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国際線でモバイルバッテリーは預け荷物or機内荷物?条件や注意点を解説

モバイルバッテリーは旅行や出張の必需品。しかし飛行機に乗る際、モバイルバッテリーは預け入れ手荷物や機内持ち込み手荷物にできるのでしょうか?実は最悪の場合、勝手に鞄を開けて捨てられることも。この記事では国際線でのモバイルバッテリーの扱いについて解説します。ぜひ正しい方法を確認してくださいね!

ライター
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モバイルバッテリーは旅行や出張の必需品。しかし飛行機に乗る際、モバイルバッテリーは預け入れ手荷物や機内持ち込み手荷物にできるのでしょうか?実は最悪の場合、勝手に鞄を開けて捨てられることも。この記事では国際線でのモバイルバッテリーの扱いについて解説します。ぜひ正しい方法を確認してくださいね!

Contents

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モバイルバッテリーは預け荷物or機内荷物?

photo by Pixabay

まずは国際線でモバイルバッテリーをどう扱えばいいのか。その概要から紹介しましょう。

結論をいうと、こうなります。

  • 預け入れ手荷物:基本的にNG!
  • 機内持ち込み手荷物:条件つきでOK!

なぜそうなるのか、そしてどんな条件があるのか、解説していきましょう。

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モバイルバッテリーは預け入れ荷物にはできない

photo by Pixabay

まずは預け入れ手荷物について。モバイルバッテリーはスーツケースなどに入れて預け入れ手荷物にすることはできません。

それはモバイルバッテリーに使用されるリチウムイオン電池がショートや劣化、気圧変化、外部からの衝撃に弱いから。とくに外部から強い衝撃が加わると発熱・発火しやすく、過去には実際にリチウムイオンバッテリーが原因の出火事故も起こっています。

そのため国際民間航空機関(ICAO)では、電子機器に内蔵されているもの以外のリチウムイオンバッテリーを預け入れ荷物にすることを禁止しているのです。

モバイルバッテリーを間違って預けてしまったら?

もしモバイルバッテリーを預け入れ手荷物として預けてしまった場合、どうなるのでしょうか。日本の空港の場合、モバイルバッテリーが荷物検査で発見されると、アナウンスで呼び出されます。そして係員の立ち会いのもとで再び荷物検査をしてモバイルバッテリーをスーツケースから出さなければなりません。

そして機内持ち込みの条件を満たしていたら、機内持ち込み手荷物にすることになります。それもできなければ最悪の場合は破棄されてしまうことも。また出発の時間が迫っていても見逃してもらうことはできないため、探すのに時間がかかると飛行機の出発に間に合わなくなることもありえます。

海外の空港では荷物を開けられることも

一方、海外の空港でモバイルバッテリーを預け入れ手荷物に入れてしまうと、勝手に荷物を開けられ、モバイルバッテリーを捨てられることがあります。スーツケースの鍵は破壊され、いっしょに入れた物を盗まれることもあるので、モバイルバッテリーをうっかり入れないようにしなければなりません。

スマホやタブレット、ノートパソコンは?

photo by Pixabay

モバイルバッテリーを預けることができないなら、同じリチウムイオンバッテリーを内蔵したスマートフォンやタブレット、ノートパソコン、携帯ゲーム機などはどうなるのでしょうか?

こちらは以下の条件を満たせば預け入れ手荷物にできます。

  • 電源を完全にオフにする(スリープモードは不可)
  • 損傷防止のため衣類などで保護するか、耐久性のあるスーツケースに入れる
  • バッテリー容量が160Wh以下(43,243mAh)

容量については、ノートパソコンのMacBookProの16インチモデルでも100Whなので、かなり大きなノートパソコン以外はあまり心配する必要はありません。もちろんスマートフォンやタブレット、携帯ゲームなら大丈夫。

電源を完全にオフにして衣類などで包み、スーツケースに入れれば、問題なく預け入れて荷物にすることができます。

予備のリチウム電池は?

デジタルカメラなどに使う予備のリチウム電池を持っていく人も多いはず。こちらも予備電池として、モバイルバッテリーと同じ扱いになります。つまり機内持ち込み手荷物にはできても預け入れ手荷物にはできないということ。うっかりスーツケースに入れて預けたりしないよう、気をつけてください。

その他の電池は?

カメラなどの場合、予備の電池としてアルカリ乾電池やマンガン乾電池、充電式ニッケル水素電池を持っていく人も多いのではないでしょうか?

こちらは、リチウム乾電池でなければ制限なく機内持ち込みも預け入れも可能。リチウムを使用したボタン電池だけは機内持ち込みのみ可能で、預け入れは不可となります。

モバイルバッテリーを機内持ち込み手荷物にする条件

photo by Pixabay

モバイルバッテリーは衝撃に弱く、預け入れ手荷物にすることは禁止されていますが、今や旅行になくてはならない物。そのため機内持ち込み手荷物にすることが例外的に認められています。

ただし際限なく持ち込めるわけではありません。モバイルバッテリーの容量や個数などに制限があるのです。

制限はほぼ共通だが、異なる場合も

機内に持ち込めるモバイルバッテリーの容量や個数の制限は多くの航空会社がほとんど同じルールを採用。国内線と国際線でも同じ規則になっています。

ただし、国や空港、航空会社によっては基準が異なることも。制限に引っかかると面倒なので、容量や個数が気になる人は各航空会社の公式サイトで調べてみるのがおすすめです。

機内持ち込み手荷物にできる条件

photo by Unsplash

JALやANA、ジェットスター、ピーチなど日本のほとんどの航空会社では、国内線・国際線ともバッテリー容量と個数に同じ条件を設定しています。その条件がこちら。

  • 100Wh未満:制限なく持ち込みが可能
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで持ち込み加能
  • 161Wh以上:持ち込み不可

WhとmAhの関係は?

上の条件を見て、自分のモバイルバッテリーが持ち込めるのか不安になった人も多いのではないでしょうか?モバイルバッテリーの多くはWh(ワットアワー)ではなくmAh(ミリアンペアアワー)で容量を表示しています。 そこで容量を換算するための計算式がこちら。

  • Wh = V(電圧)× Ah(バッテリー容量)

リチウムイオンバッテリーの電圧は3.7Vなので、実際の計算式はこうなります。

  •  Wh = 3.7 × Ah

この計算式で換算すると、機内持ち込み手荷物にできるモバイルバッテリーや予備電池の条件はこうなります。

  • 約27,027mAh未満:制限なく持ち込みが可能
  • 約27,027mAh〜約43,243mAh:最大2個まで持ち込み可能
  • 約43,243mAh以上:持ち込み不可

一般的なモバイルバッテリーは10,000mAh前後。大容量でも20,000mAhということが多いのではないでしょうか。つまりほとんどの場合、制限なく持ち込み可能ということ。

一方でかなり大容量なモバイルバッテリーを持っている人は、持ち込み個数を気にするべきかもしれません。

機内持ち込みの際にやるべき短絡防止措置とは?

モバイルバッテリーを飛行機内に持ち込む際、各航空会社は短絡防止措置を行うよう求めています。これはどういうことでしょうか?

短絡防止措置とは、モバイルバッテリーがショートしないようにする措置のこと。具体的には、まず電源をオフにした上で以下のような方法でモバイルバッテリーを保護します。

  • 購入時と同じケースに入れる
  • モバイルバッテリー専用の個別ポーチに収納する
  • 衣服で他の物に触れないよう包む

電源をオンのままにしたり他のものと一緒に適当にバッグに入れておくと、揺れた時にぶつかって発熱・発火する可能性があります。事故防止はもちろんですが、いい加減な状態で持ち込もうとすると搭乗を拒否される可能性もあるので、しっかり準備しておきましょう。

条件が違う主な航空会社 

photo by Pixabay

多くの航空会社ではモバイルバッテリーに関する条件は同じですが、国や航空会社によっては日本とは条件が違う場合もあります。

一般的なものとは違う航空会社の一例を紹介しましょう。

中国国際航空 

  • 50Wh以下:最大8個まで持ち込み可
  • 50〜100Wh:最大2個まで持ち込み可
  • 100〜160Wh:最大2個まで持ち込み可

ブリティッシュ・エアウェイズ

  • 100Wh以下:最大4個まで持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで持ち込み可(航空会社の許可が必要)
  • 160Wh以上:機内持ち込み不可

ルフトハンザドイツ航空     

  • 100Wh未満:最大2個まで持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:用途によって異なる

KLMオランダ航空     

  • 100Wh未満:合計2個まで持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:持ち込み可(航空会社の許可が必要)

(機内持ち込みは合計2個まで)

大韓航空     

  • 100Wh未満:持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで持ち込み可

(機内持ち込みは合計5個まで)

キャセイパシフィック航空

  • 100Wh以下:最大20個まで可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで可
  • 160Wh超:持ち込み不可

チャイナ・エアライン

  • 100Wh以下:制限なく持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで可(航空会社の許可が必要)

カンタス航空 

  • 100Wh以下:制限なく持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで可(航空会社の許可が必要)

アメリカン航空

  • 100Wh以下:制限なく持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで
  • 160Wh〜300Wh:要問い合わせ

ユナイテッド航空    

  • 100Wh以下:制限なく持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで
  • 160Wh超:持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)

デルタ航空

  • 100Wh以下:制限なく持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh以下:最大2個まで
  • 160Wh超:持ち込み不可(リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)

中国東方航空

  • 100Wh以下:制限なく持ち込み可
  • 100Wh〜160Wh:最大2個まで
  • 160Wh超:持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)

ほかにも航空会社によって条件が異なることがあります。ほとんどの航空会社では100Wh(約27,027mAh)未満は問題なく持ち込めますが、大きな容量のモバイルバッテリーや予備バッテリーを持ち込む場合は、問い合わせてみてください。

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国際線のモバイルバッテリーは扱いに注意!

モバイルバッテリーは旅行の必需品。しかし飛行機に乗るときはうっかり預け入れ手荷物のなかに入れないように気をつけてください。そして機内持ち込み手荷物にするときも扱いには注意が必要。ほとんどのモバイルバッテリーは問題ないものの、かなり大きな容量のものは制限にひっかかるかもしれません。

またモバイルバッテリーをしっかりと保護することも大切。モバイルバッテリーの扱いで搭乗が遅れないよう、正しい準備をしてから空港に向かってくださいね。

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