【2024年最新】時代祭は京都三大祭のひとつ!行列の順番やルートなどを解説
時代祭は、京都三大祭に数えられる平安神宮の祭礼です。平安神宮の創建と平安遷都を祝う行事として始まり、時代の変遷を辿る時代風俗行列が注目を集めています。 この記事では、時代祭の歴史や開催期間、見どころ、アクセス方法、観覧時の注意点などを徹底解説!行列の順番やルートもご紹介するので、ぜひ時代祭を観覧する前に情報をチェックして、お祭りを楽しんでくださいね。
時代祭は、京都三大祭に数えられる平安神宮の祭礼です。平安神宮の創建と平安遷都を祝う行事として始まり、時代の変遷を辿る時代風俗行列が注目を集めています。
この記事では、時代祭の歴史や開催期間、見どころ、アクセス方法、観覧時の注意点などを徹底解説!行列の順番やルートもご紹介するので、ぜひ時代祭を観覧する前に情報をチェックして、お祭りを楽しんでくださいね。
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時代祭はどんな祭り?基本情報を解説
祇園祭や葵祭と並び、京都三大祭のひとつとして知られる時代祭。まずは時代祭の概要や歴史などの基本情報を解説します。
時代祭の概要や歴史は?
時代祭は、平安遷都の日にあたる10月22日に開催される平安神宮の祭礼です。明治28年、平安神宮の創建と平安遷都1100年を記念する祭礼として始まりました。
そもそも平安神宮は、明治維新によって衰退していた当時の京都に活気を戻そうと創建された神社。時代祭は、平安神宮創建をきっかけに寄せられた京都人の熱意をもとに創始されたと言われています。
そのため時代祭には、京都ならではの歴史と文化を象徴するものを、京都人にしかできないものをという心意気が込められているんだとか。特に、約2000人もの市民が各時代の衣装を身にまとって巡行する時代風俗行列が見どころで、京都の歴史の変遷をたどることができます。
今では京都の秋の風物詩として人気を集めており、開催期間には世界中から多くの観覧客が訪れるんですよ!
時代祭が開催される神社は?
時代祭は、明治28年に創建された平安神宮の大祭です。桓武天皇・孝明天皇を祀る歴史ある神社で、京都市民の総社として知られています。朱塗りの社殿が目を引き、一歩足を踏み入れるだけで京の平安らしい風情を感じられるでしょう。
ほかにも、迫力満点の大鳥居や四季折々の草花が咲き誇る神苑、国の重要文化財である大極殿など見どころもたくさん!時代祭観覧時は、ぜひ平安神宮の境内や建築にも注目してみてくださいね。
時代祭の開催期間・所要時間は?
時代祭の祭事は10月15日の時代祭宣状祭に始まり、21日の前日祭、22日の時代祭・神幸祭、23日の後日祭と続きます。とはいえメインは時代祭・神幸祭となるので、観覧したい場合は10月22日に合わせて訪れるようにしましょう。
時代風俗行列の先頭から最後まで観覧する場合、所要時間は約2時間が目安です。時間によっては目当ての行列を見れない可能性もあるので、次にご紹介する行列の順番やルートをしっかり確認しておいてくださいね。
※雨天によって順延となる可能性もあります。詳しくは公式ホームページでご確認ください。
時代祭の行列の順番やルートは?
10月22日の開催当日は、午前8時に本宮にて神幸祭が執り行われ、12時に京都御所から時代風俗行列が出発します。具体的な巡行ルートと目安時間を下記にまとめたので、確認してみましょう。
- 京都御所建礼門前出発(12:00)
- 堺町御門(12:15)
- 烏丸丸太町(12:30)
- 烏丸御池 (12:50)
- 河原町御池(13:20)
- 河原町三条(13:30)
- 三条大橋(13:40)
- 三条神宮道(14:10)
- 平安神宮・到着(14:30)
約2キロメートルの道のりを約2時間かけて巡行し、平安神宮到着後は御鳳輦を大極殿へ奉安する還幸祭が行われます。
なお行列の順番は明治維新時代を先頭に古い時代へと遡っており、御鳳輦の神幸列は最後に編成されています。詳しい行列の順番については、下記をご覧ください。
- 明治維新時代(維新勤王隊列・維新志士列)
- 江戸時代(徳川城使洛列・江戸時代婦人列)
- 安土桃山時代(豊公参朝列・織田公上洛列)
- 室町時代(室町幕府執政列・室町洛中風俗列)
- 吉野時代(楠公上洛列・中世婦人列)
- 鎌倉時代(城南流鏑馬列)
- 藤原時代(藤原公卿参朝列・平安時代婦人列)
- 延暦時代(延暦武官行進列・延暦文官参朝列)
- 神幸列(神饌講社列・前列・神行列・白川女献花列・弓箭組列)
延暦時代や藤原時代をはじめとする8つの時代ごとに、京都の歴史や文化をじっくり見学することができます。見たい行列がある場合は、巡行ルートと順番を事前にチェックしてスケジュールを組むのがおすすめですよ。
※( )は行列通過予定時刻です。
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時代祭の見どころ・楽しみ方
国内外からも人気を集める時代祭ですが、具体的な見どころが分からないという方も多いですよね。そこでここからは、絶対押さえておきたい見どころを中心に、時代祭の楽しみ方を解説します。初めて時代祭を観覧する方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
各時代の歴史や文化をたどる時代風俗行列
時代祭のハイライトとなるのが、京都が都だった約1000年の歴史をたどる時代風俗行列です。京都の市民組織・平安講社が運営を担当し、かねてより動く歴史風俗絵巻として親しまれています。
笛や太鼓の音色を筆頭に明治維新時代から延暦時代へとさかのぼる行列は、全長約2キロメートルにもおよび、列をなす人々はなんと総勢約2000名ほど。京都の町を練り歩く大行列は、まるで歴史の教科書から飛び出してきたかのような迫力です。
市民らは各時代を代表する歴史上の人物にふんしており、なかには紫式部や織田信長、西郷隆盛といった偉人の姿も見られるんですよ。精巧な衣装を身にまとった姿を見れば、本物のような威厳と風格を感じられるでしょう。
2基の御鳳輦(ごほうれん)を備えた神幸列は見逃せない
時代祭を観覧するなら、時代風俗行列の最後を飾る神幸列もはずせません。2基の御鳳輦を備えており、平安神宮の主祭神である桓武天皇と孝明天皇のご神霊が乗られています。
そもそも時代風俗行列は、この神幸列にお供するためになされたもの。時代祭には、桓武・孝明両天皇に京都市内を巡行してもらい、京都の繁栄ぶりや市民の平安を見ていただくという意味合いが込められているのです。
先の御鳳輦には孝明天皇、後の御鳳輦には桓武天皇が祀られており、宮司以下神職が前後に付き従って供奉します。神幸列は祭りの醍醐味とも言えるので、見逃さないようにしてくださいね。
各時代を彩った衣装や祭具にも注目を
時代風俗行列では、各時代を彩った衣装や祭具、ヘアスタイルなどを見学できるのも魅力のひとつ。特に平安時代の豪華絢爛な衣装や装飾はうつくしく、思わず目を奪われます。
同じ平安時代でも清少納言は十二単、紫式部は小袿など、着用する人物によって衣装が微妙に異なるので、細かくファッションチェックしてみるのも楽しそうですね。
伝統工芸技術を駆使して復元された調度品や衣装は約1万2000点にも上り、どれも本物さながらの精巧なつくり。祭具や衣装は、まさに動く歴史風俗絵巻を作り出すには欠かせない要素と言えます。
時代祭の観覧方法は?チケットは必要?
時代祭は基本的に無料で観覧でき、チケットも不要です。ただし毎年多くの人で混雑するので、ゆっくり観覧したい場合は有料観覧席を購入するのがおすすめです。ここでは時代祭の観覧方法や穴場の撮影スポットを詳しく解説します。
無料で観覧可能!穴場の撮影スポットは?
時代祭の観覧にチケットは不要で、誰でも無料で観覧できます。当日は京都市内を時代風俗行列が練り歩くことになるので、巡行ルートのいずれかでスタンバイするようにしましょう。
基本的に巡行ルートであればどこでも撮影できますが、下記は特に人が少ない穴場スポットなのでぜひ覚えておいてくださいね。
- 京都御苑内または御門付近
- 京都市役所前(河原町御池交差点)
- 三条通り
- 東山駅周辺
- 岡崎公園
穴場とはいえ、行列が始まるとすぐに人垣ができてしまうことも少なくありません。最前列で見たいという場合は、開始1〜2時間前から待機し、撮影場所を確保しておくと安心ですよ。
ゆっくり観覧するなら有料観覧席の購入がおすすめ!
人混みを避けてゆっくり観覧したいという場合は、有料観覧席の購入も検討してみましょう。京都御苑・御池通・平安神宮道の3ヵ所に設置されており、椅子に座って快適に観覧できます。
またパンフレットももらえるので、行列の登場人物を把握しながら見学できるのもうれしいポイントです。
2024年3月現在、令和6年の有料観覧席に関する情報は公表されていませんが、例年通りであればチケット料金は下記の通りとなっています。
【京都御苑】
- 一般席(最前列):4,500円
- 一般席(2列目以降):3,500円
【御池通】
- 一般席(最前列):4,500円
- 一般席(2列目以降):3,500円
【平安神宮道】
- 一般席(最前列) :4,500円
- 一般席(2列目以降) :3,500円
- まなび席(最前列) :8,000円
- まなび席(2列目以降):7,000円
変更となる場合があるので、詳しくは公式ホームページより確認してくださいね。
時代祭へのアクセス・行き方
つづいて、時代祭へのアクセス・行き方を詳しくご紹介します。今回は、時代風俗行列の終着点となる平安神宮へのアクセスを中心に解説するので、時代祭の観覧を考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
最も一般的な移動方法は地下鉄
時代祭が開催される平安神宮までは、地下鉄を利用して移動するのが一般的です。地下鉄東西線・東山駅が最寄り駅となり、駅からは徒歩約10分で到着します。料金は乗車駅によって異なるため、ルートと共に確認しておくと良いでしょう。
なお京阪電車を使ってアクセスする方法もあり、京阪鴨東線・三条駅または神宮丸太町駅から徒歩約15分となっています。歩く距離は長いですが、京都の街並みを眺めながら移動したい方にはぴったりですよ。
また時代風俗行列のスタート地点である京都御所に向かいたい方は、地下鉄烏丸線・今出川駅で下車しましょう。今出川駅から約5分歩けば、京都御所の入り口に到着します。
バスの場合は交通規制による経路変更に注意
なるべく歩きたくないという方は、京都市バスを利用してみてはいかがでしょうか。JR・京都駅から市バス5系統・100系統・110系統いずれかのバスに乗り換え、バス停の岡崎公園 美術館・平安神宮前で下車してください。バス停から北へ約5分ほど歩けば、すぐに平安神宮に到着します。
JR・京都駅からの所要時間は約30分で、市バスの料金は大人230円、子ども120円です。京都駅は非常に多くのバスが乗り入れているため、行き先を間違えないよう確認してから乗車しましょう。
ただし、時代祭の開催日は交通規制があるため、一部のバスでは路線変更や運行休止の対応が取られる可能性もあります。場合によっては時間通りに着かない恐れもあるので、市内移動をする際はできるだけ電車や地下鉄を利用するのがおすすめです。
自由に観光を楽しむならタクシー
自由に観光を楽しみたい、荷物が多いという方は、タクシーの利用を検討してみましょう。JR・京都駅から平安神宮までの所要時間は約20分、料金は約1,800円から2,500円が目安です。
タクシーなら乗車するだけで目的地まで到着するため、途中で迷う心配もありません。3人以上で利用するなら比較的コスパも良いので、グループ旅行の場合におすすめですよ!
しかし、京都ではタクシーが捕まらないことも多いので注意が必要です。タクシー乗り場に停まっていない、流れのタクシーが見当たらないという場合は配車アプリを利用すると良いでしょう。
時代祭を観覧するときの注意点
最後に、時代祭を観覧するときの注意点を3つご紹介します。毎年多くの人でにぎわう時代祭では、マナーを守って観覧することが大切です。気持ち良くお祭りを楽しむためにも、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
有料観覧席の場合はスケジュールに余裕を持って入場する
有料観覧席を購入する場合は、時間に余裕を持った入場を心がけましょう。公式サイトでは行列の先頭通過予定時刻の30分前までの入場が推奨されています。
当日は人垣ができるほど混雑するので、直前の入場だと購入した座席に辿り着けないケースもあるようです。払い戻しは不可となっているので、最低でも45分前までに入場しておくと安心ですね。
傘は使用不可!レインコートの準備が必要
時代祭の行列途中で雨が降り出しても、傘は使用できません。折りたたみ傘であっても使用不可なので、雨予報の場合はレインコートを持参する必要があります。
傘を差すとほかの観覧客の迷惑となるため、必ずルールを守って行列を楽しんでくださいね。なお当日の朝から雨が降っている場合は順延になるため、公式から発表される情報を確認しましょう。
フラッシュ撮影・ペット連れの入場は禁止
時代風俗行列では牛車や馬車といった動物も登場するため、暴走防止の観点からフラッシュ撮影やペット連れでの入場が禁止されています。
馬や牛が興奮して沿道に突進してくる恐れもゼロではないため、十分注意しましょう。特にフラッシュ撮影は無意識のうちに使ってしまう可能性もあるので、撮影前に設定を必ず確認しましょう。
時代祭を観覧して京都の歴史を感じよう
この記事では時代祭の歴史をはじめ、行列の順番やルート、観覧方法、アクセスなどをご紹介しました。時代祭は京都を代表するお祭りのひとつで、京都の歴史や文化をたどる時代風俗行列が見どころです。
ぜひ今回ご紹介した情報を参考に、時代祭を満喫してみてくださいね!
時代祭の基本情報 | |
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住所 | 〒606-8341 京都市左京区岡崎西天王町97(平安神宮) |
開催日 | 毎年10月22日 |
アクセス | 地下鉄東西線・東山駅から徒歩約10分 |
参加料金 | 無料 ※有料観覧席は別途料金 |
公式サイト |
cover photo by About to begin by Rosewoman is licensed under CC BY 2.0 DEED