イギリスの治安情報まとめ!治安の悪いエリアや安全に旅行するコツを解説
イギリスの治安情報を解説します。ロンドンなどの人気の観光都市では治安が不安定なエリアも存在します。危険なエリアや夜の様子、トラブル事例、観光時の注意点など、現地情報をマップ付きで紹介!
ロンドンやコッツウォルズなど観光都市も多いイギリスは、日本人にも人気の渡航先。多くの観光客が行き交うこともあり、治安が良くないエリアも存在します。
今回はイギリスの治安について、夜の様子や治安の悪い場所・都市、観光時の注意点など、知っておきたい現地情報を解説します。マップ付きなので、イギリスを旅行するときは参考にしてくださいね。
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イギリスの治安に関する最新情報
イギリスは、世界の国々の中で見れば比較的安全で、問題なく観光することができる国です。外務省の海外安全ホームページでも危険レベルの指定はなく、日中であれば女性の1人歩きも問題ありません。一方で、観光地ではスリやひったくりなどの盗難が頻発していて、常に一定の注意は必要です。
また、イギリスでは過去に何度かテロ事件も発生していて、現在でも気の抜けない状況が続いています。そのため、日本とは治安状況が異なることを意識して、注意しながら観光を楽しむことがポイントです。
常に最新情報をチェックして、安全に旅行を楽しめるようにしましょう。そこで今回は、イギリスの夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
イギリスで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
連絡先 | 電話番号 |
---|---|
警察・救急車・消防署 | すべて999 |
在イギリス日本大使館 | 大規模災害、テロ事件等の緊急事態が発生した場合: |
在エディンバラ日本国総領事館 | 0131 225 4777(イギリス国内からかける場合) +44 131 225 4777(イギリス国外からかける場合) |
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イギリスで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
各地に有名な観光地をもつイギリスですが、なかには注意が必要な地域もあります。犯罪が多いエリアにはできる限り近づかず、別の地域へ滞在することがおすすめです。
また、ロンドンを中心とした主要な都市部でも、スリやひったくりなどの被害が報告されています。ここでは、イギリスで治安が悪いとされている地域や要注意スポットについて紹介します。
ロンドンの有名観光地はスリ・置き引きが多発!
ロンドンはイギリスでもっとも人気のあるエリアですが、観光客を狙った犯罪が多発している場所でもあります。特にスリ・置き引きなど、気付かないうちに貴重品などを盗まれるケースが多いです。
観光スポットとして有名な、バッキンガム宮殿やウェストミンスターエリア、ピカデリー・サーカス駅周辺など、観光客が多いエリアにいるときは要注意!
このほか、地下鉄やバスレストラン、パブでの被害が報告されています。犯人の1人が一般人を装って話しかけ、気を引いているうちにスリを行うケースもあるようです。 手荷物などの被害もありますが、とくに狙われるのがスマートフォンのなので、無防備にレストランのテーブルに置くなどはしないようにしましょう。
また、電車やバスなどでは、ドアが閉まる直前に手荷物を盗んでいくひったくりが発生しています。人が多い場所では、貴重品は肌身離さず管理するのが大事です。
ロンドン・キングスクロス駅もあるカムデンエリアは夜は特に注意!
カムデンエリアは、若者が多く、ファッションや音楽が楽しめたり、バーやクラブなど夜遊びを楽しめるお店もあります。そのため、酔っ払いも多く、窃盗や強盗なども多発していることから、注意が必要なエリアでもあります。
人気観光地のキングスクロス駅も近く、周囲にはホテルなども点在していることから、ついつい夜も出かけてしまうかもしれません。しかしロンドンでは危険な地域の一つなので、暗い時間帯にはひとり歩きは避け、大きな通りを利用するように心がけ、深夜まで出歩くようなことはやめましょう。
また、週末にはマーケットも開催されることから混み合うことも多いので、昼間出かける際はスリなどにも注意が必要です。
ロンドン・エレファント&キャッスル、ブリクストン地区はとくに治安が悪いため立ち寄らない!
テムズ川の南岸地区である、エレファント&キャッスルとブリクストン地区。カリビアンやアフリカ系の移民が多く、ロンドンの中でもとくに危険と言われており、現地の人でも注意しているスポットです。
近年、流行に敏感な若者が訪れるようになったことから、治安もいくぶん改善されていますが、観光客は近づかないのがベスト。周辺には人気のクラブなどもありますが、麻薬の密売が行われているエリアでもあるので、避けた方が良いでしょう。
マンチェスターは一部の地域に要注意
歴史的な建造物からナイトライフが楽しめる場所まで、ロンドンに次ぐ人気を持つマンチェスター。サッカークラブのホームとしても知られ、多くの観光客が訪れるエリアですが、なかには注意が非必要な場所もあります。
なかでも、モスサイドとサルフォードは治安の悪いエリアとされ、マンチェスター観光の際にも避けた方が良いでしょう。特にマンチェスターの南側に位置するモスサイドは、発砲事件や殺人などの凶悪事件をはじめ、薬物の売買などが行われている危険なエリアです。
モスサイドの方面には、有名な観光地も存在していないため、できるかぎり近づかないことをおすすめします。一方、サルフォードはマンチェスターの西側に隣接する地域で、市街地からも近いことから宿泊場所として使用されることもあるエリアです。
サルフォードはモスサイドほど治安は悪くありませんが、やはり犯罪率の高い地域でもあります。ソルフォードに宿泊する場合は、夜間の外出を控えるなどの安全対策をしましょう。
バーミンガムはイギリス屈指の犯罪率
歴史的な建造物が多く、イギリスらしい雰囲気が味わえることで人気なバーミンガムですが、こちらも治安が悪い地域として有名です。バーミンガムが位置するウェストミッドランドは、ロンドンに次いで犯罪の発生件数が多い地域です。性犯罪や暴力行為が多く、イギリス屈指の治安の悪さともいわれています。
さらに、現在でもギャングが活動している地域であり、たびたび麻薬の密輸やギャング同士の抗争のニュースが取り上げられています。同じく、近隣のウェスト・ブロムウィッチやウォールソールも危険エリアとなっているので、観光には注意が必要です。どうしてもバーミンガムを訪れたいときは、周辺の都市から日帰りでの観光を検討してみましょう。
ロンドンやリバプール、マンチェスターからは約2時間、オックスフォードからは約1時間でバーミンガムまで到着できます。
サッカーが開催される地域はフーリガンにも注意
イギリスは、サッカー大国としても知られ、各地域をホームとするチームが活躍しています。マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシーなど、各地で開催される試合はとても熱狂的な盛り上がりをみせます。特に、ライバルチーム同士の試合では、白熱したサポーターが暴徒化するケースも。
フーリガンと呼ばれる暴徒は、発煙筒を焚いたり、暴力行為を行ったりとかなり危険です。サッカーの観戦中や帰り道などでフーリガンを見つけた場合は、巻きこまれないように離れるようにしましょう。
また、アウェイチームのユニフォームを着ていると、ホームチームのサポーターに絡まれてしまうことも。応援するサッカーチームにこだわりがないときは、私服で観戦をするか、ホームチームのユニフォームを着用することがおすすめです。
イギリスの夜の治安は?
ロンドンをはじめとする都市部には、夜遊びを楽しめるお出かけスポットがいくつもあります。そのため、都市部では夜間でも人通りが多いこともあり、大きな通り沿いでは比較的普通に過ごせます。
とはいえ人通りのない場所では、ひったくりや強盗などの事件も発生していて、1人歩きは非常に危険です。イギリスでの夜の過ごし方としては、「夜間」「単独」「徒歩」の3要素が揃わないようにすることが大事です。夜間に外出するときは人が多い場所を通ったり、タクシーを利用するなどしたりして、深夜帯までは遊ばずに早めの時間帯にホテルに戻りましょう。
またナイトスポットでは、お酒で酔わせて暴行を加えたり、レイプドラッグを使用した事件も発生しています。そのため、人の多いナイトスポットを訪れる際も、女性1人での行動はできるかぎり避けましょう。
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イギリスで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
イギリスで観光客がもっとも被害にあいやすい犯罪は盗難です。しかし、スリや置き引きなどの海外でよくある犯罪から、警察官を装った巧妙な手口まで発生しています。
イギリス旅行の前に、あらかじめよくある犯罪の手口を知っておくと安心です。
①スリ・置き引き・ひったくり
ロンドンをはじめとする、人の多い観光地では盗難が多く発生しています。スリや置き引きなど、気付かないうちに所持品を盗まれていることがほとんどです。
また、電車内でも注意が必要で、特に混雑している車両でスリに注意が必要です。電車やバスなどの発車直前に、荷物をひったくられるケースも確認されています。
ひったくりの場合は、手元で操作しているスマートフォンを盗まれることもあるようです。観光地の移動中や公共交通機関を利用しているときは、周囲の人に警戒しつつ、必要以上に近寄ってくる人には注意しましょう。
②偽物警官による巧妙な窃盗も
ロンドンでは、ニセ警察官による窃盗事件も多発しています。基本的には、一般人を装った犯人グループの1人と会話をしていると、偽物警官が現れて職務質問をしてくるケースが多いようです。一般人を装った犯人は、道を聞いてきたり、麻薬の売買を持ちかけたりと、さまざまな手段でターゲットを足止めしてきます。
そして突然現れたニセ警察官が、手荷物検査と称してパスポートや財布の提出を要求し、盗難を行うケースを行います。ニセ警察官に財布を渡してしまうと、現金やクレジットカードを抜き取られたり、スキミングをされてしまいます。
基本的に、警察官が財布を要求することはありませんので、不信に感じたときは周囲に助けを求めましょう。また、万が一に備えてダミーの財布を用意したり、現金やカードを分散して所持しておくことも有効な対策方法です。
最近は落ち着いているがテロにも一定の警戒が必要
イギリスでは、2021年頃まで毎年のようにテロが発生していました。最近は落ち着いていますが、テロの発生リスクはまだ高い状況といえます。
イギリスでは、イスラム派によるテロと北アイルランドの独立派によるテロの2つ注意が必要です。特に現在は、イスラム圏での社会情勢が不安定になっているため、人が多い場所などでは警戒がかかせません。
直近では、イスラエル・パレスチナ情勢に伴うデモも開催されていて、一部の地域では緊張感の漂う場面も。テロの情報に関しては、外務省のホームページやイギリス大使館のホームページで確認ができます。最新の情報をチェックして、巻きこまれないようにしましょう。
イギリスで被害にあわないための防犯対策
ここまで、イギリスでよくある犯罪について紹介しました。ここからは、実際に被害にあわないための防犯対策をご紹介します。
犯罪に巻き込まれて旅行が台無しにならないように、しっかりと対策しておきましょう。
①早朝・夜間は出歩かない
ロンドンをはじめとする市街地は、比較的夜でも人通りが多く、大通り沿いであれば外出もできるでしょう。ただし、公共交通機関の営業終了後や、普段から人通りの少ない裏路地には注意が必要です。
夜間の裏路地などでは、強盗や暴行事件が発生していて、トラブルに巻きこまれるケースもあります。特に、深夜や早朝などは事件に遭遇しやすくなるので、ホテルなどから出ないことがおすすめです。
飛行機などの都合で、どうしても夜間に移動しなければならないときは、基本的にタクシーなどを利用しましょう。
②地下鉄・バスに乗車する際にも要注意
スリや置き引きが多いイギリスですが、混雑する電車のなかでは特に注意が必要です。日本と同じく、通勤や帰宅ラッシュの時間には多くの人が公共交通機関を利用するため、かなり混雑していることが多くなります。
また、ロンドンの地下鉄は、日本の電車と比べるとかなり狭くなっていて、人との距離感が近くなりがちです。自然とスリにあう危険も高くなるため、手荷物は目の届く場所で管理するなど、防犯対策をしておきましょう。
③警官に話しかけられたら偽物を疑う
イギリスで窃盗を行うニセ警察官は、基本的に一般人を装った人に引き止められているタイミングで登場します。犯人グループの一般人は、麻薬売買の話を持ちかけてきたり、道案内を求めてきたりと、話のきっかけはさまざまです。
また、ニセ警察官はパスポートと一緒に財布を提示するように要求してきます。基本的に、警察官に財布を要求されたら怪しいと思った方が良いでしょう。
怪しい警察官に話しかけられたら、周囲の人に助けを求めるのも1つの手です。ただし、偽物警察官は男2人組で行動していることもあり、抵抗すると暴行を受ける可能性もあります。
ダミーの財布などを用意しておけば、ほとんど被害を受けずに切り抜けられるので、旅行前に準備しておくことをおすすめします。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在イギリス日本国総領事館では、毎年安全の手引きを発行しています。ホームページから無料でダウンロードできますので、イギリス旅行の前に確認しておきましょう。
基本的には、イギリス在住者を対象としていますが、事件や事故に巻きこまれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されています。旅行にも役立つ情報が多く書かれているので、渡航前に確認しておくことがおすすめです。
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もしイギリスで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
しっかりと対策していても、不測の事態が起こることは十分にあります。もしトラブルに遭遇してしまっても、慌てずに行動することが重要です。
ここでは、もし犯罪の被害にあってしまったときの緊急連絡先について紹介します。
緊急通報先
イギリスでは警察や救急車を呼ぶ時に両方とも「999」で呼べます。999にかけるとオペレーターに繋がりますので、警察か救急かを伝えます。日本語は対応していませんので、落ち着いてはっきりと助けを呼べるようにしましょう。
ちなみに、公衆電話から無料で999番へ連絡できますので、SIMカードなどを持ってない場合には公衆電話を探しましょう。また、英語に自信が無い方は、周囲の人に助けを求めることも重要です。
在イギリス日本大使館や総領事館
イギリスで盗難や事件にあったときは、管轄の在イギリス日本大使館か領事館に行きましょう。
日本大使館か領事館では、紛失したパスポートの発給や渡航に必要な証明書の発給、日本語の通じる病院の紹介などのサポートをしてくれます。
イギリスには、ロンドンの大使館以外にも、エディンバラの領事館が利用できます。直接訪問する以外にも、電話での連絡もできます。とくに在イギリス日本国大使館では緊急連絡先があるのでチェックしておくと安心です。
在英国日本国大使館の基本情報 | |
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住所 | 101-104 Piccadilly London W1J 7JT U.K. |
電話 | 020 7465 6500(大規模災害、テロ事件等の緊急事態が発生した場合) ※国外からかける場合は+44 20 7465 6500 020 7465 6565(事故、事件等に巻き込まれた場合) ※国外からかける場合は+44 20 7465 6565 |
メールアドレス | info@ld.mofa.go.jp |
営業時間 | 月~金 9:30~18:00(領事班) |
休業日 | 土曜・日曜・祝日 |
公式サイト |
在エディンバラ日本国総領事館の基本情報 | |
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住所 | 2 Melville Crescent、 Edinburgh、 EH3 7HW、 U.K. |
電話 | 0131 225 4777 ※国外からかける場合は+44 131 225 4777 |
メールアドレス | info@ed.mofa.go.jp |
営業時間 | 月~金 9:30~12:30、14:00~17:30 |
休業日 | 土曜・日曜・祝日 |
公式サイト |
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イギリスには、魅力的な観光地がたくさんあり、治安も比較的安定しているので、観光地は問題なく観光できます。ただし観光客が多いがゆえに、スリや置き引きなどの被害は多く報告されています。荷物などには、細心の注意をはらうのが大事!また、夜間のひとり歩きや薄暗い路地、観光客が少ない場所を歩くのは避けるよういしてください。
犯罪に巻きこまれないために、カバンを前にかけておくなど、自分自身で対策することがポイントです。海外旅行でついつい気持ちが緩むことがあるかもしれませんが、日本とは文化や風習も違う異国に来ていることを常に意識して旅行を楽しんでくださいね!
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
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