九州の人気温泉地10選!定番温泉から秘湯まで厳選
九州は温泉天国。各県に魅力的な温泉地がたくさんあります。そのなかでどの温泉地に行けばいいのか迷ったことがある人も多いのではないでしょうか?今回は、九州のおすすめ温泉地10選を紹介します。人気の定番から秘湯の温泉地まで厳選!泉質や魅力のポイントも解説したので、ぜひ次の温泉旅行の参考にしてくださいね。
九州は温泉天国。各県に魅力的な温泉地がたくさんあります。そのなかでどの温泉地に行けばいいのか迷ったことがある人も多いのではないでしょうか?
今回は、九州のおすすめ温泉地10選を紹介します。人気の定番から秘湯の温泉地まで厳選!泉質や魅力のポイントも解説したので、ぜひ次の温泉旅行の参考にしてくださいね。
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九州はなぜ温泉天国?
九州は温泉天国といわれます。実際に九州は温泉の数が豊富。日本には約27,000の源泉がありますが、そのうち約35%にあたる約9,500の源泉が九州に集まっているのです。ではなぜ九州には温泉が多いのでしょうか?
九州には温泉の好条件が揃っている
豊富な温泉が湧き出すためには以下の3つの条件が必要です。
- 火山
- 豊富な雨水
- 断層
有名な温泉があるのは、なんといっても火山地帯。火山の地下深くには高温のマグマ溜まりがあります。雨が断層に沿って溜まることで地下水となり、マグマ溜まりの熱で温められ、地表に湧き出たものが温泉。つまり温泉には火山と雨水と断層が不可欠なのです。
九州は阿蘇山、由布岳、桜島など17の活火山があるエリア。しかも断層が多く雨量も豊富です。このように温泉にとっての好条件が揃っているため、九州には温泉が多くなっています。
泉質も豊富
温泉の泉質は、温泉水にマグマの成分や岩石の成分が含まれることで決まります。温泉水が地下でどんなところを通ってきたかによって、温泉の成分や色などは変化します。火山が豊富な九州ではいろいろな状態の地下水が温泉になるため、泉質も豊富。
日本の泉質は主成分によって10種類に分類されていますが、たとえば大分県だけでも、そのうち8種類が存在するほど。単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉・硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、酸性泉、硫黄泉と、いろいろな種類のお湯を楽しむことができます。
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九州で人気の温泉地10選!
それでは九州の人気温泉地をご紹介しましょう。一度は行きたい人気の温泉地を中心に、ユニークな温泉地も厳選しました!
嬉野温泉(佐賀県)
嬉野温泉は美人の湯として知られる温泉。島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並んで日本三大美肌の湯と呼ばれています。東西遊記や西遊雑記など、多くの紀行文・旅日記にも書かれていて、江戸時代にはすでにかなり有名な温泉になっていました。
名前の由来は、神功皇后が戦いの帰りにこの地に立ち寄り、傷ついた兵士を温泉に浸からせたところ、たちまち傷が癒えたため、『あな、うれしいの』と言ったからだとされています。
嬉野温泉の特徴
嬉野温泉の特徴はなんといってもぬめりのあるお湯。これはナトリウムを多く含む重曹泉で、皮脂や分泌物を乳化して洗い流します。そのため湯上りは一皮むけたようなつるつるの肌になるといわれているのです。
1812年にはドイツ人医師のシーボルトがこの地に立ち寄り、泉質についてかなり詳しく述べていることからも、古くから注目を集めていたことがうかがえます。
嬉野温泉のみどころ
嬉野温泉のシンボル的存在は、公衆浴場のシーボルトの湯。大正ロマンを感じられる洋風建築です。入浴するなら16ヵ所の入浴施設で使える12枚綴りの湯遊チケット(1,500円)がおトク。各施設で決められた枚数を出して入浴し、利用施設でもらえるスタンプが貯まれば、プレゼントももらえますよ。
温泉水を生かした嬉野温泉湯どうふもおすすめ。温泉水で豆腐を煮込むと豆腐が溶け、とろとろの豆腐になるという不思議な料理です。これは嬉野の温泉水だからこそできる料理。温泉の成分が豆腐のたんぱく質を分解するのです。食感と味わい、健康食としての効果もあって、リピーターも多い料理ですよ。
また、飲泉場での飲泉も人気。嬉野温泉は飲めば胃腸や肝臓などの機能を活性化させる効果が期待できるとされています。
嬉野温泉の基本情報 | |
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住所 | 佐賀県嬉野市嬉野町 |
電話 | 0954-43-0137(嬉野温泉観光協会) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR佐世保線 武雄温泉からバスに乗り、嬉野温泉バス停で下車すぐ |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
武雄温泉(佐賀県)
武雄温泉は1,300年の歴史を持つ由緒ある温泉地。奈良時代の肥前国風土記にも記されています。当時は岩山の崖が険しいため行くことが難しい温泉でした。それでも戦国時代には豊臣秀吉が朝鮮出兵の負傷兵士の湯治場として利用したそう。通行しやすくなると、江戸時代は長崎街道の宿場町としても栄えました。
武雄温泉の特徴
武雄温泉の無色透明の温泉は、さまざまな成分が入った弱アルカリ単純泉。保温性に優れているのが特徴で、肌がしっとりすることから美人の湯とも呼ばれています。疲労回復にも効果があるそう。宮本武蔵やシーボルト、吉田松陰が訪れたという記録も残っています。
武雄温泉のみどころ
温泉地のシンボルは竜宮城を思わせる朱塗りの武雄温泉楼門。大正4年に建てられたもので、設計を担当したのは東京駅の設計でも知られる佐賀県唐津市出身の辰野金吾氏です。東京駅には8つの干支のレリーフがありますが、実は楼門の4つの干支とセット。見逃さないようにしてくださいね。
楼門の奥にある3つの立ち寄り湯もぜひ訪れてみたいスポット。なかでも人気なのは殿様湯です。ここは江戸時代の中期に鍋島のお殿様専用に作られた貸切湯。総大理石の湯船が見事です。
武雄温泉の基本情報 | |
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住所 | 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425 |
電話 | 0954-23-7766(武雄市観光協会) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR佐世保線 武雄温泉駅から徒歩15分 |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
雲仙温泉(長崎県)
雲仙温泉は、火山活動と一体化したような温泉地。温泉街に近づくと硫黄の香りが漂ってきます。19世紀に外国人の避暑地として開発された温泉地で、温泉街は自然豊かな国立公園内の標高700メートルの山あいにあります。現在は雲仙と書いていますが、もともとの名前は温泉山(うんぜんさん)。このことからも昔から温泉として利用されていたと考えられています。
雲仙温泉の特徴
雲仙温泉の泉質は殺菌効果のある硫黄泉。美肌効果もあるといわれています。温泉の効能は美肌効果のほか、疲労回復、神経痛・関節痛の軽減など。硫黄の香りを楽しみながらゆったりと体を癒やせます。
雲仙温泉のみどころ
雲仙温泉は、街の中心に地獄と呼ばれる観光スポットがあるのが魅力。高温の源泉が密集している地帯で、整備された道に沿って散策することができます。白い湯煙が吹き出す岩場はその名の通り、地獄のような景観。地熱を直に感じることができる雲仙地獄足蒸しや、温泉卵を販売する雲仙地獄工房も人気のスポットです。
またこの地獄周辺は猫が多いのも特色。地獄内の道は地熱でホカホカになっているので、冬には気持ちよさそうに体を温めながら昼寝をする猫たちを見ることができます。
雲仙温泉の基本情報 | |
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住所 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
電話 | 0957-73-3434(雲仙観光局雲仙温泉案内所) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR諫早駅から定額タクシーで約60分、バスで80分 |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
小浜温泉(長崎県)
小浜温泉は713年の肥前風土記にも書かれている古い温泉地。雲仙岳と橘湾に囲まれた美しいロケーションが魅力で、昔ながらの情緒あふれる温泉街の雰囲気が味わえます。
小浜温泉の特徴
小浜温泉は全国でも熱量と温度が1位という温泉。最高105度のお湯が30の源泉から一日に1万5,000トンも噴出しています。このお湯は体がよく温まるだけでなく古くから万病に効能があるといわれ、今でも九州屈指の湯治場として有名です。
小浜温泉のみどころ
小浜温泉の人気スポットが夕陽広場。たびたび小浜を訪れていた斎藤茂吉の歌碑が建つ公園です。ここから見る橘湾の夕日は絶景。碑には『ここに来て落日を見るを常とせり 海の落日も忘れざるべし』と茂吉の歌が刻まれています。
小浜唯一の冷たい温泉である炭酸泉もおすすめ。小さなひょうたん形の水たまりに、ぼこぼこと泡をたてて冷たい温泉が湧いています。鉄分と炭酸分を多く含んだ水はサイダーに似ているため、以前は観光客に飲まれていたそうですよ。
日本一長い足湯、ほっとふっと105も人気。小浜温泉の源泉105度にちなんで作られた、全長105メートルの足湯です。小石が足裏のツボを刺激するウォーキング足湯や、愛犬と一緒に楽しめるペット足湯、食材を蒸すことができる蒸し釜もありますよ。
小浜温泉の基本情報 | |
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住所 | 長崎県雲仙市小浜町北本町 |
電話 | 0957-74-2672(小浜温泉観光案内所) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR諫早駅からバスで約60分 長崎市内から車で約70分 |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
別府温泉(大分県)
別府温泉は、温泉県である大分県を代表する温泉地。別府市内各地にある温泉の総称で、源泉数はなんと2,847。一日の湧出量は約13万キロリットルで、まさに日本一の規模を誇ります。
別府温泉の特徴
源泉数日本一の別府温泉郷は、温泉の泉質もさまざま。各温泉によって単純温泉、塩化物泉などたくさんの温泉を体験できます。効能も神経痛、筋肉痛、病後の回復などさまざまなので、各温泉の泉質を調べてから出かけるのがおすすめです。
別府温泉のみどころ
ひとくちに別府温泉といっても8つのエリアに分かれているのが特徴。泉質や湯の色などもそれぞれ違います。
- 浜脇温泉:別府温泉発祥の地。浜から温泉が湧き出る
- 別府温泉:JR別府駅周辺の繁華街に位置する代表的な温泉郷
- 観海寺温泉:鎌倉時代から多くの人が湯治に訪れた温泉郷。見晴らしがいい
- 堀田温泉:別府ICの近く。豊富な湯量で、多くの貸切湯がある
- 明礬温泉:藁ぶきの湯の花小屋が立ち並ぶ温泉地。湯治効果抜群の湯が特徴
- 鉄輪温泉:湯けむりが立ち上る別府の象徴的温泉郷
- 柴石温泉:醍醐天皇が湯治に訪れたと伝わる渓流沿いの歴史ある湯。
- 亀川温泉:海に近い静かな温泉郷。共同湯が多く、海浜砂湯が有名
また別府温泉では、まるで地獄のように見えるため〇〇地獄と呼ばれる観光スポットが人気。7種類の温泉を観光する別府地獄めぐりもみどころとなっています。なかでも海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄が有名。別府の地獄として国の名勝にも指定されています。
別府温泉の基本情報 | |
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住所 | 大分県別府市 |
電話 | 0977-24-2828(別府市観光協会) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | 別府駅から各温泉地へアクセス 東九州自動車道 別府ICから車で約5分 大分空港から空港特急バスで約50分 |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
由布院温泉(大分県)
由布院温泉は、大分県のほぼ中央の由布岳の麓にある温泉郷。大人気の温泉地ですが大型ホテルはなく、雰囲気のある旅館がたくさんあります。源泉の数が多いため温泉旅館が密集していないのも特色。ゆったりとした雰囲気を味わうことができます。
由布院温泉の特徴
温泉の泉質はおもにアルカリ性単純温泉。湯が柔らかく肌に優しいのがポイントで、神経痛、 冷え性、疲労回復などに効能があるといわれています 。
由布院温泉のみどころ
由布院温泉のみどころのひとつが由布岳の眺め。広々とひらけた街の各所から由布岳の雄大な姿を見ることができます。
由布岳の麓にある金鱗湖も人気の観光スポット。湖底からの湧き水に加えて温泉が流れ込むという珍しい湖です。秋から冬にかけて気温が下がると、温かい湖面から霧が立ち上る幻想的な光景が見られます。
そして由布院温泉の雰囲気作りに一役買っているのが、辻馬車。由布院温泉では1975年に起きた大分県中部地震による風評被害で客足が途絶えたことから、観光辻馬車や音楽祭 、映画祭、牛喰い絶叫大会などの企画を次々と立ち上げました。そのなかでも人気を集めたのが、街の中を巡る珍しい馬車。蹄の音が響く穏やかな癒やしの里の象徴として観光辻馬車は欠かせない存在となっています。
由布院温泉の基本情報 | |
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住所 | 大分県由布市湯布院町 |
電話 | 0977-85-4464(由布院温泉観光協会) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR由布院駅から各施設にアクセス 別府北浜バスセンターから観光快速バスゆふりんに乗車 大分自動車道湯布院ICから車で約15分 |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
黒川温泉(熊本県)
黒川温泉は街全体がひとつの旅館のようになった魅力的な温泉地。阿蘇の山の間を流れる細い渓流沿いという立地を活かして、温泉街全体をひとつの旅館と考える『黒川温泉一旅館』をコンセプトにしています。
それぞれの旅館は離れ部屋、通りは渡り廊下というイメージを徹底し、統一感のある温泉街になっているのが特徴。旅館組合の主導で派手な看板も撤廃しているので、静かで落ち着いた温泉郷の雰囲気を堪能できます。とくに冬から春にかけては、湯あかりの幻想的な光景が魅力的です。
黒川温泉の特徴
黒川温泉は湯治場として古い歴史を持つ温泉郷。開湯にはお地蔵様が温泉の場所を教えたという伝説が残っていて、江戸時代には藩の役人も利用していました。
バラエティーに富んだ泉質が黒川温泉の特色。弱酸性単純泉、弱アルカリ性単純泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉・硫酸塩泉、含鉄泉、酸性泉と、7種の温泉を堪能できます。
黒川温泉のみどころ
温泉街には小さな旅館が約20軒あり、温泉街の雰囲気そのものがみどころです。 ほとんどの旅館には露天風呂も。入湯手形を購入すれば3カ所まで選んで入浴することができます。宿泊しなくてもレンタル浴衣を着て温泉街を散策できるのもうれしいポイントですよ。
黒川温泉の基本情報 | |
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住所 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺周辺 |
電話 | 0967-44-0076(黒川温泉観光旅館協同組合) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR熊本駅からバスで2時間40分 黒川温泉バス停で下車すぐ |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
杖立温泉(熊本県)
杖立温泉は川を挟んだ町のあちこちから立ち上る湯けむりが美しい温泉地。はるか昔から泉質の良さが評判となり湯治の街として愛されたエリアで、昭和のはじめには九州の奥座敷の歓楽街としてにぎわいました。現在は落ち着いた雰囲気になり、レトロな温泉地として人気を集めています。
杖立温泉の特徴
杖立温泉の温泉はおよそ98度。町の26カ所に源泉が点在し、高温のお湯が自噴しているため、湯けむりに包まれた独特の景観が生まれています。泉質は弱アルカリ性単純温泉と塩化物泉。温泉の働きを助けるメタケイ酸を多く含むため、肌なじみが良く湯上り後はしっとりと肌が潤うといわれています。
弘法大師もこの温泉の効能に感銘を受けたひとり。『湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人』という句を残しています。
杖立温泉のみどころ
川を挟んだ町中から湯煙があがる景観が最大のみどころ。映画やPVのロケ地としても人気を集めています。街には98度の湯温を生かした蒸し風呂や、野菜や卵を自由に蒸せる蒸し場が点在しているので、散策ついでに利用してみるのもおすすめです。
また毎年春には杖立川上空に約3,500匹の鯉のぼりを泳がせる鯉のぼり祭りも開催。この時期にはとくに多くの観光客でにぎわいます。
杖立温泉の基本情報 | |
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住所 | 熊本県阿蘇郡小国町下城 |
電話 | 0967-48-0206(杖立温泉観光協会) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR日田駅からバスに乗り、杖立温泉バス停で下車すぐ |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
指宿温泉(鹿児島県)
薩摩半島の南端にある指宿温泉は、市内に泉源が1,000カ所以上もある一大温泉郷。
ハイビスカスが南国ムードを高める温泉地です。
指宿温泉の特徴
一般的な温泉もたくさんありますが、指宿といえば世界的にも珍しい砂むし温泉が有名。海岸に沸いた温泉で砂が55度前後に温められていて、その砂の中に浴衣を着たまま埋まります。すると10分ほどで全身から汗が吹き出すので、そのまま大浴場で砂と汗を洗い流せば、デトックス効果を実感できますよ。
これは300年以上前から行われていた温泉療法。最近の研究で医学的根拠も認められています。
また海に近いため、太古の海水を含んだ温泉があるのも特徴。口に含むと出汁のような味がすると言われています。
指宿温泉のみどころ
指宿温泉に行ったらぜひ見たいのが製塩工場跡。温泉が噴出する伏目海岸にあった工場跡で、昭和18年から約20年間、温泉熱を利用して塩作りを行っていました。現在も見られる遺構には温泉が大量に湧出。その光景は一見の価値ありですよ。
指宿温泉の基本情報 | |
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住所 | 鹿児島県指宿市 |
電話 | 0993-22-2111(指宿市役所観光課) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | 指宿枕崎線 指宿駅から各施設にアクセス |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
紫尾温泉(鹿児島県)
紫尾温泉は今回紹介した温泉の中ではマイナーな存在。しかしユニークな特徴を持っています。紫尾山の丘陵に囲まれた盆地内の静かな温泉地で、その特徴は源泉が紫尾神社拝殿の下から湧き出ていること。そのため神の湯とも呼ばれています。
源泉を利用した共同浴場が中心にあり、それを囲むように旅館が立ち並ぶ様子は情緒があり、魅力的ですよ。
紫尾温泉の特徴
紫尾温泉は新日本百名湯にも選ばれた、知る人ぞ知る名湯。泉質は硫黄泉で、紫尾神社を中心に温泉街にはほのかな硫黄の香りが漂っています。約750年の歴史をもつ紫尾温泉のお湯の特徴は、掘削して出た温泉ではなく湧き水のように自然に湧き出た温泉であること。ポンプの動力で撹拌されたり、途中で空気に触れたりすることがないため高い効能が期待できます。
淡い緑色にも見えるお湯はpH9.4以上のアルカリ性。お湯の中ではベールにつつまれたように肌がヌルヌルになり、湯上がり後はしっとりとした肌触りになります。
紫尾温泉のみどころ
神社の下から湧き出る温泉自体が大きな見どころですが、毎年11月から始まり12月初旬まで行われるあおし柿も見逃せない紫尾温泉の秋の風物詩。シブ柿を温泉に約12時間ほど浸すと、温泉成分の効果で甘い柿に変身します。
温泉に入るなら紫尾区湯(紫尾区大衆浴場)がおすすめ。神の湯源泉に最も近く、新鮮な温泉を楽しめる公衆浴場で、さつま町や近隣地域の人に愛されています。
立ち寄り湯の時間は朝5時から21時30分まで。料金は大人200円(区民は100円)です。
紫尾温泉の基本情報 | |
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住所 | 鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾 |
電話 | 0996-53-0525(さつま町観光案内所) |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | JR川内駅からタクシーで約40分 九州自動車道 横川ICから車で約45分 |
料金 | 施設により異なる |
公式サイト |
九州の人気温泉に行こう!
九州は温泉の宝庫。さまざまな泉質の源泉を体験し、バラエティ豊かな温泉地の雰囲気を堪能することができます。人気の温泉地はもちろん、あまり知られていない温泉地にも魅力的なところがいっぱい!温泉を主な目的にして九州旅行を計画してみるのもおすすめですよ。
cover photo by PIXTA