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カンポ広場はイタリア・シエナにある観光スポット!アクセスや歴史、見どころを解説

イタリアでも屈指の人気を誇る観光スポット、カンポ広場。世界遺産に登録されたトスカーナ州シエナ市のシエナ歴史地区にあり、世界一美しい広場と呼ばれています。 この記事では、カンポ広場の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説しています。ぜひカンポ広場へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてください!

ライター
NEWT編集部
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イタリアでも屈指の人気を誇る観光スポット、カンポ広場。世界遺産に登録されたトスカーナ州シエナ市のシエナ歴史地区にあり、世界一美しい広場と呼ばれています。

この記事では、カンポ広場の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説しています。ぜひカンポ広場へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてください!

Contents

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カンポ広場の基本情報

photo by pixabay

イタリア・シエナの世界遺産に登録されているシエナ歴史地区にある人気の観光スポット、カンポ広場。まずは、カンポ広場の歴史や特徴などの基本情報を解説します。

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カンポ広場とは?

photo by unsplash

カンポ広場(Piazza del Campo)とは、イタリアの世界遺産、シエナ歴史地区の中心部にある広場で、その美しさから世界一美しい広場といわれている観光スポットです。丘と丘の間の傾斜に位置しているため、広場全体が緩やかなカーブになっているのが特徴的。観光客はもちろん、地元の人の憩いの場として知られ、多くの人でにぎわっています。

カンポ広場は、草原、野原、畑というイタリア語が語源です。カンポ広場があるシエナ市は、3つの丘陵地を統合して作られた街。街の発展と共に、市場として使われていた野原が人々が集まる広場へと作り変えられました。そんな野原が転じて、カンポ広場の名前の由来になったのです。

カンポ広場の特徴

photo by pixabay

カンポ広場は、イタリア半島の真ん中にある、トスカーナ州シエナ県の県都シエナ市にあります。

元々のシエナの地形を生かして作られたため、広場は扇の形をしているのがカンポ広場の特徴です。その美しさから、世界一美しい広場と讃えられています。

扇の要の部分が最も低く、扇でいう紙の部分に当たる場所が高くなるように傾斜をつけているのが特徴で、雨水が要の部分にある排水溝へ流れ込むように設計されています。

広場の地面の舗装されているレンガは、大理石で9つの部分に区分けされており、これは当時シエナを支配していた9人の支配者の象徴と言われています。

カンポ広場のあるシエナの歴史

photo by pixabay

さらにカンポ広場を深く知るため、少しシエナ市の歴史も紐解いてみましょう。

カンポ広場を擁するシエナ市の歴史は、中世に遡ります。ドイツから北イタリアを占領し、そこからさらにイタリア中部へと攻め込んできたロンゴバルド王国の侵略を避けるため、人々は丘陵地帯に逃げこみました。その場所が、現在のシエナ市の元になったと言われています。

シエナ市の支配者がロンゴバルド王国からフランク王国に変わる中、ローマへの中継地として街道が建設されました。ここから、シエナはさらに栄えるようになります。

イタリア半島の主要都市として注目されるようになったのは、12世紀頃。フランク王国が衰退した12世紀中ごろに、イタリア人が統治するシエナ共和国として独立を果たしたことがきっかけです。

このころが、シエナの最も栄えた時期。交易や金融業で得た豊富な資金力を背景に、隣国フィレンツェを凌ぐほどのトスカーナ地方有数の強国として繁栄を極めました。そんなシエナの最盛期に作られたのが、カンポ広場です。

世界遺産に指定されたカンポ広場

photo by unsplash

3つの丘をまたがるようにして作られた街、シエナ。中世からヨーロッパ屈指の金融市場として発達した街です。豊かな資金を背景に、一流の芸術家、建築家を招いて行われた街づくりは、カンポ広場を中心にして進められ、ドゥオモ(大聖堂)や現在の市庁舎などのゴシック建築が次々と建設されました。

14世紀頃にはシエナでペストが流行し徐々に街は衰退。最盛期に形づくられた中世からの街並みがそのまま保存されているシエナの歴史地区は、カンポ広場を含め「シエナ歴史地区」として、1995年に世界遺産に登録されています。

カンポ広場で行われる伝統行事・パリオ

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カンポ広場では、夏の間に年に2回(7月2日と8月16日)、パリオとよばれる伝統行事が行われます。パリオとは、中世のコスチュームに身を包んだ騎手と馬がカンポ広場を全速力で走る競馬祭りです。

パリオは17世紀から行われ、パリオの時期には国内外から何万人もの観光客がシエナを訪れます。イタリアのテレビ局が全国中継するほど、人気の高いイベントです。入場料無料の見学スペースもあるので、夏の時期にシエナを訪れたら、ぜひその大迫力のレースを目の前で見てみてくださいね!

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カンポ広場の観光の見どころ

カンポ広場はただそこに座ってゆっくりとするだけでも価値がありますが、広場周辺にはたくさんの観光の見どころがあります。

ここでは、カンポ広場へ行ったら足を運んでみたいスポットについてまとめました。ぜひシエナ観光の参考にしてみてくださいね。

絵画の宝庫!シエナ市庁舎/プッブリコ宮殿(パラッツォ・プッブリコ)

photo by unsplash

カンポ広場の扇の要部分を見下ろすように建っているのが、シエナ市庁舎(パラッツォ・プッブリコ)です。別名プッブリコ宮殿ともいわれており、13~14世紀頃に、市庁舎として建造されました。

シエナ市庁舎は、ゴシック様式の重厚なデザインが特徴的。中世当時、シエナ共和国はフィレンツェ大公国に並ぶ強国として繁栄を極めました。その政治力と資金力がしのばれる、美しい建物です。

現在も上層階が市庁舎として使われ、下層階は中世からの美術品コレクションを集めた、シエナ市立美術館として一般公開されています。

中でも、シエナ絵画派の巨匠シモーネ・マルティーニの作品『マエスタ(荘厳の聖母)』と、アンブロージョ・ロレンツェッティの壁画『善政の効果』は、この美術館の至宝として広く知られています。中世のシエナを代表する作品なので、必見です!

市立美術館は、大人6ユーロ(約945円)で入場可能。マンジャの塔との共通チケットもあるので、あわせて観光をするのもおすすめですよ。

カンポ広場もシエナの全景も楽しめる!マンジャの塔(トッレ・ディ・マンジャ)

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シエナ歴史地区のランドマークとして知られているのは、カンポ広場だけではありません。シエナのどこからでも見えると言われているマンジャの塔(トッレ・ディ・マンジャ)も、ぜひ訪れたいおすすめの観光スポットです。

シエナ市庁舎に隣接するマンジャの塔は、14世紀に建てられました。塔の内部には鐘が設置されていて、現在も現役の鐘楼として使われています。マンジャの塔の高さは約102メートル。トスカーナ州では最も高い塔で、内部には階段があります。

約400段の階段を上がり塔のてっぺんにたどり着くと、そこから見えるのは素晴らしい絶景のパノラマ!シエナ中心部の美しい街並みや、その後ろを鮮やかな緑でふちどったような佇まいの丘陵地の景色が一望でき、思わず時間を忘れて見入ってしまいそうです。

マンジャの塔の入場料は大人10ユーロ(約1,575円)。足に自信がある方はぜひ、上ってみてくださいね。

中世さながらの壮麗な姿が美しいシエナ大聖堂(カテドラーレ・ディ・シエナ)

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カンポ広場と並ぶ、シエナのシンボルとして愛されているのが、丘の上にあるシエナ大聖堂(カテドラーレ・ディ・シエナ)です。

大理石をふんだんに使った美しい建物は、13世紀に着工されました。調和を重視したゴシック様式と、華やかさが特徴のロマネスク様式が混在して、独特の美しさを作り出しています。その美しさを真似する建築家が続出し、イタリア各地でも同じような建築様式で教会が建てられたほどです。

その大聖堂の美しさは、フィレンツェとの覇権争いがきっかけ。シエナ大聖堂が建設されている当時、フィレンツェではサンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂の着工が始まりました。

「ライバルのフィレンツェより、もっと美しい大聖堂をシエナにも!」というシエナ市民の声から生まれたのが、シエナ大聖堂です。

photo by Unsplash

カテドラーレで特に見ておきたいのは、教会の正面入口。白と緑の大理石で飾られ、とても華やかです。教会内の床もすべて大理石で作られています。また、ラファエッロやミケランジェロを始め、イタリア各地から集まった一流の芸術家による作品も見逃せません!

カンポ広場観光のベストシーズンは?

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カンポ広場は、イタリアでも比較的気候が安定しているトスカーナ州にあります。しかし、広場なので気候条件やイベント開催時によっては、観光しにくくなってしまうことも……。

せっかく来たのに楽しみが半減してしまった!というアクシデントを避けるには、どんな時期に訪れるのがベストでしょうか?ここでは、カンポ広場のあるシエナでの観光のベストシーズンについてチェックしてみましょう。

シエナのベストシーズンは春と秋(4〜5月、9〜11月)

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シエナは、イタリア半島中部に位置しています。そのため、寒さの厳しい北部や猛暑が訪れる南部に比べて、安定した気候です。

4〜5月が春、6〜8月が夏、9〜11月が秋、12〜3月が冬と、日本とは少し異なります。このうち乾季は春・夏・秋。雨や雪を気にせず、カンポ広場で寝そべったり、のんびり散策を楽しんだりするには、春と秋が最適なベストシーズンです。

ただし、標高330メートルに位置するシエナは、朝・昼・晩の気温差が激しい場所でもあります。昼間は半袖でも暑かったのに、日が暮れたら風邪を引きそうなくらい寒い!という日も多いので、羽織りものを持っていくのがおすすめです。

ちなみに、シエナ大聖堂など宗教施設を見学するときは、季節に関係なく手足が隠れる衣類を着用するのがルール。ミニスカートや短パンなどでは入場できませんので、ご注意を!

静かな雰囲気を楽しみたいならオフシーズンの12~3月

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冬場の12〜3月は、カンポ広場に集まる観光客の姿もまばら。ゆっくりとシエナ市内を散策できます。普段はとても混んでいる、カンポ広場周辺にあるカフェから人が少なくなるのもこの時期です。エスプレッソを味わいながらのんびり広場の雰囲気を楽しみたいときは、冬場の観光もおすすめです。

カンポ広場は、パリオが開催される夏に最も賑わいます。この時期は人混みで歩くこともできないほど混雑し、レストランやカフェの料金も跳ね上がります。そのため、カンポ広場以外もゆっくり見たいという方は、パリオが開催される7月1週目や8月中旬を避けるのがいいでしょう。

また、扇の要に当たる中心部が南南東を向いて設計されており、夏は広場に日の当たる時間が長め。イタリアでもここ数年猛暑が続いているので、夏にシエナを訪れる場合は体調を崩さないよう、無理のない観光プランを立てるようにしましょう。

カンポ広場へのアクセス・行き方

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カンポ広場は、シエナ歴史地区の中心部に位置しています。シエナへは、フィレンツェから日帰りや1泊で訪れるプランが一般的。フィレンツェ発のオプショナルツアーも多いので、移動に不安がある方は、ツアーに参加するのもおすすめです。ここからは、フィレンツェからシエナ・カンポ広場までのアクセス方法について紹介します。

主な移動手段はバスと鉄道の2ルート。タクシーはぼったくられる可能性が高く、レンタカーは高額だったり駐車場を見つけられなかったりすることが多いので、おすすめしません。自分の旅行プランに合わせて、上手に利用してみてくださいね。

フィレンツェから直行バスでカンポ広場へ行く方法

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フィレンツェからシエナまでのバスは、バス会社のAutolinee Toscane社の利用がおすすめ!バスターミナルは、フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅正面出入り口近くにあります。ここからシエナ市内行きの急行バス131Rが発車するので、窓口で8.4ユーロ(約1,323円)の切符を買って利用できます。

また、at busというアプリから切符を購入し、乗車時と下車時に運転手へ提示して利用することも可能です。車内でも切符の購入は可能ですが、かなり割高になる上お釣りがもらえないことが多いので、おすすめできません。アプリから購入するか窓口であらかじめ購入しておきましょう。

フィレンツェ〜シエナ間の131R路線は、1時間10分ほどでシエナ市のバスターミナルであるVia Tozziに停車します。ここで降りて、南東へ7〜8分ほど歩くとカンポ広場へ到着します。

フィレンツェからは予定が立てやすい電車移動もおすすめ

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フィレンツェからカンポ広場があるシエナ市へは、電車でも移動できます。渋滞がない分、到着時間が把握しやすいので、移動時間を気にする方には予定が立てやすいです。

フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅から、トレニタリア社のシエナ駅行き各駅停車が出ています。構内にたくさんある切符の券売機で、シエナ行き10.2ユーロ(約1,607円)の切符を買い、電車に乗りましょう。フィレンツェから1時間半ほどで、シエナ駅に到着します。

シエナ駅で降りた後は、駅前にあるショッピングセンター「ガレリーア・ポルタシエナ」へ入りましょう。ショッピングセンターの中に、シエナ市内中心部へ上がることのできるエスカレーターがあります。

エスカレーターは「ポルタ・カモッリア」の近くに到着。エスカレーターを降りたら、南東方向へ15分ほど歩くと、カンポ広場が見えてきます。

カンポ広場観光における注意点・おすすめの過ごし方

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カンポ広場は、誰でも立ち寄ることができる公共の場です。守らなければならないルールは特にありません。しかし、世界遺産に登録された美しい景観や、中世さながらの街の雰囲気を維持するためにも、ゴミのポイ捨てや大声で騒ぐなどのマナー違反行為は控えましょう。

広場をじっくりと見たい、中世の雰囲気にひたりたいという方には、広場に直接座って周りを見渡すのもおすすめ。まるで円形劇場にいるような、ドラマチックな眺めを楽しめますよ。

イタリアの一部の場所では、公共の場で飲食を禁じるところもありますが、カンポ広場では飲食可能。ジェラートを食べながら、のんびりと広場でくつろぐのも素敵な過ごし方ですね。

なお、夏のパリオシーズンや、不定期で行われる映画撮影などのイベントでは、カンポ広場へのアクセスが制限されることがあります。特にパリオシーズンには、広場だけでなく周辺の観光スポットも終了時間が早まったり、一時閉館したりする場合もあるので、公式サイトなどで事前にチェックしておくと良いでしょう。

シエナにあるカンポ広場の観光を満喫しよう

この記事では、イタリア・シエナ市にあるカンポ広場の特徴や歴史、周辺の観光の見どころ、アクセス、観光の注意点などをご紹介しました。

イタリアでも有数の人気観光地であるカンポ広場で、イタリア文化に触れる楽しさを満喫してみてください。


カンポ広場の基本情報
住所: Il Campo, 53100 Siena
営業時間:24時間 (イベント開催時は制限あり)
休業日:なし
アクセス:記事参照

※2023年9月27日現在、1ユーロ=157.46円で計算しています
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