カンボジアの治安は大丈夫?安全に旅行するための注意点まとめ
アンコールワットをはじめ有名な観光地がたくさんあるカンボジアについて、治安状況や注意したい治安の悪いエリア・スポット、よく発生する犯罪、犯罪被害を未然に防ぐための方法について解説!緊急連絡先も紹介します。
カンボジアは首都プノンペンや、シェムリアップにあるアンコールワット遺跡、メコン川流域の観光で有名です。人気の海外旅行先として旅行客が増えている国で、なかには治安が悪いエリアも存在します。
今回は観光客が多いカンボジアの治安状況や注意したい治安の悪いエリア・スポット、よく発生する犯罪、犯罪被害を未然に防ぐための方法についてご紹介します。緊急連絡先の情報も紹介しているので、カンボジアを旅行する際の参考にしてみてくださいね。
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カンボジアの治安についての最新情報
アンコールワットをはじめとする世界遺産があるカンボジアは、人気の海外旅行先として知られています。カンボジアは、日本と比較すると治安状況はよくありません。ただし、政治状況の安定から年々その治安は改善しており、観光地を訪れる分には治安の悪さを感じる場面は少ないでしょう。
外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4レベルに分けています。2025年1月現在、カンボジア全土でレベル1(十分注意)に設定されています。東南アジアはレベル1に指定されている国も多いため、実際の治安で見ると、ほかの海外の国と比べても治安は比較的落ち着いていると言えるでしょう。
ただし、昼夜を問わずひったくりや住居侵入、性犯罪といったケースが報告されているので、繁華街の人混みには十分に注意する必要があります。カンボジアの治安は日本に比べるとよくないので、治安情報を知って旅行をする際に気をつけておくべき点をおさえましょう。
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カンボジアで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
首都プノンペンやシェムリアップの夜の繁華街や観光スポットでは、スリやひったくり、詐欺といった観光客目当ての犯罪にあうリスクがあります。ここでは、カンボジアで治安が悪い地域や治安に気を付けたい時間帯についてチェックしましょう。
プノンペンは観光客を狙った犯罪が多発!
首都プノンペンでは、観光客を狙った犯罪事件も多いです。観光客狙いのぼったくりやひったくり、ツアーガイド詐欺など、犯罪の標的になってしまうケースもあります。
2022年の情報によれば、犯罪の認知総件数は2,770件で、そのうち、殺人・強盗・強制性交などの重大犯罪は全体の約20%を占めているのが現状です。そのほか、警察に届け出られていない軽犯罪もあると考えると、実際の犯罪件数はさらに多いでしょう。
観光中は、怪しい人間が周りにいないかをよくチェックすることをおすすめします。
シェムリアップの観光スポットではぼったくりに注意!
シェムリアップは、アンコールワット遺跡やトレンサップ湖などで有名です。トゥクトゥクで遺跡をまわるツアーに参加して、ぼったくられてしまうこともあります。また、現地人からフレンドリーに話しかけられ、募金の強制や物乞いにあうこともあるでしょう。
また、シェムリアップはパブストリートやナイトマーケットなど、夜の繁華街があることでも有名です。夜遅くまで営業しているバーやクラブ、レストランも少なくありません。羽目を外して夜の街を楽しんでいたら、いつの間にか財布やカードをすられてしまったということも珍しくありません。
日本とは違うということを再認識して、シェムリアップでの滞在を満喫しましょう。
夜の時間帯は場所を問わず注意!
カンボジアの夜の繁華街や市場は活気があり、海外に来たのなら現地の雰囲気を味わいたいと思う方も多いでしょう。しかし、夜の時間帯は周りへの注意を怠ってしまう時間帯でもあり、観光客目当ての犯罪も増えがちです。
とくに貴重品の入ったポーチやバッグのひたくりやスマホの窃盗など、手持品・貴重品の管理には気をつけましょう。
カンボジアの夜の治安は?
カンボジアのプノンペンやシェムリアップの繁華街では、夜遅くまでダンスやアルコールを楽しめるお店がそろっていますが、夜遅くになると犯罪のリスクが上がります。
現地のバーやクラブを訪れる際にはできるだけ友人や知人と一緒に行き、行き帰りはタクシーなどを使って、できるだけ犯罪にあわないような工夫をしていきましょう。とくに、女性の1人での行動は危険が伴うので夜には1人で出歩かないように気をつけてください。
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カンボジアで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
カンボジアで観光客が被害にあいやすい犯罪はスリやひったくり、ぼったくり、いかさま賭博などが挙げられます。それぞれの特徴やパターンについてチェックしましょう。
①スリ・ひったくり
海外旅行で気を付けたいのは、ひったくりやスリ。カンボジアでは、ひったくりやスリにあう可能性が高いです。徒歩やトゥクトゥクで移動中にバイクで近づき、手持ちの荷物をひったくられるパターンが多いです。バッグを盗られそうになったら、あまり抵抗せずに手放しましょう。犯人を過度に刺激すると怪我を負わされたり、最悪の場合には殺されてしまったりするリスクがあります。
プノンペンのマーケットやショッピングセンター、シェムリアップのアンコールワット遺跡やパブストリートといった繁華街で、スリにあうパターンが多いようです。また、マッサージの施術中に貴重品を盗られてしまうといったケースもあります。
②タクシーやトゥクトゥクなどのぼったくり
空港や繁華街でタクシーやトゥクトゥクをつかまえて移動する際は、ぼったくられてしまうことも少なくありません。配車アプリでタクシーを手配するようにしたり、事前にきちんと料金を交渉して値段を確認するようにしたりして、トラブルを回避しましょう。
③いかさま賭博に勧誘されて騙される
カンボジアのプノンペンでは、日系のスーパーマーケットや有名観光地で「日本人ですか」と声をかけられ、いかさま賭博に誘われる事案も発生しています。
実際にいかさま賭博に参加させられる流れは以下のとおりです。
1.彼らの自宅と思われる場所でもてなされる
2.カードゲームに誘われ、いかさまの方法を教えてくれる
3.大富豪があらわれ、ゲームに強制参加させられる
4.最初の内は面白いように勝たせてくれる
5.大金を賭けようともちかけられ、カードでお金を下ろさせる
6.「明日また仕切り直そう」とひとまずお金を預けるように言われる
7.お金を預けたら音信不通になり、詐欺にあったことに気づく
こうしたストーリーでいかさま賭博に参加させられ、最終的には大金を奪われてしまう詐欺です。海外現地で見知らぬ人に家に誘われても、着いて行かないようにしましょう。
カンボジアで被害にあわないための防犯対策
カンボジアで犯罪被害にあわないためには、海外旅行で気を付けたいいくつかの対策を心がけることが大切です。ここでは、具体的な防犯対策について確認しましょう。
①早朝・夜間は出歩かない
カンボジアでは、昼夜を問わず軽犯罪にあうリスクがありますが、早朝・夜間の暗い時間帯には、犯罪にあうリスクはより一層高まります。日没後の時間帯に出歩くなら、友人や知人と一緒に行動するか、人通りのある通り沿いを意識して歩くようにしましょう。女性ひとり旅では夜に1人で出歩かない方が安心です。
人の目がある繁華街では、凶悪犯罪は起きにくいと考えられます。ただし、スリやひったくりといった軽犯罪には、時間と場所を問わずに注意するようにしましょう。
②見知らぬ人にはついて行かない
現地で話しかけられてその人の家などに着いていくのは危険です。いかさま賭博のリスクだけでなく、拉致や殺人、強制性交のリスクもあります。人に着いていく際は、相手のことを良く知った上で、状況に応じて行くべきか否かを判断するようにしましょう。
③現地人を必要以上に詮索しない
カンボジアには、1970年から続いたクメール・ルージュ政権時代の粛清を経験した世代やその家族の方も少なくありません。そのため、政治や歴史の問題について深掘りしすぎると、過去に受けた心の傷を広げてしまうことにもつながりかねません。
また、カンボジア人はメンツを重要視するので、人前で説教したり、叱ったりすると、嫌われてしまうこともあり、それがもとで傷害事件に発展してしまうことも。
歴史や政治問題について必要以上に詮索せず、カンボジア人の文化を尊重する振る舞いを見せることで、不要な犯罪にあうリスクをへらせるでしょう。
在カンボジア日本国大使館発行の「安全の手引き」の情報も確認
在カンボジア日本国大使では、毎年「安全の手引き」を発行しています。ホームページから無料でダウンロードできます。
カンボジア在住者や旅行者を対象としていて、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報が多いので、カンボジアに渡航する前に確認するようにしましょう。
もしカンボジアで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
カンボジアで犯罪の被害にあってしまった場合の連絡先は、在カンボジア日本国大使館が発行している「安全の手引き」に掲載されています。カンボジア旅行の前にダウンロードして、旅行上の注意事項や緊急連絡先についての情報をチェックしておきましょう。
緊急通報先
カンボジアでは警察は「117番」(英語対応)、消防は「666番」、救急車は「119番」となっています。また、パスポート紛失時にポリスレポートを発給できるイミグレーションポリスの電話番号は「095-676-747」です。
在カンボジア日本大使館
カンボジアで、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害に遭った時は、まずは最寄りの警察署でポリスレポートを作成してもらいましょう。手続きなどで困った時は、総領事館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。
現地警察への届け出に関する助言をしてもらえたり、パスポートの盗難に関しては「帰国のための渡航書」の発給手続きなどを行ってくれます(要手数料)。
総領事館の方へは直接足を運ぶか、電話にて連絡が可能です。詳しくは在カンボジア日本国総領事館の公式サイトを参照してください。
在カンボジア日本国大使館の連絡先
- 電話番号(代表):023-217-161~164(国番号 855)
- メールアドレス:consular.jpn@pp.mofa.go.jp
- 公式サイト:https://www.kh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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カンボジアは近年、治安状況が改善しつつありますが、スリやひったくり、ぼったくりといった軽犯罪は依然として多い状況にあります。海外旅行中は、貴重品が盗られてしまわないように、貴重品を複数のバッグに分けてもったり、前がけカバンを使用したりするのがおすすめ!
繁華街や人気の観光スポットではぼったくりにあったり、いかさま詐欺に誘われたりするケースも頻発しているので、人が多い場所では常に注意を怠らないようにしましょう。
カンボジアの治安情報を事前にチェックして、カンボジア旅行を満喫しましょう。
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください
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