【2024年最新】今のチェコの治安は?危険な場所や注意点を解説
中世の街並みが美しい東欧のチェコは、ヨーロッパ内でも治安の良い地域です。しかし、首都プラハはヨーロッパ内外から観光客が来訪する人気の観光地。場所によっては治安に注意した方がいいエリアも存在します。今回はチェコの治安や夜の様子、要注意エリア、遭遇するリスクのある犯罪、防犯対策についてご紹介します。チェコ観光を計画している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
中世の街並みが美しい東欧のチェコは、ヨーロッパ内でも治安の良い地域です。しかし、首都プラハはヨーロッパ内外から観光客が来訪する人気の観光地。場所によっては治安に注意した方がいいエリアも存在します。
今回はチェコの治安や夜の様子、要注意エリア、遭遇するリスクのある犯罪、防犯対策についてご紹介します。チェコ観光を計画している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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チェコの治安に関する最新情報
チェコは比較的治安のいい国です。繁華街や空港、鉄道駅などではスリや置き引きといった被害はありますが、全体として犯罪に遭うリスクは高くありません。
グローバルシンクタンクの経済平和研究所が毎年発表している、世界平和度指数(Global Peace Index)の2024年版のランキングにて、チェコは日本(17位)よりも上の12位に輝いていることからも、治安のよさがうかがえます。
外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4レベルに分けていますが、チェコ全土は2024年9月現在、危険度レベルが0に指定されています。ただし、犯罪発生件数は日本の約3.6倍あるので、スリや置き引き、自動車窃盗などの犯罪に巻き込まれるリスクがないとは言えません。
治安が安定しているチェコにあっても、夜に出歩いたり、1人で繁華街を歩いたりすると犯罪にあうリスクは高まります。行動する時間帯を見極めることが重要です。
チェコで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
連絡先 | 電話番号 |
---|---|
警察・救急車・消防署 | すべて112 |
在チェコ共和国日本国大使館 | +420 257 533 546(国外からかける場合) 257 533 546(国内からかける場合) |
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チェコで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
チェコで治安が悪いとされる地域は、首都プラハの繁華街に集中しています。この章では、チェコ・プラハで治安に注意すべき3つのエリアについて見ていきましょう。
プラハ・旧市街広場付近は観光客を狙ったスリが多発!
プラハにある旧市街広場は、多くの観光客が押し寄せる一大観光スポットです。とくに天文時計のからくりが動く時間帯は、それを見ようとする見物客でごった返していて、スリに気がつかないといった場合も考えられるでしょう。
また、時期によっては出店やマーケットが営業していることもあるので、買い物中にスリやぼったくりにあわないように気をつけましょう。
小さい肩がけのバッグに貴重品を入れておき、自分の所持品を把握しておくことが大切。様子のおかしい集団がいないか、常に周囲の様子をチェックしておきましょう。
プラハ・ヴルタヴスカー駅周辺はホームレスに注意!
プラハ国立美術館の最寄り駅であるプラハ・ヴルタヴスカー駅の近くには、大きな橋があり、この橋の下はホームレスたちのたまり場となっています。日中でも地元の人でもあまり近づかない場所となりますので、とくに夜遅い時間帯には近寄らないようにするのが無難です。
高架下に入らないのはもちろん、人流がいきなり少なくなったと感じたら、その場からすぐさま立ち去るようにしましょう。
プラハ城周辺の混雑には注意
プラハ城周辺は観光客でごった返しているエリアです。衛兵交代式が行われる時間帯には多くの観光客が訪れ、人混みにまぎれてスリを試みようとする人が出てきます。有名な観光地で人混みの多い場所は、スリのリスクが高いと考えて予防対策をとりましょう。
チェコの夜の治安は?
チェコの夜の時間帯は、明らかに治安が悪くなる訳ではありません。夜遅くまで開いているレストランやバー、ナイトクラブも多いです。ただし、プラハは昼夜を問わずに多くの人が往来しているので、スリやひったくりなどの犯罪リスクは上がります。
昼間の時間帯と比較すると、夜の方が犯罪や他の観光客とのトラブルにあうリスクが高まるので、夜になったら1人で外を出歩くのは控えた方がいいでしょう。どうしても夜に出歩く際は、なるべく多くの人数で行動した方が犯罪にあうリスクを軽減できます。
チェコで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
チェコは治安のいい国ですが、観光客をターゲットにした犯罪にあうリスクもあります。ここでは、犯罪の種類別にその手口や注意点についてご紹介します。
①スリ・ひったくり
チェコでよく挙げられる犯罪として有名なのがスリやひったくりです。繁華街の路上や空港、鉄道駅、トラム、バス、お土産屋にて、知らないうちにバッグを開けられたり、ナイフでバッグを切られたりするなどして、財布やカードなどの貴重品を盗まれるケースが報告されています。
グループでスリを行う集団もいて、グループの内の1人が声かけをしている間に、ほかのメンバーがスリを行うというパターンもあります。公共交通機関などで、グループと思われる人たちに囲まれたり、急に話しかけられたりしたら、スリ集団の可能性もあると考えて警戒をおこたらないようにしましょう。
②ホテル室内への侵入
チェコでは、ホテルでも注意が必要です。過去には、ホテルのレセプションで受付中に床に置いていた荷物が置き引きされた事例も。またホテルの部屋へ窓などから侵入し、置いておいた貴重品が盗まれたという被害も報告されています。ホテルに着くとホッとする場合も多いですが、気を抜かないようにしましょう。
③偽警官・偽検札菅
チェコでは偽警官による詐欺被害や窃盗被害も。近年では発生件数は少なくなっていますが、私服警官を名乗る人物が観光客を呼び止め、「麻薬所持を捜査している」と言い、所持品をチェックし、現金やカードを抜き取るといった手口が報告されています。
また、クレジットカードの暗証番号を聞き出し、カード読み取り機のようなもので情報を読み取り、後になってからカードを不正利用されたというケースもあるようです。
人が少ないトラム・バスなどでも発生しているので、私服警官を名乗る人から荷物チェックを要求されたら、大使館に連絡すると言ってその場から逃げるようにしましょう。
④薬物犯罪
チェコでは、レストランやバー、路上などでドラッグの購入をすすめられることも。また、性暴力を目的としたデート・レイプ・ドラッグを使用した事例もあります。他人から渡された飲み物には注意を払う、自分の飲み物からは目を離さないなど、意図的に薬物が混入されないように用心しましょう。
チェコで被害にあわないための防犯対策
チェコで犯罪の被害にあわないためには、事前に準備しておくことが大切です。この章では、チェコにおける犯罪対策についてご紹介します。
①早朝・夜間は出歩かない
チェコは比較的安全な国ではありますが、夜はあたりが暗く、アルコール飲料を飲む人も増える関係で、何らかのトラブルや犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。また、場所によってはホームレスに物乞いされたり、集団でスリ被害にあったりしてしまうこともあるかもしれません。
夜の時間帯に出歩くなら、なるべく複数人で行動するようにすれば防犯対策にもつながりますよ。
②繁華街では時間帯・車両などに注意する
混雑している時間帯に観光地を訪れると、スリやひったくり、ぼったくりなどの被害にあうリスクがどうしても高まってしまいます。繁華街を観光するなら、人通りが極度に多くならない時間帯を事前にリサーチし、観光する時間を選ぶことをおすすめします。
また、人流が多くなる繁華街周辺では車両の行き来も活発です。日本とは交通ルールが違うことも多いため、車両には十分に注意し、交通事故にあわないように気をつけましょう。
③ホテルの部屋に不在だと知られないようにする
ホテルの部屋に侵入されることを防ぐために、部屋にいる際は必ず施錠を確認し、ドアチェーンを使用するようにしましょう。また、荷物をクローゼットに収納したり、部屋の電気をつけっぱなしにしたりしておくことで、泥棒の侵入を防げる場合もあります。また高価な装飾品や貴重品は、セーフティボックスに入れておくのも有効です。
ランクの高いホテルに泊まっていても、泥棒に入られるリスクはゼロではないので、いかに泥棒に入られないように対策するべきかを考えておきましょう。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在チェコ日本国大使館では、毎年、安全の手引きを発行しており、大使館のホームページから無料でダウンロードできます。
事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法・連絡先などが記載されていて、一般の旅行者にも役立つ情報が多いので、チェコに渡航する前に必ず確認するようにしましょう
もしチェコで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
チェコで犯罪被害にあってしまった場合に備えて、連絡先を控えておくと安心ですよね。この章では、緊急時の連絡先についてチェックしましょう。
緊急通報先
チェコの警察・消防・救急に関する緊急の連絡先は112です。英語での対応が可能なので、緊急時に利用できる連絡先として控えておくことをおすすめします。
また盗難被害や暴力被害などにあった場合は、近隣の警察署に相談し、ポリスレポート(被害届の受理書)をもらいましょう。
在チェコ共和国日本大使館
現金やカード、パスポートの紛失といった何らかの深刻なトラブルにあった場合は、警察署に届け出てポリスレポートをもらったのちに、在チェコ共和国日本国大使館に連絡をしましょう。パスポートを紛失した場合でも、ポリスレポートやそのほかの書類が揃えば大使館で再発行の手続きを行えます。
総領事館の方へは直接足を運ぶか、電話にて連絡が可能です。詳しくは在チェコ日本国総領事館の公式ホームページを参照してください。
在チェコ共和国日本国大使館の基本情報 | |
---|---|
住所 | Maltézské náměstí 6, 118 01, Praha 1 |
電話 | +420 257 533 546(国外からかける場合) 257 533 546(国内からかける場合) |
メールアドレス | yoji@ph.mofa.go.jp |
営業時間 | 月~金 9:00~12:30、13:30~16:30 |
休業日 | 土曜・日曜・祝日 |
公式サイト |
治安情報をチェックしてチェコ旅行を楽しもう!
チェコは、世界でも有数の治安のよさをほこっており、繁華街や主要な空港、ターミナル駅周辺をのぞけば、犯罪に巻き込まれるリスクは少ないです。ただし、遅い時間帯に人通りの少ない路地を1人で歩いたり、ホームレスの多い地域を通ったりするのは危険です。
人混みの多い場所を観光する際には、自分の見える範囲で貴重品を厳正に管理して、見るからに怪しい集団にはあまり近づかないようにしましょう。
中世の美しい街並みが残るチェコでの観光を思う存分満喫するためにも、危険なエリアや防犯対策についてきちんと確認して、必要な対策を実行していきましょう。
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
cover photo by unsplash