並んでみましょう。
早めにスタンバイラインに並んでおけば、キャンセルが出た際にチケットを購入できる可能性があります。必ずチケットをゲットできる保証はないですが、奇跡的に良席が手に入ることもあるんですよ。
また多くの劇場では、ラッシュチケットやデジタル宝くじ(Lottery)といった、割安価格での当日券販売を行っています。公式アプリやサイトで事前登録することで挑戦できるので、時間に余裕がある方はぜひチャレンジしてみてください。
ブロードウェイミュージカルの鑑賞マナー・注意点

ブロードウェイミュージカルは、世界中から観客が集まる舞台芸術の最高峰です。鑑賞時のマナーや注意点を押さえておけば、本場の空気をさらに満喫できます。せっかくの観劇体験を台無しにしないためにも、事前に確認しておきましょう。
休演日・スケジュールに注意
ブロードウェイのミュージカルは、毎日公演されているわけではありません。上演スケジュールは作品によって異なり、観客の入り具合によっては休演日となる場合もあります。
なかには昼公演が設けられている作品もあるので、公式サイトで最新の上演スケジュールをチェックし、旅行の日程に合わせて予約しておくのがおすすめです。年末年始や祝祭日前後は、特別スケジュールになることもあるので注意してくださいね。
時間厳守!早めの入場がおすすめ
基本的にブロードウェイでは、開演の30分前にロビーが開き、客席への案内が始まります。万が一遅れてしまうと休憩時間まで入場を待たされることもあるため、時間に余裕をもって劇場へ向かいましょう。
劇場によっては、セキュリティチェックが実施されており、入場に時間がかかることも珍しくありません。トイレの数も限られているため、入場後に済ませておくと安心ですよ。
ドレスコードはない
ブロードウェイの観劇には、特別なドレスコードは設けられていません。カジュアルからセミフォーマルまで、旅行中の服装で観劇できます。
ジーンズやスニーカーでもOKですが、せっかく本場のミュージカルを見るなら少しだけおしゃれなスタイルで訪れるのもおすすめです。普段よりも華やかな服装を身にまとえば、より非日常な気分で演劇を楽しめますよ。
劇場内は冷房が強く効いていることもあるため、羽織るものを1枚持っていくと快適に過ごせるでしょう。
公演中の写真撮影や飲食は禁止!
公演中の写真撮影や飲食は、基本的に禁止されています。劇場によっても異なりますが、違反するとスタッフから注意を受けるので、事前に確認しておくと安心です。
なお公演中の会話も、演劇の妨げとなるので控えるようにしましょう。パフォーマンスの最後のカーテンコールでは、観客から盛大な拍手や歓声が送られるので、ぜひ一緒にその場の雰囲気を楽しんでくださいね。
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ミュージカルの本場・ブロードウェイを満喫しよう!
ニューヨークのブロードウェイは、ミュージカルの聖地とも言える場所です。定番のロングラン作品から最新の話題作まで多彩なラインナップがあり、魅惑的な演劇の世界へと誘ってくれます。
劇場や作品ごとに個性があり、観客の熱気も相まって本場の空間を楽しめるのが最大の魅力ですよ。ぜひ注意点やマナーもチェックして、ブロードウェイを満喫してくださいね。
cover photo by Unsplash