ヒリゾ浜は伊豆半島にある秘境スポット!渡り船の乗り方や注意点などを解説
伊豆半島の秘境スポット・ヒリゾ浜。船でしか渡ることができない隔絶されたビーチで、美しい自然の絶景を眺められます。この記事では、ヒリゾ浜の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひヒリゾ浜へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
伊豆半島の秘境スポット・ヒリゾ浜。船でしか渡ることができない隔絶されたビーチで、美しい自然の絶景を眺められます。
この記事では、ヒリゾ浜の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひヒリゾ浜へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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ヒリゾ浜の基本情報
伊豆半島の最南端にあるヒリゾ浜は、船でしか渡ることのできない秘境スポットです。まずは、ヒリゾ浜の基本情報を解説していきます。
ヒリゾ浜とは?
ヒリゾ浜は、静岡県・伊豆半島の最南端に位置するビーチです。断崖絶壁に囲まれて隔絶された場所にある秘境的なスポットで、スキューバダイビングやシュノーケリングスポットとして人気があります。
美しい自然環境が残されているヒリゾ浜ですが、その理由はヒリゾ浜のアクセスに利用があります。ヒリゾ浜には徒歩や車ではアクセスできず、近くの港から出航している渡し船を利用しなければなりません。
また、7月から9月ごろまでの3カ月間しか開かないため、隠れた絶景スポットといえます。そのため、多くの観光客が訪れる場所でも、きれいな海が保たれているのです。
ヒリゾ浜の特徴
ヒリゾ浜の最大の特徴は、その海の美しさです。透明度がかなり高く、多くの生き物が見られます。
陸地から土や砂、ゴミなどが流れ込まないため、にごりが少なく、海の底が見えるほどの透明度を誇ります。
また、黒潮の通り道である伊豆半島の南端部であることから、南国の季節回遊魚や大物の回遊魚が見られることもポイント。イソギンチャクに群れる小魚や迫力のあるサメが見られることもありますよ!
ヒリゾ浜のある伊豆半島ってどんな場所?
伊豆半島は、相模湾と駿河湾に囲まれた場所にある半島。島の中央には山岳が広がり、周辺を囲むように海があるため、海と山のレジャー、どちらも満喫できます。
また、温泉の多さも全国有数で、熱海や伊東をはじめとした温泉地が各地にあります。グルメも山の幸から海の幸まで幅広く楽しめるため、観光地として人気です。
伊豆半島を囲む海は、日本三大深湾と呼ばれていて、深海が広がることが特徴。年間を通して温かい伊豆半島には、シュノーケリングやスキューバダイビングのスポットも多く存在します。
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ヒリゾ浜観光の見どころ
ヒリゾ浜の見どころは、なんといっても美しい海!澄んだ海で海水浴をしたり、岩場で海の生き物を探したりと、幅広い楽しみ方ができます。
透明度の高い海でのシュノーケリングや岩場でのひととき、ヒリゾ浜を遠くから眺める方法などについて紹介します。
透明度の高い海でシュノーケリング
ヒリゾ浜は、シュノーケリングにおすすめのスポットです。海の透明度が高く、すぐそこで海の生き物が泳ぐ姿が見られます。黒潮の通り道となっているため、時期によって見られる魚が違うこともポイント!
ヒリゾ浜には、大小さまざまな生き物が生息しています。クマノミやソラスズメダイなどの熱帯魚や、エダサンゴの群生など、温かい海ならではの楽しみ方ができます。
海にはエイなどの毒を持つ生き物も生息しているため、ラッシュガードの着用がおすすめ。また、岩場が多い場所なので、マリンシューズも忘れずに持参しましょう。
岸壁に囲まれた海で憩いのひとときを過ごす
ヒリゾ浜は、周囲を断崖に囲まれた秘境的な場所です。岩場の間には青い海が広がり、美しい光景が広がります。
観光地のような砂浜のビーチはありませんが、ゴロタ石の広がる浜辺があります。テントやレジャーシートを広げてくつろげるので、海を満喫したら周囲の風景を楽しんでみましょう。
また、ヒリゾ浜には浅瀬が広がるエリアもあり、子どもも思う存分遊べます。浅い場所でも生き物が見られるので、ゆっくりと海の生き物を観察してみましょう。
ちなみに、ヒリゾ浜ではBBQなどのアクティビティは禁止されています。ただし、食べ物や飲み物の持ち込み自体は禁止されていないので、軽食やお弁当などを持ち込むのがおすすめ。周囲の絶景を眺めながら、ゆっくりと食事が楽しめますよ。
あいあい岬からヒリゾ浜を見下ろす
ヒリゾ浜は専用の渡し船を利用しなければ行けない場所にあります。徒歩や車でヒリゾ浜にはアクセスできません。天候が悪い日には、渡し船が欠航してしまい、ヒリゾ浜へ渡ることができない場合も……。
どうしても船での移動ができない場合や、遠くから少しだけ見てみたいという方には、あいあい岬からヒリゾ浜を眺めるのがおすすめです。
あいあい岬(愛逢岬)は、伊豆半島の南端にある岬で、ヒリゾ浜を見下ろす場所にあります。展望台が完備されていて、南伊豆の海や大根島などを一望できますよ!特に、日没時は夕日で海が赤く染まる絶景を楽しめるのでおすすめです。マリンアクティビティが苦手な人でもヒリゾ浜の景色を満喫できます。
ヒリゾ浜の海開きは7月から9月の3カ月間のみ
ヒリゾ浜は、ごく限られた時期のみ訪れることのできる秘境です。海開きは、毎年7月ごろから9月ごろの3カ月間のみで、それ以外の期間は渡し船が運航しません。そのため、ヒリゾ浜での遊泳を楽しみたい方は、この3カ月間でスケジュールを立てましょう。
より水質のきれいな海で泳ぎたいときは、9月に訪れることがおすすめ。9月はヒリゾ浜の透明度が高くなり、より多くの生き物を見られます。
また、スケジュールに余裕があるときは、訪れる日の前後の天候も気にしておきましょう。台風などが通過する前後は、波が高くなり海の透明度が損なわれます。また、場合によっては渡し船が運休になることもあるので、天気予報をチェックすることも欠かせません。
ベストシーズンは海の透明度が高くなる9月
ヒリゾ浜のベストシーズンは9月です。海の透明度が高くなる9月はシュノーケリングにおすすめ。夏休みの時期よりも秋の魚が入ってくるので、より多くの海の生き物を観察できますよ。
また、9月の水温は平均23~25度で、ウェットスーツを着ていれば問題なくシュノーケリングを楽しめます。ただし、9月下旬になると少し寒くなってくるので、防寒対策は必須!ヒリゾ浜には小屋やシャワー室などはないので、注意しましょう。
オフシーズンはヒリゾ浜に入れない
前述したように、海開き期間である7月から9月以外の期間は、ヒリゾ浜への入場はできません。オフシーズンは渡し船が運休になるので、実質的に移動手段がなくなってしまいます。
オフシーズンにヒリゾ浜が見たいときは、あいあい岬などからヒリゾ浜を眺めることがおすすめです。あいあい岬からは、伊豆半島からの水平線と、遠くに浮かぶ伊豆七島を眺められますよ。
ヒリゾ浜の見学方法は?予約は必要?
ヒリゾ浜は、渡し船を使わなければ行けない場所にあります。渡し船は、ヒリゾ浜から北側へいった場所にある中木港のみから出航しています。ヒリゾ浜は普通のビーチと大きく異なる点が多いので、観光の前にしっかりと確認しておきましょう。
入場には当日の受付が必要!
ヒリゾ浜まで向かう渡し船は、中木港から乗船できるヒリゾ浜渡し組合の船に乗ります。予約などは不要で、当日の受付順で船に乗船できます。とはいえ、時刻表などはなく、組合に加入している船が何度も往復していて、随時出航となっています。
渡し船の情報を以下にまとめていますので、ヒリゾ浜へ渡りたい人はチェックしてみてください。
ヒリゾ浜渡し船の基本情報 | |
---|---|
住所 | 静岡県賀茂郡賀茂郡南伊豆町入間周辺 |
電話 | 0558-65-1050 |
営業時間 | 7月〜9月 ※受付は7:50から開始 |
料金 | 大人 2,000円、子ども(中学生以上)1,000円 |
渡し船の受付は、中木民宿組合の横に設置されるテントで行います。受付が終わると、乗船場所で渡し船に乗れるので、持ち物などはしっかりと用意しておきましょう。
オプショナルツアーに参加するのもおすすめ
伊豆半島にあるホテルや南伊豆観光協会では、ヒリゾ浜のオプショナルツアーも開催しています。中木港までの送迎がついてプランや、ヒリゾ浜の観光に便利なレンタルグッズがついているプランなどがあります。
中木港までの移動がむずかしい場合や、自分でマリンアクティビティのグッズを用意できないときは、オプショナルツアーも検討してみましょう。
ヒリゾ浜観光に要する時間
ヒリゾ浜観光の所要時間は、浜辺での過ごし方によって変わります。
少しだけ入り江の散策をしたい場合は、1時間程度あれば十分に楽しめます。一方で、海水浴やシュノーケリングをする場合は、3時間ほどの時間を見ておきましょう。
ヒリゾ浜から帰るときは、行きと同じく渡し船に乗船します。中木港に戻る船は随時運航しているので、好きなタイミングで港に戻れます。運航時間は8時から16時までなので、ヒリゾ浜に滞在できるのは、最大でも8時間までです。
ヒリゾ浜へのアクセス・行き方
すでに解説した通り、ヒリゾ浜は中木港から出発する渡し船で行けます。一方で、それ以外のアクセス方法はないことに注意しましょう。
中木港は、16号線沿いにある小さな港です。中木港までは、バスが運行しているので、車がない場合でも観光ができます。ただし、本数が少ないので、時刻表には注意が必要です。
スムーズにアクセスしたい方は車での移動がおすすめ。渡し船の発着場の近くには駐車場もあるので、観光の間も車をとめておけますよ。
あいあい岬までのアクセスは車がおすすめ
あいあい岬までは基本的に車での移動がおすすめ。あいあい岬には駐車場もあるので、ゆっくりとヒリゾ浜を望む景色を堪能できますよ。
また、バスを使う場合は、近くの停留所まで乗車して、徒歩であいあい岬を目指します。東伊豆方面から行く場合は、石廊崎停留所で下車して徒歩約40分です。西伊豆方面から向かう場合は、中木停留所で下車してから約20分歩きます。
徒歩での移動だと時間がかかるので、可能であれば車でアクセスするのがいいでしょう。
ヒリゾ浜観光における注意点
ここからはヒリゾ浜へ行く際の注意点をいくつか紹介していきます。ヒリゾ浜を気持ちよく楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。
ヒリゾ浜で過ごす持ち物を用意する
ヒリゾ浜は、一般的な浜辺とは違い、砂ではなく石が広がります。そのため、マリンシューズはぜったいに欠かせません。また、海底も岩場になっていることもあるので、ビーチサンダルなどは不向きです。
また、多くの水生生物が暮らすヒリゾ浜には、クラゲやエイなどの毒を持った生き物もいます。手袋やラッシュガードを着用しておけば、エイやクラゲの毒を避けられることもあるので、用意しておくと便利でしょう。
ヒリゾ浜には、飲食店や自動販売機などの設備は一切ありません。そのため、長時間過ごすときは、以下のような物を持っていくことがおすすめです。
- シュノーケリンググッズ
- ウォーターベスト
- 簡易テント
- 塩分補給ができる食べ物
- 飲み物
- 昼食のお弁当
ちなみに、中木港の周辺にはコンビニがありません。中木港から一番近いコンビニは、車で約20分ほどの場所にあります。そのため、必需品などは中木港に到着する前に購入しておくことがおすすめ。
特に、夏場のレジャーに欠かせない水分や塩分を補給できるものは必ず用意しておきましょう。
トイレを利用する場合は中木港まで戻る必要がある
ヒリゾ浜には売店や自動販売機のほか、トイレの設置もありません。
そのため、トイレを利用したい場合は、毎回渡し船を利用して中木港に戻る必要があります。スムーズにヒリゾ浜観光を楽しむためにも、乗船前にお手洗いを済ませておくといいでしょう。
天候によっては楽しめないことも
ヒリゾ浜までは渡し船を使って移動するため、天候が悪い日は観光を楽しめないこともあります。特に、風が強く、波が高い日は、渡し船の運航ができません。安全のためには仕方ないことですが、ヒリゾ浜を訪れる際は必ず天気予報をチェックしておきましょう。
また、前日の降雨によっては、海の透明度が失われることもあります。さらに、ヒリゾ浜に到着しても、場合によっては早めに切り上げなければならないこともあるので、天候に大きく左右される可能性があることを把握しておきましょう。
海のレジャーでは安全面に注意する
ヒリゾ浜は、観光のために整備された浜辺ではありません。海の生き物がたくさん生息し、岩場などの危険なところや、水深の深い場所もあります。実際に、過去には水難事故も発生しているため、安全には十分な注意が必要です。
海水浴やシュノーケリングをするときは、必ず監視船やライフセーバーの指示に従いましょう。また、海に設置されたブイより外側には出ないことが重要です。お酒の持ち込みは禁止されていませんが、やはり飲酒後の遊泳は控えておくべきでしょう。
そのほかにも、海の動物にも注意が必要です。クラゲやエイなどの毒を持った生き物もいるため、ラッシュガードを身につけておくことがおすすめ。サメも生息していますが、どちらかといえば、おとなしい種類のサメが多いので、エイやクラゲの方が危険といえます。
しっかりとルールを守って、楽しくヒリゾ浜を満喫しましょう。
ヒリゾ浜の観光を満喫しよう
この記事では、ヒリゾ浜の観光に関する見どころや、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。ヒリゾ浜は、船でしかアクセスできない、絶海の秘境です。ぜひ紹介した情報を参考に、ヒリゾ浜の観光を満喫してみてくださいね!
ヒリゾ浜の基本情報 | |
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住所 | 静岡県賀茂郡南伊豆町中木 |
電話 | 0558-65-1050(ヒリゾ浜渡し船組合) |
営業時間 | 8:00~16:00 ※7月のみ8:30~ ※2024年の海開きの期間については最新情報をご確認ください |
休業日 | 10月頃〜6月頃 |
アクセス | 中木港から渡し船で約5分 |
料金 | 大人 2,000円、子ども(中学生以上)1,000円 |
cover photo by photoAC