海外旅行でパスポートは持ち歩くべき?コピーは必要?安全な方法を解説
パスポートは海外旅行には欠かせないもの。それだけに旅行中にパスポートを持ち歩くかどうか、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。 この記事では、海外旅行でパスポートを持ち歩くべきかどうかを解説します。安全な持ち歩き方法や注意点、パスポートのコピーについても紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
パスポートは海外旅行には欠かせないもの。海外旅行先でなくしてしまうと大変なことになります。それだけに旅行中にパスポートを持ち歩くかどうか、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、海外旅行でパスポートを持ち歩くべきかどうかを解説します。安全な持ち歩き方法や注意点、パスポートのコピーについても紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
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パスポートは持ち歩くべき?保管しておくべき?
まずはもっとも基本的な疑問から。海外旅行ではパスポートは持ち歩くべきなのでしょうか?それとも宿泊先に保管しておくべきなのでしょうか?
結論からいうと、パスポートはホテルなどに保管せず、持ち歩くべきと一般的にはされています。
パスポートが必要な場面は多い
海外旅行先でパスポートの提示が求められるのは入出国の際。しかしそれだけでなく多くの場面でパスポートの提示が必要になることがあります。
具体的には以下のようなときにパスポートの提示を求められるのが一般的。
- ホテルに宿泊するときの身分証明
- 免税店で買い物をするときの身分証明
- お店でお酒を買うときの年齢証明
- カジノなどに入るときの年齢証明
ちょっとした買い物でもパスポートの提示を求められることはあるため、持っていないととても不便です。
警察官に提示を求められることも
買い物程度ならあきらめもつきますが、もっと大変なのは警察官に質問されたとき。海外ではテロ対策などで巡回中の警察官に声をかけられることがよくあります。そのときにパスポートで身分を証明できないととても面倒なことになる可能性があるのです。
とくに中国やマレーシアなど一部の国では注意が必要。警察官に求められてパスポートを提示しないと処罰されることがあります。
トラブル時に万が一の場合の保護を受けられる
また海外では事件に巻き込まれ、警察に助けを求める可能性もあります。その際にも頼りになるのがパスポート。パスポートには、『日本国民である本パスポートの所持人を通路故障なく旅行させ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する』という日本国外務大臣の保護要請文が書いてあり、提示すれば国の公式な要請で保護を受けられます。
海外でトラブルや事件から身を守るためにもパスポートは常に持ち歩くべきなのです。
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持ち歩くパスポートはコピーでもOK?
必要な場面が多いとはいえ、パスポートの原本を持ち歩くのは不安だという人も多いのではないでしょうか?実際に原本ではなくコピーを持ち歩く人もいます。
しかしコピーだけを持ち歩くことには問題もあることを覚えておきましょう。
コピーが通用しない場面が増えている
海外のお店などではパスポートのコピーが通用するところが減っています。セキュリティ対策によりパスポート原本の提示を求められる機会が増加。そのたびに買い物をあきらめるかホテルに取りに戻ることになります。これはとても面倒ですよね。
コピーとパスポート原本の両方を持つのがおすすめ
一方、お店などで頻繁にパスポートを出していると、置き忘れや盗難の可能性もアップしてしまいます。そこでおすすめなのが、パスポートの原本とコピーの両方を持ち歩く方法です。
身分や年齢の確認をする場合、コピーで通用することもあります。そこでまずは原本ではなくコピーを出し、通用しなければそこで原本を出します。コピーは取り出しやすいところ、原本はより安全で盗まれにくいところに持つのがポイント。それによってより安全に持ち運べます。
パスポートからコピーするページは?
パスポートのコピーを取るときに必要なのは、顔写真・パスポート番号・氏名などが書かれたページ。そして本人が住所などを書き込んだ所持人記入欄のページです。お店などで提示を求められた場合には、まずそのページを見せてください。
注意が必要なのは2020年2月以降に発行されたパスポート。住所欄の記載が廃止されたため、コピーでは身分証明に不十分だと判断される可能性が増えました。
また盗難などの被害にあった場合に役立つのは、出入国スタンプが押されたページ。ビザを申請している場合は、ビザの番号が分かるページもコピーして、こちらはホテルに保管しておいてください。
スマホでのデータ保存もおすすめ
パスポートコピーを持ち歩くほかに、スマホでパスポートのページデータを保存するのもおすすめです。
コピーを紛失した場合に便利なのが、スキャンしたページをPDF化してスマホとクラウド上に保存しておくこと。そうすればもう一度印刷することができ、店によってはスマホから提示するだけで認めてくれることもあります。
ホテルにパスポートを保管するのは危険?
ちょっとしたお出かけの場合、パスポートを持ち歩くのは危険だからとホテルに保管することもあるのではないでしょうか?
しかしこれはビーチに遊びに行くなど安全な持ち歩きがよほど難しい場合を除いて、あまりおすすめできない方法です。
セキュリティボックスも外出時は危険
ホテルに保管する場合、部屋のセキュリティボックスを使うのが一般的。しかしセキュリティボックスの管理がずさんなホテルもあり、万全ではありません。セキュリティボックスからの盗難もあるため、安全なのは自分が部屋にいるときだけと考えた方が無難です。
フロントでも盗難やミスはある
セキュリティボックスを使わない場合、パスポートをフロントに預ける方法もあります。しかしホテル内での盗難や、フロントスタッフが返却時に間違えて別の客に渡してしまうこともあるのが実情。とくに格安の宿泊施設では、盗難とミスの可能性も高くなります。
パスポートを安全に持ち歩く方法
原本を持ち歩くことが必要なパスポート。ではどんな持ち歩き方法が安全なのでしょうか?
スキミング防止のためにパスポートケースに入れる
まずおすすめの保管方法は、パスポートケースに入れることです。パスポートケースにはブックカバー型のものとサコッシュ型をはじめとするセキュリティポーチタイプがあります。
これらのケースに入れる大きな目的は、スキミング防止。近年はパスポートのICチップからスキミングによって個人情報を盗む事件が増えています。まずはその対策としてスキミング防止機能付きのパスポートケースに入れるのがいいでしょう。
首から下げるタイプのセキュリティポーチならこれだけでも持ち歩き可能。体にしっかり密着させ、上着など衣服の下に隠しておけば安心です。
財布やクレジットカード、スマホなどを一緒に入れられるタイプもありますが、パスポートが入ったポーチを頻繁に出し入れすると紛失や盗難の危険性が増します。パスポートを入れるポーチは別にして、なるべく出さない方が安全です。
バッグは体の前に密着するタイプを
荷物を増やしたくなくてバッグひとつにまとめる場合は、サコッシュやボディバッグなど、斜めがけで体の前側に密着できるタイプを選ぶのがパスポートを持ち歩くためのコツ。背中側になるバックパックは見えていないところで盗まれるなど、被害に遭いやすくなります。
そしてオープンタイプではなく、ファスナーなどがついていて開けにくいことが鉄則です。貴重品用のポケットが内側の奥についているものなら盗まれる可能性がより低くなります。
パスポートを入れるバッグの生地は頑丈なものを
バッグの生地は厚めで頑丈なものがおすすめです。薄く弱い生地だと刃物で切り裂かれてしまう可能性も。。薄いナイロンでも刃物に対して強い素材もあるので、そういったタイプを選ぶのもおすすめです。
高価なバッグは危険
一方で明らかに高価なバッグはおすすめしません。とくにブランドのロゴが入っているバッグは危険。中身に関係なくスリやバッグの盗難に遭いやすくなります。
パスポートを失くしたら
海外旅行ではいくら注意していてもパスポートを紛失してしまうことがあるかもしれません。そのままでは日本に帰ることはできないため、失くした場合の対応方法もぜひ覚えておいてください。
現地警察で紛失届手続き
パスポートを失くしたら、まずは現地警察に行きます。そこで紛失届手続きを行うのが最初の手順。手続きをすれば紛失盗難の届出立証書類をもらえます。
在外公館でパスポートを申請
紛失盗難の届出立証書類をもらったら、続いて在外公館(大使館)に行き、新たにパスポートを申請して発行してもらいます。
それぞれの国の在外公館の住所は、外務省の公式サイトにある在外公館リストで確認してください。
ただしパスポートの発行にはある程度時間がかかります。普通の海外旅行では帰国までに間に合わないことが多いため、帰国のための渡航書(一時的に使えるパスポート)を発行してもらうのが一般的です。
申請には戸籍謄本や運転免許証など、日本国籍であることを証明する書類が必要。ただしパスポートのコピーで対応可能な場合もあります。紛失後の対策のためにもパスポートのコピーを取って別の場所に保管しておくのがおすすめです。
パスポートを安全に持ち歩いて安心な旅を!
海外旅行ではパスポートを持ち歩くのが一般的。とくに近年はコピーが通用しない場面が増え、持ち歩かなければならない状況になっています。
それだけに盗難や紛失の対策は必須。治安が良く安全な国でもスリや置き引きの危険に関しては日本の常識は通用しないと考えることが大切です。安心して旅ができるよう、パスポートを安全に持ち運べるケースやバッグを準備しておいてくださいね!
cover photo by PIXTA