国際線は最低2時間前に空港入り。チェックインは何時間前?海外旅行出発までの流れ
国際線に乗るときは少なくとも2時間前に空港に到着するよう、多くの航空会社が勧めています。しかし、予期せぬトラブルで空港入りやチェックインが遅れてしまうことも。フライトまでのスムーズな流れを解説します。
海外旅行では、何時間前に空港に到着するべきでしょうか? 2時間前とする航空会社が多いですが、予期せぬトラブルで大失敗してしまうことも。スムーズに国際線に乗るための流れを解説します。
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国際線で出発するまでの流れ
まず、国際線の便に乗るまでの流れは、だいたい以下のようになります。
- ①電車、バス、自家用車、タクシーなどで空港に移動
- ②航空会社のカウンターを探し、搭乗手続きをする(チェックイン)
- ③航空会社のカウンターで預け手荷物を預ける
- ④保安検査場でセキュリティチェックを受ける
- ⑤税関手続きをする
- ⑥出国審査を受ける
- ⑦搭乗口に移動する
- ⑧案内があったら搭乗する
航空会社の案内では、多くの場合「出発時刻の2時間前」が目安とされています。しかし、搭乗までの手順はかなり多いため、空港到着までの段取りや、到着後の時間管理にも注意が必要です。
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2時間前に空港に到着するのはギリギリ?
海外旅行に慣れていないと、出発時刻の何時間前に到着すれば良いのか迷うことも多いのではないでしょうか。航空会社の案内を見ると、多くの場合は「出発時刻の2時間前までに」と書かれています。
たしかに一般的には2時間前でも十分に間に合います。しかし通勤電車のように「次のに乗ればいいや」というわけにはいかない国際線では、ちょっとした遅れで搭乗できなくなるなど、すべてが台無しになってしまうこともあるのです。
まずは、遅れの原因となるものを解説しましょう。
空港に移動するまでの交通機関の遅れを想定しよう
一般的に2時間前で間に合うことが多いからといっても、最初から2時間前を狙っていくのは危険。まずよくあるのが、空港までの交通機関の遅れです。
自家用車やタクシー、バスの場合、渋滞にまきこまれるのはよくあること。突然の事故などによる渋滞ではナビの時間予測もあまり当てにならず、時間も読めません。また自家用車の場合、駐車場が混んでいると駐めるだけで時間がかかる場合も。少し離れた民間の駐車場を借りた場合でも、送迎にさらに時間が取られることも考えられます。
一方、最も時間に正確な電車の場合でも、絶対に大丈夫とは言えません。国土交通省の調査によると平日の20日間のうち11.7日に遅延が発生しているそうです。突然の遅延や運休の際には、ルートを変更できるくらいの余裕は持っておいた方が良いでしょう。
国際線は各航空会社のチェックイン締切り時間に注意!
チェックインは、航空会社のカウンターやその近くに設置されている自動チェックイン機で行います。チェックインをすることで搭乗券が受け取れますが、このチェックインの締切時間を過ぎると予約した便に乗れなくなるため、遅刻は厳禁。
チェックインの締切時間は航空会社によって異なり、以下のようになっています。あくまで2024年1月現在の情報なので、最新情報は公式HPでご確認ください。
- ANA(全日空):60分前
- JAL(日本航空) :60分前
- アメリカン航空:60分前
- デルタ航空:60分前
- ユナイテッド航空:60分前
- ハワイアン航空:60分前
- ブリティッシュ・エアウェイズ:60分前
- エールフランス:60分前
- エアアジア:60分前
- チャイナエアライン:60分前
- 大韓航空:60分前
- タイ航空:60分前
- ZIPAIR:60分前
- カンタス航空:60分前
- キャセイパシフィック:50分前
- ピーチ:50分前
- アシアナ航空:50分前(空港によって異なる)
- ジェットスター:45分前
- スプリングジャパン:45分前
- シンガポール航空:40分前
主な航空会社は、遅くても1時間前にはチェックインする決まりとなっています。しかし中にはもっと早くに締め切る航空会社もあるため注意が必要です
- ニュージーランド航空:90分〜120分前
また同じ航空会社でも空港によって締切時間が異なることがあるので、事前にチェックしておくようにしてください。
チェックインが遅いとオーバーブッキングに引っかかることも
上記のチェックイン締切時間は、最も遅くなったときの最低ラインの時間となっていますが、そのときに注意が必要なのはオーバーブッキングです。
オーバーブッキングとは、キャンセルを見越して航空会社が飛行機に乗れる上限よりも多くの予約を取ること。海外の航空会社ではよくある制度です。これに引っかかると、正規に予約を取っているのにその便に乗れなくなる、という事態になります。
理不尽な気がするかもしれませんが、これはキャンセルによる席の空きを防ぐために航空会社が持っている法的に正しい権利。そのため、オーバーブッキングで予定の便に乗れなくなった場合は、航空会社が別の便を用意してくれます。しかし便が変われば到着が遅れるため、乗り換えの予定などがある場合は、次の便に間に合わないこともあるのです。
このオーバーブッキングに引っかかるのは、チェックインが遅かった人。めったにないことですが、オーバーブッキングに引っかからないためには、早めにチェックインすることをおすすめします。
国際線では預け入れの手荷物カウンターが混み合う場合も
大きなスーツケースなど機内に持ち込まずに貨物に預ける荷物は、手荷物カウンターで預け入れをすることになります。しかしこのとき、列に重量オーバーの人や持ち込み不可となる物を入れている人がいると、列がまったく進まないことになりがちです。荷物を預けるだけでも、数十分かかってしまうのはよくあること。
とくに国際線の場合、国内線と比べて荷物が多くなるため、さらに時間がかかる可能性があります。ギリギリの時間に到着すると、この段階で時間が足りなくなることが多いです。
国際線は保安検査の時間が長くなるため注意
搭乗前に行うのが、安全のための保安検査。ここでも慣れていない人が前にいると、列が進まなくなることはよくあります。
特に近年は国際線の荷物の持ち込み基準が厳しくなっているため、検査もより入念になっていて、以前よりも時間がかかるようになっています。とくに久々の海外旅行の人は、昔のイメージよりも保安検査場での待ち時間が長く感じるかもしれません。
時期によっては出国審査も長蛇の列になる可能性
出国審査は国際線ならではの手続き。ひとりあたりは数分で終わります。しかしここでも、長期休暇などの時期によっては人数が多くなり長い行列ができることに。かなり待つ場合もあります。
今はとくにコロナ禍を経て、久しぶりに海外旅行に行く人や初めての海外旅行の人が多いため、準備しておくものが分からず、スムースに進まないことも。時間が読めなくなっているため、余裕を持って行く必要があります。
搭乗口まで時間がかかるので早めに移動を
国際線が出ている空港は規模が大きく、保安検査場から搭乗口までの距離がとても遠いこともよくあります。搭乗口の数も多いため、道に迷ってしまうことも。もし間違った搭乗口に行ってしまった場合は、また延々と移動することになります。
手続きはすべて終わり、あとは搭乗口に到着すれば良いだけ。しかしこの段階で時間の余裕を持っておかないと、かなり焦ることになります。
国際線を利用する際の空港への理想的な到着時間は?
一般的に航空会社が推奨している2時間前の到着でも、ほとんどの場合は搭乗時間に問題なく間に合います。しかし余裕を持って行動するためにも、もう少し早めに到着するのがおすすめです。
国際線の空港入り、理想は3時間以上前
結論からいうと、空港への到着は、出発時刻の3時間前が理想です。
空港までの距離が遠い人は、さらに余裕を持って出発すれば、万が一の電車の遅延や道路の渋滞でも対処できるはず。また海外旅行に慣れていない人は、最低3時間前として、さらに1時間くらい余裕を持つのがおすすめです。
海外旅行に慣れている人で、手続きや移動がスムースに行える方は2時間半ほど前でもよいかもしれません。しかしそれでも途中の交通機関の乱れは想定しておくようにしてください。
混雑する時期はとくに注意
普段なら2時間で余裕があるような場合でも、時期によって状況は大きく変わるため注意が必要。年末年始やゴールデンウイーク、夏休みは、空港が混み合って列が進まないということも起こりがちです。春節など海外のリゾートシーズンもお忘れなく!混み合う時期には、さらに早めに空港に行くようにしてください。
また混雑する時期には、自分の持ち物を念入りにチェックしておくことが重要。重量超過していないか、持ち込み不可なものが入っていないか、パスポートやチケットは取り出しやすくなっているかを確認しておけば、手荷物の預け入れや保安検査をスムースに通過できます。
国際線搭乗時、各手続きの時間の目安
早めに空港に到着した場合、どの手続きを何分前に終えれば良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。全ての手続きがあっという間に終わり、あまり早い時間に搭乗口に着いてしまうと、ヒマを持て余すことも。
それぞれの手続きを終えるべき時間を解説します。
国際線のチェックインは早めに済ませておくと安心!
チェックインは、多くの航空会社では搭乗時間の2時間30分から3時間前に手続きができます。日本から出発する場合、ANAやJALなど日本の航空会社は、朝1番の便のチェックインは出発時刻の2時間30分前から。それ以降はいつでもOKとなっています。
早めに空港に到着したら、チェックイン前に時間を潰すのではなく、先にチェックインをして手荷物を預けるところまで済ませておく方が安心です。
ハイシーズンは特に注意!搭乗の1時間30分前には保安検査へ
保安検査は混んでいなければ15分くらいで通過できます。しかし繁忙期などで混んでいると、ここではかなり時間がかかることも。最低で15分から20分、長い場合には30分以上かかると考えてください。この後のことも考えると、慣れた人でも出発の1時間30分前に保安検査に並ぶのがおすすめです。
持ち込みが禁止されているものや液体など、うっかり手荷物に入れていると検査に引っかかることも。その場合は処理に時間がかかることもよくあるので、慣れていない人は2時間前に行っておきたいところです。
出国審査は搭乗の1時間前には通過を
出国審査の手続きは5分ほどで終わります。ただしここでも混雑すると時間がかかるので、10分から15分は見ておくのがおすすめです。
出国審査に並ぶのは、慣れた人で出発の1時間前、慣れていない人は1時間30分ほど前がおすすめ。ただし保安検査と出国審査は、一般的には一連の流れで行うもの。並ぶ時間はあまり気にせず、どんどん進んでいくようにしてください。
搭乗口には余裕をもって到着しよう
機内への案内は、出発時刻の約30分前から順次開始されます。航空機の出発時刻は全員が席について機体が動き出す時刻ですから、出発時刻のギリギリに行くのは完全に遅刻。搭乗案内が開始されるまでには搭乗ゲート前に待機していなければなりません。
出国審査が終わったら、国際線搭乗までの手続きは終了。あとは搭乗口を間違えて移動しないよう、一度落ち着いて搭乗口の場所と行き方を確認してください。慣れていない人は、時間が早くても一度搭乗口まで行ってみるとよいかもしれません。
間違いないことが確認できたら、それから時間を潰すようにしましょう。最後まで気を抜かず、早めに行動するのがおすすめです。
搭乗まで時間を調整できるタイミングとスポット
交通機関の乱れや渋滞まで考えて早めに行動すると、実際には出発の3時間から4時間前に空港に着くことが多くなります。さらに混雑がなければ、2時間から3時間ほど暇な時間ができることもあるかもしれません。その場合、どのタイミングで時間を潰せばよいのでしょうか。
チェックイン後
チェックインをして手荷物を預けたら、かなり身軽になります。早めにチェックインしておけば、オーバーブッキングの心配もなし!
この段階なら、空港のいろいろな施設を満喫できます。手荷物カウンターで「今日の混雑具合はどうですか?」「保安検査は混みそうですか?」と聞けば、目安の時間を教えてくれるはず。海外旅行に慣れていない人は少し時間の余裕を持ちつつ、空港をめいっぱい楽しんでください。
ショップやレストランを巡る
空港にはたくさんのショップや飲食店がありますが、とくに充実しているのは、保安検査のゲートに入る前のエリア。空港にしかないお土産屋さんをはじめ、人気のレストランや空弁のお店などもたくさんあるので、出発前の買い物や食事をたっぷり楽しめます。
大きな空港ならショッピングや食事で数時間は楽しめますから、最初からその時間をスケジュールに入れておくのもおすすめです。
展望デッキで風景を楽しむ
空港には展望デッキがあるところが多く、最近はデートスポットとしても人気。それぞれに工夫を凝らした展望デッキも増えています。
時間が余ったら、このタイミングで離着陸する飛行機を眺めるのもおすすめ。これから飛行機に乗るワクワク感がさらにアップするはずですよ!
各航空会社などの専用ラウンジを満喫
特定のクレジットカードの会員や航空会社の上級会員なら、専用のラウンジで過ごすこともできます。会員資格がなくても有料で利用できるラウンジもあるので、この機会に一度体験してみるのもよいかもしれません。
ラグジュアリーなソファでくつろぎ、フリードリンクや軽食を楽しむ優雅なひととき。これも空港ならではの体験です。
出国審査後
出国審査が終わったら、手続きは終了。搭乗口への行き方や移動時間が確実に分かっているようなら、出発30分前に搭乗口に到着するまでがフリーの時間になります。
搭乗口への移動に不安がある方は、前述のように先に搭乗口に一度行ってみてから時間を潰すようにすれば安心です。
免税店でショッピング
出国審査後の大きな楽しみは、免税店。消費税が不要になるなど、かなりお得に買い物ができる場合もあるので、ショッピングが好きな方はお店を見ていればすぐに時間が過ぎてしまいます。
ただし空港やターミナルによっては、出国審査から搭乗口まで店がほとんどないことも。また早朝・深夜便でショップがオープンしていない場合もあります。最悪の場合、自動販売機しかない搭乗口前で2時間ほど過ごすことになりかねないので、搭乗する便が決まったら、その航空会社が使っている搭乗口とそこにあるお店を調べておくのがおすすめです。
搭乗口でゆっくり過ごす
搭乗口前からは移動する飛行機がよく見えるため、あえて早めに到着してここでゆっくり過ごす人も少なくありません。飛行機を見るのに飽きたら、ガイドブックを見たり、空港内のWi-Fiを利用してネットで旅行先の情報を調べたりして過ごすのもおすすめ。
心配な手続きがすべて終わり、ここまで来ればもう遅刻はしないため、リラックスできるのは大きな魅力です。
国際線の搭乗は余裕を持って空港へ!
今回は、海外旅行で国際線に搭乗する場合、何時間前までに空港に到着すべきかを解説しました。混雑などの要因も考えると3時間以上前の到着がおすすめ。
空港までの移動と空港での手続きがすべて順調に進めばかなり時間が余りますが、それは大切な海外旅行を台無しにしないための保険。余った時間は空港でゆっくり過ごすつもりで、早めの行動をしてくださいね。
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