【2024年最新】ロシアの世界遺産は31ヶ所!有名なスポットを厳選して紹介
ロシアには、世界遺産が合計31ヶ所あり、手つかずの自然や帝政ロシアの歴史・伝統を感じられる観光名所が盛りだくさん!この記事では、ロシアの有名な世界遺産の歴史や見どころを、ロシアに滞在経験のある筆者が人気ランキング上位から20選ご紹介。 日本でも有名な赤の広場やクレムリンといった世界遺産をはじめ、歴史的背景のある建物から自然スポットまで紹介するので、ロシア旅行の参考にしてくださいね!
ロシアには、世界遺産が合計31ヶ所あり、手つかずの自然や帝政ロシアの歴史・伝統を感じられる観光名所が盛りだくさん!この記事では、ロシアの有名な世界遺産の歴史や見どころを、ロシアに滞在経験のある筆者が人気ランキング上位から20選ご紹介。
日本でも有名な赤の広場やクレムリンといった世界遺産をはじめ、歴史的背景のある建物から自然スポットまで紹介するので、ロシア旅行の参考にしてくださいね!
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2024年現在、ロシアの世界遺産の数は全部で31登録
東欧に位置するロシアは世界で最も広大な国であり、その総面積は約1,710万平方キロメートルで、日本のおよそ45個分。ロシアの世界遺産登録数は31ヶ所で、日本よりも世界遺産の登録数が多くなっています。
ロシアと聞くと日本から遠い国のイメージもありますが、ウラジオストクやハバロフスクなど、実は飛行機で約2時間半から3時間で到着できる街もあるんです!
今回は、ロシアにある有名な世界自然遺産と文化遺産の中から、ロシアに在住経験のある筆者がこの場所にはぜひ訪れて欲しいと考えるおすすめの世界遺産スポット20選をご紹介します。
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ロシアの有名な世界遺産20選
ここからはロシアの有名な自然遺産・文化遺産をご紹介します!モスクワの赤の広場やクレムリン、サンクト・ペテルブルグ歴史地区などの定番スポットはもちろん、バイカル湖やカムチャツカ火山群など、スケールの違う自然スポットも選定!
ロシアの大自然や文化、歴史を体感したいと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
モスクワのクレムリンと赤の広場
ロシア・モスクワを象徴する観光スポット
ロシアの首都モスクワを代表する世界遺産が、クレムリンと赤の広場です。帝政ロシアの時代に作られた城壁とその中にある赤の広場、聖ワシリイ大聖堂が集まっています。
クレムリンの総面積は約26ヘクタールで、城壁の総延長距離は約2.25キロメートル。入り口は20ヶ所以上あり、カラフルな宮殿や塔、教会などが立ち並ぶ様子は圧巻です。
カラフルで玉ねぎが乗っかったようなドームが特徴の聖ワシリイ教会は、ロシア正教会を代表する建造物。モスクワを訪れたのならぜひ立ち寄ってみて欲しい観光スポットです。
歴代のソ連の指導者や大統領が働いてきた大統領官邸も赤の広場内にあります。
モスクワのクレムリンと赤の広場の基本情報 | |
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住所 | Moscow,103132 |
電話 | +7 495 695-41-46 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
休業日 | 木曜日 |
アクセス | 地下鉄 プローシャチ・レヴォリューツィ駅から徒歩で約16分 |
料金 | 1,200ルーブル(約1,969円) オーディオつき 1,600ルーブル(約2,625円) |
公式サイト |
バイカル湖
シベリアの真珠とも呼ばれる世界で最も深い湖
バイカル湖は世界で最も水深が深い(約1,620メートル)淡水湖です。その手つかずの自然の雄大さからシベリアの真珠や生物進化の博物館といった異名をもっています。
バイカル湖は総面積の大きさも桁違い!琵琶湖の約46~47倍の広さがあるアジア最大の湖で、貯水量は世界一。加えて、世界最高レベルの透明度もほこっています。
さらに、2,500万年前から存在する世界最古の古代湖という話もあり、現在でも湖は拡大しつつあるそうです。
バイカル湖は、春から夏にかけては避暑地として、冬には凍った湖面をジェットスキーで滑走できるアクティビティスポットとして、国内外の観光客から愛されている世界遺産です!
バイカル湖の周囲には、沿バイカル自然公園やバイカル自然保護区などの保護区域が設けられ、豊かな自然環境を守るための取り組みが積極的に実施されていますよ。
バイカル湖へは、イルクーツクからツアーで湖畔にある自然保護区を周遊するのが一般的です。
バイカル湖の基本情報 | |
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住所 | Lake Baikal,Irkutsk,Siberia |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | イルクーツクからシャトルバスで約2時間 |
料金 | 無料 |
サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群
帝政ロシアの栄華を今の世代に伝える歴史地区
サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群は、かつての帝政ロシアの首都であり、ロシア第二の都市サンクト・ペテルブルグ(旧称:レニングラード)の中心地にある複数の建造物の総称です。具体的には以下のような36の観光スポットが集まっています。
- エルミタージュ美術館・・・旧ロシア皇帝の宮殿。世界三大美術館のひとつ
- 旧参謀本部・・・宮殿広場にある長い弓状の建物の外観が壮観
- 聖イサアク大聖堂・・・約101メートルの高さをほこるドームが目印の大聖堂
- 旧海軍省・・・元造船所で、海軍本部委員会と帝国海軍省があった建物
- マリインスキー劇場・・・オペラとバレエの専用劇場
- 至聖三者大聖堂・・・帝政ロシア末期の建築様式で建てられた大聖堂
- 血の上の救世主教会・・・アレクサンドル2世が暗殺された地に建てられた教会
- パッサージュ百貨店・・・160年以上の歴史がある格式高い百貨店
帝政ロシアの時代にタイムスリップして当時の栄華や歴史、美術品を堪能したい方におすすめ!
サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群の基本情報 | |
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住所 | Palace Square,St Petersburg,191186 |
電話 | - |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 施設により異なる |
アクセス | 地下鉄 アドミラルチェイスカヤ駅駅から宮殿広場まで徒歩で約5分 |
料金 | 宮殿広場は無料 |
キジ島の木造教会
建築技師の意匠が光る!木造建築のロシア正教会
キジ島の木造教会(キジー・ポゴスト)は、オネガ湖に浮かぶキジ島に建つ木造建築・ロシア正教会の総称です。フィンランドに隣接したカレリア共和国に位置しています。最寄りのフェリーターミナルから高速船(定期船は4〜9月)に約1時間も乗れば到着する距離にある世界遺産です。
全長7キロメートル・幅500メートルの島には、大小さまざまな島が浮かんでいます。
なかでも、プレオブラジェンスカヤ教会には、22個の玉ねぎ型のドームが建設されており、光のあたり加減によって銀色に輝くその外観には、どことなく上品で重厚さが感じられます。
また、ロシアに現存する最古の木造教会であるラーザリ復活教会も見どころのひとつです。
キジ島の木造教会建築の基本情報 | |
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住所 | Republic of Karelia |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ペトロザヴォーツクからキジ島へ船で約1時間20分 |
料金 | 無料 |
公式サイト |
カムチャツカ火山群
息を呑むほど美しい火山群と生物多様性の大地
カムチャツカ火山群は、極東ロシアにあるカムチャツカ半島の自然公園と自然保護区内にある火山群や独特の地形、植生、生態が楽しめる自然遺産です。大小200前後の火山がそびえ立ち、その内の29の火山は今もなお活動を続けていると言われています。
周囲の都市開発や火山調査などが頻繁に行われてこず、手つかずの自然が残されているカムチャツカ火山群。その景観美や生物の多様性に魅了されることでしょう。
運が良ければ野生のヒグマなどをウォッチングできるかもしれません。クマのイメージが強いロシアの中でも、カムチャツカは最もクマの頭数が多い地域で知られています。
また、カムチャツカは漁獲量が豊富で、とりわけカニが有名。カムチャツカ火山群を周遊するツアーに参加するなら、絶品のカムチャツカ蟹でお腹を満たしてみては?
カムチャツカ火山群の基本情報 | |
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住所 | カムチャッカ地方 |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 7月〜8月がハイシーズン ※冬季は山留め |
アクセス | 行き先によって異なる |
料金 | 行き先によって異なる |
公式サイト |
ソロヴィツキー諸島の文化的・歴史遺産群
修道院や強制収容所としての歴史をたどってきた施設群
ソロヴィツキー諸島の文化的・歴史遺産群は、大小6つの島から構成されるソロヴィツキー諸島のブラゴポルーチャ湾にある文化的・歴史的遺産群です。
ソロヴィツキー島の代表的なスポットが、ソロヴィツキー修道院。15~17世紀頃には多くの修道院たちが暮らしていましたが、1917年に起こった10月革命後は強制収容所に。一時は65万人もの人々が強制労働させられた歴史があります。その悲惨さは作家のソルジェーニンが書いた『収容所群島』によって多くの人々に知られることになりました。
森林で覆われ、湖や丘に囲まれた自然豊かな島は、1974年には歴史・建築博物館、自然保護区に認定され、現在まで保護されています。
ソロヴィツキー諸島の文化的・歴史遺産群の基本情報 | |
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住所 | Arkhangelsk Region,Settlement Solovetsky |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ソロフキ空港から車で約10分 |
料金 | 無料 |
公式サイト |
ノブゴロドの文化財とその周辺地区
中世に栄えたノブゴロド公国の首都
ノブゴロドの文化財とその周辺地区は、9世紀に発展したロシア最古の都市国家ノブゴロド公国にある城壁や聖堂、修道院をさす総称です。現在では一介の地方国家ですが、当時の繁栄を物語る広大な城壁や聖堂は、一見の価値ありですよ!
サンクト・ペテルブルクから電車やバスで4時間ほどの距離にあるので、11世紀に建てられた城壁とフレスコ画が美しい聖ソフィア大聖堂を見に行ってみてください!
ノブゴロドの文化財とその周辺地区の基本情報 | |
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住所 | Veliky Novgorod,Russian Federation |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | サンクトペテルブルグからバスで約4時間 |
料金 | 無料 |
アルタイのゴールデン・マウンテン
シベリア中央部の手つかずの自然が保存されている秘境
アルタイのゴールデン・マウンテンは、シベリア中央部に位置するアルタイ地方にある自然遺産です。樹木のないステップ地域から高山植物にいたるまでの豊かな植生をたどれるのが特徴的。
総面積161万平方キロメートルの広大な山地では、ステップ草原や高山地帯、森林草原、混交林など、多様性豊かな自然環境を満喫できます。ちなみに、絶滅危惧種に指定されているユキヒョウやアルタイアルガリの生息地としても知られていますよ!
アルタイのゴールデン・マウンテンの基本情報 | |
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住所 | Altai Republic,649470 |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | 行き先により異なる |
料金 | 無料 |
ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群
12〜13世紀に建てられた白亜の美しい建築物
黄金の環と呼ばれるモスクワ北東部に位置する世界遺産、ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群。ウラジーミルとスーズダリにある歴史的な建築物をさす総称です。
ウラジーミルやスーズダリは13世紀中頃にモンゴル帝国に支配され、その後は伝統的な石造建築が滞ってしまいました。一部ではその当時の建築が見られます。
クレムリンにある同名の聖堂のモデルになったウスペンスキー大聖堂や12世紀に建てられた黄金の門、湖畔に面した白亜の美しい聖堂であるネルリのポクロフ聖堂など、12〜13世紀に建てられた建造物が多く保存されているので、美術や建築好きにおすすめです。
ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群の基本情報 | |
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住所 | Svyato-Uspenskiy Kafedralnyy Sobor,Bolshaya Moskovskaya ul., 56,Vladimir, Vladimir Oblast600000 |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ウラジーミルから車で約45分 |
料金 | 無料 |
ウヴス・ヌール盆地
数多の水鳥や渡り鳥が羽を休めるモンゴルの海
ウヴス・ヌール盆地は、ロシアとモンゴルにまたがった巨大な盆地です。モンゴル最大の湖があり、ロシア側では8つの自然保護区が世界遺産として指定されています。世界で最も北にある砂漠と、世界で最も南にあるツンドラが併存する貴重な自然環境が魅力です。
この地域は、夏は最高気温が45℃を越える日もある一方で、冬は−50℃を下回ることも。人間にとって過酷な環境だからこそ、今でも絶滅危惧種の動物たちが数多く生息しています。
40種類以上の哺乳類や170種類以上の鳥類が生息しており、固有種も多いです。ツアーに参加して、ゲルで遊牧民の生活スタイルを体験してみるのもおすすめ。
ウヴス・ヌール盆地の基本情報 | |
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住所 | Mongolia,Republic of Tuva,Russia |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ツアーで行くのが一般的 |
料金 | 参加するツアーにより異なる |
カザン・クレムリンの歴史遺産群と建築物群
17世紀に再建!イスラムとロシア正教が並立する城壁
カザン・クレムリンの歴史遺産群と建築物群は、タタールスタン共和国の首都カザンの城壁の中に位置するモスクや宮殿、邸宅などを総称する世界遺産です。元々は11世紀に建てられたクレムリンですが、16世紀にイワン雷帝によって過去の城壁は徹底的に破壊されました。
しかし、17世紀になるとピョートル1世の改革でクレムリンが再建。クル=シャーリフ・モスクは2005年にヨーロッパ最大のイスラム建築として整備されたことで有名です。
クレムリンにはブラゴヴェシェンスキー大聖堂と呼ばれるロシア正教の大聖堂も建てられており、イスラム教とロシア正教が共存する姿を伝えている世界遺産となっています。
カザン・クレムリンの歴史遺跡群と建築物群の基本情報 | |
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住所 | Kazan,Republic of Tatarstan,420014 |
電話 | +7 843 567-81-42 |
営業時間 | 施設により異なる |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | 地下鉄 クレムリョーフスカヤ駅から徒歩で約16分 |
料金 | 大人 350ルーブル(約574円)、学生 300ルーブル(約492円)、年金受給者 250ルーブル(約410円)、小学生 200ルーブル(約326円)※博物館の入場料 |
公式サイト |
西コーカサス山脈(西カフカース)
季節によって見せる顔が違う!豊富な動植物の宝庫
西コーカサス山脈(西カフカース)は、黒海からヨーロッパ最高峰のエルブルス山までのコーカサス西部にあります。具体的には、クラスノダール地方やカラチャイ・チェルケス共和国、アディゲ共和国にまたがる広範囲に及ぶ地域が自然遺産として登録されていますよ。
ヨーロッパバイソンの飼育種を放って生息数を維持・促進する取り組みが行われており、今でも低地から高山地帯にいたるまで手つかずの自然が残されています。
夏の緑豊かな西コーカサス山脈でドライブツアーに参加するのもいいですが、一面が真っ白に雪化粧したエルブルス山や低地に連なる丘を鑑賞するツアーへの参加もおすすめ!
自分たち以外は誰もいないような空間で、コーカサスの絶景を独り占めできちゃいます。
西コーカサス山脈(西カフカース)の基本情報 | |
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住所 | Kavkazkiy Nature Reserve |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ツアーで周遊する |
料金 | 参加するツアーにより異なる |
セルギエフ・パサドの至聖三者聖セルギイ大修道院の建造物群
ロシア正教会の中で最も象徴的な修道院
セルギエフ・パサドの至聖三者聖セルギイ大修道院の建造物群は、モスクワ北東部にある黄金の環のセルギエフ・パサドにある至聖三者聖セルギイ大修道院とそれに付随する宗教施設群を総称した世界遺産です。ロシア正教会にとって最も重要な修道院の一つとされています。
14世紀に聖セルゲイによって三位一体を記憶した聖堂が建築されて以来、イワン雷帝などの時の皇帝の庇護の下、ウスペンスキー大聖堂や聖セルゲイ食堂、神学校などが続々と建設され、その影響力を高めていきました。
至聖三者聖セルギイ大修道院は今もなおロシア正教とその信仰者によっての聖地で、精神的な支柱であり続けているのです。黄金の環に観光しに行くなら、ぜひ訪れておきたい観光スポットですね。
セルギエフ・パサドの至聖三者聖セルギイ大修道院の建造物群の基本情報 | |
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住所 | Sergiyev Posad, Moscow Oblast,141300 |
電話 | +7 496 540-59-42 |
営業時間 | 5:00〜21:00 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | セルギエフ・ポサド鉄道駅から徒歩で約19分 |
料金 | 無料 |
公式サイト |
プトラナ高原
キャニオンと滝が密集した唯一無二の景観
プトラナ高原は玄武岩質の溶岩台地で、シベリアの山岳地帯に広がっています。険しい湖岸の沼湖という意味をもつプトラナ高原には、大小25,000以上の湖が点在していますよ!湖の水を合計すると、バイカル湖に次ぐ淡水の貯水量をほこる巨大な湖です。
25万平方キロメートルという広大な台地は、ニュージーランドやイギリスの国土面積に匹敵するというとてつもないスケール感。
プトラナ高原にはプトラナのバイカル湖と呼ばれるヴィヴィ湖があります。この湖の表面はほぼ一年中氷で覆われ、7月でも水がとても冷たいのが特徴です。
厳しい自然環境であるためになかなか研究が進んでいない地域ですが、湖畔で古い住居や儀式用の祭祀道具や未確認の輸送用線路が見つかるなど、その謎の一端が少しずつ明らかになりつつあります。今後のプトラナ高原の研究には期待大です。
プトラナ高原の基本情報 | |
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住所 | Krasnoyarsk |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ツアーで周遊する |
料金 | 参加するツアーにより異なる |
クルシュー砂州
ロシアからリトアニアにまたがる湾曲した砂州
クルシュー砂州は、ロシアの飛び地であるカリーニングラードとリトアニアにまたがって約98キロメートルも広がる湾曲した砂州です。バルト海とクルシュー潟を隔てています。
クルシュー砂州ができたのは紀元前3,000年以上も前と言われており、13世紀にはドイツ騎士団が占領し、防衛地点としての砦をいくつも築いてきました。
16世紀には過剰な森林伐採で砂州内にあった多くの村が消滅。その後は砂州の緑化や環境保全に向けた取り組みが、その当時の為政者らによって実施されてきた経緯があります。
現在はクルシュー砂州の周遊するガイドツアーが頻繁に実施されていますが、観光客が歩けるのは当局によって許可された歩道のみ。砂州を自由には歩けない点に注意です。
クルシュー砂州の基本情報 | |
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住所 | ロシア 〒238535 カリーニングラード |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | カリーニングラード市内から車で約2時間 |
料金 | 参加するツアーにより異なる |
ダウリアの景観群
100万平方キロメートルにも及ぶ広大なステップ草原地帯
ダウリアの景観群は、ロシア・モンゴル・中国にまたがって広がるステップ草原地帯。年間で見ると90℃以上、1日で見ると約20℃もの気温差があり、雨季と乾季のサイクルが明確に分かれていて、世界的に見ても希少な生態系が保存されているのが特徴です。
マナヅルやノガン、コクマルガラスなどの絶滅が危惧される貴重な渡り鳥の生息地となっています。また、モウコガゼルの移動経路としても知られていますよ。
ダウリアの景観群の基本情報 | |
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住所 | ロシア・モンゴル・中国にまたがって広がる |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ツアーで参加する |
料金 | 参加するツアーにより異なる |
ヤロスラヴリの歴史地区
13世紀〜16世紀に建てられた建築様式
ヤロスラヴリの歴史地区は、ヴォルガ川沿いに建てられた中世最初の河港都市であるヤロスラヴリにある修道院や大聖堂の総称です。
13世紀に創建された救世主顕栄修道院(スパソ・プレオブラジェンスキー修道院)や、イコンの大コレクションで有名な救世主顕栄聖堂(スパソ・プレオブラジェンスキー聖堂)、印象的なフレスコ画の展示で知られている預言者イリヤ聖堂(イリヤ・プロローク聖堂)のほか、赤レンガで建てられた聖堂が市内のあちこちに点在しています。
ヤロスラヴリを建都したヤロスラフ賢公は、現在のロシアの1,000ルーブル札に印刷されているほど、中世ロシアの歴史において非常に重要な人物です。
モスクワ近郊の黄金の環の都市を訪れるなら、ヤロスラヴリは外せない都市ですよ。
ヤロスラヴリの歴史地区の基本情報 | |
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住所 | Yaroslavl |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | モスクワから列車で約3〜4時間 |
料金 | 訪問する施設により異なる |
コミの原生林
約32,800平方キロメートルの広大なコミの原生林
コミの原生林は、総面積が約32,800キロ平方メートルにも及ぶ、ヨーロッパ最大規模の原生林です。ウラル山脈の北部にあり、タイガの針葉樹林があたり一面に広がっています。トナカイやユキウサギ、ミンクなどの哺乳類も数多く生息していますよ。
コミの原生林があるコミ共和国では、中国系やフィンランド系、ハンガリー系など、伝統的な狩猟採集生活を送って暮らしてきた複数の民族が同居する地でもあります。
ロシアならではのスケールが大きい大自然を楽しむのにぴったりの観光名所ですよ。
コミの原生林の基本情報 | |
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住所 | ウラル山脈北部、コミ共和国 |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | モスクワから鉄道で約13時間 |
料金 | 無料 |
レナ川の石柱自然公園
シベリア極東部のレナ川沿いにある石柱群
レナ川の石柱自然公園は、シベリア極東部のレナ川沿いにある自然公園です。最大の見どころは高さ300メートルにも達する石柱群で、大自然の神秘を五感で体感できます。
この石柱群は、深海にあったカンブリア紀初期の海盆の隆起と、極東シベリアの激しい寒暖差によって氷結と解凍が繰り返されたことで生み出された自然の奇跡です。
元々は深海にあった石が長い年月をかけてこうして地表に姿をあらわし、他では見られないような自然の景観を見られると考えると感慨深いですね。
レナ石柱自然公園の基本情報 | |
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住所 | Sakha Republic |
電話 | +8 914 270-90-60 |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | ヤクーツク空港から車で約3時間30分、イルクーツクからツアーで参加 |
料金 | 参加するツアーにより異なる |
コローメンスコエの主の昇天教会
八角形の屋根が特徴のロシア正教会
コローメンスコエの主の昇天教会は、モスクワ中心部から南東へ約15キロメートルほど離れた場所にある白亜の外観が美しい教会です。玉ねぎ型のドームが一般的なロシア正教会とは異なり、八角形の屋根がついています。
基礎部分が石材とレンガ、屋根が木製で建てられるという、ロシアの伝統工法で作られていますよ。
モスクワからは地下鉄で観光できるので、アクセス性もばつぐん!モスクワ観光をするなら、ぜひともコローメンスコエの主の昇天教会にも足を運んでみましょう。
コローメンスコエの主の昇天教会の基本情報 | |
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住所 | Church of the Ascension, Kolomenskoye Moscow |
電話 | +8 499 782-89-17 |
営業時間 | 公園エリア 5:30〜22:00 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス | 地下鉄 コローメンスコエ駅から徒歩で約10分 |
料金 | ミュージアムツアー 共通300ルーブル(約490円) |
公式サイト |
ロシアの世界遺産を観光する際の注意点を紹介
ロシアの観光名所は大スケールの大自然を体感できるほか、中世の教会や修道院、聖堂、宮殿などの豪華絢爛な建物を見られるのも魅力です。
一生に一度は訪れてみたい場所ですが、ロシアの世界遺産を観光する際には注意すべき点もあります。ロシアの世界遺産に行く前に、事前に確認しましょう!
教会や聖堂では観光のルールを守ろう!
男性は帽子をとり、短パンなどは履かないようにしましょう。女性の場合はスカーフなどで頭を覆うように注意されることも。もちろん露出の多い服も厳禁です。
教会内の写真撮影に関しては撮影が許可されている場所と許可されていない場所があり、許可されている場所でもタイミングによっては撮ってはいけない雰囲気の教会も。
周囲の状況を見て、写真撮影するかどうか判断しましょう。
シーズン中の自然遺産の観光にはツアーを利用しよう
ロシアの自然遺産はバイカル湖やアルタイ黄金山地、西カフカースなど、果てしなく自然が続く広大なスポットも多いので、自分たちだけで効率的に観光するのは難しいです。ましてやオンシーズン以外の観光ともなると、過酷な自然環境が立ちはだかってきます。
現地の信頼できるツアー会社を探して、ツアーを手配してもらうのが安全ですよ。
市内・世界遺産ともにゴミのポイ捨ては厳禁!
ロシアの街を観光している際にポイ捨てするのはやめましょう。ある程度の地方都市ともなれば、数十メートル間隔でゴミ箱が配置されているので問題ありません。
ゴミ箱がどこにも見当たらないような自然遺産を見に行く際は、マイゴミ袋を持参して、食べ物のプラスチックや紙ごみなどを持ち帰りましょう。
ロシアの世界遺産を巡り、観光を満喫!
この記事では、ロシアの世界遺産で人気の観光地ランキングから20選を厳選してご紹介しました。ロシアの歴史や文化、大自然を肌で感じることができる世界遺産は、人生で一度は見る価値があります。
モスクワの代名詞とも言える赤の広場やクレムリン、世界三代美術館の一つエルミタージュ美術館のあるサンクト・ペテルブルグなどは、見どころ盛りだくさんの世界遺産です。
旅程に余裕があればイルクーツクを訪れてバイカル湖やレナ石柱自然公園、南部ロシアを訪れて西カフカース、飛び地のカリーニングラードを訪れてクルシュー砂州など、ロシアの地方部にある自然遺産を見に行くのもおすすめですね!
ロシアへ旅行する際は、これらの世界遺産をぜひ一度訪れてみてくださいね!
ロシアの世界遺産一覧
世界遺産名 | 遺産種別 | 登録年 |
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サンクト・ペテルブルク歴史地区と関連建造物群 | 文化遺産 | 1990年 |
ウヴス・ヌール盆地 | 自然遺産 | 2003年 |
シュトルーヴェの測地弧 | 文化遺産 | 2005年 |
モスクワのクレムリンと赤の広場 | 文化遺産 | 1990年 |
ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群 | 文化遺産 | 1992年 |
コローメンスコエの昇天教会 | 文化遺産 | 1994年 |
クルシュー砂州 | 文化遺産 | 2000年 |
フェラポントフ修道院の建造物群 | 文化遺産 | 2000年 |
カザン・クレムリンの歴史遺産群と建築物群 | 文化遺産 | 2000年 |
デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群 | 文化遺産 | 2000年 |
レナ石柱自然公園 | 自然遺産 | 2012年 |
ソロヴェツキー諸島の文化的・歴史的遺産群 | 文化遺産 | 1992年 |
セルギエフ・パサドの至聖三者聖セルギイ大修道院の建造物群 | 文化遺産 | 1993年 |
ノヴゴロドの文化財とその周辺地区 | 文化遺産 | 1992年 |
キジー・ポゴスト(キジ島の木造教会 ) | 文化遺産 | 1990年 |
プトラナ高原 | 自然遺産 | 2010年 |
ウランゲル島保護区の自然体系 | 自然遺産 | 2004年 |
カムチャツカの火山群 | 自然遺産 | 1996年 |
コミの原生林 | 自然遺産 | 1995年 |
アルタイの黄金山地 | 自然遺産 | 1998年 |
ヤロスラヴリの歴史地区 | 文化遺産 | 2005年 |
西コーカサス山脈(西カフカース) | 自然遺産 | 1999年 |
ビキン川渓谷 | 自然遺産 | 2001年 |
バイカル湖 | 自然遺産 | 1996年 |
ノヴォデヴィチ女子修道院群 | 文化遺産 | 2004年 |
ボルガルの歴史的考古学的遺産群 | 文化遺産 | 2014年 |
スヴィヤズスク島の被昇天大聖堂と修道院 | 文化遺産 | 2017年 |
ダウリアの景観群 | 自然遺産 | 2017年 |
プスコフ建築派の教会群 | 文化遺産 | 2019年 |
オネガ湖と白海の岩絵群 | 文化遺産 | 2021年 |
カザン連邦大学天文台 | 文化遺産 | 2023年 |
※記事のレートは、2024年3月22日現在、1ルーブル=1.63円で計算しています
※2024年3月22日時点での外務省の危険情報によれば、ロシア全土に危険度レベル3の渡航中止勧告、ウクライナ国境に近い地域にはレベル4の退避勧告が出ています。渡航前に必ず最新の情報を確認した上で渡航の判断を行ってください。
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