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今のインドネシアの治安は?ジャカルタなどの危険な場所や注意点を解説

温暖な気候や豊かな自然が魅力のインドネシア。東南アジアのなかでも旅行先として人気のある国ですが、ジャカルタなどの一部の地域では、治安が良くないエリアも存在します。 今回はインドネシアの治安について、治安の悪い場所や夜の様子、観光時の注意点、女性が気を付けたいポイント、トラブル事例など、知っておきたい現地情報を紹介します。マップ付きなので、インドネシア旅行する際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ライター
NEWT編集部
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温暖な気候や豊かな自然が魅力のインドネシア。東南アジアのなかでも旅行先として人気のある国ですが、ジャカルタなどの一部の地域では、治安が良くないエリアも存在します。

今回はインドネシアの治安について、治安の悪い場所や夜の様子、観光時の注意点、女性が気を付けたいポイント、トラブル事例など、知っておきたい現地情報を紹介します。マップ付きなので、インドネシア旅行する際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Contents

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インドネシアの治安に関する最新情報

photo by Unsplash

インドネシアは1万7千以上の島々からなる国で、主な島としてはジャワ島、バリ島、カリマンタン島、スラウェシ島、パプア島の6つの島が挙げられます。島によって環境も治安もさまざまですが、在住している日本人も増えつつあり、ほかの国と比べると比較的日本人が過ごしやすい国でもあります。

外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4レベルに分けています。インドネシア全土は2024年10月現在、以下のようになっています。

危険レベル

対象地域

レベル2(不要不急の渡航の中止)

中部パプア州

山岳パプア州

レベル1(十分注意)

レベル2を除くすべての地域

一部レベル2に設定されている地域があるものの、首都ジャカルタやバリ島など、とくに日本人旅行者が訪れることの多い地域は、レベル1となっています。インドネシア周辺の国々は、ほぼすべてのエリアでレベル1以上に設定されていることから、東南アジア諸国のなかでも比較的インドネシアの治安は落ち着いていることがわかります。

ただし危険がまったくないわけではありません。昼間であれば、女性がひとりで歩くことはとくに問題ありませんが、人通りの少ない道は避けた方が安心。夜間は犯罪に巻き込まれる可能性が高まるため、女性はもちろん男性も夜の外出はできる限り控えた方が良いでしょう。

また、インドネシアは数千の島々からひとつの国となっているため、地域によっても注意すべきポイントは違います。今回はインドネシアの夜の様子や治安の悪い場所、犯罪にあわないための安全対策などを紹介します。

インドネシアで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先

連絡先

電話番号

警察

110

救急車

118 もしくは 119

消防

113

在インドネシア日本国大使館の連絡先

+62-21-3192-4308(インドネシア国外からかける場合)

021-3192-4308(インドネシア国内からかける場合)

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インドネシアで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

同じ国のなかでも、スリやひったくりなどの犯罪が多いエリア、そうでないエリアがあります。以下では、インドネシアのなかでも特に治安に気をつけるべきエリアや、その特徴などについてご紹介いたします。

①ジャカルタ・コタ地区は危険が多いエリア!

photo by Unsplash

ジャカルタ北部のコタ地区は、ジャカルタ市内でも特に治安に注意が必要であることで知られるエリアです。中華系インドネシア人が多く住む繁華街であることから、チャイナタウンとも呼ばれ中華料理店も多いほか、ファタヒラ広場や歴史博物館、中国寺院などの魅力的な観光スポットがたくさんあります。

その一方で、周辺にはナイトクラブや売春宿が点在していたり、スラム街が隣接していたりと危険な側面も多く、バーやナイトクラブではドラッグの売買が行われることも。さらに、交通量が多く交通マナーも悪いため、歩いて移動する際には特に注意が必要です。

 

②ジャカルタ・モナス(独立記念塔)周辺はデモに気を付けて!

photo by Unsplash

ジャカルタにあるモナス(独立記念塔)は、インドネシアの国家独立記念塔で、ジャカルタのランドマークとして知られています。普段は観光スポットとしても親しまれていますが、政治、宗教、人種、労働・社会問題などのさまざまな要因により、モナス周辺で抗議デモや集会が発生することがあるので注意しましょう。

デモ情報は日本大使館のサイトでも確認できます。前もって最新情報を確認し、訪れる際には周囲の状況を把握しながら適切な判断をするように心がけましょう。

 

③バリ島・クタ周辺は観光客を狙った犯罪が多発!

photo by pixabay

クタ周辺はバリ島で最もにぎやかなエリアで、観光客が多く集まります。ビーチや飲食店、バーやナイトクラブなど何でもそろう一方で、観光客を狙った犯罪が多発しています。特にスリやバイクでのひったくりなどが多く、荷物を奪われた被害者が転倒や負傷するケースもあります。

また、毎年3月に実質1日半程度の間、バリ島独自の文化であるニュピと呼ばれるお祭りが行われます。この日はヒンドゥー教徒が精神修養に専念する断食と瞑想の日で、火や電灯の使用が禁止され、飲食店や商店、さらには空港や港までもが営業を停止します。その他にもさまざまな制約があるため、訪れる際には異文化へのリスペクトをもち、制約を理解することが大切です。

ニュピの前日にはオゴオゴと呼ばれるパレードがあり、たくさんの人が集まります。オゴオゴの際は人が多く、一転してニュピの日は明かりが一切なくなるため、それぞれに危険が潜んでいることを意識しましょう。

\インドネシア・バリ島の治安に関する詳しい記事はこちら!/

【2024年】バリ島の治安は大丈夫?危険な地域や安全に旅行するコツを解説

 

④中部パプア州、中部スラウェシ州ポソ県は銃撃戦を含む衝突が多発

photo by Unsplash

中部パプア州と中部スラウェシ州ポソ県は、外務省ホームページでほかの地域よりも危険度の高いレベル2(不要不急の渡航の中止)に設定されています。

中部パプア州は、パプアニューギニアと同じ島を半分に分けている地域です。以前から分離独立を求める声があがっていて、さらに一部の地域では、独立派住民と治安当局の衝突が断続的に発生している状況です。特に中部パプア州のミミカ県からプンチャック・ジャヤ県にかかる地域の周辺では、パプア分離独立運動グループ(OPM)と見られる武装集団による治安当局への襲撃事件が発生しています。

また中部スラウェシ州のポソ県では、主にポソ宗教戦争などの宗教に基づく対立が続いていています。1998年末にはイスラム教徒住民とキリスト教徒住民の間での衝突が発生し、その後、同県郊外の山岳地帯にイスラム過激派が拠点を築き、治安当局や地元住民を襲撃する事件が発生しました。

2015年以降、治安当局によるテロリスト掃討作戦が行われ、2022年10月には最後の過激派主要メンバーが射殺されたと報道があったものの、現在も残党や支持者が潜伏している可能性があります。

このような理由から、この2つの地域は訪れない方が良いでしょう。

 

インドネシアの夜の治安は?

photo by Unsplash

インドネシアはお酒を禁忌とするイスラム教徒が多い国ですが、じつは夜遅くまで楽しめるナイトスポットもたくさんあります。リゾートとして人気のあるバリ島は、世界からの観光客も多く、ビーチ沿いでお酒を飲めるお店が集まっているため、その異国情緒や開放感ただよう雰囲気から、ついつい遅くまで遊びたくなってしまうかもしれません。

ナイトスポットに出かける際は、どんな場所でもひとり歩きはやめましょう。タクシーでのトラブルも少なくないため、配車アプリのGrabなどを使って安全な方法で移動するのがおすすめです。目的地までの料金を事前に確認できるため、ぼったくりなどを防ぐこともできます。

さらに、日本と比較してお酒を扱うお店が少ないことから、お店に警察が来て本人確認を行うことも少なくありません。お酒を飲むことは法的に禁止されてはいませんが、万が一問題に巻き込まれることなどがないように、常に周りの状況をしっかり把握し、パスポートを携帯しておきましょう。

また、インドネシアに限らず、ひったくり、スリ、強盗事件などの被害者には女性が多いと言われています。夜のひとり歩きはとくに危険なので、可能な限り避けましょう。

インドネシアで観光客が被害にあいやすい犯罪は?

インドネシアのなかでも、特に治安に注意が必要なスポットを紹介しました。つづいては、観光客が被害に遭いやすい犯罪をご紹介します。発生しやすい犯罪の傾向をしっかりと理解して、安全対策を徹底するようにしましょう。

①スリ・ひったくり

photo by Unsplash ※画像はイメージです

スリは日本人旅行者がもっとも巻き込まれやすい犯罪のひとつです。スリは繁華街、ショッピングモール、バスやMRTなどの公共交通機関の乗車中や駅構内、路上などで多く発生しています。

歩行者に声をかけて、気を引かせる隙にポケットやバッグから財布やスマートフォンなどの貴重品を盗んだり、集団で観光客を取り囲みながら、言葉巧みに話しかけその隙に金品を抜き取ったりと、さまざまな手口があります。

また、ひったくりや強盗もインドネシア国内各地で多く発生している犯罪です。2022年には、ジャカルタで夜間に徒歩で帰宅中の邦人が、強盗に遭う被害がありました。

強盗に遭遇した場合は相手が武器を持っている可能性が高いため、抵抗せずに身の安全を最優先に考えるようにしましょう。ひったくりは、オートバイで歩行者の背後から近づき、スマートフォンやショルダーバッグなどをひったくる手口が増加しています。

歩行中や道路を横断するときには、周囲の様子を確認しながら歩くようにしましょう。高価な腕時計やバッグは持たないようにして、手荷物は車道の反対側に持つなどの注意が必要です。

②タクシー内でのトラブル

photo by pixabay

インドネシアではタクシーでのトラブルも多く発生しています。マナーが悪い運転手も少なくなく、なかには料金メーターを使用せずに料金をぼったくる、乗客を人気のない場所に誘導して財布や貴重品を奪う、女性客を不当に扱う、乗客を監禁して身代金を要求するなどの危険な事件も発生しています。

タクシーを利用する際は十分な警戒心を持ち、配車アプリやホテル経由でタクシーを手配するなど、安全な選択を心がけましょう。

③スキミング

photo by Unsplash ※画像はイメージです

スキミングも気を付けるべき犯罪のひとつ。スキミングは、ATMに取り付けられた装置を使用してカードの情報を読み取り、ATM内に設置した小型カメラで暗証番号を盗撮する手口が一般的です。

情報が盗まれてしまうと、知らないあいだに銀行口座からお金が引き出されてしまうことがあります。空港やショッピングモールなどのATMはターゲットとなることが多いので、特に注意が必要です。

カードの挿入口やキーパッドに異物がないかをチェックする、暗証番号を入力するときは周囲をよく見渡すなどのセキュリティ対策に加えて、定期的に口座の明細も確認するようにしましょう。

④麻薬等の薬物関係の犯罪

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インドネシアでの薬物に関する法律はとても厳しく、覚せい剤、エクスタシー、ヘロイン、大麻などの売買や使用はもちろん、所持にも厳罰が与えられています。外国人も含め、違法な薬物に手を出すと禁固刑や死刑罰の対象になるので注意が必要です。

特に観光地や繁華街、ナイトクラブでは薬物の押し売りが行われることがありますが、周りでそのような場面を見たときには、絶対に近づかないようにしましょう。見知らぬ人からの物品の取り扱いにも十分に気をつけ、違法な行為に関与しないよう心がけましょう。

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インドネシアで被害にあわないための防犯対策

せっかくの楽しい旅行も、犯罪に巻き込まれてしまっては台無しです。安全で楽しい旅を過ごすために、できる限りの対策を行いましょう。ここでは、インドネシアで被害に遭わないための防犯対策をご紹介します。

①貴重品の管理に注意する

photo by pixabay ※画像はイメージです

スリやひったくり、置き引きなどは頻繁に発生するため、貴重品など荷物の管理には十分注意しましょう。

置き引きはショッピングモール内の飲食店やカフェ、長距離バス、空港・駅の構内、ホテルなどで発生しやすいので、貴重品やスマートフォンなどはファスナーや留め金のあるバッグに入れ、外から見えないようにするなどの工夫が必要です。パスポートは肌身離さず持ち歩き、現金はできるだけ分散させ一箇所にまとめないようにしましょう。

歩きスマホは避ける、歩行中は持ち物に常に注意を払う、レストランなどで食事をするときは、持ち物を背後や足元に放置しないようにするなど、犯罪の標的になることを防ぐ行動を心がけることが重要です。

②タクシーの手配には配車アプリなどを利用する

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インドネシアでタクシーを安全に利用するためには、シルバーバード・タクシーやブルーバード・タクシーなど、比較的安全性が高いとして知られるタクシー会社を選ぶようにしましょう。流しのタクシーよりも、配車アプリやタクシー会社を経由したタクシーの方が安心ですが、安全なタクシーに見せかけた悪質な業者も存在するため、注意が必要です。

深夜に流しのタクシーを利用するのは、強盗被害に巻き込まれる危険性が特に高まるため、可能な限り避けましょう。タクシーに乗車する際には、ドアがきちんとロックされていること、運転者証の写真と名前が一致していることなどを確認し、別人の可能性が疑われる場合は、すぐに降車しましょう。

タクシーによっては高額な料金を要求してぼったくりを行う事例もあるため、運転手の氏名や車両番号、タクシー会社名をメモしておくのがおすすめ。万が一、タクシー強盗に遭った場合は、抵抗することなく身の安全を最優先に考えることも重要です。

③早朝・夜間は出歩かない

photo by Unsplash ※画像はイメージです

インドネシアでは、犯罪に巻き込まれないようにするためにも、人通りの少ない早朝や夜間の外出は避けましょう。特に夜は麻薬の売買なども行われやすく、犯罪が発生する可能性が高まります。知らない場所では常に警戒心を持って行動することが重要です。

日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう

在インドネシア日本国大使館では、毎年、安全の手引きを発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。インドネシア在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報が多いので、渡航前に確認するようにしましょう

もしインドネシアで犯罪の被害にあってしまった場合の連絡先

犯罪の被害にあわないのが1番ですが、万が一被害にあってしまったときに備えて、連絡先や対処法などを確認しておきましょう。

緊急通報先

photo by Unsplash

インドネシアは警察が「110番」、救急車が「118番もしくは119番」、消防車が「113番」です。日本と違い、救急車と消防車は別の番号なので注意しましょう。また、救急車は病院に直接電話をかけた方が早い場合も多いので、複数の病院の電話番号を控えておくと安心です。

一部地方自治体では、緊急ダイヤルは一括して「112番」で連絡することができますが、運用している地域はまだ多くないので、最新情報を確認するようにしてください。

盗難などに遭ったなど、緊急ではない被害の場合は、ツーリストポリスや最寄りの警察署に足を運ぶようにしましょう。

在インドネシア日本大使館

photo by Unsplash ※画像はイメージです

インドネシアで、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害に遭った時は、まずは最寄りの警察署でポリスレポートを作成してもらいましょう。手続きなどで困った時は、在インドネシア日本大使館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。

現地警察への届け出に関する助言をしてもらえたり、パスポートの盗難に関しては「帰国のための渡航書」の発給手続きなどを行ってくれます(要手数料)。

また、インドネシアはたくさんの島々からなる国のため、スラバヤやデンパサールなど、複数の主要地域に領事館があります。大使館や総領事館の方へは直接足を運ぶか、電話にて連絡が可能です。詳しくは、在インドネシア日本国大使館または各地の総領事館の公式サイトを参照してください。

在インドネシア日本国大使館の連絡先

インドネシア国内にある総領事館の連絡先

治安情報をチェックしてインドネシア旅行を楽しもう!

インドネシアの治安は比較的良好ですが、スリやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪は頻繁に発生しています。旅行で訪れる際は、慎重な注意が必要です。とくに女性は、夜のひとり歩きや薄暗い路地、観光客が少ないローカルエリアなどを避けて行動するようにしましょう。

犯罪から身を守るためには、貴重品の扱いに注意するなど安全対策を行い、犯罪を未然に防ぐことが重要です。旅行の開放感とインドネシアの気候についつい気が緩むこともあるかもしれませんが、海外にいること、自分の身は自分で守るということを常に意識しながら、旅行を楽しんでくださいね。

 

※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。

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