中国・北京の2つの空港を徹底解説!北京首都国際空港と北京大興国際空港
人気の旅行先である、中国の首都・北京。今回は中国旅行の玄関口となる北京の2つの空港、北京首都国際空港と北京大興国際空港について徹底解説! 北京首都国際空港と北京大興国際空港、どちらの空港を利用するのがおすすめか、空港ラウンジや免税店、両替所、北京市内へのアクセス方法などを紹介します。中国旅行を考えている方は参考にしてくださいね。
人気の旅行先である、中国の首都・北京。今回は中国旅行の玄関口となる北京の2つの空港、北京首都国際空港と北京大興国際空港について徹底解説!
北京首都国際空港と北京大興国際空港、どちらの空港を利用するのがおすすめか、空港ラウンジや免税店、両替所、北京市内へのアクセス方法などを紹介します。中国旅行を考えている方は参考にしてくださいね。
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中国・北京には2つの空港がある!
中国・北京には2つの空港があります。北京首都国際空港と北京大興国際空港です。どちらも中国で最大規模の大きさを誇り、中国の空の玄関口として利用されています。
本記事では、中国・北京にあるそれぞれの空港の特徴や北京市内までのアクセス方法を紹介します。どっちの空港を利用しようか考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
北京首都国際空港
北京の北東部に位置する北京首都国際空港(空港コード:PEK)は、中国で最も利用者の多い国際空港の1つです。首都空港や北京空港とも呼ばれています。中国国内の航空会社にとって最も重要なハブ空港で、エアチャイナ拠点空港です。
もともと、3つのターミナルを持つ空港ですが、2024年10月現在では、ターミナル1は閉鎖されており、ターミナル2とターミナル3のみ利用できます。
日本からは、羽田空港や成田空港をはじめとする国際空港のほか、新千歳空港といった各地の空港から直行便が就航しています。航空会社は、全日空(JAL)や日本航空(ANA)をはじめ、中国の航空会社が利用可能です。
北京大興国際空港
北京大興国際空港(空港コード:PKX)は、2019年9月に営業を開始した新しい国際空港です。敷地面積は約70万平方メートルもあり、中国最大の空港でもあります。北京の中心地である天安門広場からは、南に約46キロメートルほど離れた郊外にあり、北京首都国際空港よりも遠くに位置しています。
日本からの直行便はまだ少ないですが、羽田、関西、中部から直行便が発着しています。日本の航空会社は就航していませんが、吉祥航空や中国南方航空、中国東方航空が利用可能です。また、中国の140都市以上を結ぶ便が就航しているので、国内の移動で利用するケースもあります。
北京首都国際空港と北京大興国際空港どっちがおすすめ?
北京首都国際空港と北京大興国際空港は、どちらも大型の国際空港であり、中国の主要な玄関口となっています。2つの空港は、施設も充実していて、最新の設備が整っていますよ。
日本から利用する場合は、基本的には中国首都空港の利用が便利です。日本の各地の空港から直行便が運行されているので、利用しやすさの面でメリットがあります。また、北京首都国際空港からの方が、北京市内への距離も近く、アクセスしやすい点が便利です。
一方で北京大興国際空港は2019年にオープンした空港だけあって、施設がとてもきれいです。また、空港のデザインを手がけたのは、世界的に有名なデザイナーのザハ・ハディド氏。外観や内装がとてもユニークで、近代的なデザインの空港になっています。北京から国内線での移動をする際は、北京大興国際空港を利用してみるのもおすすめです。
2つの空港で乗り継ぎ(トランジット)をするときは?
北京首都国際空港と北京大興国際空港は、約67キロメートルほど離れた場所にあります。空港間の移動方法としては、以下の手段があります。
- 電車
- 空港バス
- タクシー
電車を使う場合は、最低でも2回の乗り換えが必要です。北京首都国際空港から北京地下鉄首都機場線(北京地下鉄首都空港線)に乗車し、三元橋(サンユアンチャオ)で北京地下鉄10号線に乗り換えます。
その後、北京地下鉄10号線で草橋(ツァオチャオ)で大興線に乗り換えることで、北京大興国際空港まで向かえます。所用時間は約1時間50分ほどで、だいたい65元(約1,369円)です。
空港バスは、郊外の各地に停車しながらそれぞれの空港に向かいます。所要時間は約1時間30分で、料金は40元(約842円)です。ただし、空港バスはそれぞれの空港から毎日3本しか運行されていません。乗り継ぎの時間に間に合わないときは、タクシーの利用がおすすめです。
タクシーの場合も空港バスと同じく1時間30分ほどで到着できます。料金は、道路状況にもよりますが、おおよそ250元から300元(約5,264円から約6,316円)ほどです。
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北京首都国際空港のラウンジや免税店、アクセス方法
ここからは、北京国際空港の気になるラウンジや免税店、両替所、空港から北京市内までのアクセス方法などをご紹介します。到着や出発の待ち時間の過ごし方の参考にぜひチェックしてみてくださいね。
北京首都国際空港のラウンジ!利用条件や種類を紹介
北京首都国際空港は中国最大規模の空港だけあって、ラウンジもとても充実しています。航空会社の一定以上のクラスの場合に利用できるラウンジや、プライオリティパスのメンバーが利用できるラウンジ、航空会社のステータスがなくても入室できるラウンジなどさまざまな種類のラウンジがあるので、事前に確認しておきましょう。
ターミナル2 国内線
- エアポート イージー ラウンジ(Airport Easy Lounge)(New District)
- 海南航空フォーチュンウィングスラウンジ(Hainan Airlines Fortune Wings Lounge)
- V2中国東方航空ラウンジ(V2 China Eastern Lounge)
ターミナル2 国際線
- 中国国際航空ファースト&ビジネスクラス ラウンジ(Air China First & Business Class Lounge)
- 海南航空HNAクラブ(Hainan Airlines HNA Club)
ターミナル3
C
- 中国国際航空国内線ファースト クラス ラウンジ(Air China Domestic First Class Lounge)
- 空港易行A1ラウンジ(Trvok A1 Lounge)
- コンフォート ゾーン(Confort Zone)
D
- 中国国際航空プレミアムラウンジ(Air China Premium Lounge)
E
- 中国国際航空トランジット ラウンジ(Air China Transit Lounge)
- 中国国際航空国際線ファースト クラス ラウンジ(Air China International First Class Lounge)
- キャセイ パシフィック ラウンジ(Cathay Pacific Lounge)
北京首都国際空港の免税店ブランド・お土産店は?
北京首都国際空港は、大型の空港だけあってショッピングエリアも充実。特に、国際線が発着するターミナル3には、多くの免税店が並んでいます。
Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)やGucci(グッチ)、Burberry(バーバリー)、Ferragamo(フェラガモ)など高級ブランドショップもあり、空港でのショッピングを満喫できます。そのほかにも、総合免税店のCDFもあるので、時間の許す限りショッピングを楽しみましょう。
一方で、ターミナル2にも化粧品などを扱う店舗が入っているので、飛行機の待ち時間に少しだけショッピングが楽しめます。
また、出国審査前のエリアには、コンビニや飲食店などがあります。SIMカードを購入できる自販機などもあるので、到着後に必要なものがあれば、空港を出る前に購入しておきましょう。
北京首都国際空港の両替所は?
北京首都国際空港には、複数の両替所や銀行があります。日本でも有名な外貨両替店のトラベレックスもあるので、安心して両替ができますよ。両替所は、以下の場所にあります。
ターミナル2
- トラベレックス・エクスチェンジ:パブリックエリア2階ゲート12付近
- 宇鑫货币(エクスチェンジバンク):パブリックエリア1階ゲート9付近
ターミナル3
- 北京統一取引所:T3C 4階公共エリア
- 北京連合取引所:T3E 2階 国際線出発エリア
中国はキャッシュレス化が進んでいるので、現金を使う機会は少ないかもしれません。しかし、自分の使っている決済方法が使えない場合など、多少は現金を用意しておくと便利な場面もあります。
ただし、中国ではニセ札が出回っているケースもあり、街中の金券ショップなどを使うと、知らない内に手元に紛れ込んでしまうことも。両替をする場合は銀行や両替所、ATMを使用することがおすすめです。
北京首都国際空港から北京市内へのアクセス方法
北京首都国際空港から北京市内へのアクセスには、以下の3つの方法が利用できます。
- メトロ空港線
- 空港バス
- タクシー
ツアーによっては空港からホテルまでの送迎がついているケースもありますが、自力で向かう場合はしっかりと下調べしておくことがおすすめ。
北京市内は、地下鉄も充実しているので、電車でもスムーズに移動ができます。一方で、混雑していることも多いので、荷物を持ち運ぶときはタクシーなどを利用しましょう。
北京首都国際空港からメトロ空港線で北京市内へアクセス
北京首都国際空港からは、空港と北京市内を結ぶ北京地下鉄首都機場線(北京地下鉄首都空港線)を利用できます。空港から三元橋(サンユアンチャオ)、東直門(トンチーメン)、北新橋(ベイシンチャオ)に停車します。
三元橋では地下鉄10号線、東直門では2号線と13号線、北新橋では15号線に乗り換えることができ、北京市内の各地までスムーズに移動できますよ。
空港からの電車は約10分間隔で到着するので、あまり待ち時間なく移動できるのもうれしいポイント。北京地下鉄首都機場線の運賃は、片道25元(約526円)です。
ただし、朝や夕方のラッシュの時間帯は、混雑していることもあるので、大きな荷物をもっての移動は不便に感じることも。電車が混雑している時間帯は、タクシーなどを利用することがおすすめです。
北京首都国際空港から空港バスで北京市内へアクセス
北京首都国際空港からは、北京西駅(ベイジンシージャン)や北京南駅(ベイジンナンジャン)、通州(トンジョウ)をはじめ、北京の各地へ向かう15路線の空港バスが運行されています。空港バスは、ターミナル1とターミナル2のどちらからも利用でき、目的地まで楽に移動できます。
空港バスの利用にはチケットの購入が必要なので、空港のチケット売り場で購入しておきましょう。チケット売り場は、ターミナル2は11番ゲートの外に、ターミナル2は7番ゲートの外にあります。
利用料金はバスの目的地ごとに異なり、20元(421円)、25元(約526円)、30元(約632円)、55元(約1,158円)の4段階が設定されています。行先によっては、15分間隔で運行されている空港バスもあるので、待たずに利用できますよ。
北京首都国際空港からタクシーで北京市内へアクセス
空港と北京市内をピンポイントで移動したいときは、タクシーの利用がおすすめです。中国のタクシーはメーター制で、日本と同じく移動した分だけを支払います。
料金は、初乗り料金3キロメートルまでが13元(約274円)で、以降1キロメートルあたり2.3元(約48円)です。EV車以外のタクシーを利用する場合は、乗車ごとに約1元(約21円)がかかります。そのほか、深夜料金やラッシュ時間帯の料金、低速走行中の料金などもあります。
北京のタクシーは、黄色や紺色、緑、紫の車体カラーが一般的です。また、正規のタクシーには、北京や模範タクシーという文字や、会社の名前が書かれています。偽物のタクシーを利用すると、高額な料金を請求されるなど、トラブルになる可能性もあるので、必ず正規のタクシーを利用してください。
北京大興国際空港のラウンジや免税店、アクセス方法
北京大興国際空港は、2019年にオープンした北京の新しい空港です。北京首都国際空港にも並ぶ大きさを持ち、敷地面積は世界10位以内にランクインする大型空港となっています。免税店やラウンジも豊富で、待ち時間や乗り継ぎでも充実した時間が過ごせますよ。
北京大興国際空港のラウンジ!自由に利用できるラウンジも
北京大興国際空港には、複数のラウンジがあります。航空会社のステータスがある方限定のラウンジや、プライオリティパスの所有者が利用できるラウンジのほか、お金を支払えば誰でも利用できるラウンジもあります。
設備が整っているラウンジが多いので、待ち時間でも快適に過ごせますよ。保安検査場を通過する前に利用できるラウンジもあるので、事前に位置を確認しておきましょう。
北京大興国際空港にはおもに下記のラウンジがあります。
- East Pacific Passenger Lounge
- China Southern Lounge
- CHUM VIP Lounge
- Library Lounge by Aerotel Beijing
北京大興国際空港のショップ・免税店・お土産店は?
北京大興国際空港は新しい空港だけあって、ショッピングを楽しめるショップも充実しています。免税店には、Bottega Veneta(ボッテガ ヴェネタ)やGucci(グッチ)、Max Mara(マックスマ)、MONCLER(モンクレール)をはじめとした、高級ブランドショップが並びます。
また、中国の伝統工芸品やお酒などを販売するショップが多いこともポイント。お土産にぴったりなアイテムを扱うお店が多いので、出発の直前まで買い物を楽しめますよ。また、パンダハウスといった中国らしいショップもあり、子ども向けのお土産も購入できます。
そのほかにも、コンビニやレストラン等も充実しており、到着から出発までのんびりと過ごせますよ。
北京大興国際空港の両替所は?
大興国際空港には、International Currency Exchange(ICE外貨両替所)があります。場所は、空港ビル4階のパブリックエリアです。そのほかにも、空港の各所にある銀行で両替が可能です。
- 中国銀行:4階共用部東側
- 中国工商銀行:4階共用部西側
- 中国農業銀行:3階共用エリア
- 北京銀行:1階共用部東側
さきほども紹介した通り、中国ではニセ札が出回っています。そのため、両替所や銀行、もしくはATMなどのしっかりと管理された場所で両替をすることがおすすめです。
北京大興国際空港から北京市内へのアクセス方法
北京大興国際空港から北京市内へのアクセス方法は、おもに4つです。
- 空港バス
- 地下鉄
- 鉄道
- タクシー
基本的な移動方法は北京首都国際空港と同じですが、大興国際空港では京雄都市間鉄道が利用できます。北京市内までは少し距離が離れているので、移動方法をしっかりと確認しておきましょう。
北京大興国際空港から空港バスで北京市内へアクセス
大興国際空港では、3つのタイプの空港バスが利用できます。北京都市部との間を行き来する市バスと、北京周辺の郊外まで行ける長距離バス、行先や時間指定のできるカスタマイズバスです。北京市内へ行きたいときは、市バスを利用しましょう。
市バスは、ターミナル1階東側にある20番ゲートから出発しています。行先は、東直門(トンジーメン)や北京駅(ベイジンジャン)方面など、中心地にスムーズに向かえますよ。
途中でいくつかの駅に停車しながら向かうため、少々時間はかかりますが、行先が決まっていて、ちかくまでピンポイントで移動したい方におすすめです。
北京大興国際空港から地下鉄で北京市内へアクセス
北京大興国際空港からは、地铁大兴机场线(地下鉄大興空港線)を利用できます。この地下鉄は、大興国際空港から大興新城(ダーシンシンチョン)、草橋(ツァオ チャオ)駅に停車します。草橋駅では、地下鉄10号線と19号線に乗り換えることができ、各方面まで移動できます。地下鉄の乗り場は、ターミナルの地下1階です。
発車間隔は、始発から22時30分までは約9分間隔で運行しています。22時30分以降は約15分間隔です。比較的頻繁に電車が到着するので、スムーズに移動できるのがポイント。
ちなみに、北京大興国際空港から出発する場合は、草橋駅で事前のチェックインと荷物の預入が可能です。空港を手ぶらで歩きたいという方は、地下鉄の乗車まえに預入をしましょう。
北京大興国際空港から鉄道で北京市内へアクセス
北京大興国際空港には、北京西駅と北京北部の都市 雄安(ションアン)を結ぶ、京雄都市間鉄道が通っています。京雄都市間鉄道は、2020年に開通した新しい交通機関で、北京西駅までは約30分ほどで到着します。ほかの移動手段に比べて早く移動できますよ。また、北京西駅では地下鉄7号線と地下鉄9号線に乗り換えができ、北京市内の各方面へ移動できます。
鉄道の乗車場所は、北京大興国際空港の地下1階です。利用料金は25元~(約526円)からで、利用する座席のクラスによって料金が変わります。2等席は自由席で、1等車と商務車(ビジネスクラス)は指定席となっています。比較的リーズナブルに移動できるうえ、到着時間もはやいので、北京西駅の周辺に移動したい方におすすめです。
北京大興国際空港からタクシーで北京市内へアクセス
北京大興国際空港のタクシーは、ターミナル1階のレーンから乗車できます。空港から向かう方向によって、乗り場が分かれているので注意しましょう。西側と東側にあるレーンが北京行きで、真ん中のレーンは河北省方面に向かいます。
基本的な乗り方は、北京首都国際空港で紹介したものと同じで、走行した分だけ料金を支払うメーター制です。料金は、初乗り料金3キロメートルまでが13元(約274円)で、以降1キロメートルあたり2.3元(約48円)です。そのほか、深夜料金やラッシュ時間帯の料金、低速走行中の料金などもあります。
荷物などを持って移動する場合は、タクシーを利用することがおすすめです。
中国・北京の空港を活用して旅行を満喫しよう!
今回は中国・北京にある2つの空港、北京首都国際空港と北京大興国際空港についてご紹介しました。どちらも中国旅行の玄関口となっている空港で、ラウンジや両替所、免税店などの施設も充実しています。
中国旅行へ行く際は、ぜひ空港情報もしっかりとチェックしてみてくださいね!
※記事内の金額は2024年10月19日のレート、1元=21.45円で計算しています。
cover photo by pixabay