ブルーホールはどこにある?おすすめスポットの場所や深さについて詳しく解説!
ブルーホールとは、海の大きな穴のこと。浅瀬にポッカリと開いていることが多く、周囲に比べて圧倒的に深い青色になることからブルーホールと呼ばれます。このブルーホールは世界中にたくさん存在しており、観光の名所になっています。 今回は、世界の絶景ブルーホールをご紹介!その場所や特徴、どうやってできたのかについても解説します。
ブルーホールとは、海の大きな穴のこと。浅瀬にポッカリと開いていることが多く、周囲に比べて圧倒的に深い青色になることからブルーホールと呼ばれます。このブルーホールは世界中にたくさん存在しており、観光の名所になっています。
今回は、世界の絶景ブルーホールをご紹介!その場所や特徴、どうやってできたのかについても解説します。
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ブルーホールとは?
ブルーホールは、おもに海中にある大きな穴のような地形。海底のある部分に陥没穴が開き、水深が深くなって青が濃く見えることからブルーホールと名付けられました。
ブルーホールはどうやってできる?
なぜ海底にいきなり穴が空いているのでしょうか。実はブルーホールはどれも同じようにしてできるわけではなく、その正確な過程もまだ研究されている途中です。しかし多くの場合、ブルーホールの元になったのは、鍾乳洞や洞窟だといわれています。
地上で見られる洞窟や鍾乳洞の多くは、サンゴの死骸などでできた石灰質の土地を地下水が侵食していくことでできたもの。洞窟や鍾乳洞は侵食が進むと天井が陥没して巨大な竪穴になることがあります。こうしてできた穴の部分が海面上昇によって海に沈むと、ブルーホールになるのです。
ブルーホールの形は?
ブルーホールは単純な深い竪穴のように見えます。
しかしそれは上空から見たときの印象であって、実際のブルーホールは洞窟や鍾乳洞であることが多いので、中は迷路のような複雑な空洞になっていることがほとんどです。
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世界遺産も!世界の主なブルーホール
世界には無名なものも含めればたくさんのブルーホールがあります。そのなかでも観光スポットとして有名なブルーホールや世界遺産に登録されているブルーホールも!とくに知られているブルーホールを一覧でご紹介します。
名称 | 国・地域 |
---|---|
グレート・ブルーホール | ベリーズ |
ドラゴンホール | パラセル諸島 |
タアム・ジャ・ブルーホール | メキシコ |
ダハブのブルーホール | エジプト |
アワナのブルーホール | ニューカレドニア |
ディーンズ・ブルーホール | バハマ |
ブルーハート洞窟 | グアム |
通り池 | 日本 |
島尻崎ホール | 日本 |
それではここから、人気のブルーホールの特徴を紹介しましょう!
グレート・ブルーホール(ベリーズ)
メキシコとグアテマラの間、ユカタン半島の付け根にあるベリーズは、国の東側がカリブ海に面していて、カリブ海の宝石と呼ばれる、世界第2位の広さを誇る珊瑚礁があります。
その珊瑚礁にあるのが、グレート・ブルーホール。世界でもっとも有名なブルーホールで、「ベリーズ珊瑚礁保護区」として世界遺産にも登録されています。周辺では65種類もの珊瑚を見られ、世界各国のダイバーに人気があるダイビングスポットでもあります。
陥没穴の幅は318メートルと、世界のブルーホールの中でも最大級。深さは124メートルもあります。あまりの巨大さから、海の怪物の寝床ともいわれるほど。世界最大のブルーホールともいわれていますよ。
ドラゴンホール(パラセル諸島)
南シナ海のパラセル諸島沖にあるのがドラゴンホール(竜の穴)。パラセル諸島は中国、ベトナム、台湾が領有権を主張している海域です。
その海域にあるドラゴンホールは、2016年に正式な計測を行ったところ、深さが300メートルもあることが判明。当時の世界一の深さに認定されました。
タアム・ジャ・ブルーホール(メキシコ)
タアム・ジャ・ブルーホールはメキシコのユカタン半島沖にあるブルーホール。2003年ごろに地元のダイバーが発見し、ほとんど忘れ去られていたブルーホールです。ところが2021年に研究者がその深さに注目。音波を使うエコーサウンダーの調査では水深275メートルと推定されました。ドラゴンホールに次ぐ世界2位の深さ。ただし洞窟はカーブしているため、音波では正確な深さはわからないといわれていました。
そこで2023年12月に研究チームがケーブルに繋いだ測定器を穴に直接下ろす調査を実施。その結果、深さは少なくとも水深420メートルもあることが判明したのです。これはもちろん世界1位の深さ。しかもこれは水流に流された測定器が故障するまでに判明した深さで、タアム・ジャ・ブルーホールが420メートルよりさらに深いところまで広がっているのは間違いないといわれています。
ダハブのブルーホール(エジプト)
エジプトのシナイ半島には、海岸のすぐ近くに直径約60メートル、深さ約130メートルのブルーホールがあります。岸に近いため、気軽にダイビングやシュノーケリングが楽しめるスポットとして人気です。
ただしいきなり深い穴に潜ることはとても危険。このブルーホールでは多くの事故が起こっているため、ダイバーの墓場とも呼ばれています。ダハブのダイビングショップには、ダハブでの最初のダイビングでブルーホールに連れていってはいけないというローカルルールがあるほど。訪れるときは他のスポットでダイビングのスキルをしっかりチェックしてもらってから慎重に潜るようにしてください。
アワナのブルーホール(ニューカレドニア)
ニューカレドニアのウベア島にあるアワナのブルーホールは、陸上から海へとつながっているブルーホール。淡水と海水が混ざった汽水は透明度が高く、青の洞窟とも呼ばれています。
その青の洞窟の底にあるのが、通称亀の洞窟。海からの流れで亀が泳ぎ着くことからこの名前がつきました。水深は約90メートル。入り口付近はシュノーケルの人気スポットにもなっています。
ディーンズ・ブルーホール
西インド諸島、バハマにあるディーンズ・ブルーホールは、砂浜から海に向かって8メートルという近さにあるブルーホール。
それだけ岸に近いのに幅が約100メートル、深さは約200メートルもあり、世界で3番目に深いブルーホールとして記録されています。その深さを利用してフリーダイビングの世界大会も行われているほど。
そしてこのブルーホールは、砂浜から流れてきた砂が垂直に落ちていく砂の滝でも知られています。
ブルーハート洞窟(グアム)
グアムにはハート型のブルーホールがあり、人気のダイビングスポットになっています。ハート型に見えるのは上からではなく、海底の洞窟に潜った状態から見上げたとき。水深約18メートルのところにある入口が、下から見ると日光で輝くハート型に見えるのです。
ロマンチックなハートのブルーホールは、恋人と一緒に潜ると幸せになれるといわれ、多くのダイバーの憧れのスポットになっています。
通り池
通り池は、伊良部島から下地島へと陸路で渡った西側にある国指定の天然記念物。大小2つの池があり、海側の大きい池は幅が75メートルで水深が45メートル、陸側の小さい池でも幅が55メートル、水深が25メートルあります。
その名の通り地上にある池ですが、すぐ近くの海と繋がっているのが特徴。そのため水の色は潮位による水深や水温・塩分の濃度などによって変化します。深い紺色や深い緑色、赤っぽい色、さらには青と緑の2色にくっきりと分かれることも。
多くの海の魚が生息していて、ダイビングスポットとしても人気。穴の中ではネブリブカやイソマグロ、ナポレオンフィッシュなどを見ることができます。
島尻崎ブルーホール
島尻崎ブルーホールは沖縄県の渡名喜島にあるブルーホール。海中の洞窟を通り抜けられるブルーホールで、入口側の水深は約16メートル、出口側の水深は約22メートルとなっています。
撮影スポットとして有名なのは大きな出口の穴。他にも何カ所か開いた穴から光が差し込んで幻想的な雰囲気に。洞窟は複雑に入り組み、途中には真っ暗になる場所も。冒険気分が味わえるブルーホールです。
地球の神秘、ブルーホールを見に行こう!
ブルーホールは長い時間をかけて地球が作り出した神秘的な世界。映像ではなく自分の目で見れば、その不思議な青の深さに感動するはずです。世界各地と日本にもあるブルーホールをぜひ見に行ってみてください!
cover photo by PIXTA