アメリカ料理のおすすめ36選!絶対食べたい定番&有名メニューを元在住者が厳選
アメリカ料理と言えば、ハンバーガーやピザなどボリュームたっぷりのメニューが人気ですよね。高カロリーなジャンクフードが多いですが、なかには地域に根差した郷土料理や古くから愛される家庭料理も存在します。本記事では、アメリカ料理の特徴やおすすめメニューを元アメリカ在住の筆者が厳選してご紹介!肉料理、パン料理、シーフード料理、スイーツなどジャンル別にわけて紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
アメリカ料理と言えば、ハンバーガーやピザなどボリュームたっぷりのメニューが人気ですよね。高カロリーなジャンクフードが多いですが、なかには地域に根差した郷土料理や古くから愛される家庭料理も存在します。
本記事では、アメリカ料理の特徴やおすすめメニューを元アメリカ在住の筆者が厳選してご紹介!肉料理、パン料理、シーフード料理、スイーツなどジャンル別にわけて紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
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アメリカ料理の特徴
アメリカ料理は、スペイン、フランスなどのヨーロッパの各地域や近隣のメキシコなど、多種多様な国の文化が混ざりあい、独自の進化を遂げてきたのが特徴です。移民が多い多民族国家だからこそアメリカ発祥の料理は非常に珍しく、世界中のさまざまな食文化が根付いています。
アメリカ料理と言えば、やはりハンバーガーやビーフステーキなどがっつりボリューミーなイメージがありますよね。高カロリーなジャンクフードも多く、日本に比べて全体的なサイズは大きめ。肉料理やパン料理などが主食ですが、アラスカ州やカリフォルニア州など海に面した地域では、おいしいシーフード料理をいただくこともできますよ。
中には、ネイティブアメリカンの伝統料理やアメリカで長年親しまれる家庭料理もあるので、ぜひアメリカ旅行の際は試してみてはいかがでしょうか。
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アメリカ料理のおすすめ肉料理6選
まずは、アメリカ料理の大定番である肉料理を6つご紹介!ビーフステーキやフライドチキンなど素材を活かした料理は、どれもジューシーで食べ応えばつぐんですよ。
ビーフステーキ
公園でのBBQも定番!肉汁あふれるジューシーな味わいがたまらない
牛肉大国として知られるアメリカのビーフステーキは、リブやサーロインを使用したメニューが主流です。非常に肉厚なステーキは、どれもジューシーで肉汁たっぷり。塩コショウのシンプルな味付けから、バーベキューソースや赤ワイン、ミックススパイスでの味付けまで、レストランによって異なる味わいを楽しめます。
日本では高級なイメージのあるステーキですが、アメリカのステーキは割とリーズナブルな価格設定が特徴です。カジュアルダイニングでもお手頃価格で提供されており、モーニングからビーフステーキを食べるアメリカ人も少なくありません。付け合わせとしてはマッシュポテトやフレンチフライなどが主流なので、お腹もいっぱいになりそうですね。
アメリカでは、高級レストランはもちろん、自宅の庭や公園でBBQステーキを食べるのも定番です。バーべキューグリルでお肉や野菜を豪快に焼き上げ、友人や家族とシェアしていただきます。
アメリカのスーパーでは、目を疑うほど大きなかたまり肉が売られていることも多いので、旅行中に自炊してみるのもおすすめですよ。
バッファローウィング
辛ウマい!手羽元の素揚げにホットソースを絡めたおつまみ料理
バッファローウィングは、素揚げにした鶏肉の手羽を辛味ソースで絡めた料理。ニューヨーク州北部・バッファローで誕生したと言われており、アメリカではフライドチキンと並ぶほど人気のある料理です。
辛味ソースは、バター、お酢、香辛料などを混ぜて作られており、辛さの中にしっかりと旨味を感じられます。アメリカではスポーツ観戦のお供として親しまれており、ビールとの相性がぴったりですよ。
レストランではテイクアウトできる場合も多いので、軽いランチやおやつにもおすすめです。
フライドチキン
独自調合のスパイスがおいしい、ホームパーティーに欠かせないメニュー
日本人にもなじみ深いフライドチキンは、アメリカを代表するソウルフード!サクサクとした衣とジュ―シーな鶏肉は、一度食べると病みつきになる味わいです。
フライドチキンと言えばケンタッキーフライドチキンが有名ですが、アメリカでは各レストランごとに独自のスパイスを調合して作られています。もちろん家庭でもよく食べられており、ホームパーティーには欠かせない料理のひとつですよ。
今や全世界で愛されているフライドチキンですが、元々は黒人奴隷の食べる料理として誕生したそう。安価で栄養価が高いことから、かつては低所得者層の食べ物として広まっていたと言われています。現在では軽食やおつまみとして食べられることも多く、アメリカの食生活に欠かせない存在になりました。
そのまま食べてもおいしいですが、筆者のおすすめの食べ方は甘いワッフルの上にチキンを載せるチキン・アンド・ワッフル!まさにアメリカンと言える甘じょっぱい味わいが絶品ですが、カロリーはかなり高いので注意してくださいね。
ミートローフ
自宅でも作れる!お肉の旨味を凝縮したオーブン料理
アメリカ定番のオーブン料理として人気を集めるミートローフ。ミンチ状にしたお肉や玉ねぎ、パプリカ、卵などを混ぜた肉だねを型に入れ、オーブンでじっくり焼き上げて作ります。
ふっくらと分厚いお肉がおいしく、家庭では切り分けて食べるのが一般的です。メイン以外にも、薄くカットしたミートローフをサンドウィッチに挟んで食べることも多いですよ。
ミートローフは元々ヨーロッパ発祥の料理で、ドイツからの移民によってアメリカに広がったと言われています。見た目はハンバーグに似ていますが、ミートローフのほうがボリュームがあるので、大人数でのパーティーに向いているでしょう。
ローストチキン/ローストターキー
アメリカの伝統料理!ふんわりジューシーな七面鳥の丸焼き
豪快な見た目が印象的なローストチキン(ターキー)は、アメリカが本場として知られています。七面鳥の中にセロリ、玉ねぎ、パンなどで作ったスタッフィングを詰め、オーブンで焼き上げれば完成。皮はパリッと中は柔らかく、お肉の旨味を存分に感じられます。
日本ではクリスマスに食べることが多いですが、アメリカでは普段からよく食べられる定番料理です。スーパーにお惣菜として売られていることも多く、イベントには欠かせないメニューなんですよ。
七面鳥を丸ごと食べられる機会は少ないので、アメリカ旅行の際はぜひ味わってみては?
スパゲッティ・ウィズ・ミートボール
食べ応えばつぐん!ごろごろ入ったミートボールがおいしい
アメリカの学校給食やファミレスなどで提供されることの多いスパゲッティ・ウィズ・ミートボール。イタリア系移民により広がった料理ですが、おしゃれなイタリアンというよりは気軽に食べられるソウルフードのような位置づけです。
ごろごろと入ったミートボールと酸味のあるトマトソースがよく絡み、誰もが好きになるおいしさ。子どもはもちろん、大人も大好きな人気メニューです。家庭でもよく食べられており、ガーリックトーストと一緒に食卓に並ぶことが多いですよ。
材料さえそろえれば簡単に作れるので、アメリカの味を自宅で楽しむのも良いですね。
アメリカ料理のおすすめパン料理6選
アメリカの主食は、小麦を使ったパン料理。ハンバーガー、ピザ、サンドウィッチなどが定番で、街中では多くの専門店を見かけます。ここからは、アメリカのおすすめパン料理を6つ見ていきましょう。
ハンバーガー
アメリカ料理の大定番!ボリューム満点のビッグサイズが特徴
アメリカ料理と聞いて、まず思い浮かべるのがハンバーガーではないでしょうか。チェーン店も非常に多く、今では世界中で親しまれているファストフードですよね。
アメリカのハンバーガーは牛肉を100%使用しているのが特徴で、トマト、レタス、玉ねぎ、チーズなどを挟んで食べます。店によってはバンズに挟む具材を自由に選ぶことができ、オリジナルのハンバーガーを作れますよ。
アメリカの大定番とも言えるハンバーガーですが、元々はドイツのハンブルクから伝わったハンバーグをパンに挟んで売り出したのがきっかけだとされています。
日本のハンバーガーに比べるとサイズが大きく、通常サイズでも日本の2倍以上あると言われているんだとか。筆者も何度も食べていますが、片手で持てないほど大きいことも多いので注文時はサイズ選びに注意すると良いでしょう。
ファストフードチェーンから高級レストランまで幅広いお店で味わえるので、食べ比べてお気に入りを探すのも楽しそうですね。
ホットドッグ
アメリカの国民食!野球観戦でも人気のファストフード
テイクアウトグルメとして人気のホットドッグは、アメフトや野球などスポーツ観戦に欠かせないフードのひとつです。柔らかいパンに肉汁あふれるソーセージが挟まっており、ケチャップとマスタードで味を調えます。
ソーセージ以外に、玉ねぎ、ピクルス、トマトを挟んだり、サルサやチーズで味付けをしたりと、お店によってバリエーションも豊富。野菜入りのホットドッグはシャキッとした食感を楽しめておいしいですよ。
ちなみにホットドッグも、ハンバーガーと同様アメリカンサイズなことが多いです。ソーセージも日本に比べると太く長いので、半分食べただけでお腹がいっぱいになることも。レストランで注文する際は、事前にサイズを聞いてから頼むと安心ですよ。
ホットドッグは街中のフードトラックでも販売されているので、テイクアウトして外でランチを楽しむのもおすすめです。
ピザ
ニューヨークには1ドルピザも!肉とチーズの組み合わせが人気
アメリカ料理の定番と言えば、ピザもはずせません。イタリアのピザとは異なり、サラミなどの加工肉やチーズをふんだんに使っているのがアメリカスタイル。アメリカ人の口に合うよう独自に発展を続けており、分厚いパン生地やソースなども工夫されています。
またアメリカンピザは、家族や友人とシェアして食べられるよう1枚のサイズが大きいのも特徴です。1ピースサイズでも販売されていますが、日本に比べるとかなり大きく、なかには顔が隠れてしまうほどのビッグサイズも!アメリカはデリバリーピザの発祥地としても知られているので、日本では珍しい味わいのピザもたくさんありますよ。
ニューヨーク旅行へ行くなら、1ドルピザへ足を運んでみてはいかがでしょうか。その名の通り、1ドルで大きな1ピースのピザを購入できるお店で、ニューヨークではB級グルメとして親しまれています。
1ドルで購入できるのはチーズのプレーンピザやペパロニピザのみですが、これがなんともシンプルでクセになる味わい!1枚でもお腹いっぱいになるので、朝ごはんやランチにもぴったりです。近年では物価高の影響で店舗が減少しているという噂ですが、「99¢PIZZA」と表記されたお店を見つけたらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ピザ生地が分厚いシカゴピザは満足感たっぷり
アメリカ・シカゴ発祥のシカゴピザは、高さのある生地にお肉やソース、たっぷりのチーズを詰めて焼き上げているのが特徴です。通常のアメリカンピザに比べて具材が多く、カットする度にグーンと伸びるチーズが食欲をそそります。
シカゴ名物として人気を集めており、お店によっては10cm前後の分厚さを誇るピザもあるようです。非常にボリューミーなので、複数人でシェアして食べるのがおすすめですよ。
サブマリンサンドウィッチ
細長いパンに、好みのお肉や野菜を挟んで食べよう
サブマリンサンドウィッチは、細長いパンにサラミやハム、チーズ、レタス、トマトなどを挟んだ王道サンドウィッチです。基本的には好みの具材を挟んで作ることができ、パンにはオリーブオイル系のドレッシングが塗られています。チェーン店で言うと、SUBWAY(サブウェイ)のサンドウィッチをイメージすると分かりやすいでしょう。
サブマリンサンドイッチという名前は、東海岸の造船所で働いていた労働者に由来すると言われています。当時の東部沿岸地域に住んでいたイタリア系アメリカ人によって作られ、その後アメリカ全土へと広がりました。
長細いサンドウィッチは、ワンハンドでサクッと食べられるので、旅行中のお供にもぴったりですね。
ルーベンサンド
ライ麦パンにコンビーフやザワークラウトを挟んだホットサンド
ライ麦パンに、コンビーフやザワークラフト(キャベツの酢漬け)などを挟んで作るルーベンサンド。ニューヨーク名物のホットサンドで、地元ではカトリックの祝日(毎年3月17日)によく食べられています。
ライ麦パンは小麦パンに比べて風味が強く、ナッツのような香ばしさを感じるのが特徴です。コンビーフはパストラミのように薄くスライスして挟むのが主流で、ザワークラフトとの相性がぴったり!味付けに使うロシアンドレッシングは、オーロラソースのような味わいでクセがないので、日本人でもパクパク食べられますよ。
フィリーチーズステーキ
とろ~りチーズにジューシーなお肉がマッチした絶品サンド
フィリーチーズステーキは、1930年代にフィラデルフィアで発祥したホットサンドです。鉄板で炒めた牛肉と玉ねぎを長いパンに挟み、たっぷりのチーズを加えて作られています。
マッシュルームやピーマンなどを入れたレシピもあり、お店によってさまざまなバリエーションを楽しむことが可能です。お肉の余熱でチーズがとろけるようになっており、チーズの種類を選べるレストランもあるんだとか。まさにチーズ好きにはたまらないサンドウィッチと言えるでしょう。
フィラデルフィア地方の料理ですが、ニューヨークやロサンゼルスなどの観光都市でも食べられるので、訪れる際はぜひ探してみてくださいね。
アメリカ料理のおすすめサラダ2選
サラダを食べるイメージが少ないアメリカですが、レストランに行くと前菜として提供されることが多い傾向にあります。アメリカのサラダは、生野菜をドレッシングと和えて食べるのが基本。誰でも食べやすいシンプルな味わいなので、ヘビーな食事の箸休めとして注文するのもおすすめですよ。
シーザーサラダ
レタスやクルトンをフレンチドレッシングで和えたさっぱりサラダ
アメリカ国境近くのメキシコ・ティファナ生まれのシーザーサラダは、アメリカでもっとも人気のあるサラダと言っても過言ではありません。ロメインレタス、パルメザンチーズ、クルトンをドレッシングで和えたシンプルなサラダです。
ドレッシングは、オリーブオイルやレモン汁、にんにく、卵黄、塩・こしょうなどをベースにしており、すりおろしたパルメザンチーズが入っています。濃厚かつクリーミーな味わいなので、野菜が苦手な方でもパクパク食べられるでしょう。
アメリカでは、カフェ、スーパー、レストラン、デリカテッセンなど至る所で販売されていますが、比較的どこでも同じような味わいを楽しめますよ。
コブサラダ
具材たっぷり!色鮮やかなボリューム満点サラダ
ロバート・H・コブというレストランオーナーが考案したと言われるコブサラダ。色とりどりの野菜がたっぷり入っており、サラダとは思えないほどボリューム満点なメニューです。
コブサラダに入れる具材に決まりはありませんが、卵、アボカド、トマトなどが入っているのが一般的。それにレタスや鶏肉、ベーコン、チーズなど好みの具材を加えてドレッシングをかけていただきます。
具材は角切りにカットされているのが特徴で、小さな子どもでも食べやすいですよ。アメリカのデリカテッセンでは好みの野菜を取ってサラダボウルを作れることも多いので、オリジナルのコブサラダを作るのも良いですね。
アメリカ料理のおすすめスープ5選
つづいては、アメリカ料理のおすすめスープを5つ紹介します。アメリカ南部由来の伝統的なスープやメキシコから伝わった郷土料理など、一度は食べてみたいメニューばかりなのでぜひチェックしてみてください。
ガンボ
魚介・鶏肉・香味野菜を煮込んだ絶品シチュー
ガンボは、アメリカ南部・ルイジアナ州発祥の煮込み料理です。魚介や鶏肉をベースとしたスープに、玉ねぎ、セロリ、オクラなどの香味野菜を煮込んで作ります。
香辛料とバターを使ったシンプルな味付けなので、野菜の旨味をしっかり感じられるのが特徴。ガンボという名前はフランス語でオクラを意味し、オクラでスープにとろみをつけています。
日本で言うカレーやシチューのような感覚に近く、ライスにかけて食べるのが一般的です。
チリコンカン
スパイシーな風味が魅力!ひき肉や豆に香辛料を加えた煮込み料理
チリコンカンはアメリカ南部・テキサス州発祥の郷土料理で、メキシコに由来があるとされています。メキシコ風アメリカ料理であるテクス・メクス料理の中でも代表的なメニューで、現在ではアメリカ全土の国民食として人気です。
炒めたひき肉や玉ねぎに、インゲン豆、トマト、チリパウダーを加えて煮込んだら出来上がり!少々ピリ辛な味わいで、ナチョスとの相性がばつぐんです。
ちなみにチリコンカンと言う名前は、唐辛子を意味するチリと牛肉を意味するカルネが合わさったチリ・コン・カルネが語源だと言われています。野菜や豆が入っておりアメリカ料理の中では健康的なメニューなので、ジャンクフードに飽きたら食べてみると良いでしょう。
クラムチャウダー
二枚貝と野菜がたっぷり入った濃厚クリーミースープ
二枚貝やじゃがいも、玉ねぎ、セロリなどの具材をクリームスープで煮込んだクラムチャウダー。ニューイングランド地方を中心として親しまれており、マンハッタン地方ではトマトベースのスープで煮込みます。
日本のクラムチャウダーではあさりを使うのが一般的ですが、アメリカではホンビノス貝をメインとして使うことが多いです。優しい口当たりのスープに貝の風味が広がり、寒い日に食べるとほっこり暖まります。
また、アメリカ西海岸のサンフランシスコに行くなら、パンの器にクラムチャウダーが入ったクラムチャウダーボウルを食べるのがおすすめ!クラムチャウダーにパンをつけて食べれば、凝縮された魚介の旨味をたっぷり味わえますよ。
ヴィシソワーズ
上品な味わいが魅力の冷製じゃがいもスープ
コース料理の定番として知られるヴィシソワーズも、実はアメリカ発祥の料理。諸説ありますが、フランス出身のシェフがニューヨークで考案したと言われており、彼の出身がヴィシーであったことからその名がつけられました。
じゃがいもをメインに使った冷製スープで、牛乳や生クリームで仕上げられています。玉ねぎの甘みや風味もしっかり感じられ、シンプルながらも上品な味わいが魅力です。
口あたりも滑らかで飲みやすいので、食欲が落ちてしまいがちな夏の暑い時期にもぴったりですよ。
グリーンチリシチュー
唐辛子の辛さがクセになる、ニューメキシコの伝統料理
グリーンチリシチューは、豚肉やジャガイモ、玉ねぎ、青唐辛子をたっぷり入れて煮込んだスープ料理です。アメリカ南西部に位置するニュー・メキシコ州の伝統料理で、かつて入植してきたスペイン人とアメリカ先住民の食文化が混ざって誕生したと言われています。
豚肉が一般的ですが、牛肉や鶏肉を入れて作ることもあり、なかには青唐辛子ではなく赤唐辛子を使っているお店もあるようです。特に現地のお店では、赤か青どちらにするか聞かれることがあるので、好みのほうを選びましょう。
なお青唐辛子が多く入っている分かなり辛いと評判なので、辛さが苦手な方は様子を見ながら食べてくださいね。
アメリカ料理のおすすめ米料理2選
日本では主流のごはんですが、アメリカでも特有の米料理を味わうことができます。種類は少ないですが、日本とは違った味付けや炊き方を楽しめますよ。ここからは、そんなアメリカの米料理を2つ見ていきましょう。
ジャンバラヤ
肉・野菜・魚介を香ばしく炒めたアメリカ風炊き込みご飯
ジャンバラヤは、アメリカ南部・ルイジアナ州の郷土料理であるケイジャン料理のひとつです。鶏肉やシーフード、セロリ、玉ねぎなどの具材が入った炊き込みご飯で、スペイン料理のパエリアから派生したと言われています。
チリペッパーをはじめとする香辛料が効いたシンプルな味わいで、家庭によって入れる具材も多種多様。大鍋で調理するのが一般的で、アメリカでは大人数でのパーティー料理として振舞われることが多いです。
カリフォルニアロール
サーモンやクリームチーズを使ったアメリカ生まれの巻き寿司
アメリカ生まれの巻き寿司として人気を集めるカリフォルニアロール。日本のお寿司のような生魚ではなく、アメリカ人の口に合うカニ、アボカド、きゅうりなどを巻いた洋風料理です。
ご飯を巻くときに用いられる海苔は裏巻きとなっているのも特徴のひとつ。アメリカ人にとって黒い海苔は馴染みがないという理由から、酢飯の下に巻かれているそうです。その代わり、酢飯の周りはとびこや白いりごまなどで華やかに飾り付けされていることが多いですよ。
日本とは異なり、アメリカではサラダや前菜のような感覚なので、お寿司とは違う料理として考えると良いかもしれません。最近では生魚も浸透してきているので、サーモンやマグロなどが入ったカリフォルニアロールも登場しています。
アメリカ料理のおすすめシーフード料理3選
海に面したアラスカ州やカリフォルニア州では、新鮮な海の幸を使ったシーフード料理も人気です。肉料理のイメージが強いアメリカですが、沿岸地域に訪れる際はぜひ魚料理にも挑戦してみてはいかがでしょうか。ここでは、アメリカのおすすめシーフード料理を3つ紹介します。
ソフトシェルクラブ
殻ごと食べるのがアメリカ流!脱皮直後のカニを使った絶品料理
ソフトシェルクラブとは、脱皮直後のカニを使った料理全般のことを指します。脱皮したばかりのカニは非常に柔らかく、殻ごと食べられるのが特徴。揚げ・焼きなどさまざまな調理法でいただくことができます。
カリカリの唐揚げにして食べることが多いですが、お店によってはサンドウィッチの具材として使うこともあるそう。日本では珍しいソフトシェルクラブですが、おつまみにも最適なのでビールのお供にもおすすめですよ。
ポーボーイ(po' boy)
ニューオリンズ名物!エビを使ったシーフードサンド
エビや牡蠣などをフランスパンに挟んだポーボーイ(PO’BOY)。ニューオリンズ発祥の名物サンドで、エビや牡蠣以外にもナマズやザリガニなど、ほかの魚介類が使われることもあります。マヨネーズで味付けされており、シーフードの旨味を存分に堪能できる一品です。
ポーボーイという名前は、1929年に起きた路面電車のストライキが関係したと言われています。当時ストライキに参加していた従業員たちは、周囲からプアボーイ=貧乏な男として同情され、魚介類がたっぷり入ったサンドウィッチが無料で振舞われたことから名付けられました。
その後、ニューオリンズの複数のレストランでプアボーイやポーボーイとして料理が提供されるようになり、一気にアメリカの人気メニューとして広がったんですよ。レストランによって入っている具材もさまざまなので、ぜひお気に入りのポーボーイを見つけてみてくださいね。
ロブスターロール
プリプリ食感が人気!最高級食材を使った贅沢サンドウィッチ
その名の通り、ロブスターをロールパンで挟んで食べるロブスターロール。高級食材であるロブスターの身がふんだんに使われており、プリプリとした食感がたまりません。なかにはロブスター1匹分が丸々入ったロブスターロールもあり、食べ応えもばっちりですよ。
ロブスター以外にはネギ、セロリなどを入れることが多く、アメリカ料理の中ではヘルシーな部類と言えるでしょう。
高額なイメージのあるロブスターロールですが、ボストンが属するニューイングランド地方ではロブスターが豊富に獲れるため、比較的お手頃な価格で食べられます。ファストフード店で販売されていることもあり、気軽に試しやすいのがうれしいですね。
アメリカのおすすめ家庭料理3選
つづいては、アメリカで親しまれている家庭料理を3つ紹介します。朝食やランチの定番とも言える料理ばかりなので、レストランで見つけたらぜひ注文してみては?
マカロニ&チーズ
マカロニに濃厚なチーズを絡めた、アメリカ定番の家庭料理
茹でたマカロニに濃厚なチーズソースを絡めたマカロニ&チーズ。グラタン料理の一種で、現地ではマッケンチーズ(Mac'n Cheese)の愛称で親しまれています。
古くからアメリカの家庭料理として定番で、特に子どもから大人気!マカロニとチーズだけというシンプルな料理ですが、素朴な味わいがなんともクセになります。
家庭でも簡単に作れることからアメリカの母の味とも言われており、スーパーやデリカテッセンでは、マカロニチーズのお総菜、冷凍食品、レトルトなども販売されています。
レストランのほか、博物館や美術館併設のカフェで提供されていることもあるので、観光スポットに行く際は要チェックですよ。
PB&J(ピーナッツバター&ジェリーサンド)
ランチの定番!甘さと塩気のバランスが絶妙な大人気サンドウィッチ
甘いもの好きな方には、PB&Jサンドウィッチがおすすめ!パンの片面ずつにピーナッツバターとジャム(ジェリー)を塗り、2枚を重ねてサンドにして食べます。
ピーナッツバターの塩気とジャムの甘さのバランスが良く、毎日食べても飽きないおいしさ。アメリカでは子どもが学校に持っていくランチの定番で、アメリカ人なら誰もが一度は食べたことがあると言われています。
ちなみに、PB&Jに使うジャムの種類はなんでもOK!ストロベリージャムやブルーベリージャムが一般的ですが、筆者的には少し酸味のあるアプリコットジャムと組み合わせるのもおすすめですよ。
エッグベネディクト
イングリッシュマフィンにポーチドエッグをのせた定番朝食
アメリカでモーニングをするなら、エッグ・ベネディクトはおさえておきたいところ。焼きたてのイングリッシュマフィンにハムやベーコン、ポーチドエッグが載せられたアメリカの定番朝食です。
ニューヨークが発祥ですが、最近では日本のカフェでもよく提供されていますよね。バター、レモン果汁、卵黄を乳化させたオランデーズソースをかけるのが基本で、シンプルながらもリッチな味わいです。
ニューヨーク旅行に訪れた際は、ぜひ本場のエッグベネディクトでおしゃれな朝食を堪能してみては?
アメリカ料理のおすすめスイーツ9選
最後にアメリカでおすすめのスイーツを9つ紹介します。アメリカのスイーツは見た目も華やかで甘めの味わいが特徴です。SNS映えするスイーツも多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
アイスクリーム
専門ショップも多数!夏の時期にぴったりなひんやりスイーツ
暑い夏の日には欠かせないアイスクリーム。ヨーロッパ圏が発祥とされていますが、アイスクリームを世に広めたと言われるほど、アメリカでは主流のスイーツとなっています。
ハーゲンダッツやサーティーワン(バスキン・ロビンス)など、アメリカ発のアイスクリームチェーンも多く、日本に比べて店や味の種類も豊富です。もちろんスーパーでも販売されており、1人では食べ切れないほどのビッグサイズが特徴。アメリカ市民にとっていかにアイスクリームが身近な存在かが伺えるでしょう。
海外進出していないアイスクリーム専門店も多く、日本では食べられないアメリカ限定フレーバーもありますよ。
ドーナツ
朝食にもおすすめ!カラフルなトッピングがかわいい
日本ではおやつ感覚で食べることの多いドーナツですが、アメリカでは朝食としてコーヒーと共に食べるのが定番です。ドーナツ専門店も多く、アメリカの国民的スイーツと言えるほど浸透しています。
そもそもドーナツは、生地をリング状にして油で揚げたスイーツで、アメリカではチョコレートやカラースプレーなどでデコレーションするのが一般的。見た目もカラフルかつ華やかですが、カロリーは高い傾向にあるので注意が必要です。
ちなみに、アメリカ発祥のドーナツチェーン・クリスピークリームドーナツでは、焼きたてのドーナツを食べられることも!アメリカの店舗ではアツアツの状態で提供してもらえることが多く、モチモチとおいしいドーナツを堪能できますよ。
アップルパイ
りんごがぎっしり詰まった、シナモン風味のサクサクパイ
クリスマスや感謝祭など、アメリカのイベントでよく食べられるアップルパイ。たっぷりのリンゴをシナモンや砂糖で煮詰めたデザートで、サクサクのパイとの相性がばつぐんです。
元々はイギリス発祥と言われていますが、入植したイギリス人によってアメリカにアップルパイが広がったんだとか。家庭ではローストチキン(七面鳥の丸焼き)と一緒に出されることも多く、砕いたパイをトッピングしたダッチアップルパイも定番です。
りんごがぎっしりと詰まっており、食べ応えもあるのが大きな魅力。家庭でも簡単に作れるので、おやつとしてストックしておくのも良いですね。
チョコチップクッキー
ザクザク食感がおいしい、甘さと苦さが絶妙な定番クッキー
ザクザクしたチョコチップがふんだんに入ったチョコチップクッキー。少し苦めなチョコレートと甘いクッキーのバランスが絶妙で、アメリカでは日常的なおやつとして愛されています。
日本ではプレゼント用として贈られることも多いクッキーですが、アメリカではカフェタイムのお供としてクッキーを食べることも少なくありません。カフェはもちろん、スーパーやドラッグストアでも販売されており気軽に購入できますよ。
スモア
焼いたマシュマロとチョコで作る、キャンプファイヤーの定番スイーツ
スモアとは、焼いたマシュマロをチョコレートと一緒にグラハムクッキーで挟んだ甘いスイーツのこと。アメリカやカナダで人気を集めており、バーベキューやキャンプなどのアウトドアシーンでもよく食べられます。
キャンプファイヤーで焼いたマシュマロを挟むと、チョコレートが余熱で溶けてふわとろ食感を楽しめますよ。グラハムクッキーのサクサク食感とも相性ぴったりです。
グラハムクッキーがない場合は、プレーン味のクラッカーやビスケットで代用できるのでぜひ試してみてくださいね。
コブラー
食べ比べもおすすめ!クッキークランブルがおいしい伝統焼き菓子
アメリカ伝統のお菓子として知られるコブラー。フルーツにクランブルを載せてオーブンで焼いたデザートで、家庭でも手軽に作ることが可能です。
コブラーはアメリカで長年親しまれているお菓子ですが、クランブル自体はイギリス発祥という噂も。カリカリ&サクサクのクランブルの食感が魅力で、甘いフルーツが癒やしを与えてくれます。
りんごを使ったコブラーが定番ですが、いちごやラズベリーなど、ほかのフルーツでももちろんOK!比較的どんなフルーツでもマッチするので、色々食べ比べてみるのも良いでしょう。暑い夏の時期には、冷たいアイスクリームを最後にトッピングするのもおすすめですよ。
パンケーキ
薄めの生地が何層にも重なったシンプルパンケーキが定番!
ふっくらと甘い味わいが特徴のパンケーキも、アメリカ大定番のスイーツのひとつです。日本ではおやつ感覚で食べることが多いですが、アメリカでは朝食やブランチとして食べるのが一般的。厚さ1センチ程度の薄いパンケーキが何層にも重なっており、バターやキャラメルを使ったシンプルな味付けが定番です。
シンプルパンケーキもおいしいですが、フルーツがトッピングされたスイーツパンケーキやベーコン、卵などが添えられたおかず系パンケーキもおすすめ。パンケーキと一緒にコーヒーを頼めば、アメリカ流のモーニングを満喫できますよ。
ダイナーやカフェチェーンにも必ずと言って良いほどあるメニューなので、アメリカ旅行の際はぜひ食べてみてくださいね。
ニューヨークチーズケーキ
生クリームトッピングも!濃厚で甘い味わいのベイクドチーズケーキ
ニューヨークで誕生したニューヨークチーズケーキは、濃厚な味わいが最大の特徴です。ベイクドチーズケーキに比べてクリームチーズが多く使われており、チーズ本来の芳醇な香りをしっかり楽しめます。
ニューヨークに移住したユダヤ人によって広がったと言われており、アメリカ人でも食べやすいよう改良を重ねて現在のケーキが完成したそう。生クリームやベリー系のトッピングがされていることが多く、アメリカにはニューヨークチーズケーキの専門店もたくさんあるんですよ。
かなりしっとりとして食べ応えがあるので、甘いもの好きな方にはたまらないデザートと言えるでしょう。
カップケーキ
見た目もかわいい!NYスタイルの小さなデコレーションケーキ
カップケーキは、誕生日や結婚式などパーティーイベントの定番スイーツです。カラースプレーやクリームなどで、カラフルにデコレーションされているのがアメリカンスタイル。青色や黄色などに着色されており、ポップな見た目がなんともかわいらしいですよね。
なかには生地自体がカラフルに着色されているものもあり、SNS映えもばっちり!身体に悪そうな色ですが、アメリカらしいスイーツのひとつなので、お土産として購入してみるのもおすすめですよ。
おいしいアメリカ料理を満喫しよう!
アメリカ料理で食べてみたいメニューは見つかりましたか?アメリカ料理は高カロリーでジャンクなイメージが強いですが、日本人にも馴染み深い米料理や魚料理なども豊富にそろっています。食後にぴったりな甘いスイーツも多いので、旅行へ行く際はぜひ食べてみてくださいね。
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