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富士山の樹海は魅力的な観光スポット!おすすめポイントを解説

富士山の樹海といえば、なんとなく怖いイメージをもっている人も多いのではないでしょうか?しかし噂の多くは誤解。富士山の樹海は実は観光スポットとしても魅力的なのです。この記事では富士山の樹海について紹介!怖い噂の真偽や樹海の秘密、観光の見どころなどを解説します。知れば知るほど、興味深いところですよ。

ライター
Satoshi Nakamura
日本と世界を旅する釣り大好きアウトドア系ライター。テレビのリサーチ&構成作家として鍛えたスキルを活かして、旅先の歴史やみどころ、おいしいものを徹底調査してから訪れるのがモットー。これまでにアメリカのルート66走破とグランドサークルドライブ旅(2周)、日本の47都道府県ドライブ旅を達成し、現在は47都道府県での釣果達成にも挑戦中!
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富士山の樹海といえば、なんとなく怖いイメージをもっている人も多いのではないでしょうか?しかし噂の多くは誤解。富士山の樹海は実は観光スポットとしても魅力的なのです。

この記事では富士山の樹海について紹介!怖い噂の真偽や樹海の秘密、観光の見どころなどを解説します。知れば知るほど、興味深いところですよ。

Contents

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富士山の樹海とは

By Alpsdake - Own work, CC BY-SA 4.0

富士山の樹海と呼ばれている場所の正式な名前は青木ヶ原。青木ヶ原樹海とも呼ばれます。富士山の北西側の標高920メートルから1,300メートルの一帯、西湖と精進湖、本栖湖のあたりに広がる森です。

面積はおよそ30平方キロメートル。これはおなじみの東京ドームに例えると641個分。より分かりやすく例えると、山手線の内側の半分ほどの広さになります。かなり広いですね。

樹海と呼ばれる理由

富士山の樹海(青木ヶ原樹海)が樹の海と呼ばれるのはなぜでしょうか。それは富士山の上から見ると風に揺れる樹の葉が海の波のように見えるからだといわれています。

樹海と呼ばれる場所のなかでは青木ヶ原樹海が最も有名。しかし秋田県と青森県にまたがる白神山地のブナ樹海や、北海道の三国峠の樹海なども知られています。

富士山の樹海の成り立ち

photo by PIXTA

この富士山の樹海は、どのような歴史で深い森になったのでしょうか?

現在の青木ヶ原樹海のあたりは、セの海と呼ばれる大きな湖と一般的な森が広がっていました。ところが西暦864年に富士山の側火山である長尾山で噴火(貞観噴火)が発生。流れ出した膨大な溶岩は森林地帯を焼きつくしてセの海に流れ込みました。この時溶岩に分断されたセの海の名残が現在の精進湖と西湖。溶岩地帯は焼き尽くされて植物が何もない場所になりました。

しかし冷え固まった溶岩の上にやがてコケが発生。コケは生えては枯れることを繰り返し、薄い土の層ができました。するとその土に草が生えては枯れ、土の層が少しずつ増加。こうしてできた土の層に、今から300年ほど前になってようやく木が生えるようになりました。

古い森のような印象がありますが、青木ヶ原樹海は実は新しい森なのです。

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富士山の樹海の怖い噂は本当?

photo by Unsplash

富士山の樹海にはいろいろな怖い噂があります。まずは噂が真実なのか確かめておかないと、あまり観光に行く気にはなりませんよね。

そこで、富士山の樹海にまつわる噂を検証してみましょう!

樹海に一歩でも入ると二度と出られない?

青木ヶ原樹海で最も有名な噂はこれではないでしょうか。青木ヶ原樹海に足を踏み入れたら迷ってしまい、二度と出ることはできないと言われています。これは真実なのかというと、まったくのウソです。

青木ヶ原樹海は人気の観光スポット。樹海の中に遊歩道があって、ネイチャーガイドつきのツアーや散策、ピクニックも楽しめる森なのです。

迷うとしたら遊歩道を外れ、しかも数百メートルも離れて案内看板も見えなくなるくらい遠くまで行ってしまった場合。こうなると周囲は木ばかりで特徴がないため、どちらに進めばいいかわかりにくくなります。そして足場が悪くてまっすぐ進みにくいことと、人間はまっすぐ進んでいるつもりでも右に曲がっていく習性があることが重なって、同じところをぐるぐる回ってしまうといわれているのです。

ただしこれは深い森ならどこでも起こること。青木ヶ原樹海がとくに迷いやすい場所ということはありません。

コンパス(方位磁針)が使えない?

青木ヶ原樹海で迷ってしまうといわれる根拠が、コンパス(方位磁針)がぐるぐる回って使えないという噂。これも本当ではありません。

青木ヶ原樹海は溶岩のすぐ上に広がっていて地中に磁鉄鉱を多く含んでいますが、方位磁針への影響は1度か2度ズレる程度です。そのため、大きな問題にはなりません。実際に陸上自衛隊は地図とコンパスを使って樹海を踏破する訓練を行っています。

電子機器やGPSが使えない?

コンパスが使えないという噂の現代版がこれ。樹海の中ではデジタル製品やGPS、携帯電話が使えないという噂がありますが、これも誤りです。

GPSや携帯電波の性能が良くなかった頃は深い樹木で電波が遮られることもありましたが、近年ではGPSや携帯電話はつながりやすく、正確に作動します。もちろん他のデジタル製品への影響もありません。

飛行機の景気が乱れて墜落する?

飛行機が上空を通過すると計器が乱れて墜落するという噂があり、実際に青木ヶ原樹海の上空では民間機の飛行を見ることはありません。しかし計器が乱れるというのは誤解。

民間機の飛行が制限されるのは、自衛隊と在日米軍の基地が近いから。また富士山の影響で乱気流が発生しやすいからで、樹海はまったく関係がないのです。

食肉獣がいる?

青木ヶ原樹海には恐ろしい食肉獣がいて入ると襲われるという噂もあります。これは半分以上、ただの噂。

青木ヶ原樹海には多くの野鳥のほか、クマ、シカ、キツネ、イノシシ、ノウサギ、イタチ、リスなど40種類の動物が棲息しているといわれています。クマに出会う可能性はあるので、恐ろしい食肉獣がいないとはいいきれません。しかしそれは青木ヶ原樹海に限らず、富士山周辺の森林地帯ならどこでも同じ条件。他のエリアと比べてクマが多いということはありません。

いずれにしても他の自然散策路と同じように注意を守って遊歩道を歩いている分には、過剰な心配をする必要はまったくないのです。

富士山の樹海の見どころ

By Davide Mauro - Own work, CC BY-SA 4.0

怖い噂を気にしなくてよくなったところで、青木ヶ原樹海の観光スポットとしての魅力を紹介しましょう。

散策コース

ユニークな樹の根と美しいコケに感動!

青木ヶ原樹海に生えているのは、ヒノキやツガなどの針葉樹と、アセビやナラ、カエデなどの広葉樹。樹の種類としてはとくに変わったところはありません。

ユニークなのはその根の形状。普通の樹は土の中に根を深く張っていますが、青木ヶ原樹海の樹は、溶岩の上を覆っているほんの少しの土に根を張り、溶岩に貼りつくようにして立っています。

また樹木が育つためには水が必要ですが、樹海には水を溜める土が少なく、溶岩は雨水をすぐに地下深くまで浸透させてしまいます。そんな樹海で樹を育てているのは、地面を覆ったコケ。コケの保水力が樹海の樹を支えているのです。

青木ヶ原樹海ではコケの緑色がとても美しく、とくに木漏れ日が差すと光を反射して神秘的な景観となります。

ガイドツアー

樹海について学べる楽しいツアー

By Yoshi Canopus - Own work, CC BY-SA 4.0

樹海についてよく知りたい人は、ガイドツアーに参加するのがおすすめ。西湖ネイチャーセンターに行けば、青木ヶ原樹海ネイチャーガイドツアーに参加することができます。これは町認定のガイドさんが案内してくれるツアー。青木ヶ原樹海の自然について正確で幅広い知識を持った方たちなので、とても勉強になりますよ。

約1時間の定時ガイドツアーは予約なしで当日参加可能。また事前予約をすれば1時間から3時間の希望に合わせたコースを回ることもできます。

青木ヶ原樹海ネイチャーガイドツアー(西湖ネイチャーセンター)の基本情報

住所

山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068

電話

0555-82-3111

営業時間

定時ガイド

10:00、11:15、13:00、14:15、15:30 

予約ガイド

3月~11月 9:00~17:00

12月~2月 9:30分~16:30分

※12月から2月は予約ガイドのみの開催

休業日

12月から2月は水曜定休、12月31日~1月3日

アクセス

中央道河口湖インターチェンジから車で約20分

JR富士急行線河口湖駅からタクシーで約25分

料金

定時ガイド 500円/人(最低催行人数2名~)

予約ガイドツアー

5名以下の場合:1時間あたり3,000円

6名以上の場合:1時間あたり1人につき500円

公式サイト

https://fujisan.ne.jp/pages/363/  

バードウォッチング

たくさんの鳥が目の前に!

photo by PIXTA

青木ヶ原樹海は鳥類の繁殖地としても有名。ヤマガラ、ホオジロ、メジロなど、約60種類もの野鳥が生息しています。

この辺りの鳥について知りたい人は、西湖野鳥の森公園に行ってみるのもおすすめ。ここは青木ヶ原樹海に囲まれた公園で、園内の樹海ギャラリーには、望遠鏡を備えたバードウォッチング室があります。また園内のあちこちには鳥たちが集まる餌台もあって、いろいろな鳥をじっくり観察することができますよ。

西湖野鳥の森公園の基本情報

住所

山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068

電話

0555-82-2160(管理棟)

営業時間

通常期間 9:00~17:00

冬季(12~2月) 9:00~16:00

休業日

木曜日、12月29日~1月3日

アクセス

中央道河口湖インターチェンジから車で約20分

JR富士急行線河口湖駅からタクシーで約25分

料金

無料

公式サイト

https://fujisan.ne.jp/pages/345/ 

展望台

雄大な広さに感動!

By Guilhem Vellut from Annecy, France - Aokigahara Forest @ Koyodai, CC BY 2.0

富士山周辺には、樹海を上から眺めることができる展望台がいくつもあります。

たとえば三湖台は西湖・精進湖・本栖湖を一緒に眺められる展望台。河口湖の羽根子山から足和田山に続く東海自然歩道の途中にあります。広大な青木ヶ原樹海の果てしない緑を一望できますよ。

また紅葉台は富士山の美しい姿と裾野に広がる樹海のパノラマを楽しめる展望台。名前の通り紅葉が美しい場所としても人気があります。

富岳風穴

子どもでも楽しめる横穴の洞窟

By Yoshi Canopus - Own work, CC BY-SA 4.0

溶岩が作った青木ヶ原樹海の中には、その溶岩による洞穴がいくつもあります。なかでも有名なのは、天然記念物に指定されている富岳風穴。青木ヶ原樹海の溶岩洞穴のなかでもっとも巨大な自然洞穴のひとつです。総延長は201メートル、高さ8.7メートルの横穴で、小さな子どもでも歩きやすいなだらかな傾斜が続きます。

洞窟内は夏でも平均気温が3度と寒いほどで、昔は蚕の貯蔵や種子の保存のために使われていました。毎年できる大きな氷柱がみどころで、1月上旬から5月下旬に見頃となります。

富岳風穴の基本情報

住所

山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1

電話

0555-85-2300

営業時間

4月1日~10月15日 9:00~17:00

10月16日~11月15日 9:00~16:30

11月16日~3月15日 9:00~16:00

3月16日~3月31日 9:00~16:30

天候・洞内状況により変更の場合あり

休業日

12月の一定期間

アクセス

JR富士急行線河口湖駅からバスに乗り、富岳風穴停下車すぐ

中央自動車道河口湖ICから車で約20分

料金

大人 350円、小人(小学生以下)200円

公式サイト

https://www.mtfuji-cave.com/contents/wind_cave/ 

鳴沢氷穴

冒険気分が味わえる洞窟

By Osumi Akari - Own work, CC BY-SA 4.0

鳴沢氷穴も富岳風穴と同様に天然記念物の洞穴。こちらは竪穴型で、段差や階段も多く、変化に富んだ起伏の多い地形で冒険気分を満喫できます。とはいえ見学ルートは整備されているので、注意を守れば安全。こちらは全長153メートルの溶岩洞穴で、一年中氷柱を見ることができます。

洞窟は環状型で、歩いて一周できるのも特徴。氷柱や溶岩だな、縄状の溶岩などがライトアップされ、とても神秘的な洞窟です。

鳴沢氷穴の基本情報

住所

山梨県南都留郡鳴沢村8533

電話

0555-85-2301

営業時間

4月1日~10月15日 9:00~17:00

10月16日~11月15日 9:00~16:30

11月16日~3月15日 9:00~16:00

3月16日~3月31日 9:00~16:30

天候・洞内状況により変更の場合あり

休業日

12月の一定期間

アクセス

JR富士急行線河口湖駅からバスに乗り、富岳風穴停下車すぐ

中央自動車道河口湖ICから車で約20分

料金

大人 350円、小人(小学生以下)200円

公式サイト

https://www.mtfuji-cave.com/contents/ice_cave/ 

富士山の樹海の代表的な遊歩道

By Guilhem Vellut from Annecy, France - Aokigahara Forest, CC BY 2.0

青木ヶ原樹海はガイドツアーではなく自分たちだけで散策することもできます。代表的な遊歩道を紹介しましょう。

西湖ネイチャーセンターからのコース

青木ヶ原樹海の遊歩道のなかでも人気が高いのは、西湖ネイチャーセンター前からスタートするコース。西湖ネイチャーセンターでは樹海についていろいろと知ることができるので、はじめての樹海体験にぴったりです。また西湖ネイチャーセンターには駐車場もあるので、車で訪れた場合のスタート地点にも最適。

散策コースは約1時間半ほどで、ルート上に溶岩洞穴が点在しているのもポイントです。

富岳風穴からのコース

富岳風穴や鳴沢氷穴に行きたい場合、そこから散策をスタートすることもできます。ドライブなら富岳風穴近くの駐車場に車を停めてスタート。約1時間の散策を楽しめ、さらに足を延ばせば紅葉台に行くこともできます。

富士山の樹海での注意点

青木ヶ原樹海は国の天然記念物。微妙なバランスの上に成り立っている森なので、何よりも環境を破壊しないように気をつける必要があります。そのため、樹海に行くときは以下のことに気をつけてください。

登山道・遊歩道を外れない

樹海の地面を踏むだけで、足下の植物やコケ、樹木の根に大きな影響があります。そのため登山道や遊歩道を外れて森に入らないことが大切です。

何も壊さない、持ち帰らない

樹海の動植物や溶岩・岩石・土などの自然物を採取したり傷つけたりしてはいけません。たき火や野営、もちろんゴミのポイ捨ても禁止です。また排泄も禁止なので、万一の場合に備えて携帯トイレを持っていくことが推奨されています。

危険を感じたら引き返す

遊歩道を外れなければ安心とはいえ、東海自然歩道は最小限の整備がされただけのルート。落石や倒木、天候によっては土砂崩落の危険性もあるので、危険を感じたら引き返すなど、自分で危機管理をするよう意識してください。

服装に気をつける

青木ヶ原樹海の散策では本格登山のような重装備は必要ありません。ただし滑りやすい靴やサンダル、ハイヒールは避け、歩きやすい靴を履くことや、帽子を被り、カッパを準備するなどの心がけは必要です。また黒っぽい服や香水、整髪料は避けたほうが無難。これらはスズメバチを刺激して集めてしまいます。

万が一滑ったときのために荷物はリュックに入れ、両手を空けることも大切。この辺りは樹海に限定した注意点ではないので、一般的な軽登山にふさわしい服装を心がけてください。

一方で、風穴や氷穴に入る際、洞穴内は夏でも気温が0度から4度程度なので、暖かい上着の準備をしていってくださいね。

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富士山の樹海を観光してみよう!

富士山の裾野に広がる青木ヶ原樹海は観光スポットとしてとても魅力的なエリア。訪れれば過酷な環境で生きる植物のたくましさに感動するはずです。

散策路や洞窟、展望台など、みどころもいっぱい!富士山や富士五湖観光のついでに樹海も訪れてみてはいかがでしょうか。

cover photo by PIXTA

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