中国・上海の2つの空港を徹底解説!浦東国際空港と虹橋国際空港
中国の中心的な都市の1つである上海。今回は中国旅行の玄関口となる上海の2つの空港、上海浦東国際空港と上海虹橋空港について徹底解説! 上海浦東国際空港と上海虹橋空港、どちらの空港を利用するのがおすすめか、空港ラウンジや免税店、上海市内へのアクセス方法などを紹介します。中国旅行を考えている方は参考にしてくださいね。
中国の中心的な都市の1つである上海。今回は中国旅行の玄関口となる上海の2つの空港、上海浦東国際空港と上海虹橋空港について徹底解説!
上海浦東国際空港と上海虹橋空港、どちらの空港を利用するのがおすすめか、空港ラウンジや免税店、上海市内へのアクセス方法などを紹介します。中国旅行を考えている方は参考にしてくださいね。
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中国・上海には2つの空港がある!
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中国・上海には、上海浦東(シャンハイプードン)国際空港と上海虹橋(シャンハイホンチャオ)国際空港の2つの空港があります。都心からの距離感を日本に置き換えると、上海浦東国際空港が成田空港、上海虹橋国際空港が羽田空港です。
本記事では、中国・上海にあるそれぞれの空港について、上海市内へのアクセス方法や空港内の施設について詳しく紹介します。どちらの空港を利用しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
上海浦東国際空港(シャンハイプードンこくさいくうこう)
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中国・シャンハイにある浦東国際空港は、上海の中心地から東に約30キロメートルほどの場所にある空港です。もともとは、虹橋国際空港が上海のメイン空港でしたが、輸送量増加に伴い、こちらの浦東国際空港(空港コード:PVG)が開港しました。
中国の東方航空や吉祥航空、春秋航空などのハブ空港であり、多くの便が発着し、世界各国の国際線も就航しています。2つのターミナルを持つほか、2019年にはそれぞれにサテライトターミナルが開業しました。
日本からの直行便は、中国の航空会社が就航しているほか、日本航空(JAL)や全日空(ANA)も利用可能です。また、中国以外の目的地へ向かう場合でも、トランジットで利用するケースもあります。
上海虹橋国際空港(シャンハイホンチャオこくさいくうこう)
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上海虹橋国際空港は、基本的には国内線が多く就航する空港(空港コード:SHA)ですが、一部の国際線に限ってこちらの空港に発着しています。上海の中心地からは、約20キロメートルほどの場所にあり、浦東国際空港に比べてやや都心部に近い場所にあります。
日本からは、日本航空(JAL)と全日空(ANA)が羽田空港発の直行便を運行しています。日本で羽田以外の空港から虹橋国際空港へ向かう場合は、香港などでの乗り継ぎが発生する点に注意しましょう。
上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港どっちがおすすめ?
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虹橋国際空港は、羽田空港からしか直行便が運行していません。一方で、浦東国際空港は、関西国際空港や福岡空港、新千歳空港など多くの都市から直行便が就航しています。そのため、日本からは浦東国際空港の方がアクセスしやすいでしょう。
また、施設の充実度でも浦東国際空港の方がおすすめです。国際線の発着数が多い浦東国際空港は、ラウンジや免税店、レストランなどが充実しています。
さらに、浦東国際空港から、リニアモーターカーなどの移動手段も確保されているので、上海市内までスムーズに移動できますよ。
2つの空港で乗り継ぎ(トランジット)をするときは?
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浦東国際空港と虹橋国際空港は、直線距離で約60キロメートルの距離があります。入国審査などの手続きを含めると、最低でも4時間ほど時間がかかることに注意しましょう。
空港間の移動には、タクシーかバスがおすすめ。いずれの場合も、約1時間ほどの所要時間がかかります。タクシーの料金は250元前後(約5,264円)、リムジンバスは34元前後(約716円)で利用できます。移動時間はほとんど変わらないので、リーズナブルに移動したい場合は、リムジンバスを利用しましょう。
ただし、時期によっては交通渋滞が発生するため、かなり時間に余裕を持った移動が必要です。また、浦東国際空港は就航する便によってターミナルが異なるため、事前にどちらのターミナルまで移動すれば良いのかをチェックしておきましょう。
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上海浦東国際空港のラウンジや免税店、アクセス方法
ここからは、浦東国際空港の気になるラウンジや免税店、両替所、上海市内までのアクセス方法などをご紹介します。乗り継ぎ待ちの過ごし方の参考にも、ぜひチェックしてみてくださいね。
上海浦東国際空港のラウンジ!利用条件や種類を紹介
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※写真はイメージです
24時間運航ができる浦東空港は、昼夜問わずに飛行機が発着していることから、多くの空港ラウンジがあります。ビジネスクラスなどの航空会社のステータスを保持するメンバーが対象となっていますが、吉祥航空のラウンジ、ファーストクラスラウンジ、VIPラウンジは、プライオリティパスの保有者も利用ができます。
浦東国際空港で利用できるラウンジは、以下の通りです。
- 中国国際航空ラウンジ:No.71ラウンジ
- 中国南方航空ラウンジ
- 中国東方航空ラウンジ:No.35、No.36、No.77、No.101ラウンジ
- SAA39番ラウンジ
- 吉祥航空ラウンジ :No.86ラウンジ
- First Class Lounge(ファーストクラス ラウンジ):No.9、No.39、No.73、No.69ラウンジ
- VIP Lounge (ビップ ラウンジ):120、135B、170、190ラウンジ
空港ラウンジの利用条件は変更となる場合があるため、必ず公式サイトをご確認ください。
上海浦東国国際空港の免税店ブランド・お土産店は?
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浦東国際空港には、Armani(アルマーニ)やCOACH(コーチ)、FURLA(フルラ)、BALLY(バリー)など、世界的に有名なブランド店が並んでいます。23時頃まで開いているショップもあるため、深夜便でも十分に買い物が楽しめますよ。
また、ターミナルの複数箇所にある免税店 Sunrise Duty Free(サンライズデューティーフリー)は、24時間空いている店舗もあるので、ゆっくりとショッピングを満喫できます。
日本でもおなじみのファミリーマートやドラッグストアのほか、レストランなどのショップも多いため、フライト前の買い物にも便利です。帰国の直前まで、ショッピングや食事を満喫しましょう。
上海浦東国際空港の両替所は?
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※写真はイメージです。
浦東国際空港には、ターミナル1とターミナル2のどちらにも両替所があります。中国は電子マネーが発達していることでも有名ですが、現金を使用するケースもあるため、少額でも両替をしておくと安心です。
ターミナル1の両替所は、出発パブリックエリアにある11号ゲートの付近にあります。ターミナル1で利用できる両替所は浦東発展銀行(プドンファージャンインファン)のみで、営業時間が9時から17時までと限られている点に注意が必要です。
ターミナル2には、浦発銀行をはじめ、各種両替所が各所にあります。なかでも、出発パブリックエリアの20号ゲート付近にある携程両替所(シエチェン ドゥイファンチュ)は、24時間利用できるので重宝します。
上海浦東国際空港から上海市内へのアクセス方法
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浦東国際空港から上海市内への生き方は、主に以下の4つの方法があります。
- 地下鉄
- 上海トランスピッド(リニアモーターカー)
- タクシー
- 路線バス
ここでは、上海市内への各移動手段について紹介します。市内までスムーズに移動できるように、どの手段を利用するのか計画を立てておきましょう。
上海浦東国際空港から地下鉄で上海市内へアクセス
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地下鉄を使用すると、上海の中心地である南京東路(ナンジンドンルー)駅や人民広場(レンミンガンチャン)駅まで、約1時間ほどで到着します。浦東国際空港からは、上海市を東西に横断する上海軌道交通2号線(地下鉄2号線)が利用でき、上海虹橋国際空港にも移動できますよ。
地下鉄2号線の始発は5時20分から運行しているので、早朝便でも利用しやすいです。一方で終電は、日曜日から木曜日までは22時30分まで、金曜日と土曜日は22時30分とやや早いので、深夜の到着便では利用できないことも。
地下鉄の乗り場は、ややターミナル2寄りの場所にあるので、ターミナル1から乗車する場合には移動時間に注意しましょう。
上海浦東国際空港から上海トランスラピッド(リニアモーターカー)で上海市内へアクセス
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浦東国際空港には、上海市内の龍陽路(ロンヤンルー)間を結ぶ、上海トランスピッドが運行しています。上海トランスラピッドは、磁浮(マグレブ)とも呼ばれるリニアモーターカーで、龍陽路駅までノンストップでの移動となります。
最高時速約431キロメートルで、なんと空港から上海市内まで約8分で到着!乗客を乗せて運行する電車としては、世界最速の列車でもあり、上海を訪れた際にはぜひ乗車してみたいですね。
運賃は、片道の料金で50元(約1,053円)、往復で80元(約1,684円)。ちなみに、特等席のVIP乗車券は、片道100元(約2,105円)、往復で160元(約3,369円)です。
ほかの移動手段に比べて少し高いですが、上海市内までの最速なので、市内での観光を早く楽しみたい方は利用してみましょう。
上海浦東国際空港からタクシーで上海市内へアクセス
_the_ shanghai taxi by fronx is licensed under CC BY 2.0
浦東国際空港には、ターミナル1とターミナル2のどちらにもタクシー乗り場があります。タクシーは、初乗り運賃が14元(約295円)で、その後1キロメートルごとに2.7元(約57円)が加算されます。
また乗車距離によっても金額が加算され、例えば、上海の中心部までであれば、東国際空港から約40キロメートル以上の距離があるので、およそ150元(約3,158円)から250元(約5,264円)ほどが目安。渋滞などにもよりますが、移動時間は約40〜50分です。
また、上海市内では比較的タクシーをつかまえやすいので、帰国時に荷物などが多くてもスムーズに移動ができます。ただし、季節によっては交通渋滞が発生するため、帰国の際にタクシーを利用する場合は、余裕を持って利用するようにしましょう。
上海浦東国際空港からエアポートバスで上海市内へアクセス
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※写真はイメージです
浦東国際空港から上海市内へは、エアポートバスでも移動できます。バスの発着ロビーはターミナル2の外にあり、ターミナル1からは乗車できない点に注意が必要です。上海市内の各地へ向かうバスが利用できるので、ピンポイントで目的地に到着できるのが便利です。
路線バスの運賃は、行先にもよりますがだいたい20元から30元(約421円から約632円)で利用できます。23時から翌5時まで運行しているので、早朝便や夜間便でも利用できるのは便利。
ただし、発車間隔が最短で20分に1本、長いと1時間30分に1本など、本数が少ない点に注意しましょう。また、路線が多いことや、アナウンスを聞きながら目的地で降りなければならないど、移動手段としての難易度は高め。中国の旅行に慣れている人におすすめの手段です。
上海虹橋国際空港のラウンジや免税店、アクセス方法
上海虹橋国際空港は浦東国際空港に比べて、国内線が多く就航している空港です。そのため、免税店やラウンジはやや少なくなっています。
しかし、浦東国際空港に比べても上海市内に近い場所にあるので、アクセスの良さは魅力です。日本からの便も就航していますので、ぜひ空港の情報をチェックしてみてください。
上海虹橋国際空港はプライオリティパスで利用できるラウンジも
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浦東国際空港に比べると少ないですが、虹橋国際空港にも空港ラウンジが用意されています。ビジネスクラスなどの航空会社のステータスを保持するメンバーが対象となっているラウンジのほか、プライオリティパスの保有者が利用できるラウンジもありますよ。
虹橋国際空港では、以下の空港ラウンジが利用できます。
- V01 VIP International Lounge
- 中国南方航空 スカイパールクラブラウンジ V26
- VIP Lounge (ビップ ラウンジ)、VIP Lounge V03、V1 VIP Lounge
- China Eastern Lounge:V2、V23、V28
空港ラウンジは、第1ターミナルと第2ターミナルの両方にあります。空港ラウンジの利用は変更する場合があるため、必ず公式サイトをご確認ください。
上海虹橋国際空港のショップ・免税店・お土産店は?
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国際線の運行数は少ない虹橋国際空港ですが、免税店は充実しています。ターミナル2には、免税店や高級ブランドショップなど、ショッピングにぴったりなショップが揃っています。
Louis Vuitton(ルイヴィトン)やGivenchy(ジバンシィ)など、浦東国際空港には入っていないショップがあることもポイント!また、ターミナル2には多くの飲食店も入っていて、フライト前に食事を楽しめます。
一方で、国内線が発着するターミナル1には、ローソンや無印良品などの、日本でもおなじみのショップが並んでいます。国内線に搭乗する前の準備には、十分なショップが揃っていますよ。
上海虹橋国際空港の両替所は?
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虹橋国際空港は、国内線がメインの空港になっているため、両替所は1か所のみです。場所は、出発ロビーにある4号ゲート付近で、浦東発展発銀行(プドンファージャンインファン)の両替が利用できます。
ただし、サービス時間が9時から17時と短いので、到着する時間によっては利用できないことも。そのため、日本国内で最低限の通貨は両替しておくと良いでしょう。
上海虹橋国際空港でSIMカードを購入するなら?
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上海虹橋国際空港では、中国国内で利用できるSIMカードを購入できます。販売場所は、第1ターミナルAビルの国際到着ロビーにある101番カウンターです。インフォメーションカウンターのすぐそばにあるので、比較的見つけやすいですよ。
ただし、こちらも営業時間が7時30分から19時30分までとなっているので、到着時間によっては利用できません。空港に到着してからすぐにスマートフォンを利用したい場合は、日本国内でSIMカードを購入しておきましょう。
上海虹橋国際空港から上海市内へのアクセス方法
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上海虹橋国際空港から上海市内へのアクセス方法には、主に以下の3つがあります。
- 地下鉄
- タクシー
- 路線バス
浦東国際空港よりも上海市内に近いため、比較的楽に移動できますよ。ここでは旅行客に一般的な、地下鉄とタクシーのアクセスについてご紹介します。
上海虹橋国際空港から地下鉄で上海市内へアクセス
Exit 3 of subway station of Hongqiao airport Terminal 1 by Daniel Taka is licensed under CC BY-ND 2.0
上海虹橋国際空港は、地下鉄2号線と地下鉄10号線の2つの路線を利用して市内まで移動できます。上海市内までの所用時間は約30分ほど。
地下鉄10号線は、ターミナル1とターミナル2のどちらにも駅がありますが、地下鉄2号線は、ターミナル2からしか乗車できない点に注意しましょう。
地下鉄2号線、地下鉄10号線の始発は、それぞれ5時30分前後から運行しています。それぞれの鉄道は時間帯によって運行本数が異なりますが、少なくとも10分に1本は電車が来ますので、手軽に上海市内まで移動できますよ。
上海虹橋国際空港からタクシーで上海市内へアクセス
2019-05-31 06.03.53 by Tzuhsun Hsu is licensed under CC BY-SA 2.0
上海虹橋国際空港は、比較的上海市内から近い場所にあるので、タクシーを使ってもそこまで運賃がかかりません。どちらのターミナルにも乗り場があるので、到着ロビーからすぐにタクシーに乗車できます。
タクシーの初乗り運賃が14元(約295円)で、その後1キロメートルごとに2.7元(約57円)が加算されます。
乗車距離によっても金額が加算され、例えば、虹橋国際空港から上海市内までは約20キロメートルほどなので、だいたい120元(約2,527円)ほどが目安。渋滞にもよりますが、約30分で移動できます。
中国・上海の空港を活用して旅行を満喫しよう!
今回は中国・上海にある2つの空港、浦東国際空港と虹橋国際空港についてご紹介しました。どちらも上海の玄関口となっている空港で、ラウンジや両替所、免税店などの施設も充実しています。
中国旅行へ行く際は、ぜひ空港情報もしっかりとチェックしてみてくださいね!
※記事内の金額は2024年10月10日のレート、1元=21.15円で計算しています。
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