オーロラが見れるおすすめの場所は?ベストシーズンや確率なども解説
夜空をゆらゆらと彩るオーロラは、いくつかの条件が重ならないと見ることができない神秘の自然現象。世界には、観光としてオーロラが見れる場所もあり、オーロラ鑑賞を目的とした旅行もおすすめです。 今回は、オーロラが見れるおすすめの国や地域をピックアップしてご紹介します。ぜひオーロラ鑑賞旅行の参考にしてくださいね。
夜空をゆらゆらと彩るオーロラは、いくつかの条件が重ならないと見ることができない神秘の自然現象。世界には、観光としてオーロラが見れる場所もあり、オーロラ鑑賞を目的とした旅行もおすすめです。
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オーロラの基本情報
オーロラは、極地近くの夜空で見ることができる、とても神秘的な自然現象。日本ではオーロラと言いますが、その語源はラテン語から来ていて、英名は「ノーザン・ライト」と呼ばれています。南半球の極地付近でも同じような現象が見られますが、そちらは「サザン・ライト」と呼ばれていて、私たちがイメージするオーロラとは区別されています。
それではオーロラの見れるエリアや条件、確率などの基本情報について、以下で詳しく解説します。
オーロラが見れる場所とは?
地球上でオーロラが見れるエリアは限られていますが、北緯65度〜80度付近のエリアはオーロラが見えやすいため、その地域一帯は「オーロラベルト」と呼ばれています。フィンランドやカナダが有名ですが、それ以外にもスウェーデンやノルウェー、アイスランドやアラスカなどが含まれています。
オーロラベルトに含まれていないエリアでも条件が揃えば見ることはできますが、オーロラを目的に旅行先を選ぶのであれば、オーロラとの遭遇率が高いオーロラベルトに含まれているエリアを選びましょう。
また、これらの国は交通の便が良いところが多いのも、オーロラ観光に向いている理由のひとつです。特に北欧は、オーロラを見ることができるエリアでは一緒に観光もしやすいので、日中も楽しむことができ、人気があります。カナダやアラスカは、広大な雪原のなかでオーロラが見たいという人におすすめです。
オーロラが見れる条件
オーロラのもととなっているのは、太陽から発生する太陽風によってプラズマと呼ばれる時期を帯びた微粒子。地球の大気との衝突によってエネルギーを生み出し、そのエネルギーが光として私たちの目に見えている現象がオーロラです。つまり、太陽の活動が活発で太陽風がより強く発生している時に、大きなオーロラを見ることができます。
オーロラが発生したとしても、条件が揃った時にしかその姿を見ることはできません。オーロラを見るための条件は、「空が暗いこと」と「晴れていること」。空が明るいと見られないので、はっきりとしたオーロラが見たいなら新月の時期が特におすすめ。
ですが、満月の時でも淡いオーロラを見ることができ、その光景はより一層神秘的です。また、オーロラは雲よりも高い上空の高度100~500km付近に発生するため、晴れていないと見ることができません。晴天率が高いところを選ぶのも重要ですね。
オーロラの色や形、種類
夜空を彩るカーテンのようなオーロラですが、実は弧を描くものや、線状に広がるもの、放射状に広がるものなどさまざまな形があります。色も多様で、写真などでよく見るオーロラは緑色が多いですが、低い高度だとピンクや紫に見えることも。また、最も高度のある上空に現れると赤いオーロラとなり、こちらはかなり珍しいんです!
オーロラは、一瞬しか見られないものから長くみることができるものなど、持続性に差があり、形や色などもさまざまで、まさに自然が織りなす幻想的なショータイム。色も形も1つとして同じものが現れない、その日その時だけのオーロラに出会える旅は、人生でも最高の経験になること間違いなしですね。
オーロラのベストシーズンと確率
オーロラは多少のエリア差はありますが、一般的には秋口から春先にかけての8月中旬~翌年4月中旬に見ることができます。その中でもオーロラの観測時間である夜が長くなる、冬の時期がベストシーズン。特に、北極圏では12月〜1月ごろの真冬になると、一日中太陽が昇らない極夜という現象が見られ、オーロラとの遭遇率が高くなります。
北米のカナダは晴天率が高いので、3日宿泊すれば1回は見られると言われています。また、カナダに行くなら、オーロラの活動が活発になる3月と9月(春分の日と秋分の日辺り)に大きなオーロラが出やすいと言われているのでおすすめです。特に9月ごろの夏のオーロラは、湖に反射する逆さオーロラが見られることがあり、夏のオーロラならではの美しさです。
北欧は北米と同じ緯度でも、偏西風の影響で暖かいため、寒さが苦手な人は北欧を選んだ方がいいでしょう。ただ、北欧は北米に比べて冬の降水率がやや高く、どんよりした天気になることも多いので注意が必要です。
また、それぞれ比較的オーロラに遭遇しやすいとされている時間帯があります。北米は午後10時~午前2時頃、北欧は午後7時~午前0時頃なので、この時間帯にオーロラ観測できるような旅程を立てましょう!
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一度は見てみたい!絶景のオーロラが鑑賞できる人気の国・エリア
ここからは国ごとに、オーロラを見れる場所やおすすめのエリアをご紹介していきます。カナダなどの北米やフィンランドなどの北欧、アイスランドまでご紹介しているので、どんなシチュエーションで見たいか、いつ行きたいかなどシュミレーションしながら読んでみてくださいね。
【カナダ】イエローナイフ、ホワイトホース
まずは世界有数の観測地であるカナダからご紹介します。オーロラを見るためにカナダに行くならまず外せないのが、イエローナイフ。オーロラベルトの真下に位置するため、かなりの確率でオーロラに遭遇することができます。なんと、3日間連続でオーロラの観測ツアーに参加した場合の遭遇率は95%という過去のデータがあるほど!実は、イエローナイフの冬は晴れの日が多く、オーロラを見れる条件が揃いやすいんです。
イエローナイフに負けず劣らず、最近カナダで人気のオーロラ観測スポットといえば、ホワイトホース。野生動物が多く生息している大自然広がる風景が魅力で、世界遺産の山々と一緒にオーロラ撮影ができることもあり、写真家たちにも人気のエリア。オーロラの観測スポットに雰囲気抜群のロッジがあるので、ロッジと撮影するのも人気となっています。そのため、ホワイトホースは、写真の構図にこだわりたい人には特におすすめです。
カナダでご紹介したエリアは、どちらもオーロラ観測のメジャーなエリアになっており、ツアーも豊富。市街地のホテルでもツアーの予約ができたり、ホテルによってはホテルから送迎があるなどサービスも良いので、初心者にも安心ですよ。
\カナダ・イエローナイフの詳しい記事はこちら!/
【アラスカ】フェアバンクス
北半球で最もオーロラが見える街とも言われている、アラスカ州のフェアバンクス。アラスカというとちょっとハードルが高いと思われる方もいるかもしれませんが、実は日本からの大型ツアーも多く、気軽に行くことができるんです。
アラスカやカナダの北部では、8月下旬から9月頃にもオーロラを観測できることがあるため、寒さが苦手な方でもチャレンジしやすいという点も魅力。また、この8月下旬から9月にかけての時期は、黄色やオレンジ色など色とりどりの紅葉が見頃になってきます。紅葉×オーロラという奇跡の絶景を見るために、この時期のフェアバンクスは特におすすめですよ。
そのほかにも本格的な冬の時期には、犬ぞりやスノーモービルの体験ができるなど、アクティビティも豊富!フェアバンクスから車を1時間ほど走らせると源泉掛け流しの天然温泉「チェナ・ホット・スプリングス」があり、近くにはゆっくりできるリゾート施設まであります。家族連れで訪れても楽しめる、人気のオーロラ観測地です。
【ノルウェー】トロムソ
ノルウェーで定番のオーロラスポットといえば、トロムソ。北欧のパリとも呼ばれる街で、かわいいカフェやおしゃれなレストランも多く、観光も楽しみたい、という方におすすめです。
トロムソは、市街地の夜景も有名で、ストールシュタイネン山から、宝石箱をひっくり返したような絶景が一望できます。この山には、ケーブルカーでアクセスでき、夜景とオーロラが合わさった光景を見に行く人も多い、人気のスポットです。
トロムソは北極圏に位置するにもかかわらず、偏西風やメキシコ湾流と呼ばれる暖流の影響で、真冬でも同じ緯度の場所と比べて比較的暖かい気候です。冬に行きたいけど寒いのは苦手、という方にもおすすめできるスポットです。
そのほか、ノルウェー沿岸約2,400kmを往復12日間かけて走る急行船「フッティルーティン」もおすすめ。トロムソだけでなく、世界遺産にも登録された街並みが広がるベルゲンや、ロシアとフィンランドに囲まれた港町のキルケネスなどを通ります。130年の歴史を誇る世界で最も美しい船旅とうたわれているクルーズで、船上からオーロラを観賞することができます。自然が作り出したフィヨルドの絶景や氷河などを見ることができ、世界的に人気があります。
また、ノルウェーの秘境・ロフォーテン諸島もオーロラ×フィヨルドの絶景が見られます。夏は雄大で力強い山々が人気ですが、オフシーズンと言われる冬は写真のような幻想的な光景が広がっていますよ。
ロフォーテン諸島は、フェリーや飛行機でのアクセスが可能ですが、ノルウェーの中でもかなりアクセスが悪いエリアなのでしっかりリサーチをして訪れるようにしてください!旅慣れた人には、ぜひ行ってほしい絶景オーロラスポットです。
【スウェーデン】キルナ
スウェーデンの最北端に位置するキルナ。スカンジナビア半島の北部に位置する、ノルウェー、フィンランド、ロシアの4カ国にまたがるラップランドと呼ばれるエリアの一つです。先住民族のサーミ人の文化が受け継がれていて、ユニークな食文化や伝統工芸などに触れることができる魅力的な街です。
キルナは、天候が崩れやすい冬の北欧において比較的安定しており、晴天の夜には高い確率でオーロラを見ることができます。日本からキルナまでの直行便はありませんが、スウェーデンの首都であるストックホルムまでは直行便があるので、ストックホルムを観光した後に、キルナまで足を伸ばしてオーロラを見に行ってもいいですね。
またキルナの郊外の「ユッカスイェルヴィ」というエリアには、冬季限定で世界最大級のアイスホテルが登場します。部屋ごとにコンセプトが異なり、ホテルに泊まるだけでも貴重な体験になること間違いなし!観光地となっているため、スノーモービルや犬ぞり体験、アイスフィッシングなど、氷に包まれた大自然で体験できるアクティビティがたくさんあります。オーロラを待っている時間も楽しく過ごせることもおすすめポイントです。
【フィンランド】サーリセルカ、イナリ、ロヴァニエミ
フィンランドは実は日本から一番近いヨーロッパと言われていて、行きと帰りでフライト時間が異なるものの、平均フライト時間は10時間ほど。日本からの直行便もでており、アクセスしやすく人気の海外旅行先です。
フィンランドのオーロラ観測スポットといえば、サーリセルカ。フィンランドの北に位置する小さな町です。中心エリアにはさまざまなお店ががコンパクトに集まっていて、どのホテルに宿泊してもレストランや北欧雑貨が買えるお土産屋などに、徒歩でいけるところも魅力です。郊外に行くツアーに参加して、静寂な森の中で見る神秘のオーロラは格別ですよ!
また、サーリセルカからさらに北に60キロメートル離れたイナリという街も、フィンランド屈指のオーロラスポット!大きなイナリ湖に面した街で、その大きな湖は冬になると完全に凍結し、広大な雪原になります。
そのため、ホテルから目の前に雪原が広がり、あたりにはオーロラ観測を邪魔する光源が何もなくなります。大自然の中で鮮やかなオーロラを見ることができるのは、イナリの最大の魅力ではないでしょうか。湖面が凍結していない秋には、遠くまで広がる湖面に「逆さオーロラ」を見るチャンスもありますよ。
加えて、フィンランドにはサンタクロース村があり、そこでもオーロラを見ることができます。ラップランドの玄関口であるロヴァニエミという街で、観光だけでも日本人にとても人気が高く、オーロラのツアーもたくさんあります。日中はサンタクロース村で観光ができるので、家族やカップルにも人気です。
フィンランドはご紹介したようにかなりオーロラスポットが多いのが特徴です。ただし、内陸に位置するフィンランドはかなり寒いので、しっかり防寒していきましょう。
\フィンランド旅行のおトクなツアーはこちら!/
【アイスランド】レイキャビク
アイスランドは国のほとんどがオーロラベルトに含まれていて、どこもかしこもオーロラが見れる場所!オーロラ観測ができる冬は、氷の洞窟「アイスケーブ」や世界最大の天然露天温泉「ブルーラグーン」も楽しめ、オーロラ以外の観光スポットもたくさん。
また、桁違いの大自然に囲まれたアイスランドは、一度は行ってみたい絶景の宝庫です。首都のレイキャビクはカラフルな屋根の家々が並び、日中は町の散策をして観光し、夜になったらツアーに参加して郊外でオーロラを待つことができます!
アイスランドではオーロラは 9月〜4月に見られますが、最も見られる確率が高い月は1月と言われています。冬にあたる11月〜1月はとても暗く、特に12〜1月頃はなんと太陽が昇る時間が4時間〜5時間ほどとなるため、20時間も夜が続きます!夜が長ければ長いほどオーロラを見るチャンスは増えるので、この時期を狙うのがおすすめです。
秋の紅葉とオーロラを楽しみたい方は、9月下旬から10月初旬がおすすめ。ヘンギットル、スカフタフェットル国立公園などで美しい紅葉が見られるので秋ならではの楽しみ方ができますよ。
オーロラ鑑賞時の注意点・コツ
ここまではオーロラが見れる場所についてご紹介してきました。多くの場所を紹介しましたが、神秘の絶景を見るなら場所だけでなく、準備は万全にしていきたいですよね。
ここからは、真冬のオーロラ観測の寒さにも耐えられる服装や撮影の仕方などをご紹介します!オーロラが現れてから慌てたり、後悔したりしないように、事前にしっかり確認しておきましょう!
装備は万全に!おすすめの服装
オーロラを真冬に見に行くのであれば、寒さ対策はマスト。オーロラが出るまで1時間ほど待つだけで、まつ毛や髪は凍り、足先指先は感覚がなくなってきて、信じられないくらい寒いです!
おすすめする服装は、とにかく寒冷地仕様のインナーとアウターを着込むこと。ツアーに参加すると、車で郊外まで行くので1時間ほど暖かな車内にいる事もあります。そのため、脱ぎ着できるような工夫があるとなおいいでしょう。また、ツアーによってはオーロラ観測用に極寒地仕様の暖かなベンチコートやつなぎのようになっているアウター、スノーブーツ、靴下などがセットになっている事もあるので、事前に確認しておきましょう。
中でもインナーはかなり大事で、保温性に優れたウール製で長袖のTシャツタイプのものと、スパッツタイプのものを利用するといいですよ。手持ちの服でオーロラ鑑賞する場合は、普段着のダウンより、スキーなどのウィンタースポーツ用のウェアがおすすめです。防水になっていて保温性に優れてるだけでなく、雪原を歩いて汗をかいても逃がしてくれます。
そのほか、温まるコーヒーや紅茶を保温ボトルに入れて持っていくのもおすすめです。日本からカイロも持参すると便利です!
オーロラ撮影のポイント
せっかくオーロラを見に行くなら撮影をしたいと考えている方も少なくないでしょう。一眼レフやミラーレスなどの本格的なカメラを持っている方は、シャッタースピードを10秒以上、ISO感度は1600〜3200ほど、絞りは最小に合わせてセットしておきましょう。
寒冷地では充電の減りが早いので、予備のバッテリーも持っていると安心。三脚も必須アイテムです。また、室内と外の寒暖差が原因で、カメラが結露してしまい、故障の原因になることもあるため、カメラをホッカイロで温めたり、タオルで覆ったりして防ぎましょう。
実は、デジタルカメラやスマートフォンでもオーロラの撮影は可能です。最新のスマートフォンなら基本的に撮影できますが、スマホでの撮影時にも三脚があった方が安心です。スマホのカメラの機能にナイトモードやプロモードがあれば、十分綺麗なオーロラを写真に収めることができるので、お持ちのスマホで撮れるかどうかも旅行前に確認しておきましょう!
オーロラを見れる場所をチェックして、神秘の絶景を見に行こう!
大自然が織りなす神秘の絶景、オーロラ。寒さも厳しくアクセスが悪そうというイメージから、なかなかハードルが高いと思われがちですが、一生に一度は見てみたい絶景ですよね。
日本から直行便が出ているフィンランドや、秋にもオーロラに遭遇するチャンスがあるカナダ、冬でも寒さがそこまで厳しくないノルウェーなど、国ごとにその特徴があります。ご自身に合った国やシーズンを選んで、オーロラハンティングのプランを立ててみてください。
オーロラを見れる場所から、旅先を見つけて素晴らしい旅にしてくださいね!寒さ対策は、お忘れなく!
cover photo by pixabay