温泉旅行のおすすめ37選！一生に一度は行きたい人気温泉地を紹介

日本には魅力的な温泉地がいっぱい！

日本には2,800以上の温泉地、2万8,000近い源泉があります。そのなかには古い歴史を持つ古湯や美人の湯などの名湯もいっぱい。温泉を生かした魅力的な温泉宿や温泉ホテルもたくさんあります。日本人に生まれたなら温泉を堪能しないのはもったいない！国内で旅行に行くのなら、温泉地でゆったり滞在し、非日常の癒やしを満喫してみてはいかがでしょうか。

この記事では、北海道・東北エリア、関東エリア、中部エリア、近畿エリア、中国・四国エリア、九州エリアの人気＆おすすめ温泉地を紹介します。ぜひ次の旅行の参考にしてくださいね。

北海道・東北の温泉旅行でおすすめの温泉地8選

北海道や東北は魅力的な温泉地が多いエリア。観光地として人気の温泉のほか、昔からの湯治場もたくさんあります。

まずはそんな北海道と東北で旅行に行きたい温泉地を紹介していきましょう。

定山渓温泉（北海道）

アクセス良好な札幌の奥座敷

定山渓温泉は、札幌の奥座敷といわれる温泉地。札幌市街地からわずか約26キロの支笏洞爺国立公園内にあります。その好立地から人気は高く、海外からの旅行者も多く訪れる温泉。 果樹園や乗馬、カヌー、スキーなど、自然の中で楽しめるアクティビティも充実しています。

そんな定山渓温泉は、1866年に修験僧の美泉定山がアイヌの人々の案内で訪れた源泉を苦難の末に開いたそう。温泉地に名を残す定山のおかげで、現在では北海道有数の温泉地として愛されています。

豊平川の川岸や川底の岩盤の割れ目にある源泉の数は56。毎分約8,600リットルものお湯が湧き出しています。泉質は、無色透明なナトリウム塩化物泉。肌に塩分が付着して体の芯からポカポカ温まるのが特徴です。

登別温泉（北海道）

世界的人気！多彩な泉質を持つ温泉

登別温泉は、白く濁った川を意味するアイヌ語のヌプルペツを語源とする温泉。アイヌの人々には古くからその存在を知られ、最上徳内や松浦武四郎など江戸時代の探検家もこの温泉について書き残しています。

そして幕末の安政年間に本格的に開湯。明治になって傷病兵の保養所に指定されてから大きく発展し、人気の湯治場になりました。札幌から車で約1時間40分、新千歳空港から約1時間という便利な立地のため、いまでは海外からも多くの観光客が訪れます。

その特徴は、11種類もの泉質があること。そのため温泉のデパートと呼ばれています。源泉の多くがあるのは、北海道遺産にも登録されている地獄谷。周辺には登別原始林や倶多楽湖などのゆたかな自然が広がっています。

洞爺湖温泉（北海道）

洞爺湖を眺められる人気の温泉地

洞爺湖温泉は、明治43年の有珠山の四十三山噴火によって誕生した新しい温泉。その後、平成12年3月に起こった23年ぶりの噴火で、湯質がわずかに茶色がかったお湯に変化しました。

泉質はナトリウム・カルシウム塩化物温泉。皮膚の表面を柔らかくさせる作用があり、肌がスベスベになることから、美肌の湯と呼ばれています。温泉街の各所にある手湯や足湯で泉質を気軽に体験できますよ！

ここは洞爺湖観光に合わせて滞在できる人気の温泉。洞爺湖の南岸に温泉街があり、洞爺湖や有珠山などの美しい景色を一望できるホテルや旅館が立ち並んでいます。また冬にはイルミネーショントンネル、春、夏、秋は6ヶ月にわたって毎晩打ち上げられる洞爺湖ロングラン花火大会も話題です。

黄金崎不老ふ死温泉（青森県）

日本海に面した絶景の温泉

不老ふ死温泉は、白神山地の麓にあり日本海に沈む夕陽を一望できる黄金崎の一軒宿。なかでも海岸と一体化したひょうたん型の海辺露天風呂が有名で、全国各地から多くの温泉ファンが訪れています。

特徴的な赤褐色の温泉は塩化物泉。よく温まり湯冷めしにくいことから熱の湯ともいわれます。また殺菌効果が高いことから傷の湯、肌をつるつるにしてくれるメタケイ酸や炭酸水素イオンが含まれていることから美肌の湯と呼ばれることも。

不老ふ死温泉は夕暮れどきには宿泊客限定となります。温泉に浸かりながらの夕暮れは宿泊した人だけが見られる絶景ですよ！

玉川温泉（秋田県）

日本一の強酸性のお湯は湯治でゆっくり楽しみたい

玉川温泉は、十和田八幡平国立公園内にある湯治場。温泉に近づくと周囲はかなりの硫黄臭に包まれます。この辺りは1680年に発見された当初は硫黄の採掘場として開発されていたほど。明治になって湯治場として発展しました。 

玉川温泉は一軒宿で、療養と静養を目的とした湯治宿になっています。特徴は火山が生む強酸性のお湯。1つの源泉からの湧出量が毎分約9,000リットルと膨大で、しかも水素イオン濃度が1.2と、日本トップクラスの湯量と強酸性を誇ります。宿ではこの強い酸性のお湯をそのまま使用。

酸性度を薄めたお湯から順に入り、100％のお湯には長く浸かりすぎないこと、お湯のついた手でぜったいに目を触らないことなどの注意を受けてから入浴します。実際に湯舟に浸かると肌がピリピリして、強酸性であることを実感するでしょう。

玉川温泉は自炊場もある本格的な湯治場の雰囲気ですが、近場にある新玉川温泉ではおしゃれな温泉旅館の雰囲気も味わえますよ！

乳頭温泉郷（秋田県）

350年以上の歴史を持つ7つの温泉宿

乳頭温泉郷は秋田県仙北市にある350年以上の歴史を持つ温泉郷。ブナの原生林に守られるように7つの温泉宿が点在しています。源泉の数は多く、宿はそれぞれ独自の源泉を持っているのが特徴です。

山深い場所にあり、秘湯の雰囲気が味わえるのも魅力！なかでもとくに古い歴史を持つのが、一軒だけ離れた位置にある鶴の湯温泉です。ここは秋田藩主が湯治に訪れたという由緒ある温泉。築100年以上の茅葺きの建物や杉皮葺きの湯小屋があり、泉質の異なる4つの源泉を楽しめます。

白湯、黒湯、中の湯、滝の湯と呼ばれるお湯は、どれも乳白色。しかし肌ざわりや効能はそれぞれ違います。湯船の底から源泉が湧き出している露天風呂もあって、野趣を味わえるのも魅力ですよ。

乳頭温泉の組合に加入している7軒（鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村）では、いずれかの宿に宿泊すると、2,500円（子ども1,000円）の湯めぐり帖ですべての温泉宿に入浴可能。こちらもおすすめですよ。

銀山温泉（山形県）

昭和初期にタイムスリップしたような情緒あふれる温泉地

銀山温泉は山形県を代表する秘湯。交通の便が良いところではありませんが、旅館の予約がすぐに埋まってしまうほどの人気を誇っています。その魅力は、タイムスリップしたかのようなレトロな景色！銀山川の両岸に木造の温泉旅館が立ち並ぶ温泉街では夕暮れになるとガス灯に火がともり、ノスタルジックな日本情緒が漂います。最も美しいといわれるのは雪の夜。雪化粧をした街並みが外灯によく映えます。

3階建てや4階建ての趣ある旅館の建物も特徴。大正初期の銀山温泉は茅葺き屋根の木造平屋や2階建ての旅館ばかりでしたが、昭和元年に高温のお湯が多量に湧出したことから、競い合うように3、4層の立派な建物が建ち並ぶようになりました。

そして注目したいのが壁の鏝絵（こてえ）です。鏝絵は壁に使う漆喰に左官ごてで装飾を描いたもの。各旅館が他に負けないように壁を美しく飾り、今では銀山温泉の名物になっています。

周辺には新緑や紅葉が見事な洗心峡や落差22メートルの白銀の滝、銀山温泉のルーツとなった銀山跡など、観光スポットもたくさんありますよ！

いわき湯本温泉（福島県）

奈良時代に開かれた日本三古泉のひとつ

いわき湯本温泉は、延喜式神名帳にも登場する日本三古泉のひとつ。湯量が毎分5トンと豊富なのが特徴で、温泉地のほか、競走馬の湯治にも活用されています。 

温泉のはじまりは奈良時代。2人の旅人がけがをした鶴を助けたところ、数日後にこの地のお湯を開くよう書かれた巻物を受け取ったという伝説が残っています。江戸時代には浜街道の大温泉地として栄えましたが、明治の大規模な石炭採掘でお湯が枯渇。しかしその後また大量の湯が湧き出し、見事に復活しました。

いわき湯本温泉の泉質は全国的にも珍しい硫黄泉！美肌作用・解毒作用・末梢血管拡張作用があるといわれることから美人の湯、血圧を低下させ、動脈硬化や高血圧に効くといわれることから心臓の湯、 保温効果が高いことから熱の湯などといわれています。

関東の温泉旅行でおすすめの温泉地8選

関東も温泉地の数が多い地域。とくに温泉県をアピールしている群馬県には90の温泉地があります。またあまり温泉のイメージがない千葉県の温泉地も84と豊富。関東には東京の奥座敷と呼ばれる人気の温泉地が各地にあるのです。

続いては関東のおすすめ温泉地を紹介しましょう。

鬼怒川温泉（栃木県）

関東有数の大温泉街は美肌の湯が魅力

鬼怒川温泉は関東有数の人気温泉。大きなホテルなどが立ち並ぶこの温泉地の起源は江戸時代までさかのぼります。もともとは鬼怒川の西岸にあった滝温泉がはじまり。日光の参拝に訪れた僧侶や大名だけが浸かることを許された温泉でした。その後明治になると一般の入浴も許されるように。1920年代に鬼怒川の東側に藤原温泉が発見されると、2つを合わせて鬼怒川温泉という名前が浸透しました。今では約2キロメートルの鬼怒川の両岸に大型ホテルや旅館が立ち並ぶ大温泉街に発展。年間200万人以上が訪れる人気観光の温泉郷となっています。

鬼怒川温泉の泉質は肌に優しいアルカリ性の単純温泉。美肌の湯といわれるほか、皮膚病や火傷、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性、疲労回復などに効果があるとされます。温泉街には足湯がたくさんあるのも魅力。鬼怒川温泉駅の目の前にある無料足湯スポットや足湯カフェなどで川音を聴き、景色を眺めながらくつろぐことができます。

この鬼怒川の支流にあたる湯沢の渓谷沿いで人気のスポットが、あちこちから温泉を噴き出す湯沢噴泉塔。噴出口の周辺に温泉沈澱物が堆積して円錐形やタケノコ状の噴泉塔になっています。こちらもぜひ訪れてみてください。

塩原温泉（栃木県）

1200年以上の歴史を持つ絶景の古湯

塩原温泉は、避暑地としても人気の那須塩原にある温泉。さまざまな動物テーマパークや塩原渓谷、日本一の吊り橋のもみじ谷大吊橋など観光も満喫できるエリアにあります。

そんな塩原温泉は1200年以上の歴史を持つ古湯。11の温泉が並ぶことから塩原十一湯と呼ばれます。泉質が異なる源泉の数は175。日本に存在する10種類の泉質のうち6種類が塩原温泉に存在し、7色の温泉があることから、温泉の宝石箱とも呼ばれています。

なかでも人気の元湯は塩原温泉発祥の地。山奥の秘湯には緑や乳白色、墨色のお湯が湧いています。また硫黄臭が漂う新湯や、トテ馬車が人気の門前など個性豊かな温泉地がそろっているのも人気の秘密！

草津温泉（群馬）

日本三名湯＆東の最高位にも選ばれている温泉

草津温泉は、日本三名湯に選ばれている温泉。江戸時代に相撲をまねてつくられた温泉番付では、当時の最高位である東の大関に選ばれています。その歴史は古く、約1,800年前に日本武尊が発見したとも、奈良時代に行基が発見したともいわれるほど。鎌倉時代に源頼朝が入浴したという伝承も残っています。

草津温泉のお湯は強い酸性。源泉に釘を浸けておくと10日ほどで溶けてしまうほどで、ほとんどの細菌や雑菌が消滅するそうです。また温度が高いのも特徴。50度から90度近いお湯を冷ますために草津では長い板でお湯をかき回す湯もみの伝統が生まれました。観光名所になっている湯畑も、長い木の樋を伝わせることでお湯の温度を下げる仕組みです。

趣のある宿に宿泊するのはもちろん、外湯めぐりもおすすめ。時代を感じる共同浴場や広大な露天風呂など、魅力的なお湯が揃っています。

伊香保温泉（群馬県）

黄金の湯と白銀の湯が楽しめる石段の温泉地

伊香保温泉は榛名山の中腹にある古湯。イカホの名前は、アイヌ語のイカホップ（たぎる湯）、または上州名物のイカヅチ（雷）と、燃える火（ホ）を合わせたものといわれています。伊香保温泉の中心は400年の歴史を持つ石段街。石段をはさんで両側に旅館やホテル、おみやげ屋さんが並んでいる光景はここだけです。この町並みがはじまったのは天正4（1576）年。長篠の合戦の後、傷を負った武田勢の武士の治療のために温泉地を造ったともいわれています。

そんな伊香保温泉の特徴はお湯の色。茶褐色の黄金の湯と無色透明な白銀の湯があります。伊香保温泉のお湯といえばもともとは黄金の湯。湯の中に含まれる鉄分が空気に触れることで酸化して茶褐色になります。刺激が少なく肌に柔らかいお湯で、体を芯から温め血行を促すことから女性に優しい子宝の湯としても有名。全国の温泉まんじゅうが茶褐色なのは、伊香保温泉が黄金の湯の色を模して作った温泉まんじゅうをまねたからです。

もうひとつの白銀の湯は平成になってから発見された新しいお湯です。泉質はメタケイ酸を多く含む単純温泉。疲労回復や健康増進に効果的だといわれています。またメタケイ酸は天然保湿成分。美肌効果が高いといわれています。

四万温泉（群馬県）

一度は泊まってみたい！千と千尋の神隠しにそっくりな温泉宿

四万温泉は、緑ゆたかな上信越高原国立公園内にある温泉。江戸時代にはすでに温泉旅館が栄えていた土地で、さらに昔には坂上田村麻呂が東夷征伐の際に入浴した記録や、源頼朝が浅間の帰途に入浴した記録も残っています。さまざまな効能があるため、昭和29年には国民保養温泉第1号に指定された由緒ある温泉です。

昭和レトロな町並みも四万温泉の見どころ。そして四万温泉でもっとも有名なのが、温泉旅館の積善館です。『千と千尋の神隠し』のモデルのひとつだと噂される宿で、赤い橋から見る建物は確かにそっくりです。

四万温泉の源泉は全部で42カ所。湧出量は毎分約3,900リットルと豊富で、無色透明・無臭で肌にやさしい泉質となっています。四万の病に効くといわれるなかでも美肌の湯として有名。また四万温泉は飲めば胃腸に良いともいわれ、飲泉としても親しまれていますよ！

鴨川温泉（千葉県）

レジャーも充実の人気温泉リゾート

鴨川温泉は、人気の鴨川シーワールドなどがある海岸沿いの温泉地。2003年に開湯されたばかりですが、温暖な気候に恵まれた温泉リゾート地として人気を集めています。

温泉の泉質は炭酸水素塩泉や塩化物泉、硫黄泉など温泉宿によってさまざま。効能もバラエティ豊かなので、湯巡りを楽しむのもおすすめです。

鴨川は温泉だけでなく、レジャーも楽しみたいエリア。例年1月から4月には冬にもかかわらず花摘みのベストシーズンを迎えます。またイチゴ狩りやマリンスポーツなど、家族で楽しめるレジャーがたくさん揃っているのも魅力ですよ。

箱根温泉（神奈川県）

17の温泉が集まる観光温泉エリア

箱根温泉は、箱根エリアに17ある温泉地の総称。箱根の玄関口である箱根湯本温泉や、このエリアの発展を先導した宮ノ下温泉、爽やかな高原リゾートの仙石原温泉、欧米型の温泉療養地として有名な強羅温泉など、単独でも人気の温泉地が集まっています。箱根温泉をひとまとめにすると、宿泊施設数、収容定員数、宿泊利用人員数のすべてが日本一です。

湧き出る温泉の湯量も国内屈指！しかも泉質は酸性硫酸塩泉、重炭酸塩硫酸塩泉、塩化物泉など、細かく分類すると約20種類にもなります。

そんな箱根の観光ルートを巡るならゴールデンコースがおすすめ。箱根湯本駅から強羅、大涌谷を経由し、芦ノ湖を目指します。箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船、箱根登山バスというバラエティ豊かな5つの交通機関を利用。箱根エリアの絶景とともに乗り物の魅力も楽しめますよ。

湯河原温泉（神奈川県）

万葉集にも詠われた関東一の古湯

湯河原温泉は、関東一の古湯ともいわれる温泉。日本三古湯と称される愛媛県の道後温泉や兵庫県の有馬温泉などとともに、東日本の温泉では唯一万葉集に詠まれています。

湯河原温泉は100以上の源泉がある温泉地。源泉によって微妙に成分量が異なりますが、主な泉質はナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉です。アルカリ性が高く、包み込まれるような柔らかさを感じるのが特徴。しかも湯量が豊富なので源泉かけ流しの旅館がほとんどです。ぜいたくな温泉を堪能できますよ！

そんな湯川温泉にある人気の観光スポットが万葉公園。万葉集ゆかりの地にある公園では千歳川沿いの散策が楽しめます。とくに秋の紅葉の時期がおすすめですよ。

中部の温泉旅行でおすすめの温泉地5選

中部エリアで温泉県として有名なのは、122の温泉地がある静岡県。また長野県にも192もの温泉地があります。

続いては、中部のおすすめ温泉地を紹介していきましょう。

熱海温泉（静岡県）

若者にも大人気！全国屈指の温泉リゾート

熱海温泉は、全国屈指の温泉リゾート。昭和後期には大型の温泉ホテルが社員旅行の人気を集め、近年は写真映えするお店が増えたことで再び大人気観光地になっています。熱海というのは、海底から温泉が湧き上がり海が熱くなったことからついたといわれる名前。1500年以上の歴史を誇り、徳川家康や8代将軍徳川吉宗にも愛されてきました。

源泉の数は500本以上で、総湧出量は毎分約1万8,000リットル。昭和初期までは大部分が硫酸塩泉でしたが、その後海水が浸入して塩化物泉が広がったといわれています。今でも内陸部には硫酸塩泉の温泉が多く、ほかにも単純温泉、アルカリ性単純温泉など、たくさんの泉質が楽しめるのも魅力です

石和温泉（山梨県）

山梨最大規模の人気温泉郷

石和温泉郷は、首都圏に近いことから人気の温泉地。山梨では最大規模で、新日本観光地では全国の三位に選出されています。その歴史はまだ浅く、昭和36年に石和のぶどう園から高温の湯が湧き出したのがはじまり。付近の川にお湯が流れ出して誕生した青空温泉が有名になり、石和は温泉観光地として発展してきました。今では旅館やホテルは40軒以上、観光客は年間350万人以上に達しています。

泉質はアルカリ性単純泉。神経痛や打ち身、慢性消化器病、冷え性などに効能がある上、肌がすべすべになり、疲れもとれるといわれています。また平成14年に湧き出した新源泉は、弱塩味・弱アルカリ性で肌に優しいと評判です！

毎年8月下旬には石和温泉地区で笛吹市夏祭りを開催。フィナーレを飾る花火大会がとくに人気を集めています。

越後湯沢温泉（新潟県）

川端康成も通った歴史ある古湯

越後湯沢温泉は、1000年以上の歴史を持ち、江戸時代には湯治場としての記録も残る古湯。上越新幹線でもアクセスしやすい温泉地として人気を集めています。

川端康成の『雪国』で、国境の長いトンネルを抜けると雪国であったと書かれているのは、JR上越線で水上方面から湯沢へつながる清水トンネルのこと。トンネルを抜けると現れる雪国の世界を、この越後湯沢で体感できます。川端康成が実際に滞在したのは雪国の宿 高半。その部屋は現在も保存、公開されています。また6軒ある共同浴場のうちの山の湯は、川端康成が通ったといわれる温泉です。

宇奈月温泉（富山県）

黒部峡谷の玄関口となる温泉郷

宇奈月温泉は、黒部峡谷の玄関口にあり、富山県随一の規模を誇る温泉郷です。源泉は約7キロ上流にあり、1日約3,000トンの湯量を誇ります。この宇奈月温泉の駅前にある名所は、約60度のお湯が勢いよく湯けむりを上げる温泉噴水。この温泉の 豊富な湯量がひと目でわかりますよ。

宇奈月温泉のお湯は無色透明な弱アルカリ性の単純温泉。リウマチ、運動器障害、神経症などに効能があるといわれています。

下呂温泉（岐阜県）

飛騨川の河原に湧き出す日本三名泉のひとつ

下呂温泉は、日本三名泉のひとつ。無料の足湯も多く、飛騨川沿いの情緒あふれる温泉街の散策も人気の温泉地です。 下呂温泉が最初に見つかったのは平安時代の中頃。今の温泉街から4キロほど離れた湯ヶ峰という山の頂上付近で発見されました。

ところが鎌倉時代中頃にこの温泉が突然枯渇。なぜか今の源泉地である飛騨川の河原に湧き出しているのが見つかりました。源泉が低い土地に降りてきたことで下呂温泉はとても訪れやすい温泉になったのです。

下呂温泉では良質な温泉を安定供給するため、84度の源泉を集中管理してすべての旅館に同じ55度の温度、同じ泉質のお湯を届けています。そのお湯はアルカリ性単純泉で無色透明。身体がとても温まり血行が良くなり、疲労回復や健康増進に効果があるため、健康の湯といわれています。またアルカリ性のお湯はとてもまろやかでツルツルした肌ざわり。美人の湯としても人気ですよ！

近畿の温泉旅行でおすすめの温泉地4選

近畿地方は比較的温泉地が少ないエリア。しかしそのなかには全国的に有名な温泉がいくつもあります。

ぜひ訪れたい近畿の温泉地を紹介しましょう。

白浜温泉（和歌山県）

レジャーでも人気！日本三古泉のひとつ

和歌山県白浜町の白浜温泉は、風土記と日本書紀にも登場する日本三古泉のひとつ。広い意味での白浜温泉は海岸沿いに広がる7つの温泉地が集まった温泉郷で、かつては熱海温泉、別府温泉と並んで日本三大温泉とも呼ばれていました。そして昭和50年に南紀白浜アドベンチャーワールドが開園すると家族向けのレジャー温泉地としても人気を集めるように。 

白浜温泉は火山帯ではないのに高温の源泉が多いのが特徴です。これはフィリピン海プレートからしみ出した高温の地下水によるもの。主な泉質は塩化物泉で、湯冷めしにくく、保湿効果が高いお湯だといわれています。

また太平洋に面した海岸沿いにあるため、海の絶景を楽しめる温泉や波打ち際の湯船が多いのもポイントです！

串本温泉（和歌山県）

本州最南端の地に湧く絶景観光地の温泉

串本温泉は、紀伊半島と本州最南端の地である串本町の温泉。周囲には太平洋の荒波に削られてできた奇岩や巨岩がたくさんあり、人気の観光地にもなっています。とくに荒々しい橋杭岩は、まさに絶景です！

串本町の温泉宿は、そんな海岸の美しさを眺めながらお湯に入れるのが特徴。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、神経痛や関節痛、筋肉痛、疲労回復などに効くといわれています。

地元で捕れた旬の魚料理や、釣り、スキューバダイビング、ホエールウオッチングなどのアクティビティもおすすめですよ！

有馬温泉（兵庫県）

日本三名泉と日本三古泉を兼ねる唯一の温泉

有馬温泉は日本三名泉と日本三古泉の両方に入っている日本でただひとつの温泉。 その歴史は古すぎてよくわからないといわれるほどです。伝説によると神代の昔に湯で傷を治すカラスを見た神が発見したといわれ、飛鳥時代の舒明天皇が86日間、孝徳天皇が82日間も滞在して湯を楽しんだという記録が残っています。

日本三名泉にも選ばれている有馬のお湯は、金泉と銀泉が有名です。金泉は鉄分と塩分を含む温泉。湧き出したときは透明なのに空気に触れると酸化して褐色になるのが特徴です。そして銀泉は無色透明で炭酸を含んだ温泉。毛細血管の拡張により血流が増加し、また肌がつるつるになるといわれています。

さらに有馬温泉は、環境省が療養泉として指定している9つの主成分（単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉）のうち、硫黄泉と酸性泉を除く7つの成分を含んでいるのが特徴。世界的にも珍しいほど多くの成分が混ざった温泉として知られています。

城崎温泉（兵庫県）

情緒あふれる外湯めぐり発祥の地

城崎温泉は、円山川の河口近くに湧く古湯。志賀直哉はこの地で療養中に『城の崎にて』を執筆しています。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。温まりやすく、湯冷めしにくいため、湯上り後も温かさが続くといわれています。

この城崎温泉は、外湯めぐり発祥の地。約1400年前にコウノトリが傷を癒していたことから発見された最古の鴻の湯や、717年に道智上人により開湯されたまんだら湯、江戸時代に香川修徳が天下一と讃えた一の湯など、7つの歴史ある外湯が有名です。

町の中央を流れる大谿川に沿って小さな旅館が建ち並び、浴衣姿で外湯をめぐる人たちの下駄の音が響く温泉街は情緒豊か。ゆっくり滞在したくなる温泉街です！

中国・四国の温泉旅行でおすすめの温泉地4選

中国、四国地方も温泉地の数は少なめ。しかしその中には趣のある温泉地がいくつかあります。

続いては日本を代表する銭湯もある中国・四国の温泉地を紹介しましょう。

湯郷温泉（岡山県）

美肌づくりの湯として知られる古湯

湯郷温泉は、中国地方を代表するいで湯の里といわれる美作三湯のひとつ。平安時代に慈覚大円仁法師が白鷺に導かれて発見したと伝えられ、鷺の湯とも呼ばれています。 

泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉。消化器病や神経痛、リウマチ、貧血症、婦人病、皮膚病などに効果があるといわれるほか、美肌づくりの湯として女性の人気も集めています。

無料の足湯や日帰り温泉施設も充実。初夏には近くの大谷川でホタルを見ることもできますよ。

三朝温泉（鳥取県）

日本遺産第1号に認定された温泉

三朝温泉は、六根清浄と六感治癒の地～日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉～として日本遺産第1号に認定された温泉地。高濃度のラドンを含む放射能泉で知られています。

ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線のこと。体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まります。日本一危ない国宝鑑賞とは、車で10分ほどの距離にある三徳山三佛寺投入堂のこと。断崖絶壁の途中にある御堂は必見ですよ！

また、昭和レトロな街並みも魅力。 青御影石で造られた純和風の三朝橋のたもとには、町のシンボルの河原風呂があります。ここは無料で入れる混浴露天風呂。初夏にはこの川沿いでかじか蛙の美しい鳴き声を楽しむことができます。

玉造温泉（島根県）

神の湯として紹介された美肌の湯

玉造温泉は、清少納言が『枕草子』の中で、京の都でも評判だと紹介した古湯。約1300年前の『出雲国風土記』には神の湯と記されています。松江市街から車で約15分というアクセスの良さも魅力。温泉街の真ん中を流れる玉湯川沿いに、温泉旅館と土産店・飲食店が集まっていて、ゆったりと散策が楽しめます。 

泉質は硫酸塩泉。神経痛やリウマチ、筋肉痛、肩こりなどたくさんの効能で知られています。また製薬会社による泉質調査では、基礎水分量を165％もアップさせる高級化粧水レベルの温泉だと判明。美人の湯としても人気を集めています。

道後温泉（愛媛県）

日本最古の温泉は、公衆浴場に入りたい！

道後温泉は日本最古といわれている温泉地。3000年ともいわれる歴史を誇ります。大国主命が少彦名命の病を治した伝説や、聖徳太子が訪れた逸話など、日本最古の温泉にふさわしい言い伝えがいっぱい。日本書紀のほか源氏物語にも登場します。

そんな道後温泉を代表するのが、夏目漱石の小説にも登場した道後温泉本館。明治27年に道後温泉本館の神の湯棟が完成した翌年に夏目漱石は愛媛県尋常中学校（松山中学）の英語教師として赴任し、小説『坊っちゃん』に、温泉だけは立派なものだと紹介しました。そんな道後温泉本館は、今では国の重要文化財の建物。それでも現役の公衆浴場として営業を続けています！

道後温泉の源泉は18本で、温度は20度から55度です。道後温泉では分湯場という施設で源泉をブレンドすることで42度程度の適温に調整。加温や加水をしないことで全国的にも珍しい無加温・無加水の源泉かけ流しを実現しています。お湯はアルカリ性単純泉で、なめらかかつ刺激が少ないのが特徴です。

九州の温泉旅行でおすすめの温泉地8選

九州は火山地帯でもあり温泉に恵まれたエリア。とくにひとつの温泉地あたりの源泉の数が多いことで知られています。

最後は九州のおすすめ温泉地を紹介しましょう。

原鶴温泉（福岡県）

福岡の奥座敷はダブル美肌が魅力

原鶴温泉は、福岡県と大分県の県境にある人気の温泉地。筑後川の流れに沿って近代的なホテルや純和風の老舗旅館、民宿などが並び、古くから福岡の奥座敷と呼ばれてきました。

名前の由来は傷ついた鶴が川の浅瀬に浸かって傷を癒したという伝説。九州屈指の名泉ともいわれる美人の湯で、ヌルヌル感のある単純泉と硫黄泉が混ざった泉質はダブル美肌と呼ばれています。

目の前の筑後川は春の桜、夏のホタル、秋の紅葉、冬の雪と四季折々の楽しみがある川。とくに毎年5月20日の解禁とともに始まる伝統漁法の鵜飼は高い人気を誇ります。提灯が水面を照らし風情あふれる鵜飼を屋形船に乗って鑑賞。その美しい光景を求めて9月末のシーズン終了まで多くの観光客が訪れます。

嬉野温泉（佐賀県）

日本三大美肌の湯の人気温泉

嬉野温泉は美人の湯として知られる温泉。島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並んで日本三大美肌の湯と呼ばれています。名前の由来は、神功皇后が戦いの帰りにこの地に立ち寄り、傷ついた兵士を温泉に浸からせたところ、たちまち傷が癒えたため、『あな、うれしいの』と言ったからだそう。

温泉の特徴はなんといってもぬめりのあるお湯で、ナトリウムを多く含む重曹泉が皮脂や分泌物を乳化して洗い流すことがわかっています。湯上りは一皮むけたようなつるつるの肌になりますよ。

1812年にはシーボルトがこの地に立ち寄り、泉質について調査。そんな歴史にちなんだ公衆浴場のシーボルトの湯が温泉のシンボルになっています。

温泉水を生かした嬉野温泉湯どうふもおすすめ！温泉水で豆腐を煮込むと豆腐が溶けるという不思議な料理です。これは温泉の成分が豆腐のたんぱく質を分解するもので、嬉野の温泉水だからこそできる料理。食感と味わい、健康食としての効果もあって、リピーターも多い料理ですよ。

雲仙温泉（長崎県）

活発な火山活動を感じる温泉地

雲仙温泉は、活発な火山活動が見られる温泉地。19世紀に外国人の避暑地として開発された温泉地です。そんな雲仙温泉の見どころは、街の中心にある地獄。高温の源泉が密集している地帯を整備された道に沿って散策できます。白い湯煙が吹き出す岩場はまさに地獄のような景観！

地熱を直に感じることができる雲仙地獄足蒸しや、温泉卵を販売する雲仙地獄工房も人気スポットです。

雲仙温泉の泉質は殺菌効果のある硫黄泉。温泉街には硫黄の香りが漂っています。温泉の効能は美肌効果、疲労回復、神経痛・関節痛の軽減など。温泉らしい硫黄の香りを楽しみながらゆったりと体を癒やせるでしょう。

別府温泉（大分県）

日本一の源泉数と湯量を誇る大温泉地

別府温泉は、温泉県である大分県を代表する温泉地。大分県別府市内各地にある温泉の総称で、源泉数はなんと2,847。一日の湧出量は約13万キロリットルで、まさに日本一の規模です。そんな別府温泉は、以下の8つのエリアに分かれています。

• 浜脇温泉：別府温泉発祥の地。浜から温泉が湧き出る
• 別府温泉：JR別府駅周辺の繁華街に位置する代表的な温泉郷
• 観海寺温泉：鎌倉時代から多くの人が湯治に訪れた温泉郷。見晴らしがいい
• 堀田温泉：別府ICの近く。豊富な湯量で、多くの貸切湯がある
• 明礬温泉：藁ぶきの湯の花小屋が立ち並ぶ温泉地。湯治効果抜群の湯が特徴
• 鉄輪温泉：湯けむりが立ち上る別府の象徴的温泉郷
• 柴石温泉：醍醐天皇が湯治に訪れたと伝わる渓流沿いの歴史ある湯
• 亀川温泉：海に近い静かな温泉郷。共同湯が多く、海浜砂湯が有名

泉質や湯の色などもそれぞれ異なり、効能も神経痛、筋肉痛、病後の回復などさまざまなので、各温泉の泉質を調べてから出かけるのがおすすめです。また別府温泉では、まるで地獄のように見えるため〇〇地獄と呼ばれる観光スポットが人気。7種類の温泉を巡る、別府地獄めぐりもみどころとなっています。

由布院温泉（大分県）

のどかな雰囲気が魅力の温泉郷

由布院温泉は、由布岳の麓にある温泉郷。大人気の温泉地ですが大型ホテルはなく、趣のある旅館がたくさん集まっています。源泉の数が多いため温泉旅館が密集していないのもポイント。ゆったりと落ち着いた雰囲気を味わうことができますよ。

そんな由布院温泉の雰囲気作りに一役買っているのが辻馬車。由布院温泉では1975年に起きた大分県中部地震による風評被害で客足が途絶えたことから、観光辻馬車や音楽祭 、映画祭、牛喰い絶叫大会などの企画を次々と立ち上げられました。なかでも人気を集めたのが、街の中を巡る珍しい馬車。穏やかな癒やしの里の象徴として観光辻馬車は欠かせない存在となっています！

温泉の泉質はおもにアルカリ性単純温泉。湯が柔らかく肌に優しいのが特徴で、神経痛、 冷え性、疲労回復などに効能があるといわれていますよ。

黒川温泉（熊本県）

全体がひとつの旅館というコンセプトの温泉街

黒川温泉は街全体がひとつの旅館というコンセプトの魅力的な温泉地。阿蘇の山の間を流れる細い渓流沿いという立地を活かし、それぞれの旅館を離れ部屋、通りを渡り廊下とするイメージで、統一感のある温泉街にしています。旅館組合の主導で派手な看板も撤廃。静かで落ち着いた温泉郷の雰囲気を堪能できます。とくに冬から春にかけては、湯あかりの幻想的な光景が魅力的です。

黒川温泉は湯治場として古い歴史を持つ温泉郷。江戸時代には藩の役人も利用していました。泉質の種類ははさまざまで、弱酸性単純泉、弱アルカリ性単純泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉・硫酸塩泉、含鉄泉、酸性泉と、7種類の温泉を堪能できます。

ほとんどの旅館には露天風呂があり、入湯手形を購入すれば3カ所まで選んで入浴することができるのも魅力。宿泊しなくてもレンタル浴衣を着て温泉街を散策できますよ！

霧島温泉（鹿児島県）

坂本龍馬が新婚旅行で訪れた温泉地

霧島温泉郷は、霧島連山の高千穂峰に広がる温泉地の総称。かつては島津藩の避暑地があり、坂本龍馬が日本初の新婚旅行に訪れたといわれているのもこの温泉郷です。

霧島山を見渡す標高600～850メートルの位置に大小10あまりの温泉が点在。桜島を見下ろす林田温泉や、にぎやかな歓楽街がある丸尾温泉、一軒宿の硫黄谷、山間の秘湯の関平などバラエティ豊かな温泉を楽しめます。 

温泉は硫黄を含む泉質で、硫黄成分の濃度によって白濁するお湯と透明に近いお湯に分かれます。新湯温泉は乳白色で皮膚病によく効くといわれる泉質。関平温泉は飲泉としても人気です！

指宿温泉（鹿児島県）

一度は体験したい砂むし温泉

指宿温泉は、薩摩半島の南端にある温泉。市内に源泉が1,000カ所以上もある一大温泉郷です。ここでは昔、温泉を利用した塩作りも行われていました。温泉が噴出する伏目海岸には製塩工場跡があり、昭和18年から約20年間行われていた塩作りの様子を知ることができます。温泉が大量に湧き出している工場の遺構は迫力満点です。

一般的な温泉もたくさんありますが、指宿といえば世界的にも珍しい砂むし温泉が有名！海岸に沸いた温泉で砂が55度前後に温められていて、その砂の中に浴衣を着たまま埋まります。10分ほどで全身から汗が吹き出し、デトックス効果を実感できますよ。

温泉旅行を満喫しよう！

日本は豊かな温泉に恵まれた国。国内旅行をするならぜひ温泉も楽しみたいものです。温泉地を目的に計画を立てて旅行に行くのもおすすめ。次の旅はのんびりと温泉旅行をしてみてはいかがですか？

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