【2024年最新】九州の観光列車のおすすめは?大人気の列車の魅力と特徴をご紹介
観光列車が近年大人気!そのブームを牽引してきたのは、実は九州です。九州には、多彩な観光地を巡れる魅力的な観光列車がたくさんあります。 この記事では、九州の観光列車を特集!おすすめの観光列車8選を紹介し、九州の観光列車の魅力にも迫ります。楽しい観光列車ばかりなので、ぜひ九州旅行の参考にしてくださいね。
観光列車が近年大人気!そのブームを牽引してきたのは、実は九州です。九州には、多彩な観光地を巡れる魅力的な観光列車がたくさんあります。
この記事では、九州の観光列車を特集!おすすめの観光列車8選を紹介し、九州の観光列車の魅力にも迫ります。楽しい観光列車ばかりなので、ぜひ九州旅行の参考にしてくださいね。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
観光列車とは?
そもそも観光列車とはどのような列車のことなのでしょうか?
一般的には観光を目的に運行している列車はすべて観光列車となります。その意味では観光地に向かう列車はすべて観光列車ですが、それだとちょっとイメージが違いますよね。
近年は、内外装を豪華に改装し、食事を楽しみながら旅行ができたり、広い窓が配置され景色を楽しめたりなど、乗ること自体を目的にした列車というのが一般的な認識。九州ではこの意味での観光列車が20本近く運行して、人気を集めています。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
九州の観光列車はなぜ魅力的?
なぜ九州には観光列車が多いのでしょうか。その理由を探ると、九州の観光列車の魅力も見えてきます。
国鉄時代の赤字が観光列車を生んだ
九州で観光列車が盛んになった大きな理由は、JR九州が前身の国鉄時代に大赤字だったからだといわれています。再び赤字に陥らないようにするため、JR九州は2014年に、鉄道は一つの観光素材という経営方針を打ち出しました。
そして掲げたのが、以下の3つテーマです。
- 魅力ある列車の開発
- 新たなサービスへの挑戦
- 地域との一体化
このテーマを実現させるために力を入れたのが、まさに観光列車でした。九州には人気の観光地が多く地元食材にも恵まれていることから、JR九州の方針は大成功。地域と一体化した魅力的な観光列車が次々に誕生しました。
九州を観光列車で楽しむポイント
九州の観光列車は全体としてどんな特徴があるのでしょうか?
たくさんの観光地を巡る!
九州はそれぞれの県にたくさんの観光地があります。そのため停車後にも楽しみが多いのが特徴。車窓から風景を眺めるだけでなく、旅行イベントとして観光列車を楽しむことができます。
列車内で食事も楽しむ
九州は食材に恵まれたエリア。海と山の豊富な特産品を生かすことができます。そのため列車内で美食を楽しめるレストラントレインが多いのも魅力。スイーツから高級コース料理までバラエティ豊かにそろっています。また停車駅での直売や車内販売なども充実。沿線のおいしいものを車内で味わえます。
バラエティ豊かな車両デザインも魅力
JR九州では観光列車をD&S(デザイン&ストーリー)列車と呼んでいます。これはそれぞれの地域の個性や風土を思いきり楽しめるよう、車両のデザインにも工夫をしているということ。ユニークな仕掛け満載で、乗ること自体が忘れられない物語になることを目指しています。
木材をふんだんに使用した列車や伝説をモチーフとしたデザイン、高級感のある列車など、多彩な車両を楽しめるのも九州の観光列車の魅力なんです。
九州のおすすめ観光列車8選
魅力が多い九州の観光列車。ここからはおすすめの観光列車8選を紹介しましょう!
特急かんぱち・いちろく(博多⇔湯布院・別府)
2024年に運行開始!畳個室もあるぜいたく列車
特急かんぱち・いちろくは、2024年4月26日に登場した観光列車。ゆふ高原線の風土をあじわう列車で、博多駅からゆふ高原線(久大本線)を経由し、由布院・別府駅間を約5時間かけて運行しています。地域の食材をふんだんに使った弁当を楽しめるのも魅力のひとつ!
車両外観は艶のある黒を基調としたデザインで、車体にはゆふ高原線の路線図をモチーフにしたゴールドライン、上下にはゆふ高原線の駅名によるエッジラインが描かれています。車体に景色が映り込むことも計算したデザインです。
1号車はゆったりとしたソファ席。テーブルには大分産の杉が使われ、天井や手摺も杉板で統一された温かみのある空間です。
2号車は大きな窓から沿線の景色を望める、その名もラウンジ杉。共用スペースとして自由に過ごせます。樹齢約250年の杉の一枚板カウンターと、日田の底霧をイメージした天井が落ち着いた雰囲気です。
3号車は福岡・久留米エリアの風土をモチーフにしたデザイン。半個室型のBOX席もあります。ユニークなのは畳個室。家族やグループがリラックスしながらぜいたくな時間を過ごせますよ。
運行ルート
特急かんぱち号(月・水・土曜日に運行)
- 博多駅 ・・・ 12:19発
- 田主丸駅でおもてなし 13:22頃~(約12分停車)
- 恵良駅でおもてなし 14:52頃~(約16分停車)
- 由布院駅 ・・・ 15:41着
- 大分駅 ・・・ 16:39着
- 別府駅 ・・・ 16:59着
特急いちろく号(火・金・日曜日に運行)
- 別府駅 ・・・ 11:00発
- 大分駅 ・・・ 11:22発
- 由布院駅 ・・・ 12:27発
- 天ケ瀬駅でおもてなし 13:17頃~(約9分停車)
- うきは駅でおもてなし 13:58頃~(約20分停車)
- 久留米駅 ・・・ 14:57着
- 博多駅 ・・・ 15:47着
旅行代金
定員毎の1人あたり旅行代金(乗降駅に関わらず、旅行代金はすべて同一)
席座席種 | 定員 | 旅行代金 |
---|---|---|
ソファ席 | 3名(2名~) | 18,000円 |
BOX席 | 2名(1名~) | |
3名(3名~) | ||
4名(3名~) | ||
6名(5名~) | ||
畳個室 | 6名(4名~) | 23,000円 |
ゆふいんの森(博多~湯布院・別府)
日本の観光列車を代表する存在
ゆふいんの森は九州だけでなく、日本の観光列車を代表する存在。“列車に乗った時からゆふいん”をテーマに1989年に誕生した九州初のD&S列車です。
ゆふいんの森 1世は メタリックグリーンのヨーロピアンスタイルの外観。床が通常よりも高いハイデッカー構造になっていて、由布院に向かうまでの景色を存分に楽しめます。 1999年に加わったゆふいんの森 3世は、よりスタイリッシュで洗練されたデザイン。1世と同じように天地にひろがる窓から景色を楽しめるよう工夫されています。車内はレトロで高級感ある雰囲気。森のやさしさに包まれたような空間です。
和をモチーフにしたゆふいんの森弁当や、おおいた和牛をたっぷり味わえるゆふいんの森 おおいた和牛弁当、地ビールのゆふいん麦酒、日田市の柚子みつを使用したゆずみつジュースなど、車内での食事も魅力です。
下り(由布院・別府方面)時刻表
停車駅 | 1号 | 3号 | 5号 |
---|---|---|---|
博多 | 9:17発 | 10:11発 | 14:38発 |
鳥栖 | 9:43発 | 10:37発 | 15:04発 |
久留米 | 9:51発 | 10:48発 | 15:12発 |
日田 | 10:37発 | 11:32発 | 15:56発 |
天ケ瀬 | 10:49発 | 11:45発 | 16:09発 |
豊後森 | 11:04発 | 12:00発 | 16:24発 |
由布院 | 11:31着 | 12:30発 | 16:50着 |
大分 | - | 13:16発 | - |
別府 | - | 13:27着 | - |
上り(博多方面)時刻表
停車駅 | 2号 | 4号 | 6号 |
---|---|---|---|
別府 | - | 14:43発 | - |
大分 | - | 14:57発 | - |
由布院 | 12:01発 | 15:56発 | 17:17発 |
豊後森 | 12:32発 | 16:24発 | 17:44発 |
天ケ瀬 | 12:47発 | 16:38発 | 17:59発 |
日田 | 13:00発 | 16:52発 | 18:12発 |
久留米 | 13:46発 | 17:36発 | 18:54発 |
鳥栖 | 13:55発 | 17:44発 | 19:02発 |
博多 | 14:19着 | 18:10着 | 19:28着 |
旅行代金
大人1名分の片道の普通運賃+指定席特急料金の合計額
- 博多〜由布院:5,690円(大人)
- 博多〜日田:3,910円(大人)
或る列車(博多~湯布院)
明治時代の伝説の豪華客車をイメージした観光列車
或る列車とは、明治39(1906)年に当時の九州鉄道がアメリカに発注した豪華客車・九州鉄道ブリル客車の通称です。当時の日本で最も豪華な設備を備えていた幻の豪華客車を復活させたのが、現在の或る列車。運行区間は博多〜湯布院です。
世界的な鉄道模型の神様といわれた原信太郎氏が作成した模型を元にデザインされた観光列車で、非常にラグジュアリーな空間の中、成澤由浩シェフがプロデュースするコース料理をいただける豪華列車となっています。
料理は、前菜、お魚料理、お肉料理、スイーツ、ミニスイーツを楽しめる、或る列車だけのオリジナルコース料理。成澤シェフが九州各地の生産者を訪れて確かめた質の高い素材だけを使用し、九州の職人たちがこの列車のために特別に制作したオリジナルの器でいただきます。
運行時刻
博多駅 10:58頃発〜由布院駅 14:08頃着
由布院駅 15:00頃発〜博多駅 18:03頃着
夏季特別プランコース
博多駅 10:58頃発〜由布院駅 14:08頃着
由布院駅 15:00頃発〜博多駅 18:03頃着
(列車の時刻は変更になることもあり)
料金
35,000円~47,000円
運行区間の片道JR、コース料理、ドリンク代等含む
特急 A列車で行こう(熊本~三角)
大人の旅がコンセプトの観光列車
特急 A列車で行こうは、大人の旅をコンセプトにしたゴージャスな空間が魅力の、熊本駅から三角駅まで運行する観光列車。外観は16世紀大航海時代のヨーロッパ文化と古き良き天草をテーマに、黒とゴールドのツートンカラーでまとめています。
車内でひときわ存在感を放つのは、バースタンドのA-TRAIN BARやステンドグラス。ジャズの名曲が流れ、まるで高級ホテルのような雰囲気です。列車の名前は、ジャズの名曲『A列車で行こう』にちなんだもの。Aには天草 (Amakusa)と、大人(Adult)の意味が込められています。ハイボール片手にバーカウンターでワンランク上の旅を体験するイメージなんですね。
ゆったり車窓を楽しんで到着する三角(みすみ)駅は、特急 A列車で行こうの運行に合わせてリニューアルした駅。レトロな南欧風の駅舎が魅力的です。その先はシークルーズ号に乗り換えて天草を目指す旅を続けることもできます。
下り(三角方面)時刻表
停車駅 | 1号 | 3号 |
---|---|---|
熊本 | 10:21発 | 13:06発 |
宇土 | 10:31発 | 13:17発 |
網田 | 11:22発 | 13:57発 |
三角 | 11:35着 | 14:11着 |
上り(熊本方面)時刻表
停車駅 | 2号 | 4号 |
---|---|---|
三角 | 11:58発 | 16:35発 |
宇土 | 12:26発 | 17:03発 |
熊本 | 12:37着 | 17:13着 |
料金
大人1名分の片道の普通運賃+通常期指定席特急料金の合計額
- 2,540円(大人)
特急かわせみ やませみ(熊本~阿蘇・宮地)
球磨の自然を感じられる観光列車
特急かわせみ やませみは、熊本から阿蘇方面へと向かう観光列車。土日祝日や春休み、夏休みなどの長期休暇期間に運行しています。
球磨川の鳥の名前から名づけられた特急は、球磨の自然を模した和モダンな作りが特徴です。床は人吉球磨産のスギ、カウンターやテーブルはヒノキ。さらに八代産のい草が暖簾に使われるなど、自然の温もりを全身で感じられる作りになっています。
観光列車内では軽食を楽しめるのも魅力のひとつ。阿蘇ジビエの鹿や猪を使用した阿蘇ジビエカレーのホットサンドやクラフトビールの阿蘇ブロンドエール、農家のおにぎりのっぺ汁セット、晩白柚の果肉を絞った晩白柚サイダー、サブリーポップコーンからし蓮根味など多彩です。
下り(阿蘇・宮地方面)時刻表
停車駅 | |
---|---|
熊本 | 10:32発 |
肥後大津 | 11:09発 |
立野 | 11:33発 |
阿蘇 | 12:04発 |
宮地 | 12:09着 |
上り(熊本方面)時刻表
停車駅 | |
---|---|
宮地 | 15:47発 |
阿蘇 | 15:52発 |
立野 | 16:22発 |
肥後大津 | 16:37発 |
熊本 | 17:08着 |
料金
大人1名分の片道の普通運賃+通常期指定席特急料金の合計額
- 2,910円(大人)
指定席特急料金は乗車日により異なる
特急 海幸山幸(宮崎~南郷)
木のおもちゃのようなかわいい観光列車
特急海幸山幸は宮崎と南郷を結ぶ観光列車。南国情緒あふれる日南の青い海と飫肥の森を満喫できるリゾート列車です。土日祝日と春休み、夏休み、冬休みなどの長期休暇期間中に、1日1往復運行。コンセプトは、木のおもちゃ箱のようなリゾート列車で、可愛らしい車体が人気を集めています。
ゆったり開放的な空間は、地元の飫肥杉をたっぷり使ったウッディなシートやインテリアが魅力。宮崎県産のこだわり食材を使った海幸山幸弁当や、宮崎県産のマンゴー果汁を使用した宮崎マンゴー地サイダー、国内地ビールの2大コンテストでW金賞を受賞した太陽のラガーなども楽しめますよ。
下り(南郷方面)時刻表
停車駅 |
|
---|---|
宮崎 | 10:28発 |
南宮崎 | 10:33発 |
田吉 | 10:37発 |
子供の国 | 10:53発 |
青島 | 10:56発 |
北郷 | 11:28発 |
飫肥 | 11:50発 |
日南 | 11:56発 |
油津 | 12:00発 |
南郷 | 12:13着 |
上り(宮崎方面)時刻表
停車駅 |
|
---|---|
南郷 | 13:52発 |
油津 | 14:11発 |
日南 | 14:15発 |
飫肥 | 14:29発 |
北郷 | 14:39発 |
青島 | 15:09発 |
子供の国 | 15:12発 |
田吉 | 15:24発 |
南宮崎 | 15:28発 |
宮崎 | 15:31着 |
料金
大人1名分の片道の普通運賃+通常期指定席特急料金の合計額
- 2,940円(大人)
指定席特急料金は乗車日により異なる
指宿のたまて箱(鹿児島中央~指宿)
錦江湾と桜島を楽しむ2トーンの観光列車
指宿のたまて箱は、錦江湾と桜島の眺めを楽しむ列車。指宿は竜宮伝説の発祥の地といわれていることから、たまて箱のような開けてびっくりな驚きをコンセプトにしています。鹿児島中央駅から指宿駅間を毎日3往復する観光列車の外見の特徴は、なんといっても黒と白の2トーンカラーのデザイン。これは黒髪だった浦島太郎がたまて箱を開けたら白髪になったイメージなんだそうです。
車内は竜宮城のような明るく楽しい雰囲気。1号車ではチーク材、2号車は南九州産の杉をふんだんに使い、極彩色のシートカバーやステンドグラスをはめ込んだ本棚、タイやヒラメの舞いを連想させる魚たちのイラストなどで彩られています。
海に向かって座るカウンター席や、ゆったりとしたソファー席から錦江湾の絶景を楽しめるのもポイント。鹿児島の美味しいものをふんだんに詰め込んだ指宿のたまて箱弁当や、南薩摩特産のさつま芋・黄金千貫を原料にした発泡酒の薩摩GOLD、指宿の唐船峡の天然湧水を使った指宿温泉サイダーなど、こだわりのグルメも充実しています。
下り(指宿方面)時刻表
停車駅 | 1号 | 3号 | 5号 |
---|---|---|---|
鹿児島中央 | 9:56発 | 11:56発 | 13:56発 |
指宿 | 10:47着 | 12:48着 | 14:49着 |
上り(鹿児島中央方面)時刻表
停車駅 | 2号 | 4号 | 6号 |
---|---|---|---|
指宿 | 10:56発 | 12:57発 | 15:07発 |
鹿児島中央 | 11:48着 | 13:48着 | 16:00着 |
料金
大人1名分の片道の普通運賃+通常期指定席特急料金の合計額
- 2,800円(大人)
指定席特急料金は乗車日により異なる
ななつ星 in 九州
格が違う!大人気の豪華観光特急
ななつ星 in 九州は、JR九州の他のD&S列車とは異なるクルーズトレイン。周遊型臨時寝台列車という扱いで、九州各地を巡りながら自然や食・温泉・歴史などを楽しむ観光寝台列車になっています。3泊4日コースと1泊2日コースをそれぞれ週に1回ずつ運行。コースは半年ごとに変更され、パッケージツアーとして販売されます。
ななつ星 in 九州は、これまで紹介した観光列車とはひと味違う豪華観光列車。大人の空間というコンセプトで、ツアー参加は中学生以上に限定されています。さらに車内の共用スペースにはドレスコードがあり、ジーンズやサンダルは禁止。一流ホテルや豪華クルーズのようにゴージャスな旅を満喫する仕様となっています。
1人あたりの価格は1泊2日で65万円から150万円。3泊4日で115万円から240万円!旅行代金はかなり高額ですが、申し込み倍率は約20倍以上という人気を誇っています。
九州の観光列車は魅力がいっぱい!
九州の観光列車はバラエティ豊か。地域と一体になってコンセプトから作り上げた列車に乗ると、九州各地の観光地の魅力を存分に味わうことができます。
のんびりと移動を楽しむ観光列車。旅の目的のひとつにしてみるのもおすすめですよ!
cover photo by PIXTA