関東の日帰りドライブ旅行!最適な距離やおすすめの観光スポットを紹介
関東は日帰りドライブに最適なエリア。北海道の半分という比較的コンパクトなエリアに名所がたくさん集まっています。しかも高速道路も多くて便利。その一方で渋滞というデメリットもあります。 今回は、関東の日帰りドライブ旅行について紹介!日帰りに最適な距離感や、おすすめの観光スポットについて解説します。
関東は日帰りドライブに最適なエリア。北海道の半分という比較的コンパクトなエリアに名所がたくさん集まっています。しかも高速道路も多くて便利。その一方で渋滞というデメリットもあります。
今回は、関東の日帰りドライブ旅行について紹介!日帰りに最適な距離感や、おすすめの観光スポットについて解説します。
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関東の日帰りドライブ旅行に最適な距離感は?
日帰りドライブ旅行を計画するとき、まず気になるのが、日帰りでどこまで行けるのかということですよね。
たとえば東京の世田谷区に住んでいる人が日光に日帰りドライブ旅行に行って楽しめるのでしょうか?日帰りドライブ旅行を計画するためには、まずはドライブに最適な距離を確認する必要があります。
日帰りドライブ旅行で最適なドライブ時間は?
日帰りドライブ旅行を計画するときにまず考えたいのは、運転時間をどこまで許容できるのかということです。これは人によって大きく異なるはず。運転が好きな人なら1日中ドライブするだけでも満足かもしれませんが、ドライブより観光をメインにしたい人なら運転時間が長いのは苦痛になってしまいます。
JAFの推奨距離
日本自動車連盟(JAF)では、1日の車移動で快適に旅行を楽しむための距離は、一般道で約250キロメートル、高速道路を利用した場合は約500キロメートルを目安としています。つまり往復なら一般道で約125キロメートル、高速道路なら約250キロメートルの距離まで行って帰れるということ。
ただしこれは観光を含まず走り続けた場合に、疲れの許容範囲といえる距離です。500キロメートルは平均時速70キロメートルで約7時間走り続けるということ。観光を全くしないでドライブだけ楽しみたいという人ならいいかもしれませんが、観光も入れるとなかなかハードな距離になります。
移動距離は観光時間を引いて考える
ドライブ旅行の場合、観光の時間を引いて、距離を計算する必要があります。
たとえば朝9時に出発して夕方6時に帰宅するとしたら、ドライブ旅行の時間は9時間。仮に昼食1時間、観光スポットでの滞在時間が4時間、夕食1時間だとすると、運転時間は3時間、片道1時間30分になります。滞在時間をカットすると旅行として不満が残ることもありがちなので、あとは出発時間や帰宅時間で調整しながら運転時間を考えるといいでしょう。
日帰りドライブ旅行での理想的な運転時間
長距離ドライブで疲れない秘訣は、一定のペースで休憩時間を入れること。国土交通省の指導では、職業ドライバーが昼間の運転をする場合、4時間運転するごとに30分以上の休憩をとるのが決まり。深夜の高速バスの場合は、連続運転時間は約2時間までと定められています。
ただしこれは法律上最低限の基準。実際には一般道では約2〜3時間ごとに30分の休憩、高速道路では1〜2時間ごとに30分の休憩が必要だとされています。日帰り旅行ではこの運転時間を片道の目安にするといいかもしれません。
関東地方の平均移動速度は?
ここで問題になるのが、片道2時間ほどのドライブでどこまで移動できるのかということ。関東の都市圏は渋滞が多いので、1時間あたりどれくらい進めるかも気になるところです。
これについては、国土交通省が調査をしている『平均旅行速度』のデータがあります。
高速道路や一般道など全道路の平均
- 茨城県:平均時速53キロメートル前後
- 栃木県:平均時速57キロメートル前後
- 群馬県:平均時速51キロメートル前後
- 埼玉県:平均時速43キロメートル前後
- 千葉県:平均時速42キロメートル前後
- 神奈川県:平均時速38キロメートル前後
- 東京都:平均時速33キロメートル前後
直轄国道の平均
- 茨城県:平均時速39キロメートル前後
- 栃木県:平均時速47キロメートル前後
- 群馬県:平均時速39キロメートル前後
- 埼玉県:平均時速30キロメートル前後
- 千葉県:平均時速31キロメートル前後
- 神奈川県:平均時速29キロメートル前後
- 東京都:平均時速26キロメートル前後
北関東なら2時間のドライブで100キロメートル前後、東京だと60キロメートル前後の距離を移動できるということ。渋滞が続くと疲労も溜まるので、このくらいの距離が目安になるかもしれません。
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関東のおすすめ日帰りドライブスポット
それではここから、関東の日帰りドライブにおすすめの目的地を紹介していきましょう。お住まいのエリアも考慮して、目的地選びの参考にしてくださいね!
箱根のワインディングロードと芦ノ湖
箱根は神奈川県のドライブスポットとしてとくに高い人気を誇るエリア。箱根湯本、大涌谷、芦ノ湖、箱根関所、箱根旧街道などみどころがたくさんあります。
また箱根までのドライブルートにも魅力的な道路が多いのがポイントです。
箱根ターンパイク
さわやかに走れるドライブルート
箱根ターンパイクは緑の中を駆け抜ける15キロメートルほどの有料道路。道幅が広く、カーブもゆるやかなので、さわやかなドライブを楽しめます。立ち寄りスポットの大観山展望台は、富士山や芦ノ湖、三浦半島などを見渡せるパノラマ絶景スポットです。
芦ノ湖スカイライン
尾根沿いを走る絶景ドライブルート
箱根ターンパイクの大観山口から10分ほど走ると到着するのが、有料道路の芦ノ湖スカイライン。全長10.7キロメートルのゆるやかな峠道です。箱根火山の尾根沿いを走る道は芦ノ湖や富士山などの景色を楽しめる絶景ドライブルート。走行時に路面から音が流れるメロディベープも人気です。
大涌谷
活火山の迫力に感動!
大涌谷は約3,000年前に箱根火山の爆発でできた神山火口の爆裂跡。ドライブで到着した展望台から見ることができるほか、ロープウェイからも火山活動の様子を眺めることができます。
大涌谷の名物は黒たまご。食べると寿命が7年延びるという縁起物です。温泉の熱を利用して作ると表面が真っ黒になるというもので、大涌谷では湧き立つ温泉の中に卵の籠を浸ける製造風景もみることができます。
芦ノ湖
神奈川を代表する人気の湖
大涌谷から山を下ってすぐの芦ノ湖は神奈川県最大の湖。こちらも約3,000年前の水蒸気爆発によって生まれたカルデラ湖です。天気が良ければ富士山も望める絶景の湖。箱根海賊船に乗ってゆっくり観光するのもおすすめです。
箱根の基本情報 | |
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住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町 |
電話 | 0460-85-5700(箱根町総合観光案内) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | 御殿場ICか箱根ICから各スポットへアクセス |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
奥多摩周遊道路と奥多摩
奥多摩は中央高速道路を使えば都心から2時間以内で行ける東京の大自然エリア。東京とは思えない四季折々のゆたかな絶景を満喫でき、ドライブにもぴったりのエリアです。
奥多摩周遊道路
山の中を駆け抜ける走りやすい道路
奥多摩周遊道路は奥多摩町と檜原村を繋ぐ約20キロメートルの都道。1973年に東京都初の有料道路として開通したワインディングロードで、1990年からは無料になっています。秩父多摩甲斐国立公園内の山々を走る道路は急なカーブが多いものの車道は広く、よく整備されているので走りやすいと評判。スピードを落として走れば、四季の風景をじっくり楽しむことができます。
月夜見第一駐車場と浅間尾根駐車場
バードウォッチングもできる絶景スポット
途中の月夜見第一駐車場と浅間尾根駐車場は眺望の良さで評判の駐車場。月夜見第一駐車場からは奥多摩湖や山々の雄大な景色を眺めることができ、オオタカやクマタカなどが見られるバードウォッチングのスポットとしても人気です。
浅間尾根駐車場はよく晴れた日には新宿の高層ビル街や東京スカイツリーまで見える駐車場。道路を200メートルほど下ったところには奥多摩周遊道路で唯一、富士山を眺められるポイントもあります。
奥多摩湖
浮き橋も楽しい東京都の水がめ
奥多摩周遊道路を抜けると到着するのが奥多摩湖。正式名称は小河内貯水池という東京都の水がめです。都心から最も近い国立公園で、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉に包まれる名所。その絶景を求めて多くの人が訪れます。
奥多摩湖のみどころが、二つの浮橋です。西側にかかるのは全長212メートルの留浦(とずら)の浮橋で、東側は全長220メートルの麦山の浮橋。誰でも自由に渡ることができます。かつてはドラム缶を使用していましたが、今はポリエチレンや発泡スチロールの浮子を使用。かなり安定しているので、揺れて怖いということもありません。覗き込むと透明度の高い水の中にマスなどの魚が見えることもありますよ。
奥多摩湖の基本情報 | |
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住所 | 東京都西多摩郡奥多摩町原 |
電話 | 0460-85-5700(箱根町総合観光案内) |
営業時間 | 散策自由 |
休業日 | なし |
アクセス | 中央自動車道八王子ICから八王子市内を抜け、都道33号線、都道206号線、奥多摩周遊道路を経由 中央自動車道上野原ICから県道33号線、都道206号線、奥多摩周遊道路を経由 |
料金 | 無料 |
公式サイト |
東京湾アクアラインと鋸山
東京や神奈川から千葉・内房方面に行くなら東京湾アクアラインがおすすめ。東京湾の都会的な風景とのどかな風景をドラマチックに堪能することができます。
東京湾アクアライン(アクアトンネル)
日本一長い自動車用海底トンネル
東京湾アクアラインは、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ延長約15.1キロメートルの有料道路。東京湾を横断する関東を代表するドライブルートのひとつです。
神奈川側のアクアトンネルが約10キロメートル、千葉側の橋が約5キロメートルで、トンネルの方が圧倒的に長いのがポイント。このトンネルは自動車が通れる海底トンネルとしては世界最長。もっとも深いところでは海面下60メートルにもなります。
海ほたるPA
東京湾の絶景とグルメを堪能できるパーキングエリア
海ほたるPAは、東京湾に浮かぶ人工島のパーキングエリア。1997年に開業し、2019年にリニューアルしました。訪れる人の数は年間約700万人。まるで東京湾に浮かんでいるような気分が味わえることから人気を集めています。眺めも最高!とくに展望デッキは5階建ての海ほたるの最上階にあるので、東京湾を運航する船からスカイツリーまで、東京湾の景色を堪能できます。羽田空港を離着陸する飛行機も頻繁に見えて、飽きることがありませんよ。
実は食事も充実しているのが特徴。千葉県の特産を中心においしいメニューがそろっています。ランチやディナー目的で訪れても満足できるはずなので、行き帰りの食事処で迷ったら海ほたるに寄っていくのもおすすめです。
海ほたるの基本情報 | |
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住所 | 千葉県木更津市中島地先 海ほたるPA |
電話 | 0438-41-7401(海ほたる事務所) |
営業時間 | 店舗により異なる |
休業日 | 海ほたるPAは年中無休 店舗により異なる |
アクセス | 東京方面からは、川崎浮島JCT・浮島ICで首都高速湾岸線と国道409号に接続 千葉方面からは、木更津金田ICで東京湾アクアライン連絡道と国道409号に接続 |
料金 | 駐車無料 店舗により異なる |
公式サイト |
東京湾アクアライン(アクアブリッジ)
橋長日本一!絶景の橋をドライブ
海ほたるPAから木更津金田ICまでは東京湾アクアブリッジと呼ばれる橋。全長4,384メートルは日本最長の長さを誇っています。トンネルよりは短いとはいえ、絶景ドライブを長時間楽しめるのは魅力。千葉に近づいてくると、干潟ののどかな風景も楽しめます。
海の上の道路なので横風には注意が必要。スピードを上げると流されやすくなるので、ゆっくり慎重にドライブを楽しんでください。
鋸山
スリル満点の大パノラマを堪能!
鋸山は、標高約329メートルの低い山。ちなみに千葉県は平均標高と最高標高が全国でもっとも低い県で、 県内最高峰の愛宕山でも標高408メートルしかありません。
鋸山は山腹に切り立った岩肌が露出しているため、遠くから見ると高く険しい山に見えます。切り立った岩肌は大迫力ですが、実際にはちょっときつめのハイキングくらいの感覚で登れるのがうれしいところ。またドライブルートやロープウェーもあるので、登山が嫌いな人にも最適です。
この鋸山の名所が、地獄のぞき。鋸山を代表する絶景ポイントで、切り立った岩の先端から、大パノラマを見下ろすことができます。真下は断崖絶壁なので、かなりのスリルが味わえますよ。
またラピュタの壁も人気のスポット。垂直に切り立った絶壁が特徴の石切場跡で、さらに奥へと切り進んでできた横穴もあります。その見た目がアニメ『天空の城ラピュタ』を連想させるので、ラピュタの壁と呼ばれるようになりました。
鋸山の基本情報 | |
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住所 | 千葉県富津市金谷 |
電話 | 0439-69-2314(鋸山ロープウェー株式会社) |
営業時間 | ロープウェー 通常(2月16日~11月15日)9:00 ~ 17:00 冬季(11月16日~2月15日)9:00 ~ 16:00 |
休業日 | ロープウェーは1月中旬頃に 1年検査のため1週間程度営業を休止 |
アクセス | 東京湾アクアラインから富津館山道路へ。富津・金谷ICから国道127号線を館山方向へ |
料金 | ロープウェー 大人(中学生以上)片道650円・往復1200円 小児(小学生)片道320円・往復600円 |
公式サイト |
日本ロマンチック街道と草津温泉
北関東は東京からだと日帰りドライブがギリギリの距離になることも。ただし移動速度は上がるので、ナビで計算しつつ訪れてみてください。圏央道に近いエリアの方ならアクセスもしやすいはず。そんな北関東のドライブをするなら日本ロマンチック街道がおすすめです。
日本ロマンチック街道
ドイツのような景観が楽しめるロマンあふれる道
日本ロマンチック街道は、長野県上田市から群馬県草津町、沼田市を経て栃木県日光市までを結ぶ全長約320キロメートルの街道。日本でもっともドイツ的でロマンあふれる街道として有名です。主なルートは国道18号、国道146号、国道145号、国道120号を通っています。
本家のロマンチック街道はドイツのバイエルン地方のヴュルツブルクからオーストリア国境のフュッセンまで続く街道。ドイツロマン派の詩人たちが多くの作品を残したことからロマンチック街道と呼ばれましたが、日本ロマンチック街道沿いでも多くのロマン派の歌人や詩人たちが作品を残しています。
見どころは上信越高原国立公園や尾瀬国立公園、日光国立公園などの豊かな自然。高原、滝、湖、湿原などに立ち寄ることができ、近世の城下町や温泉町、宿場町、門前町も通過します。
沼田から草津へ
緑ゆたかな山間を抜けるさわやかな道
日本ロマンチック街道は320キロメートルもあるので日帰りドライブ旅行で走破するのはちょっと無理があります。そこでおすすめは関越自動車道の沼田ICから日本ロマンチック街道の国道145号を走って草津温泉に向かうルート。沼田市から草津温泉までは約70キロメートルで、所要時間は約1時間30分です。山と小さな町を抜けていく道はとてもさわやか。のんびりしたドライブを楽しめます。
八ッ場ダム
道の駅やバンジージャンプも楽しい巨大ダム
八ッ場(やんば)ダムは、令和2年に完成したダム。高さが116 メートルある巨大なダムで、総事業費は日本のダム史上最高額の約5,320億円です。
すぐ近くにはダムを眺めることができる道の駅八ッ場ふるさと館があり、地元の特産品や新鮮な野菜を揃えた八ッ場市場や、名物の八ッ場ダムカレーが人気の八ッ場食堂、焼きたてパンも売っているYショップ(コンビニ)に立ち寄ることができます。
また全長494メートルの八ッ場大橋からの眺めも絶景。八ッ場ダム建設に合わせて作られた橋で、期間限定のバンジージャンプも行われています。
草津温泉
日本を代表する人気温泉は食べ歩きも楽しい!
草津温泉は日本一の自然湧出量を誇る温泉。また酸性度が高いお湯は万病に効くといわれ、昔から湯治場として発展してきました。
巨大な湯畑を中心にした風情ある温泉街には日帰り湯や公衆浴場もたくさんあるので、そのうちのいくつかをはしごするだけでもかなり楽しめるはず。
湯もみプリンやあげまんじゅう、ぬれおかき、温泉卵など、食べ歩きのグルメも充実していますよ。
草津温泉の基本情報 | |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町 |
電話 | 0279-88-0800 草津温泉観光協会 |
営業時間 | 散策自由・足湯の湯けむり亭は24時間 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR吾妻線長野原草津口駅バスに乗り、草津温泉バスターミナルで下車、徒歩約5分 関越自動車道渋川伊香保ICから車で約1時間30分 |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
関東の日帰りドライブ旅行に行こう!
関東には日帰りドライブ旅行に最適なスポットがいっぱい。都心を離れていけば渋滞も少なくなり、運転自体も楽しめるようになります。
日帰りドライブ旅行は無理のない範囲でプランを立てることが大切。余裕のあるスケジュールを組んで快適なドライブを楽しんでくださいね!
cover photo by PIXTA