公用語
チェコの公用語はチェコ語です。観光地やホテル、レストランなどでは英語が比較的よく通じますが、地方やローカルなお店ではチェコ語しか話されていないこともあります。首都プラハでは英語対応の案内板やメニューも増えており、旅行者にとって過ごしやすい環境が整いつつあります。
宗教
チェコは歴史的にはキリスト教文化が根付いている国ですが、現代では宗教に対する関心が薄れ、信仰を持たない人が多いのが特徴です。そのため、旅行中も宗教的な制約を感じる場面はほとんどありません。教会を訪れる際は静粛を保ち、肌の露出が多すぎない服装を心がければ問題なく見学できます。
通貨
チェコの通貨は「チェコ・コルナ(CZK)」です。一部ユーロが使える場所もありますが、ほとんどの支払いは現地通貨で行われるため、コルナへの両替が必要です。空港や市内の銀行、両替所、ATMで簡単にコルナを入手できます。レートや手数料に差があるため、事前に確認すると安心です。ローカルな店舗や交通機関では現金が主流な場合もあるため、小額紙幣やコインを用意しておくとスムーズに支払いができます。
クレジットカード、キャッシュレス決済
チェコでは近年キャッシュレス化が進み、クレジットカードが幅広い場所で利用できます。VISAやMasterCardはもちろん、多くの店舗で非接触決済にも対応しています。Apple PayやGoogle Payなどモバイル決済も一般的になりつつあり、大都市ではスマートフォンだけで買い物を済ませる旅行者も増えています。ただし、小規模な市場やローカルな飲食店では現金のみというケースもあるため、カードと現金の両方を持ち歩くのが安心です。
費用
チェコ旅行にかかる費用は、4泊6日で1人あたりおおよそ14~23万円が目安です。主な内訳は以下の通りです。
航空券代:80,000円~
宿泊費:35,000円~
現地交通費:4,000円~
食費:9,000円~
観光費:12,000円~
雑費:6,000円~
チェコはヨーロッパの中でも物価が比較的安く、滞在費を抑えながら満足度の高い旅行が楽しめます。公共交通機関は安価で使いやすく、観光施設の入場料も良心的です。4泊あればプラハをじっくり巡るだけでなく、日帰りで地方都市へ足を延ばすことも可能です。
ビザ
チェコはシェンゲン協定加盟国で、日本国籍の方がチェコに観光目的で滞在する場合、90日以内であればビザは不要です。ただし、パスポートの有効期限が帰国予定日から3か月以上残っている必要があります。また、2026年以降はEU域内渡航者に対して「ETIAS(エティアス)」と呼ばれる電子渡航認証制度の導入が予定されているため、最新の入国条件を事前に確認しておくことが重要です。空港での入国審査は比較的スムーズですが、往復航空券や滞在先の情報を求められる場合もあります。
日本との時差
チェコと日本の時差は通常8時間で、日本の方が進んでいます。たとえば日本が午後8時のとき、チェコは正午です。チェコでは3月最終日曜から10月最終日曜までサマータイムが導入されるため、この期間は時差が7時間になります。スマートフォンの自動時刻設定をオンにしておけば、到着後すぐに現地時間に切り替わるので便利です。
気候
チェコは温暖湿潤気候に属し、四季の変化がはっきりしています。春は花が咲き誇り、気候も安定しておだやかです。夏は気温が上がり過ぎずカラッとしており、日中は半袖で過ごせる日が多くなります。秋は紅葉が美しく、町の風景も趣があります。冬は寒さが厳しくなり、地域によっては雪が積もることもあります。服装は季節にあわせた防寒対策や重ね着を意識すると、快適に観光が楽しめます。
服装
チェコを訪れる際は、時期に合わせて柔軟に対応できる服装が大切です。春と秋は寒暖差が大きいため、羽織りものや重ね着しやすい服がおすすめです。夏は日差しが強くなる日もあるため、帽子やサングラス、日焼け止めがあると安心です。冬は氷点下になる日も多く、ダウンジャケットや手袋、帽子などしっかりした防寒対策が必要です。観光では石畳の多い街並みを歩く機会が多いため、履きなれた靴や滑りにくい靴底のものを選ぶと快適に過ごせます。
旅行のベストシーズン
チェコは年間を通して旅行を楽しめる国ですが、春(4〜6月)と秋(9〜10月)が特におすすめです。春には街中に花が咲き、気温も安定しており、屋外での観光やカフェ巡りにぴったりです。秋は紅葉が美しく、落ち着いた雰囲気の中で歴史ある町並みを楽しめます。夏は観光客が多く、日中はやや暑くなるものの、野外イベントやビアガーデンなど現地ならではの楽しみ方も魅力です。冬は寒さが厳しい反面、クリスマスマーケットや雪景色が楽しめるロマンチックな時期でもあります。
治安
チェコは治安の良い国とされており、観光地でも安心して過ごせる環境が整っています。プラハやチェスキー・クルムロフなどの人気エリアでは夜間の街歩きも楽しめますが、人混みの多い場所ではスリや置き引きに注意が必要です。特に観光客が集まる駅構内や市バス、路面電車内では、荷物の管理をしっかり行いましょう。現地の人々は親切でフレンドリーな方が多く、困ったときには助けてもらえることもあります。基本的な防犯意識を持って行動すれば、安心して旅行を楽しめる国です。
物価
チェコの物価は西ヨーロッパ諸国に比べると抑えめで、旅行者にとって過ごしやすい国のひとつです。カフェやレストランでは日本と同程度の価格で軽食を楽しめることもあり、ビールなどのアルコール類も安価で提供されています。スーパーマーケットでは地元の食材やお菓子、お土産が手ごろな価格で揃います。ただし、観光地では一部高めに設定されている店舗もあるため、価格表示を確認したうえで利用するのが安心です。予算に合わせた旅の計画が立てやすい点もチェコ旅行の魅力です。
交通手段
チェコ国内では鉄道や長距離バス、トラムなどの公共交通が発達しており、移動はとても便利です。プラハではトラムと地下鉄を活用することで効率的に観光ができます。切符は駅で購入でき、短時間利用・1日券など種類も豊富です。地方都市ではバスが主な移動手段となりますが、路線が整っており旅行者にも使いやすいです。タクシーは流しよりもアプリで手配する方が安心で、近年ではUberやBoltなどの配車サービスも普及しています。
空港から市街地へのアクセス方法
チェコの玄関口となるのは、首都プラハにある「ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港」です。市内中心部まではバスや空港直通シャトルを利用してアクセスできます。シャトルバスは主要駅を結んでおり、所要時間は30〜40分程度と便利です。公共バスと地下鉄を組み合わせる方法もありますが、荷物が多い方や初めての方には直行バスがおすすめです。タクシーも利用可能で、定額制を導入している会社を選ぶと安心です。空港内には観光案内所もあり、到着後の情報収集にも便利です。
インターネット
チェコはインターネット環境が整っており、ホテルやカフェ、主要観光施設などで無料Wi-Fiが利用できます。チェーン店のレストランや鉄道駅などにもフリースポットがあり、旅行中のSNS投稿や地図アプリの使用もスムーズに行えます。動画視聴やリモートワークなど、安定した接続が必要な場合は、日本でポケットWi-Fiをレンタルするか、現地でプリペイドSIMカードを購入するのがおすすめです。SIMカードは空港でも手軽に入手でき、短期滞在向けプランも充実しています。
電源プラグ
チェコの電源プラグはCタイプもしくはSEタイプで、電圧は230Vです。日本の電化製品を使用するには、変換プラグと変圧器が必要です。スマートフォンやノートパソコンなどは多くが海外電圧に対応していますが、ヘアドライヤーなど高出力の製品を使う場合は、使用機器の仕様を事前に確認しましょう。現地のホテルでは貸し出し用のアダプターが用意されていることもありますが、旅行前にCタイプ対応の変換プラグを準備しておくと安心です。複数機器を充電する場合にはUSBポート付きの電源タップも便利です。
飲水
チェコの水道水は、そのまま飲んでも衛生上問題ありません。味にクセがなく、ミネラルバランスにも優れているため、多くの旅行者が問題なく飲用しています。マイボトルを持参して水を補充すれば、外出先でもこまめに水分補給ができて便利です。ただし、硬水に慣れていない方や胃腸が敏感な方は、市販のミネラルウォーターを利用するとより安心です。日本のように自動販売機が充実しているわけではないので、夜になるとお店が閉まり、ペットボトルウォーターが手に入らなくなる可能性があります。必要な買い物は昼間のうちに済ませておくようにしましょう。
トイレ
チェコの公衆トイレは鉄道駅や観光施設、ショッピングセンターなどに設置されています。有料のトイレが多く、入り口で数コルナを支払う形式が一般的です。コイン式や有人受付のところもあり、小銭を用意しておくと安心です。最近ではクレジットカード対応のゲートも増えており利便性が向上しています。清掃が行き届いている施設が多いものの、日本のような温水洗浄機能付きトイレはほとんどありません。念のためポケットティッシュや除菌シートを携帯しておくと外出先でも快適に利用できます。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。