【京都観光】日帰りで京都の神社仏閣を巡る!王道モデルコースを紹介
日本の古都である京都は数多くの歴史的な寺社仏閣や庭園、伝統的な町並みが残されており、世界遺産にも登録された名所が点在しています。 この記事では、見どころがたくさんある京都を日帰りで楽しむことができるモデルコースを3つご紹介します。短い時間でも京都を堪能できるように王道スポットをまとめているのでぜひ参考にしてくださいね。
日本の古都である京都は数多くの歴史的な寺社仏閣や庭園、伝統的な町並みが残されており、世界遺産にも登録された名所が点在しています。
この記事では、見どころがたくさんある京都を日帰りで楽しむことができるモデルコースを3つご紹介します。短い時間でも京都を堪能できるように王道スポットをまとめているのでぜひ参考にしてくださいね。
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京都をぶらり!神社仏閣を巡る日帰りコース3選
京都の魅力は、古都の歴史や四季折々の自然、美しい街並み、そして文化的な体験が織りなす特有の雰囲気にあります。本記事では、そんな京都の魅力を詰め込んだ日帰りモデルコースを3つご紹介します。有名な神社仏閣を巡る中で、京都の歴史を学び、日本の四季を感じて、ここでしか味わえない体験ができますよ。
京都は、過去と現在が調和した美の都。訪れるたびに新たな発見と感動があり、時間を超えて心に残る特別な体験ができる場所です。ぜひ、京都へ訪れる際の参考にしてみてくださいね。
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金閣寺から清水寺コース
まずは金閣寺をスタートに、京都らしい清水寺をゴールとしたモデルコースをご紹介!歴史と文化が息づく魅力的な都市である京都は、見どころがぎゅっと詰まっているので効率よく回るのが鍵です!
金閣寺がある京都駅の北側、北区や右京区を中心に予定を組んでみました。人気の神社仏閣を厳選しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【9時】京都駅到着→金閣寺へ
京都駅に着いたら、まず目指すのは金閣寺。金閣寺は正式名称を鹿苑寺といい、初めての京都旅行で必ず押さえておきたい観光スポットです。京都駅からのアクセス方法はバスがおすすめ。直通バスを利用すると約50分でアクセスすることができます。
金閣寺は、室町幕府の三代将軍である足利義満によって1397年に建立され、「古都京都の文化財」として国に指定されています。室町時代の華やかな北山文化の象徴であり、三層の楼閣は上の二層が金箔で覆われていて圧巻です。庭園内の鏡湖池に松とともに映り込む姿が美しいと人気ですが、冬は雪化粧した姿がより美しさを際立たせますよ。
【11時】龍安寺で侘び寂びを味わう
金閣寺の次に向かうのは龍安寺。華やかな金閣寺とは対照的な侘び寂びの空間が魅力です。金閣寺から龍安寺は徒歩約20分ですが、車だと約5分の距離のため、バスを利用するのもおすすめです。金閣寺道というバス停から乗車し、龍安寺前で下車します。
1450年に建立された龍安寺は、枯山水の石庭「方丈庭園」が有名。白砂が丁寧に敷かれた庭園には大小異なる15個の石が配置されており、その静寂な美しさは人々を魅了します。1975年にイギリスのエリザベス女王がこの石庭を称賛したことでも知られるようになり、国の史跡・特別名勝にも指定されています。
【12時】仁和寺観光と周辺でランチ
龍安寺で感動体験をしたあとは仁和寺へ。龍安寺から徒歩15分ほどの仁和寺の入り口である二王門の付近には、お蕎麦などのランチができるお店や小腹を満たしてくれるカフェなどがいくつか並んでいるので観光前に腹ごしらえもお忘れなく!国の重要文化財にも指定された日本庭園があるので、お腹を満たしてからゆっくりみてまわりましょう。
仁和寺は、仁和4年(888年)に第59代宇多天皇によって創建されたことがお寺の名前の由来と言われています。境内には国宝の「金堂」や重要文化財の「五重塔」など、皇族とのゆかりが深い御所風の建物が点在しています。
もし春に訪れるなら、江戸時代に植えられた「御室桜」は必見!例年4月中旬に見頃を迎える低木の遅咲きの桜です。御室桜はその美しさから数々の和歌に詠まれ、古くから親しまれてきた歴史を感じます。
【14時】北野天満宮で学問の祈願を
続いて北野天満宮。言わずと知れた学問の神様です。先ほどご紹介した仁和寺からは徒歩で30分ほどとなっているので、バスか高雄京北線を利用するのがおすすめです。
北野天満宮は、菅原道真を祀っている全国約1万2000社の天満宮の総本社です。947年、平安京の北西に位置する北野の地に、菅原道真を祀る神託により創建されました。1607年に再建された茶褐色の御本殿は、決して豪奢ではないのに荘厳な雰囲気があり、訪れる人々を魅了します。日本最古の八棟造(権現造)として国宝に指定されており、桃山建築の代表作のひとつです。
また、豊臣秀吉がこの地で北野大茶湯を開催したことをはじめ、江戸時代には文化や学問の中心地として発展したため、文化芸能の神社としても仰がれているんですよ。
【16時】清水寺で京都の旅を締めくくり!
最後は清水寺!今まで紹介してきた神社仏閣は北区や右京区にありましたが、清水寺は東山区に位置します。そのため、北野天満宮からバスを利用してのアクセスには1時間ほどかかります。乗り換えが必要な場合もあるので、時間に余裕を持って行動しましょう。
「清水の舞台」で有名な清水寺。京都といえば清水寺を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。13mもの高さがある舞台は国宝に指定されており、舞台から見渡せる京都の眺望は圧巻ですよ。
清水寺の参道である二年坂や三年坂には漬物や抹茶スイーツなどお土産ショップがずらり!時間に余裕がある時はお土産もチェックして帰路につきましょう。
清水寺から八坂神社コース
2つ目のモデルコースはスタートが清水寺、ゴールは八坂神社のコースです。このコースの特徴は、時間にゆとりを持って観光できること。京都駅から清水寺までアクセスした後はどれも徒歩圏内なので、バスや電車の時間を心配する必要がありません。
京都は公共交通機関が発達しているため、さまざまな場所へバスや電車で移動できますが、時期や時間帯によってはかなり混雑します。しかし、徒歩圏内でめぐれるこのコースは公共交通機関の混雑を回避しつつ、古都京都の歴史情緒あふれる街並みを散策できるメリットもあります!
また、国宝や重要文化財なども見ることができ、京都の歴史をしっかり学ぶこともできますよ。
【9時】京都駅到着→清水寺
このコースではまず、京都駅から清水寺に向かいます。京都観光の定番スポットである清水寺は、日中はかなり混雑するので、午前中に訪れちゃいましょう!京都駅から約3.5キロ離れており、バスを利用すると約30分でアクセスすることができます。
778年に開山された歴史ある寺院で、先ほどご紹介した清水の舞台だけでなく、見どころはたくさんあります!重要文化財である「仁王門」や高さ約30メートルもある国内最大級の「三重塔」、寺院の名前の由来と言われる名水「音羽の瀧」などなど。釘を使わない「懸造り」も清水寺の特徴のひとつです。
一年を通して多くの観光客が訪れる清水寺ですが、春の桜、秋の紅葉の時期は特に人気。四季折々の風景が楽しめ、特に紅葉の季節には夜間特別拝観が行われるので、ライトアップされた幻想的な清水寺を見ることができます。
【11時】高台寺の蒔絵を堪能
清水寺で京都らしさを満喫したあとは、高台寺を目指しましょう。清水寺から三年坂を通り、二年坂を抜けた先にあり、徒歩約10分とすぐアクセスできます。
高台寺は1606年、豊臣秀吉の正室である「ねね」が秀吉を弔うために創建されたお寺のため、通称「ねねの寺」として親しまれています。境内には重要文化財の開山堂や千利休意匠の茶室傘亭など多くの見どころがあります。特に、秀吉とねねを祀る霊屋(おたまや)で見られる「高台寺蒔絵」は必見。漆と金粉を用いた日本漆芸の代表的な技法で描かれた蒔絵は、優美で繊細な美しさです。
【12時】円山公園でピクニック
観光客だけでなく、市民の憩いの場としても人気の円山公園。高台寺からさらに北に5分ほど歩くと到着します。自然あふれる園内にはいたるところにベンチや休憩スポットが整備されており、気軽にピクニックを楽しむことができます。道中に食べ歩きグルメやご馳走をテイクアウトして円山公園の四季折々の自然を眺めながらのランチは格別ですよ!
そんな円山公園は、1886年に開設された京都市内最古の公園で園内には日本庭園があります。桜の名所としても有名な円山公園は、ピクニックにもぴったりの春が一番おすすめの季節。高さ12メートルもある「祇園しだれ」と呼ばれる巨大な枝垂桜は、円山公園の象徴となっています。
【14時】岡崎公園→平安神宮へ
円山公園からまたさらに北上すること、約15分。四季折々の自然にあふれる岡崎公園につきます。四季折々の魅力が溢れる公園ですが、春の桜や秋の紅葉は特に美しいのでぜひ立ち寄ってみてくださいね。
岡崎公園を抜けるとすぐに平安神宮が見えます。平安神宮は、1895年に平安遷都1100年を記念して創建された神社で、桓武天皇と孝明天皇を主祭神として祀っています。
鮮やかな朱色に緑色が美しい大鳥居や豪華な社殿は、京都に行ったら一度は見ていただきたい光景です。庭園は、国の名勝に指定されていて、特に境内のあちこちにある春のしだれ桜はとても立派でため息が出る美しさです。縁結びのパワースポットとしても知られており、国内外から多くの参拝者が訪れます。
【16時】八坂神社で京都に酔いしれる
このコースの最後は八坂神社へ。平安神宮から円山公園の方へ15分ほど戻ります。平安神宮は夕方で拝観できなくなってしまいますが、八坂神社は夜間の拝観もできるので、ご自身の予定に合わせて調整できます。八坂神社への門はいくつかありますが、四条通の最東に現れる堂々たる西楼門は壮観なので、ぜひ西楼門から入ってみてくださいね。
「祇園さん」の愛称で親しまれている八坂神社は、京都の繁華街である祇園に位置する古社。全国に約2,300ある八坂神社の総本社です。疫病退散や商売繁盛、縁結びなどのご利益があり、一年を通して全国から多くの参拝者が訪れます。
また、日本三大祭りの一つ「祇園祭」の舞台でもあり、毎年7月には山鉾巡行や花傘巡行など、多くの神事や行事が行われます。八坂神社の国宝に指定されている本殿は「祇園造」と呼ばれ、特徴的な屋根の作りになっています。時間の許すかぎり、八坂神社の境内で穏やかな時間を過ごしてみてはいかがですか?
清水寺から銀閣寺コース
最後にご紹介するコースは穏やかな気持ちになれる体験型日帰りコース!高台寺での瞑想や知恩院での七不思議を体験し、清水寺や南禅寺の撮影スポットで記念撮影、旅の後半では南禅寺や哲学の道、銀閣寺で歴史情緒を感じる。そんな体験型の穏やかで心洗われるようなモデルコースになっています。
一方で少し歩く距離が長いので、足腰に自信がない方は他のコースも検討してみてくださいね。
【9時】京都駅→清水寺
このコースでも、まずは外せない清水寺へ。比較的混雑していない午前中に訪れるのが京都の日帰り観光の鍵。清水の舞台をはじめとした見どころを巡りつつ、清水寺の参道で食べ歩きグルメやお土産もチェックしましょう。
古都京都を着物で散策するのもおすすめ。京都にはたくさんの着物のレンタルショップがあり、清水寺の近くにも点在しています。特に清水寺の参道である二年坂や三年坂は石畳になっており、京都らしい雰囲気で、記念撮影にもぴったりですよ。
【11時】高台寺でいのちと向き合う
清水寺から高台寺までは徒歩10分。ねねの寺として親しまれている高台寺の魅力は先ほど紹介した蒔絵だけではありません。
2016年に新しく建てられた利生堂のことはご存知でしょうか。歴史ある建造物が多い京都で、新しいお堂は異色ですよね。この利生堂は、死が遠ざかっている現代の人々のための、いのちと向き合う場所として建てられました。
このお堂の壁には、お釈迦様が亡くなった様子を描く涅槃図が描かれていますが、高台寺に所蔵されていた650年前の八相涅槃像を最先端の技術で再現したものです。過去と現在の調和を感じる場所で瞑想する時間は、かけがえのないものになるはずです。
【12時】知恩院で七不思議を体験
続いて知恩院へ。高台寺から円山公園を通り抜けて10分ほど歩くと知恩院にアクセスできます。
知恩院は、法然上人が坊舎を建てたのが始まりで、1575年に正親町天皇の命で正式に設立された浄土宗総本山です。日本最大の三門や御影堂は国宝に指定されており、歴史的にも重要な神社です。
知恩院の見どころといえば、「七不思議」。鶯の鳴き声が聞こえる廊下やスズメが飛んでいってしまったと言われている襖絵など、知恩院には古くから伝わる七不思議があり、その不思議な体験をすることができますよ。境内には徳川家ゆかりの権現堂や名勝の方丈庭園もあり、縁結びの神として知られる濡髪大明神も祀られています。
【14時】南禅寺で湯豆腐ランチ
知恩院で七不思議を体験し、学んだあとは南禅寺へ向かいましょう。知恩院から南禅寺までは徒歩20分と少しかかるので、途中でランチをするのがおすすめです。南禅寺は豆腐が有名で、南禅寺周辺には湯豆腐の名店がたくさんあり、ランチならリーズナブルにいただけるお店もあるので狙い目ですよ。
お腹を満たしたら南禅寺の水路閣での記念撮影をお忘れなく。近年SNSで話題になり、この明治時代に造られた赤レンガの水路閣がとても人気なんです。そのほか、枯山水庭園の「虎の子渡し」や三門から見える京都市内の絶景も見どころです。桜や紅葉、雪景色など四季折々の風景も楽しめます。
南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山で、日本初の勅願禅寺として1291年に亀山法皇により開基されました。京都五山の上に位置する最高位の禅寺として知られ、境内には国宝や重要文化財も多く、京都の歴史を感じることができます。
【15時】哲学の道を散歩
南禅寺から次の目的地である銀閣寺へは徒歩30分と少し遠いのですが、道中は哲学の道を通ることができます。
哲学の道は約2kmにわたる日本屈指の散歩道で、琵琶湖疏水に沿って整備されています。昭和61年には「日本の道百選」に選ばれました。この道は京都大学の哲学者、西田幾多郎が思索しながら歩いたことが名前の由来であると言われています。
道沿いには約450本の桜が植えられており、春には関雪桜と呼ばれる桜並木が楽しめます。目の前が一面ピンク色に染まる光景は、忘れられない体験になること間違いなしです!周辺にはカフェやお土産屋さんもたくさんあるので、立ち寄りながら銀閣寺まで散歩しましょう。
【16時】銀閣寺で飾らない美しさを学ぶ
このコースの最終目的地である銀閣寺は、正式名称を東山慈照寺といい、侘び寂び」の美意識を感じる名所となっています。金閣寺と比較されることが多く、豪奢ではない控えめな日本らしい美しさが魅力です。
室町幕府8代将軍である足利義政が1482年に建てた山荘「東山殿」を起源とする寺院で、義政の法号「慈照院」にちなんで名付けられました。観音殿、いわゆる銀閣だけでなく、庭園にある富士山型の「向月台」や波紋を表す「銀沙灘」など見どころはたくさん。美しい庭園は国の特別名勝・特別史跡に指定されています。
東山文化を代表する格式高い銀閣寺で、侘び寂びの飾らない美しさを学んでみてはいかがですか?
日帰りで京都旅行を満喫しよう!
本記事では京都の神社仏閣を日帰りで巡るおすすめモデルコースを3つご紹介しました。1000年以上の歴史を持つ神社仏閣が点在する京都は、日帰りでも心が洗われるような体験になります。
四季折々の美しさを持つ京都。行く時期や季節なども考慮しつつ、ご自身に合ったスケジュールを組んで京都旅行を楽しんでくださいね。
cover photo by PIXTA