公用語
イギリスの公用語は英語です。旅行中に訪れる観光施設やレストラン、ホテルなどでは、基本的に英語で対応されます。日本人観光客に対しても英語で案内されることがほとんどなので、簡単な挨拶や注文に使える英会話を覚えておくと安心です。また、地域によってはスコットランド語やウェールズ語、アイルランド語なども話されていますが、日常生活では標準的な英語が通じます。
宗教
イギリスの主な宗教はキリスト教で、なかでも英国国教会が伝統的に信仰されています。各地には歴史ある教会や大聖堂が多く、美しい建築や荘厳な雰囲気を楽しめます。観光名所として人気のウェストミンスター寺院やセントポール大聖堂も、信仰の場として多くの人々に親しまれています。一方で、移民の増加により、イスラム教やヒンドゥー教、仏教などさまざまな宗教が共存しており、多文化的な宗教観もイギリスの特徴です。
通貨
イギリスの通貨はポンド(GBP)です。紙幣は5.10.20.50ポンドの4種類、硬貨は1ペニーから2ポンドまで8種類が発行されています。イングランド、スコットランド、北アイルランドでは同じポンドが使われていますが、発行元によってデザインが異なる紙幣もあり、地域によっては他地域発行の紙幣が受け取られにくい場合があります。イギリスはEUを離脱しており、ユーロは利用できません。現地ではクレジットカードやデビットカードの利用も一般的です。
クレジットカード、キャッシュレス決済
イギリスではクレジットカードやキャッシュレス決済が広く普及しており、観光客にとっても非常に便利です。VISA、Mastercard、American Expressなど主要なブランドのカードがほとんどの施設で利用でき、交通機関やレストラン、ホテル、スーパーマーケットなどでも対応しています。特にロンドンでは地下鉄をはじめとする公共交通機関でもタッチ決済が導入されており、現金よりもカードの方が使いやすい場面が多く見られます。Apple PayやGoogle Payも一般的に利用されています。
費用
イギリス旅行にかかる費用は、4泊5日で1人あたりおおよそ20~35万円が目安とされています。主な内訳は以下の通りです。
航空券代:100,000円~
宿泊費:60,000円~
現地交通費:15,000円~
食費:25,000円~
観光費:15,000円~
雑費:12,000円~
ロンドンなど大都市では物価が高めですが、博物館や美術館の多くが無料で入館できるため、費用を調整しやすい点が魅力です。旅行スタイルや訪問都市によって変動しますが、計画的に回ることでコストパフォーマンスの高い滞在が可能です。
ビザ
日本国籍の方がイギリスへ観光目的で渡航する場合、2025年1月8日以降は6か月以内の滞在であっても「ETA(電子渡航認証)」の取得が必要です。ETAはオンラインで事前申請し、承認を受けてから渡航する仕組みで、観光や短期留学、親族訪問、短期ビジネスなど6か月未満の滞在が対象となります。未就学児を含むすべての日本国籍者が申請対象です。就労や6か月を超える長期滞在には、従来通りビザの取得が必要です。
日本との時差
イギリスと日本の時差は9時間で、日本の方が進んでいます。たとえば日本が午後6時のとき、イギリスは午前9時です。イギリスでは夏時間(サマータイム)が導入されており、3月末から10月末までは時差が8時間になります。旅行中は日本との連絡や、フライトの時間調整に注意が必要です。時差ボケが気になる方は、到着初日は無理をせず、現地時間に体を慣らすようにするとスムーズに過ごせます。
気候
イギリスは西岸海洋性気候に属し、年間を通じて比較的穏やかな気温と天候が特徴です。夏(6〜8月)は日中20℃前後で過ごしやすく、日照時間も長いため観光に適しています。冬(12〜2月)は5℃前後まで気温が下がり、朝晩は冷え込むことがあります。季節を問わず雨が降りやすく、1日に晴れ・曇り・雨がすべて訪れることもあるため、折りたたみ傘や防水の上着があると便利です。
服装
イギリスでは季節や地域に応じた服装選びが大切です。夏は軽装で問題ありませんが、朝晩は冷えることもあるためカーディガンや薄手の上着があると安心です。冬はコートやマフラーなどの防寒対策が必要で、特に北部では雪が降ることもあります。天気の変化が激しいため、晴れていても突然の雨に備えて折りたたみ傘を携帯しましょう。また、観光やショッピングで長時間石畳を歩くことが多いため、履き慣れた歩きやすい靴を選ぶことをおすすめします。
旅行のベストシーズン
イギリス旅行のベストシーズンは、気候が安定して過ごしやすい5〜9月です。この時期は日照時間が長く、緑が美しい庭園や公園、歴史的な街並みをゆっくり楽しむことができます。特に6〜7月は花々が見頃を迎え、多くの観光スポットが活気づきます。一方、12月はクリスマスマーケットやイルミネーションが見られ、冬ならではの魅力もあります。混雑を避けてゆったり観光したい方は、春や秋のオフシーズンもおすすめです。
治安
イギリスは比較的治安の良い国とされていますが、大都市ではスリや置き引き、詐欺に注意が必要です。ロンドンやマンチェスターなどの観光地では、混雑する地下鉄や市場での盗難被害が報告されています。貴重品は分散して持ち、バッグは体の前で持つよう心がけましょう。夜間は人気の少ない場所を避け、できるだけ明るく人通りの多い道を選んで移動してください。また、政治的なデモやストライキが行われる場合もあるため、現地のニュースにも目を通しておくと安心です。
物価
イギリスの物価は日本より高いと感じることが多く、特にロンドンなどの大都市では外食費や宿泊費が高めです。レストランでの食事は1人あたり30ポンド以上が目安となり、多くの店舗では料金にサービスチャージが自動的に追加されるため事前に確認しておくと良いでしょう。一方、スーパーやフードコート、パブなどを利用することで費用を抑えることも可能です。近年物価上昇が続いているため、余裕を持った予算を立てておくと安心して旅を楽しめます。
交通手段
イギリス国内の移動は、鉄道、地下鉄、バス、タクシーなどが主な手段です。都市間の移動には鉄道が便利で、事前予約で割引も可能です。ロンドン市内では地下鉄やバス網が発達しており、「オイスターカード」や「コンタクトレス決済」が利用できます。地方ではバスやレンタカーが主流となることもあります。長距離移動には長距離バスや国内線の利用も検討できます。交通機関のストライキが発生することもあるため、最新情報の確認をおすすめします。
空港から市街地へのアクセス方法
イギリスの主要空港から市街地へのアクセス方法は、都市ごとに異なります。ロンドン・ヒースロー空港からは、列車「ヒースロー・エクスプレス」が出ており、ロンドン中心部の駅まで直通で行けます。ロンドン・ガトウィック空港やルートン空港、スタンステッド空港なども市内までの鉄道やバスが充実しています。チケットはオンラインで事前購入すると割引される場合もあります。各空港ではタクシーや配車アプリ(Uberなど)も利用可能で、荷物が多い場合には便利な選択肢です。
インターネット
イギリスではホテルやカフェ、駅構内などで無料Wi-Fiが整備されており、多くの場所で快適にインターネットを利用できます。空港や市内の主要施設では無料接続が可能ですが、場所によっては通信速度にばらつきがあります。安定した接続を求める場合は、現地で使えるSIMカードや日本でレンタルできるポケットWi-Fiの利用がおすすめです。特に地方ではWi-Fi環境が限られる場合もあるため、必要に応じて複数の手段を用意しておくと安心です。
電源プラグ
イギリスの電源プラグは「BFタイプ」で、日本のAタイプとは形状が異なります。電圧も日本の100Vに対してイギリスは230Vと高いため、変換プラグと変圧器の準備が必要です。最近のスマートフォンやノートパソコンなどは、対応電圧が100〜240Vと幅広いものが多いため、変圧器なしでも使用可能な場合があります。ただし、ドライヤーなど高出力の家電は注意が必要です。ホテルによっては変換プラグの貸し出しがある場合もありますが、持参しておくと安心です。
飲水
イギリスの水道水は基本的に飲用可能ですが、地域により水質が大きく異なります。ロンドンなど東部は硬水、西部は軟水が主流です。硬水に慣れていない日本人は体調不良を起こす可能性があるため、心配な方は市販のミネラルウォーターがおすすめです。スーパーでは安価な硬水タイプが多く販売されていますが、軟水タイプの商品も選択可能です。購入時は炭酸入り・なしの表示を確認すると良いでしょう。
トイレ事情
イギリスの公共トイレは駅や大型施設、観光地などに設置されていますが、中には有料のものもあります。特に都市部の鉄道駅では利用に0.3〜1ポンド(約60円〜200円)程度かかる場合もあるため、小銭を携帯しておくと安心です。カフェやパブでは、注文客のみトイレ利用が可能なケースが多いため、気軽に立ち寄れる施設を見つけておくと便利です。トイレットペーパーは常備されていることが多く基本的には流せます。不安な方はポケットティッシュを持参しましょう。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。