【知っておけば安心】2024年・ヒューストンの治安ガイド!危険な地域や安全対策、注意点を解説
テキサス州にあるヒューストンは、アメリカを代表する商業都市のひとつです。NASAの宇宙センターがあることから日本人旅行客も多いですが、なかには治安の良くないエリア・地域も存在します。そこで今回は、人気の観光地であるアメリカ・ヒューストンの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報をご紹介します。ヒューストン在住者や旅行予定のある方はぜひ参考にしてくださいね。
テキサス州にあるヒューストンは、アメリカを代表する商業都市のひとつです。NASAの宇宙センターがあることから日本人旅行客も多いですが、なかには治安の良くないエリア・地域も存在します。
そこで今回は、人気の観光地であるアメリカ・ヒューストンの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報をご紹介します。ヒューストン在住者や旅行予定のある方はぜひ参考にしてくださいね。
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ヒューストンの治安はいい?悪い?
アメリカ有数の世界都市として知られるヒューストンは、比較的治安が良く安全に観光することが可能です。特に、日系企業も多いビジネス街や有名な観光スポット周辺は治安が良いため、安心して歩き回ることができます。ただし日本に比べると犯罪発生率は高く、他のアメリカの大都市と同様に犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではありません。
2024年9月現在、外務省の海外安全ホームページにおけるアメリカ全土の危険レベルは0となっていますが、夜間の外出や人通りの少ない道でのひとり歩きは避けるのが無難です。日本人が多く集まるアジア人街での犯罪も報告されているので、周囲への警戒は怠らないようにしましょう。
今回はヒューストンの夜の様子や治安の悪い地域、被害に遭わないための対策などをご紹介します。女性のひとり歩きやレンタカー利用時に注意したいポイントも解説するので、旅行予定がある方はぜひ参考にしてください。
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ヒューストンの夜の治安は?
ヒューストンには深夜まで楽しめるバーやクラブが多いので、夜まで存分に楽しみたいという方も多いですよね。しかし夜間から早朝にかけての時間帯は、強盗や暴行事件といった凶悪犯罪が増加する傾向にあります。ナイトクラブ周辺では不審者や酔っ払いも多くなるので、トラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。
また昼間は人通りの多いダウンタウンも、夜間には閑散とした雰囲気になるため、どんな場所でもひとり歩きは避けるようにしましょう。特に女性の場合はひったくりや声かけのほか、性犯罪に遭遇するリスクも否定できません。
メトロやバスなどの公共交通機関も、夜間になると治安が悪くなるため、できるだけ単独利用は控えてくださいね。
ヒューストンで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
ここからは、ヒューストンで治安が悪いとされる要注意エリアやスポットを見ていきましょう。ダウンタウンの南側に行くほど治安が悪く、殺人や暴行などの凶悪犯罪も多く報告されています。安全にヒューストンを観光するためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
①The third ward(サードワード)地区では恐喝や脅迫行為に注意
ダウンタウンの南東に位置するThe third ward(サードワード)地区。貧困者層が在住するエリアとされており、窃盗や強盗などの被害が多く報告されています。なかには恐喝・脅迫をして金品を要求してくる場合もあるので、十分注意しましょう。
近くには学生が集まるヒューストン大学もありますが、メインキャンパスの北側・南側共に危険と言われているため、特別な理由がない限り近づかないのがおすすめです。
またサードワードから少し離れますが、ダウンタウン南西のHermann Park(ハーマンパーク)エリア周辺も治安が悪いエリアだと言われています。ヒューストン動物園といった有名観光スポットもありますが、昼間でも警戒を怠らず、辺りが暗くなってきたら早めに宿泊施設へ戻るようにしてください。
②Sunny side(サニーサイド)エリアへの夜間の外出は控えて
ダウンタウン南側に位置するSunny side(サニーサイド)エリアは、ヒューストンの中でも特に治安の悪い場所として知られています。犯罪率が高く、スリやひったくりのほか銃撃事件も少なくないため、立ち寄る際は怪しい人物がいないか確認するようにしましょう。
なお夜間は人通りも少なくなるため、外出するのはなるべく控えてください。徒歩の場合は狙われやすくなるため、移動時はタクシーや配車アプリを活用すると安心です。
③アジア人街が広がるSharpstown(シャープスタウン)ではスリや強盗に警戒を
Sharpstown(シャープスタウン)は、ダウンタウンから西へ車で約30分の場所に広がるエリアです。チャイナタウンのほか、日本人やベトナム人を対象にしたお店が多いアジア人街ですが、昼間でも治安が悪いエリアと言われています。
強盗やスリなどの被害が多いため、レストランでの注文時やお店での買い物時は、特に注意しましょう。空き巣や自動車盗難の被害も報告されているので、旅行者だけでなくヒューストンに在住している方も十分警戒が必要です。
④メキシコとの国境付近では誘拐事件も多発
ヒューストンが位置するテキサス州は、メキシコとアメリカの国境がある都市。Reynosa(レイノサ)やNuevo(ヌエボ)といったメキシコ側の地域では麻薬密売が横行しており、警備体制も厳重になっています。
メキシコとの国境付近では身分証確認が実施されるため、必ずパスポートや国際免許証を携帯するようにしてください。
また国境地域では、富裕層や観光客を狙った誘拐事件も多発しています。身代金目的の誘拐が多いため、車に乗っていても決して油断せず、しっかり施錠するようにしましょう。
ヒューストンで観光客が被害に遭いやすい犯罪は?
ヒューストンで日本人観光客が被害に遭いやすい犯罪は、スリ・置き引きから凶悪犯罪までさまざま。
多くの人とすれ違うダウンタウンでは、その分スリの被害に遭うリスクが高まります。車上荒らしの被害も多発しているため、レンタカーを利用する際はドアロックを忘れないようにしましょう。
①スリ・置き引き
ヒューストンで日本人観光客がもっとも巻き込まれやすいのは、スリや置き引きといった軽犯罪です。有名な観光スポットのほか、空港や繁華街での被害が多く、財布やパスポートなどを盗まれるケースが多い傾向にあります。
高級レストランやホテルでも被害に遭う可能性はあるので、荷物は肌身離さず身に付けておきましょう。特に飲食店での注文時や会計時は狙われやすくなるため、日本と同じ感覚で荷物を置きっぱなしにするのは控えてください。
②殺人や強盗などの凶悪犯罪
前述した治安の悪いとされる地域・エリアでは、殺人や強盗などの凶悪犯罪に注意が必要です。アメリカは銃社会のため、発砲事件や銃乱射事件に遭遇する可能性も十分あり得ます。無差別に襲われる恐れもあるため、不審者を見つけたら直ちに退避するようにしてください。
また、万が一強盗事件や立てこもり事件などに遭っても、抵抗するのはおすすめできません。犯人を刺激して危害を加えられるリスクもあるため、自分の命を最優先に考えた行動を心がけましょう。
③不審な声かけやホームレスとのトラブル
ヒューストンでは、観光客に対する声かけ事案やホームレスとのトラブルも多く報告されています。ダウンタウンやミッドタウンでは路上生活をしている方も多く、金品を要求されたり脅迫されたりするケースもあるようです。
人目の多い昼間は比較的安全ですが、夜間になるにつれて危険度は増加します。見知らぬ人から声をかけられても絶対についていかず、ホームレスを見かけても目を合わせないようにしましょう。
④車上荒らしや自動車窃盗
国際免許を持っている方の中には、レンタカーでヒューストンを観光する方も多いのではないでしょうか。車を運転する際は、車上荒らしや自動車窃盗に注意が必要です。
車上荒らしの被害に遭わないためには、車内に財布やパスポートなどの貴重品を残さないことがポイント。特に、外から見える状態で荷物を置いていると被害に遭いやすくなるため、車内に荷物を置かないようにしましょう。やむをえない場合は、トランクを利用してください。
また車を運転する際は、必ずドアをロックしておくことが大切です。駐車時の施錠はもちろん、近年では運転中に窃盗被害に遭うこともあるので、常にドアはロックするようにしてください。なお、不審車から尾行されていると気づいた場合は、警察署や人通りの多い繁華街などに避難すると良いでしょう。
ヒューストンで被害に遭わないための防犯対策
ここからは、ヒューストンで犯罪被害に遭わないための防犯対策をご紹介します。明らかに富裕層のような格好をしていたり、多額の現金を持ち歩いていたりすると犯罪に巻き込まれやすくなるため注意が必要です。どれも簡単にできる対策ばかりなので、安全に旅行を楽しむためにも、ぜひチェックしてみてください。
①早朝・夜間のひとり歩きは避ける
辺りが暗くなる深夜や人通りが少ない早朝の時間帯は、どんな事情であれひとり歩きは控えるようにしてください。夜にはバーやレストランに行く方も多いと思いますが、できるだけ複数人での行動を心がけましょう。
夜間になるとスリや暴行事件も多くなるため、ホテルに近い場所であっても徒歩で歩き回るのは避けたほうが安心です。やむを得ず外出する際は、タクシーや配車アプリを利用すると良いですね。
②華美な服装や装飾品は身に付けない
華美な服装をしていたり、高価な装飾品を身に付けていたりすると、その分犯罪のターゲットとなりやすくなります。おしゃれを楽しむのも良いですが、できるだけ周囲の環境に馴染む身なりで行動しましょう。 また、地元民が多い地域では観光客が悪目立ちしやすいため、特に注意が必要です。貴重品はホテルのセーフティーボックスに預け、カメラや時計などは目立たないように携帯してください。
③多額の現金は持ち歩かない・貴重品から目を離さない
スリやひったくり被害に遭わないためにも、現金はできるだけ持ち歩かないのがおすすめです。ヒューストンではキャッシュレス支払いが進んでいるため、多額の現金を持ち歩かなくても問題ありません。
そのほか、財布をズボンの後ろポケットに入れない、荷物は必ず身体の前で持つなど、基本的な防犯対策は徹底しておきましょう。短時間であっても決して荷物から目を離さず、目の届く範囲で携帯してくださいね。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在ヒューストン日本国総領事館では、毎年安全の手引きを発行しており、ホームページから無料で閲覧できます。
ヒューストン在住者や滞在者を対象に作成されている資料で、ヒューストンの治安情報や被害を受けた場合の対処法、事件に巻き込まれないための防犯対策などが記載されています。アメリカで頻発しているハリケーンやトルネード対策に関する記載もあるので、渡航前に確認しておくのがおすすめですよ。
ヒューストンで犯罪の被害に遭ってしまった時の連絡先
最後に、ヒューストンで犯罪被害に遭ってしまった時の連絡先をご紹介します。万が一の場合に慌てないためにも、しっかり頭に入れておきましょう。
緊急通報先
ヒューストンで犯罪被害に遭った場合の緊急連絡先は、911です。警察のほか、消防・救急に関する連絡も911で連絡できるので覚えておきましょう。
911にかけるとオペレーターが出るので、落ち着いて被害の状況や犯人の特徴を伝えてください。また、スリや置き引きなど緊急を要さない被害の場合は、最寄りの警察署に足を運ぶと良いですよ。
在ヒューストン日本国総領事館
パスポートを紛失してしまった、犯罪被害に遭ってどうすれば良いか分からないという場合には、在ヒューストン日本国総領事館に相談するのもひとつの方法です。パスポートの再発行手続きや警察への届け出など、必要なサポートを日本語で行ってくれます。
総領事館に相談したい場合は、直接訪問するか、電話での連絡が可能です。緊急時の場合のみ24時間電話連絡が可能なので、あらかじめ連絡先に追加しておくと良いでしょう。臨時休業の可能性もあるので、休館日を公式サイトで確認してから訪れるのがおすすめです。
在ヒューストン日本国総領事館
- 住所:909 Fannin St., Suite 3000, Houston, TX 77010
- 電話:713-652-2977(代表)※緊急時のみ24時間対応
- 営業時間:月曜~金曜 9:30~12:30、13:30~16:30 ※窓口受付は閉館30分前まで
- 休業日:土曜・日曜・祝日
- 公式サイト:https://www.houston.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
治安情報をチェックしてヒューストン旅行を楽しもう!
アメリカ・ヒューストンは比較的治安の良い都市ですが、スリや置き引き、車上荒らしなどの軽犯罪は日々発生しているので、細心の注意をはらって過ごすことが大切です。女性の場合は、夜のひとり歩きや薄暗い路地は避けると安心でしょう。
日本とは異なる国に旅行していることを意識して、治安情報に注意しながら旅行を楽しんでくださいね。
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
cover photo by Unsplash