ヨーロッパ各国のコンセントタイプは?変換プラグや変圧器について解説
ヨーロッパ旅行に行く前に確認しておきたいのがコンセントのタイプ。ヨーロッパでスマホやカメラ、ヘアアイロンを使うために、電源の確保は欠かせません。ヨーロッパのコンセントは、日本とは異なるタイプの形状・電圧のため、日本の電化製品をヨーロッパで使う場合は、変換プラグや変圧器が必要な場合があります。 この記事では、旅行前に知っておきたい、ヨーロッパのコンセントや電圧について、ハンガリー在住の筆者が徹底解説します。
ヨーロッパ旅行に行く前に確認しておきたいのがコンセントのタイプ。ヨーロッパでスマホやカメラ、ヘアアイロンを使うために、電源の確保は欠かせません。ヨーロッパのコンセントは、日本とは異なるタイプの形状・電圧のため、日本の電化製品をヨーロッパで使う場合は、変換プラグや変圧器が必要な場合があります。
この記事では、旅行前に知っておきたい、ヨーロッパのコンセントや電圧について、ハンガリー在住の筆者が徹底解説します。
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ヨーロッパのコンセントタイプや電圧は?
ヨーロッパ旅行をはじめ、海外旅行に行く際に確認が必要なのが、訪れる国のコンセントタイプ。ヨーロッパの国々は日本とコンセントタイプが違うため、滞在国のコンセントタイプや電圧に合わせた変換プラグや変圧器が必要になります。
以下の表で、ヨーロッパの主要国のコンセントタイプと電圧を確認しましょう。
国名 | コンセントタイプ | 電圧 |
---|---|---|
フランス | C・SE | 220V |
イギリス | BF | 220-240V |
イタリア | C | 220V |
ドイツ | C・SE | 230V |
オーストリア | C・SE | 230V |
オランダ | C・SE・(B) | 230V |
ギリシャ | C・SE | 220V |
スイス | C・SE | 230V |
スウェーデン | C・SE・B | 220V |
スペイン | C・(SE) | 220V |
チェコ共和国 | C・SE | 230V |
ノルウェー | C・SE | 230V |
フィンランド | C | 220-230V |
ハンガリー | C | 220V |
ベルギー | C・SE | 220V |
ポーランド | C | 220V |
ポルトガル | C | 220V |
※地域によって異なる場合あり
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ヨーロッパ旅行に変換プラグは必要?
海外で充電をしたり電化製品を使用したりする際に、日本とコンセントタイプが違う場合は、日本のプラグをそのまま使用することはできません。ヨーロッパには、日本のコンセントと同じAタイプの国はないため、どの国を訪れる場合でも変換プラグが必要となります。そのため、滞在国のコンセントタイプに合わせた変換プラグを用意していきましょう。
また、ヨーロッパ周遊旅行を考えている方は、国によってもコンセントタイプが異なるので、訪問国それぞれのコンセントタイプや電圧を確認するといいでしょう。
ヨーロッパ旅行では変換プラグが必要
ヨーロッパの国々で使用されているCタイプ・SEタイプ・Bタイプ・BFタイプのコンセントは、日本の電化製品のプラグのAタイプとは形状が違うため、そのまま使用することはできません。
そのため、日本から持参した電化製品を使いたい場合は、プラグの先にはめ込んで形状を変換するための変換プラグが必要です。
CタイプとSEタイプのプラグの違いは?
ヨーロッパの多くの国々で使用されているCタイプとSEタイプのコンセントプラグは、非常に形が似ています。一見するとほぼ同じに見えるのですが、その違いはピンの太さ。Cタイプはピンが約4mm、SEタイプは約4.8mmで、よく見るとCタイプの方が細いことがわかります。
形は一緒のため、CタイプのプラグをSEタイプのコンセントに差し込むことができます。
CとSEのどちらのコンセントタイプにも対応している国では、Cタイプの変換プラグを持っていけば基本的にはCとSEタイプのいずれのコンセントであっても対応可能です。
しかし、プラグが細い分、差し込んでも不安定で接触がうまくいかず、充電がスムーズにできないことも。心配な方は両方の変換プラグやマルチ型の変換プラグを用意していきましょう。
なお、SEタイプのプラグはCタイプのプラグより太いため、SEタイプのプラグをCタイプのコンセントに差し込むことはできませんのでご注意ください。
マルチ型の変換プラグがおすすめ!
変換プラグには、簡易型とマルチ型の2種類があります。簡易型は、1種類のプラグ形状に対応しており、滞在国のもとのプラグに差し込むだけで使えます。
マルチ型は、1つのアダプターに複数の種類の形状のプラグが搭載されているので、旅先のコンセントの形状に合わせてカスタマイズして使えます。また、多くの商品では、USBポートが複数個ついているため、同時に複数の電子機器を充電することができます。
ヨーロッパだけでなく、世界中のさまざまな国のプラグ形状に対応できるため、海外旅行に頻繁に行く人は1つ持っておくと大変便利です。
変換プラグはどこで買える?
変換プラグは主に家電量販店で購入できます。店頭では、さまざまな種類のプラグが豊富に取りそろえられているほか、欲しいプラグを店員さんにも相談できるので便利です。価格は安いものだと300円〜購入できるものも。
また、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも取り扱っている場合もあり、格安で購入できます。ただし、クオリティは正規のものより多少劣るため、注意して選びましょう。
出発前に変換プラグの買い忘れに気づいた場合は、空港のショップをチェックしてみましょう。空港によっては、家電量販店やトラベル用品店で取り扱っている場合があります。ただし、価格は通常よりも割高なものが多いです。
差し込み口が複数ある電源タップはあると便利
差し込み口が複数ある電源タップは、海外旅行に持っていくと便利です。ホテルにコンセントが1つしかない場合に活躍してくれます。スマートフォンのほかにも、モバイルバッテリーやパソコン、カメラなど電子機器を複数持っていく人は、一度に複数の充電ができるのでおすすめです。
電源タップを選ぶポイントは、海外のどのコンセントの形状でも使えるよう、プラグが変更できるユニバーサルタイプのものを選ぶこと。また、USBポートが複数ついたものも便利です。
ヨーロッパ旅行では変圧器が必要な場合も
ヨーロッパと日本では、コンセントやプラグの形状だけでなく、電圧も異なります。ヨーロッパでは電圧がおよそ220~240Vとなっています。
一方、日本の電圧は100V。ヨーロッパのほうが電圧の数値が高いため、日本から持参する電化製品を使用する際には変圧器が必要となることがあります。日本の電化製品をそのまま使ってしまうと製品の破損や火災の危険性もあるので、十分に注意が必要です!
ただし、最近では変圧器なしで海外利用に対応している電化製品も多いので、自身がヨーロッパ旅行に持っていく電化製品が対応している電圧を確認し、必要に応じて変圧器を用意しましょう。
スマートフォン(iphoneやAndroid)・パソコンは変圧器は必要なし!
スマートフォンやパソコンは、基本的に変圧器の必要がありません。ほとんどの製品が世界各国の電圧に対応しているグローバル規格となっているため、変換プラグさえあればそのまま充電できます。
ただし、使用する際には必ず表示を確認しましょう。電化製品のアダプターを確認して、「INPUT: 100〜240V」と書かれていれば、グローバル規格製品ということであり、変圧器なしで使用できます。
ドライヤー・ヘアアイロンの場合は基本的に変圧器が必要
ヘアアイロンは150〜240W、ドライヤーは600〜1,200Wといった高い消費電力を持つことが一般的です。特にドライヤーは、ヨーロッパで使用すると大容量の変圧器が必要となってしまいます。
旅行で大容量の変圧器を持っていくのは現実的ではないため、変圧器不要の海外対応のドライヤーを購入するのがベスト。家電量販店などに行くと種類も価格も豊富に販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
また、ヨーロッパのホテルは、部屋にドライヤーが設置されている場合が多いので、それを使用するのもいいでしょう。
デジタルカメラなどの撮影機器の場合
一眼レフやミラーレスカメラをはじめとする、デジタルカメラ全般の電圧は100V〜240Vに対応しています。そのためヨーロッパで充電する場合、変圧器の必要はありません。変換プラグを利用すれば、充電ができます。
ただし、稀に100Vにのみ対応しているデジタルカメラなどもあります。高価なものだからこそ、充電が原因で故障してしまわないよう、充電前に対応電圧を確認しておくと安心です。
電化製品の対応電圧の調べ方
電化製品の対応電圧は、製品のラベルやアダプター部分をチェックしましょう。電圧や入力、INPUTなどと書かれている部分が対応している電圧を表しています。
記載されている電圧が100V~240Vとなっている場合は、海外利用に対応している電化製品であることを意味し、ヨーロッパでも変圧器なしで利用できます。
一方、100Vと書かれているものは日本規格のものであり、電圧が220~240Vのヨーロッパでは変圧器がないと利用できません。出発前までに、持参する電化製品の対応電圧をチェックしておくようにしましょう。
変圧器を使用する際は消費電力もチェック!
変圧器を使用する際には、変圧器の容量が使用する電化製品の消費電力よりも大きいかどうかを必ず確認しましょう。主な電化製品の消費電力の目安は、スマートフォンが10~15W、ドライヤーが600~1,200Wです。
総消費電力量が変圧器の容量を越えなければ、電化製品を使用する際に複数の電化製品を同時に使用できますよ。
変換プラグや変圧器を忘れた場合は?
変換プラグや変圧器を忘れてしまった場合は、ホテルで変換プラグや変圧器の貸し出しサービスがされているかを確認しましょう。日本人宿泊者が多いホテルや5つ星の高級ホテルなどでは、貸し出しサービスが実施されている場合があります。
また、最新のホテルやドミトリーには、ベッドサイドなどに、コンセントだけでなく、USBポートが備え付けられている場合も。USBポートがあれば、スマートフォンやモバイルバッテリーなどの電化製品を変換プラグなしで充電できます。ただし、USBケーブルで繋げられないものや電圧の高い電化製品には使えません。
変換プラグや変圧器を借りられない場合は、現地の空港や大型の電気屋さんで購入するのがおすすめです。
コンセントをチェックして快適なヨーロッパ旅行を
この記事では、ヨーロッパのコンセントの形状、変換プラグの種類や使い方などについて解説しました。ヨーロッパ旅行の際は、その国に応じた変換プラグや変圧器、海外対応の電化製品を準備する必要があります。
事前にコンセントの確認をして、ヨーロッパ旅行を快適に楽しんでくださいね。
cover photo by PIXTA